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添乗奇談快談48. 茨城県畳高等訓練校、茨城県畳工芸美術館を訪ねて [添乗奇談快談]

添乗奇談快談48. 茨城県畳高等訓練校、茨城県畳工芸美術館を訪ねて
茨城県畳高等訓練校・畳工芸美術館.jpg
画 金森 達

茨城県北茨城市に茨城県畳高等訓練校(校長:樫村義雄氏)があり、昭和53年(1978年)には訓練校の生徒たちが製作した畳工芸作品が展示された茨城県畳工芸美術館がオープンした。30年前にある地域の畳業組合の研修先として、初めて茨城県畳訓練校と畳工芸美術館を訪ねた。茨城県畳訓練校は昭和46年に県の認可を受け、全国の畳業の子弟を集めて、技能士の養成を目的として2年制全寮制で始められた。同じ時期に埼玉県、京都布、福岡県でも同じように畳高等訓練校が開校されたが、全日全寮制は茨城県のみである。

そのときの在校生は確か30数名はいたと記憶している。木造建築がまだ健在だった時代で、畳業界の後継者養成が急がれていた時代であった。畳技能士の養成の模様や畳工芸作品の文化的表現に感動して、その後一般の団体客にも畳工芸美術館を紹介するコースを薦めて、畳工芸美術館によく行っていただいた。特にいわき湯本温泉やスパリゾートハワイアンズ(昔は常磐ハワイアンセンター)、五浦温泉の宿泊のお客様には、真っ先にお薦めしていた。見学は有料で現在は大人一人600円(団体500円)、当時から見学料金だけの収入で賄う独立採算制で経営が大変らしく、売店には畳関連の商品のほかにさまざまな商品を取り扱っていた。それから30年、最近立ち寄ると在校生がわずかに6名(留年した3年生もおり、各学年2名)と知り、歴史の変わりように愕然とした。日本建築の時代は終わり、洋式建築にすっかり変わってしまっていた。それまで畳本来の需要のほかに工芸品としての技能開発がされ、展示された作品にもそうした傾向が出ていた。丸い畳や欄間、鏡台、掛け軸など・・・。近隣の畳屋さんの店頭を覗いてみると、畳で作った敷物や壁掛けなどの小物が置かれている。

茨城県畳高等訓練校の初代校長:樫村義雄氏が当時40歳で任務に付き、現在(78歳)も校長を続けておられる。昔の話を聞かせていただいた。全寮制の一人当たりの費用は、かつては月に15万円だったそうだが、現在は畳業界の疲弊がはなはだしく、子弟を送ることができないと10年前から減額して13万円から、現在では月8万円までになっている。経営努力は、見学者にもわかるほどで、売店には昔から肝臓や目には「目薬の木の皮」、口内炎には「雀蜂の焼酎漬け」が効果ありとそうした商品を販売していたが、「目薬の木の皮」はロングセラー商品という。これは、木の皮を剥いて乾燥させる。それを細かく刻み、煎じて飲むのである。

37年の永年にわたる後継者の指導のご苦労には、頭が下がる。昨年卒業者の一人が「校長先生、ハワイへ行って畳文化を広めてきます!」と今年8月末にハワイへ飛び立った。茨城県畳高等訓練校や畳美術館が日本伝統の畳文化の発信地として、いつまでも感動の旅を演出する輝かしい場所であり続けて欲しい。


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添乗奇談快談47. 観光バスガイドが急病で、急遽替わりにガイドをする! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談47. 観光バスガイドが急病で、急遽替わりにガイドをする!
ガイドが急病で、替わりにガイドを!.jpg
金森 達 画

1978年頃、老人会の添乗でよく群馬県猿ヶ京温泉、法師温泉(長寿館)、四万温泉、草津温泉などへ行っていた。この日は総勢80名ほどの大型バス2台での運行で、ガイドはそれぞれ1名、添乗員は私一人だった。猿ヶ京温泉で1泊した翌日、一人のガイドさんが体調を崩し、早朝に帰ってしまった。やむなく、「このルートは何十回と来ていて、ガイドさんの話も聞いているから私が替わりにガイドしましょう」ということになった。

赤谷湖の由来や塩原太助の生い立ちなどを話さなければならない。自分の頭の中では判っているつもりが、正確な年代や名前がとっさに出てこない!「えーと何とかという・・・」言い方が多くなるのに情けない思いをした。せめてガイドさんが持参しているガイド教本を借りておけばよかった。ガイド教本とは、方面別例えば、東北方面だと東京から高速道路に乗り、仙台あたりまで経由地の観光地、農産物などの名産、有名人の出身地、歴史を文章で紹介した教本である。新人は元より遠方のガイドを余り機会がない4~5年生以上のガイドでも時折、ガイド教本を読みながらの案内となる。いわばガイドさんの必需品となっている。

このとき、いつも聞いて判っている(と思っている)ことと本当に理解していること、人様に話せること、記録として書けることは理解のレベルが違うのだとつくづく思わされた。昔、よく「知ったかぶりをするな!」といわれたものだが、最近は余り聞かなくなった。大体は何となく合っているらしいが年代や内容が異なることが良くある。本人はとうとうと話し「俺は何でも知っているんだ」と言わんばかりだ。隣にその道何十年というプロの方が居るのにである。周りの人たちは「あ~又この人の知ったかぶりが始まった」と内心思っているのに。どこにその道のプロが居るかわからない。不正確な話を自慢げにすると、実はしっかり恥をかいていることになるのだ。私はこの道何十年というさまざまな職人さんたちを尊敬している。たとえ今その職業で稼げるかどうかに関係なくである。

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添乗奇談快談 46. 観光バスの故障の話 [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 46. 観光バスの故障の話

