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添乗奇談快談38. 群馬県「たくみの里」体験の村でわらじを編み、なまず料理を食べる! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談38. 群馬県「たくみの里」体験の村でわらじを編み、なまず料理を食べる!
たくみの里でわらじを編む.jpg
金森 達 画

群馬県みなかみ町(旧利根郡新治村)、猿ヶ京温泉の手前に、体験村「たくみの里」がある。1980年代後半、団体旅行客が減少してきた折に、新治村が「都市と田舎を結ぶ交流の場として」模索し、1985年から開始した村おこし事業である。当初は野仏が散在している須川平を活用したのどかな「野仏めぐり」や蕎麦うち体験、竹細工などの体験工房、地元で採れた新鮮な野菜や山菜を即売していた。
大型観光バスや個人客が、猿ヶ京温泉や湯宿温泉に投宿する前に、体験や見学に立ち寄るいわゆる「体験型観光」のはしりだった。「たくみの里」の存在が知られるようになるにつれ、体験工房の数も増え、比例して客足も増えた。全国のむらもいまや木工、わら細工、和紙、おめん、藍染、ガラス、急須、木織、ぬり絵、石画、マッチ絵の家など30ヶ所を超える体験ができる工房が村のあちこちに散在している。家いえの間には四季折々の花々が咲き乱れ、平和でのどかな田舎雰囲気を満喫できる。

添乗の仕事で何度も観光バスで出かけ、大勢のお客様に紹介してきた。15年前の夏、「わら細工の家」に立ち寄り、わらじ細工に挑戦してみた。地元のおばあさんが指導してくれ、1時間30分ほどでどうにか完成した。自分で選んだ色布で編み、それこそ世界で唯一つしかない完成した「私のわらじ」を目にした時、満足感でいっぱいだった。少年のように達成感を十分に感じて、革靴を脱いでわらじに履き替えて、しばらく過ごした。その経験を、観光バスで訪ねる毎に車内で伝えることにした。その後、マッチ絵も体験した。一度、団体旅行による「たくみの里」で経験して、改めて家族や友人とでまた体験したいという声を聞くのが嬉しかった。

たくみの里に立ち寄った後、湯平温泉(私の温泉巡浴476湯目)から引き湯した平成7年(1995年)にオープンした日帰り入浴施設「遊神館」で入浴・食事をとったことがある。地元の特産品を使ったこだわりの味として、珍しい「なまずの唐揚げ定食」を食べた。なまずの天ぷらをお重にした「雷重」もある。白身の魚の味のようで癖がなかった。

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添乗奇談快談37. 91才老人会会長が65才会員を叱る! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談37. 91才老人会会長が65才会員を叱る!
91才老人会会長65才会員を叱る.jpg
金森 達 画

30年前、世田谷区内のある老人会旅行の車中での会話に驚いたことがある。91才の会長のそばに来たまだ若い男性会員が「最近、年のせいか足腰が弱り、記憶も衰えてしまった・・・」との話に「君はいくつかね」「はい、65才になりました」「君は何を言うか!65才じゃまだ私の息子の年位じゃないか。しっかりしなさい!」と激を飛ばしていたからだ。確かに25才も年が違うと親子くらいの年の差だ。私は65才を越すともう年の違いはないのだな、生き方でこうも違うものかと実感させられた。概して、率先して役員を歴任している人たちは、行動がてきぱきとして実際の年齢以上に若くみえる。

当時、1台の大型観光バスに40人ほど乗ると1~2人の80才以上の高齢者が乗車していて、会長が「今日は80才以上の方が参加しています」とマイクで紹介すると「うおーっ」と歓声が上がったものだ。2008年の今では、80才以上の高齢者は5~8人くらいは乗車していると思う。老人会の年齢もさらに高齢化してきた。80.才以上の方の参加者も珍しくなくなった。

老人会は昔から、60才以上の方を対象としていたが、60才代は「まだまだ年寄り扱いをしてほしくない」と老人会に入らない人も多い。一方では、高齢化が進んで、会長や会計職を引き受ける方がいなくて、老人会を解散する動きも出てきた。昔ほど会長職が尊敬されなくなり、やりがいがなくなってきたこともあるが、会計などの職務内容にも大きな原因があるようだ。東京都などの行政から単位老人会に補助金が付与されているが、会計処理が重箱の箱をつつくような監査があるようで、その処理に苦慮していて、つくづくいやになっているという印象が強い。

