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添乗奇談快談32. 傷害か病気か?旅行傷害保険の補償はどうなる?傷害保険の落とし穴 [添乗奇談快談]

添乗奇談快談32. 傷害か病気か?旅行傷害保険の補償はどうなる?傷害保険の落とし穴

観光バス旅行の途中で、お客様が車内で倒れ、首の頚椎を痛め救急車で運ばれたことがある。長野県湯田中温泉郷に宿泊する予定で、昼食前に上信越自動車道小布施PAで休憩を取った。車内の後部座席でお酒を飲んでいたお客様が前の座席に来ていた。バスが停車した後、すくっと立ち上がり、通路側に出たとたん、前方に向かってばったりと倒れてしまった。手を出さずに全身を投げ出すように運転手側に倒れ、階段の角に丁度胸があたるような感じで、ガクッと首が下へ振ったようで、見たところ外傷はなかった。

抱き起こして席に着かせたが、気分が悪いというのでしばらくそのままにしておいた。たぶん、酒の飲みすぎのせいだろうと思っていた。昼食場所の小布施でも、気分が悪く食べないと言って車内から出なかった。食事の後に彼の顔色が見る間に悪くなったので、その後の観光をカットして宿へ直行し、救急車を呼んでいただいた。
旅行傷害保険の話.jpg

病院での検査は時間がかかり、彼はその後病院に入院したまま、東京へはしばらく戻れなかった。さて、検査の結果を聞くと「首の頚椎を痛めたのだが、彼は先天的に首の頚椎の神経が一部細くなっていて、それが原因で全身麻痺のような症状になっている」という。すると旅行傷害保険の補償がされるのかどうか難しいということだ。倒れたことが引き金にはなったのだが、もともとは先天的な身体症状が原因とすると、旅行傷害保険の補償はない。病院に問い合わせ、結局は「倒れて首を強く振ったことが頚椎の損傷を招いた」ことにより、旅行傷害保険の補償はされることになった。病院の医者のちょっとした判断やさじ加減で150万円か0円かに分かれてしまうことになる。ご存知のように、傷害保険は怪我などの傷害が対象で、病気が原因では補償されない。

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