長年、地域社会に貢献してきたお年寄りに楽しい老後を送っていただく一助として、行政が補助金を付与しているのだが、老人会運営費のごくごく一部に過ぎないのだから、いちいち口を出さずに、気持ちよく使っていただいたらと思うのだが・・・。

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添乗奇談快談36. 戸倉上山田温泉、深夜急患を乗せ、遠く更殖市の診療所に走る! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談36. 戸倉上山田温泉、深夜急患を乗せ、遠く更殖市の診療所に走る!

1977年(昭和52年)6月、旅行業界に転進して早々の添乗で、戸倉上山田温泉ホテルみよし(今はもうない)のへ泊った。深夜12時頃、お客様が私の部屋へ来て「同室の人がお腹が痛いといっている。来てください!」というので、部屋へ行く。本人は「大丈夫、なんとか我慢できるから・・・」というので、私は一旦戻ったが、13時に又呼ばれて行った。「やはり、病院に行った方がいいだろう」と宿の宿直の方に救急病院をお願いすると、「ここには救急病院がないんです。更殖市までいかないと・・・」「では、車でお願いします!」というと「車はあるんですが、運転をできる人がいないので・・・。添乗員さんお願いします」「エッ・・・」
深夜の急患を運ぶ.jpg
金森 達 画

というわけで、患者と付き添いの人を乗せて、ホテルの車を私が運転して、なんとか更殖市内の診療所へ運び、診察をしていただいた。とりあえず、痛み止めの薬を処方していただき、無事ホテルへ戻ることになった。戸倉上山田温泉は、千曲川畔に沿って当時100軒のホテル・旅館がある信州を代表する一大歓楽温泉街だった。バブル崩壊前なので繁華街は、バー、スナック、キャバレー、ストリップ劇場があり、芸者の数も関東有数の賑やかさだった。夕食時間後の各ホテル前には、黒装束のお姉さんたち(キャンバレーやスナックの女性従業員たち)が「お兄さん~。いい娘がいるわよ」と二次会の客引きが相当派手にやられていた頃だ。
土曜日ともなると、宿泊客数は1万人を超えようというほどの温泉地に救急診療の病院がないというのは、ショックだった。今思えば、私は宴会のお付き合いで、相当お酒も入っていたはずだが・・・。当時はそんなことを思い出す余裕もないほど、緊張感が張り詰めていたのか。何故そのときに救急車を呼ばなかったのか、いまでは思い出せない。

戸倉上山田温泉に長野県赤十字上山田温泉がある。観光案内所で聞くと「赤十字病院は、救急を扱っていないんです。急患は旧更殖市(今は千曲市)の総合病院に行かないと・・」という。そう30年前と今でも変わっていないのだ。救急車を呼べば、どこかの病院へは運んでくれるのだろうが・・・・。


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添乗奇談怪談35. 黒部峡谷鉄道の秘境・鐘釣温泉で秘所くっきり事件! [添乗奇談快談]

添乗奇談怪談35. 黒部峡谷鉄道の秘境・鐘釣温泉で秘所くっきり事件!

黒部峡谷鉄道は富山県宇奈月温泉駅から、欅平駅までのレトロなトロッコ電車で有名だ。1993年に欅平駅までの往復で行ったときに、徒歩15分の奥にある温泉・名剣(めいけん)温泉と駅の近くの欅平温泉猿飛山荘に入浴した。私の温泉巡浴647、648湯目の宿だ。
 1998年10月28日にある旅行団体の添乗で、黒部峡谷鉄道での帰りに、鐘釣駅で下車し、河原の温泉入浴の行程を組んだ。鐘釣温泉は、文政年間(1818年~1830年)に猿が湯浴みをしているのを発見された温泉で、黒部渓谷最古の温泉。

二軒の宿があって、河原へ階段を降りて河原の露天風呂へ向かった。河原の岸壁からこんこんと60度の単純泉が湧き出ている。お客様には事前に露天風呂へ入浴するとは言ってはいたが、皆フェイスタオルを持参してきただけだ。河原にはいくつかの露天風呂があり、女性は流石に入浴した人はいなかったが、皆60才以上の年配の方が多かったこともあるが、周りを気にせずに洋服を脱ぎ捨てて、勇んで岩がごろごろの湯船に入り込む。女性たちは「どう湯加減は?記念写真を撮ってあげるわね」などと渓流の音を耳にしながら、秘境気分を楽しんだ。鐘釣温泉は温泉巡浴828湯目の宿。

しばらくして、会合があったときに写真をいただいた。鐘釣温泉は、無色透明で肌が白く見える。狭い湯船ながら、4人入浴中の下半身にはタオルをかけたつもりでいたが、、皆相当ずれていたので、肝心の秘所が丸見えだったので、大騒ぎになった。
黒薙温泉露天風呂.jpg
鐘釣温泉の露天風呂

お客は東京・西多摩の人たちで、すぐ近くには景勝地奥多摩や御岳渓谷があり、紅葉時には、すばらしい紅葉の景色が楽しめる場所である。黒部峡谷鉄道に乗って、紅葉を見ても「これなら、奥多摩の紅葉のほうがいいな・・・」という人が必ず出てくる。私は、「お金をかけてここまで来たのだから、もっと素直に感動して楽しみましょうよ」ということにしている。

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添乗奇談快談34. 混浴風呂あれこれ。驚愕の体験! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談34. 混浴風呂あれこれ。驚愕の体験!

昔は名の知れたホテルで、混浴の大浴場があったものだが、女性客が入浴しにくいとのことで、後に仕切りをつけたり、廃止してしまったりしている。登別温泉の第一滝本館では、昭和62年頃までは大浴場が混浴だった。突然、女子高校生の修学旅行客がどっと入浴してきて、驚かされたことがある。

伊豆熱川温泉のカターラ福島屋のジャングル風呂は混浴で有名。最近は若い女性グループは大胆で、私がジャングル脇の湯船に入浴していると、通路を3人の女性が胸からバスタオルをかけて歩いてきた。近くによってくる姿に驚愕!バスタオルで隠しているはずの肝心の下半身は丸見え!しっかり、バスタオルの長さを確認してほしいものだ。

南紀勝浦温泉の忘帰洞で有名なホテル浦島は、かつては女性用の湯船があったが仕切りはとても低く、男女別がないような雰囲気だったが、今では壁でしっかり仕切られている。ホテル側に確認すると「混浴の時代はありません」といわれてしまったが・・・・。私の記憶違いか?

 中伊豆の大滝(おおだる)温泉のホテル天城荘の河原には、大滝がある。その脇に穴風呂がある。昔、金鉱を探して掘削されたが、金鉱が出ないで38度ほどの温泉が湧出した。奥行き20~30mほどの洞窟風呂だ。私が狭い洞窟を入っていくと、奥のほうに人の気配がする。湯煙の奥に目を凝らすと、若い外人女性が私の存在に気づき、あわてて四つんばいになって奥へ移動している後姿が見えた。
大滝・穴風呂での体験.jpg
大滝 穴風呂での体験

今でも混浴風呂で知られているホテルは、青森県黄金崎不老ふ死温泉、岩手県大沢温泉山水閣、国見温泉石塚旅館、
08.6.26~28 岩手県金田一、国見温泉 大人の倶楽部・乗り放題周遊 047.jpg
国見温泉石塚旅館露天風呂

鉛温泉藤三旅館、
藤三旅館 白猿の湯.jpg

栃木県奥鬼怒・女夫淵温泉、那須温泉の北温泉、大丸温泉、日光湯元温泉釜屋旅館、群馬県の宝川温泉ホテル汪泉閣、沢渡温泉まるほん旅館、静岡県河内温泉金谷旅館の千人風呂、
06.9.14~15伊豆下田河内温泉金谷旅館・大沢・桜田温泉 039.jpg
金谷旅館「千人風呂」

長野県五色温泉五色の湯、富山県山田温泉玄猿楼、大分県由布院温泉湯めぐり山光園、川底温泉螢川荘、壁湯温泉共同浴場、筋湯温泉ホテル大高原、熊本県垂玉温泉山口旅館、
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垂玉温泉山口旅館 露天風呂

黒川温泉やまびこ旅館、杖立温泉米屋別荘など。探せば結構まだ生き残っている。


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添乗奇談快談33. 愛知県明知村大正村でガイドさんが矢絣袴(やがすりはかま)姿で大うけ! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談33. 愛知県明知村大正村でガイドさんが矢絣袴姿で大うけ!

愛知県明智村の大正村は、大正時代の建物郡を保存して、観光客を呼び込んでいる。2000年頃、団体観光バス旅行の折、愛知県岩村町で銘酒「女城主」「幻の城」を造る岩村酒造見学の後に大正村に立ち寄った。大正時代の街並みが残るレトロチックな街で、ガイドさんは有料レンタル貸衣装(1日2,000円)の矢絣に袴を着て、有形文化財指定の日本大正村役場や大正ロマン館などの散策を楽しんでいた。その姿を見た周りの観光客たちは、ガイドさんの凛々しい矢絣袴姿に見とれて、ぞろぞろと彼女の後についていく。行く先々で、「一緒に写真を撮らせてください」との声が相次いだ。
私はこのような場面を毎日作ることができれば、観光客が増えることになると、「大正村」事務局の方に「観光バスガイドさんが矢絣袴姿で歩いてくれれば、貸衣装代は無料にするとか優遇したらどうですか?」と助言したことがある。
明治村、大正村、昭和村.jpg

大正村のある明智町は、日本の真ん中、岐阜県の南東に位置する人口7,000人の小さな町である。かつて、蚕糸を地場産業としていた頃の建物、風俗などのたたずまいを残した村ぐるみ博物館である。大正村は、昭和63年(1988年)4月17日に開村した。20年の歴史を刻み、村長は司葉子さんが勤めている。

対して、愛知県犬山市には「博物館 明治村」がある。昭和40年(1965年)3月に開村した明治時代の建築物群67件を収集したもので、明治時代最初の京都市電や蒸気機関車が動き、郵便局業務も当時の服装で営業している。国重要文化財が10件含まれている。年間40万人の観光客を集め、村長は小沢昭一さんが勤めている。

さらに、平成15年(2003年)4月には、岐阜県美濃加茂市に「日本昭和村」が開村した。名誉村長には、中村玉緒さんが就任している。昭和30年代のどんぐりの森、棚田、茶畑、桑畑、蛍やめだかが生息する渓谷などの里山風景や体験できる伝統芸能、郷土料理が楽しめる。里山バスが走り、ボートやカヌー遊び、昭和銭湯「里山の湯」もある。

ところで、変身願望は男女を問わずあるようで、京都では、「京舞妓や芸妓の変身プラン」が大流行だ。スタジオで京舞妓や芸妓に変身し、記念写真を撮る。さらには散策をして、京舞妓になりきった気分を楽しむ。一時、京舞妓に変身した観光客が、くわえタバコ姿で散策して、芸妓置屋組合から「京舞妓の評判が悪くなる。立ち居振る舞いに注意を喚起したい」との苦情を申し立てていた。


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添乗奇談快談32. 傷害か病気か?旅行傷害保険の補償はどうなる?傷害保険の落とし穴 [添乗奇談快談]

添乗奇談快談32. 傷害か病気か?旅行傷害保険の補償はどうなる?傷害保険の落とし穴

観光バス旅行の途中で、お客様が車内で倒れ、首の頚椎を痛め救急車で運ばれたことがある。長野県湯田中温泉郷に宿泊する予定で、昼食前に上信越自動車道小布施PAで休憩を取った。車内の後部座席でお酒を飲んでいたお客様が前の座席に来ていた。バスが停車した後、すくっと立ち上がり、通路側に出たとたん、前方に向かってばったりと倒れてしまった。手を出さずに全身を投げ出すように運転手側に倒れ、階段の角に丁度胸があたるような感じで、ガクッと首が下へ振ったようで、見たところ外傷はなかった。

抱き起こして席に着かせたが、気分が悪いというのでしばらくそのままにしておいた。たぶん、酒の飲みすぎのせいだろうと思っていた。昼食場所の小布施でも、気分が悪く食べないと言って車内から出なかった。食事の後に彼の顔色が見る間に悪くなったので、その後の観光をカットして宿へ直行し、救急車を呼んでいただいた。
旅行傷害保険の話.jpg

病院での検査は時間がかかり、彼はその後病院に入院したまま、東京へはしばらく戻れなかった。さて、検査の結果を聞くと「首の頚椎を痛めたのだが、彼は先天的に首の頚椎の神経が一部細くなっていて、それが原因で全身麻痺のような症状になっている」という。すると旅行傷害保険の補償がされるのかどうか難しいということだ。倒れたことが引き金にはなったのだが、もともとは先天的な身体症状が原因とすると、旅行傷害保険の補償はない。病院に問い合わせ、結局は「倒れて首を強く振ったことが頚椎の損傷を招いた」ことにより、旅行傷害保険の補償はされることになった。病院の医者のちょっとした判断やさじ加減で150万円か0円かに分かれてしまうことになる。ご存知のように、傷害保険は怪我などの傷害が対象で、病気が原因では補償されない。

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添乗奇談快談 31 本人に当日まで内密で結婚披露宴をホテル宴会場で実施! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 31 本人に当日まで内密で結婚披露宴をホテル宴会場で実施!

平成13年ほど前、60人の大所帯の観光バス旅行で、おごと温泉のホテルに宿泊した。大型バス1台に乗用車1台を連ねての奇怪な旅行だった。ある建設会社と下職、お得意様の旅行で、主催者の本人が20年ほど前に結婚式をあげられなかったと聞いた幹事が、本人に当日まで内緒で準備をし、宿泊先のホテルで結婚披露宴をしたという前代未聞の企画だった。
当日まで内緒でホテルで披露宴.jpg

本人に当日宿に着くまで悟られないことを前提に旅行業者と幹事数人が何度も打ち合わせをした。媒酌人役や関係者の挨拶者、お祝いのかくし芸、ケーキや花束も用意した。入場時の新郎新婦を誘導する先導役には祭り半纏と提灯を用意した。すでに息子さんや娘さんもいるのでお祝いのメッセージテープも極秘に用意した。これらの古道具類と媒酌人役の礼服などは本人に気づかれないように、観光バスとは別に乗用車を用意して運んだ。

宿に到着してから、幹事が本人を呼んで「実は、内密にお二人の結婚披露宴を準備してきた。すべてこちらの指示通りに動いてほしい」と伝える。それからが、幹事・スタッフは大忙しだった。舞台装置や飾り、音響措置やスポットライトの準備、セレモニー手順の打ち合わせ・・・。別室では、本人や仲人役の衣装の準備・・・。スタッフや新郎新婦、仲人役はお風呂にも入ることができない。宿のスタッフもお客側の準備と熱意に驚いた様子・・・。

18時から披露宴のスタート。照明を落として、長持ち唄にのせて、祭り半纏姿の先導約が提灯を手にかざして入場する。ついで媒酌人に新郎新婦が・・・・。司会役の説明で意外な宴会の始まりに出席者はやんやの手拍子・・・。セレモニーは粛々ながら、笑い顔と拍手、掛け声がかかる。スタッフは汗だくで所定の作業をこなす。最後の場面で、息子・娘たちの「父母へのお祝いのテープ」には泣かされた。本人のお礼の言葉は、感激で詰まって涙でぼろぼろ・・・。これほどの感動的な旅行宴会があっただろうか。


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添乗奇談快談30. 宴会グッズ、女学生セーラー服登場で宴会場は大うけ、大笑い! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談30. 宴会グッズ、女学生セーラー服登場で宴会場は大うけ、大笑い!
宴会グッズで大笑い.jpg
金森 達 画

私はカラオケが観光バスに装備が当たり前になってから、ホテルでの宴会もカラオケオンリーで、つまらないと思っていた。昔はもっと芸達者な人がいたものだが・・・。カラオケで歌っていても、まじめに聞いている人はいない。歌が終わると拍手を義理でしているようなものだ。

12年ほど前から、会社で宴会グッズを用意し、バスに積み込んで宴会場で客様に利用してもらうことにした。これが大うけで、一度体験したお客は、「次の旅行の時にも使わせてほしい」といわれる。どのような宴会グッズかというと、女子高生のセーラー服、チャイナドレス、白や黒のミニドレス、保育園児の制服、バレリーナ、ミニスカポリス、バニーガール、ハワイアンフラダンスなどで、勿論かつらに化粧道具も用意する。

どのようにプロデュースするかといえば、実はコツがある。40人ものお客の中には、やりたがる人が必ずいるが、そのような人は、あまりウケない。むしろ、まじめでそんなことはやりそうにはない人ほど、馬鹿ウケする。例えば、カラオケが始まるとまじめそうな男性に、「高校三年生か先生の歌は歌えますか?」と聞いて「うん。歌えるよ」というと、楽屋裏へ彼をつれて、女子高生のセーラー服を着てもらうのだ。最初は相当抵抗するが、①きちんと女装して化粧をすれば、あなたが誰かわからないこと。②セーラー服を着て歌えば、お客は一瞬ギョッと驚くが、必ず大ウケすること。この旅行があなたのおかげで大成功となり皆に感謝されること、と説得する。

一度決心して、舞台に上がって歌い始めると、肝が据わって、セーラー服の女子生徒にふさわしい態度をとるようになるから不思議だ。バレリーナの女装をした時には万国共通なのだと思った。これまで日本人、イラン人、フイリピン人にバレリーナの女装をしてもらったが、必ず爪先立ちで、両手を鶴の翼を広げるようなしぐさをしながら舞台中央に向かっていた。終わった後に決まって「どう?ウケた?今度はもっとグレイドアップしたのをやりたい!」と上ずった声でいうのだ。勿論、観客の反応は、一斉に歓声が上がる。演じた彼らに客席を回ってお酌をしてもらうと、記念写真の絶好のシャッターチャンスである。

 セーラー服の歌い手が、70歳前後の女性団体であっても、反応はおなじである。突然の登場で、一瞬絶句するが、すぐに「キャーかわいい!」と大歓声であった。この女性団体の場合は、翌日自宅に帰るまで、この宴会場でのセーラー服姿のおばあさんを褒める会話が続いていた。


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添乗奇談快談29. 昔のお年よりは芸達者。老人会旅行バス車内は、芸能大会! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談29. 昔のお年よりは芸達者。老人会旅行バス車内は、芸能大会!
昔のお年よりは芸達者.jpg
金森 達 画

昔のお年よりは、芸達者だった。老人会のバス旅行でバス車内は、芸能大会だった。ガイドさんの説明もそこそこに芸能大会が始まる。出身地の民謡や詩吟、歌謡曲、浪曲など。時には俳句を吟じたり・・・・。次から次から芸人の唄や話芸が続く。

20~30年前の観光バスには、今のようにテレビやカラオケの設備がなく、ビデオやDVDビンゴソフトもなかった。ガイドさんの説明が途切れたり、説明をやめてもらって唄が始まった。ほとんどのお客はあんちょこを持たずに、そらで唄っていた。昼食後の昼寝の時間帯には「ガイドさん、このテープをかけてくれ」と浪曲のテープを手渡していた。広沢寅蔵の清水の次郎長の件(くだり)である。若かった私もうつらうつらに聞きながら、「浪曲もいいもんだな」と実感したひと時であった。

一般の地域の旅行で、芸者を上げる宴会では、立ち方といわれる年配芸者さんの三味線に合わせて芸者が踊り、唄う。しばらくして、「さあ、今度はお客さんの番ですよ。お待たせしました」というと「俺が都々逸をやるよ」とお客次々に舞台に上がり、座布団の上に座り、三味線の引きを待つ。こんな場面が珍しくなかった。「なかなか粋なお客さんだな」と添乗員の私はいつもそう思っていた。だから、いつの日か新橋芸者と遊べるような懐具合と芸のたしなみを身につけたいと思っていた。

今では画面のせりふを見ながらカラオケを興じ、歌詞を覚えていなくともカラオケは成立する。私も仕事柄「お前も何か歌え!」といわれ、石原裕次郎の唄を歌うことがあるが、何十年同じ唄を唄っていても歌詞を覚えていない。便利な機械や装置が普及することで努力をしなくとも何とかなる時代だが、その分能力・記憶力の退化は著しい。昔はよくかける親しい人の電話番号の30件くらいはそらで覚えていた。機械やパソコンに頼る生活が今度どれほど人間の能力の退化を進めていくのか考えると恐ろしいほどだ。


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