観光バスの故障のはなし.jpg
金森 達 画

添乗奇談快談14号に「エアコンの故障でサウナ状態の観光バス」の体験を書いた。今は観光バスの性能がよくなり、故障はほとんどないが、30年前頃は私の経験でも年に一度は自分の天井の仕事で故障に出会ったことがある。一般道路で突然止まってしまう。運転手はしばらく修理を試みるがどうしょうも無く代替バスの手配をする。2時間はそのまま立ち往生である。

15年前の日曜日、東京発の大型観光バスで1日目に静岡県焼津さかなセンターで昼食をとった。その後出発しようと2mほど前へ出たとたん、運転手が「あっこれはだめだ!ギアが入らない!」という。左側のトランクの下をしばらくのぞき見てコイル状のスプリングが折れていることがわかった。焼津観光の事務所に駆け込み「何とか修理工場を紹介してほしい」と頼むと、すぐ来てくれた。クラッチに繋がれるスプリングは大型バス用のものが無く、普通乗用車用のを2本持ってきた。これをつないでしのごうというのだ。観光バスはこのあと愛知県蒲郡の西浦温泉へ行く予定だった。200km余りの高速道路を代替部品で走ったわけだ。驚いたのは、観光バスは1ヶ月前に納車した日野自動車の新車だったことだ。年式が10年前のであれば、エンジンや電気系統の故障やトラブルもあって当然だが、新車で決定的な故障とは・・・と驚いたものだ。

数年前、大型観光バスの2人乗務の規制が緩和され、ガイドなどがいない運転手のみの営業が認められるようになった。中型観光バス会社はこぞって、中古の大型観光バスを買い入れ、給与の安く使える若年で経験が浅い運転手を雇用し、営業を始めた。中古車で経験の浅い運転手とくれば、微妙な故障の警告に気づかずに大きな事故につながると警鐘を鳴らす専門家もいたが、まさに業界側の要請?に求められてそうした安全性を無視した規制が緩和された。

高速道路が整備された昨今、観光バスは毎日長距離を走り、1ヶ月に2万kmは走る。15年前だと東京都内から桜の名所の長野県高遠や水仙の名所南伊豆下田まで1泊2日でもようやくという距離だが、今では日帰りの距離になっていて、バスの耐用年数や運転手の疲労度に大きな影響を与えているはずである。この辺の事情を専門家に研究してほしいと思う。

添乗奇談快談45. 変わった「団体名」のはなし
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添乗奇談快談 45. 変わった「団体名」のはなし [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 45. 変わった「団体名」のはなし

無題-スキャンされた画像-02.jpg

珍しい団体名で添乗に行ったことがある。「元気会」という団体で、休憩場所や観光場所でバスが止まっていると、他のお客様が寄ってきて「元気会ってどんな団体ですか?」とよく訪ねられた。「どんな元気のある人たちなのだろう」と気になるようだ。確かに余りよくある団体名ではない。実はこの団体は、地域の婦人団体の有志の旅行で、年齢は50~70才台といったところ。北海道から沖縄まで毎年、いろんなところへ出かけた。似たような団体名で、「あいたい会」もある。

印象は違うが、「○○○商事」という名前も特色がある。この団体名は、よく警察官や学校の教職員の職員旅行に使われる。昼食場所や宿泊場所で、「○○警察署刑事課」などと正直に団体名が書かれていると、何かと注目されるのは必定だ。普段、子供たちや社会人に正義を説いているような職業人は、年に一度の宴会騒ぎで、羽目をはずした姿を見られたくないという心理が働くのも理解できる。今やこうした団体旅行は、姿を消し、個人旅行化の傾向になって久しい。

ホテルに予約をするとき「団体名は『○○○商事』」で予約をお願いします。」というと「ひょっとして警察官の方ですか?」という。どうかしましたか?というと「ええっ 突然キャンセルによくなるものですから・・・」と嫌がっている印象だ。確かに、心配されるように事件は突然起こるので、旅行の中止はよくあった。

ところで観光バス会社の運転所やガイドさんに、どんな団体がバス車内を汚してだらしがないのか?と聞いたことがある。○警察官 ○学校の教職員 ○医者という職業をあげた人が多かった。共通項は世間的に模範的なきちんとした行動が求められていること。外から「こうあるべき」と見られている職業の人たちで、かつては聖職といわれていた時代だ。普段からの特有のストレスが多かったことと関係があるのだろう。


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添乗奇談快談 44. 「御朱印は記念スタンプではありません!」 [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 「御朱印は記念スタンプではありません!」
ご朱印はスタンプではない!.jpg
金森 達 画

最近は余りなくなったが、昔お年寄りの団体で、神社仏閣に参拝に行くと、大勢のお客様がご自分の御朱印帳を持参してくる。参拝時間に限りがあるので、観光バスの入り口でその御朱印帳を添乗員が預かり、代理で社務所に行き、朱印をしていただいた。40名の参加者中で20帳もの朱印帳を頼まれることもあった。当然時間もかかり、出発時間ぎりぎりのときもあった。自分の朱印帳を忘れた方には、社務所で用意している用紙に朱印を押し、手書きで神社名と参拝日を墨書きしてもらうこともあった。

ある時、朱印帳を忘れたお客様が社務所に行き、「朱印帳を忘れたので、紙に書いてください」というと社務所の方に「これは紙ではありません!」とぴしゃりと叱られ、周りの方もその物言いの剣幕に怖くなって、朱印をいただくのをあきらめた様子だった。お客は参拝の記念にいつも朱印をいただくので、神社仏閣のお守りをいただくのと同じように購入する意識だったのだろう。ところが、神社側の方は御朱印の本来の意義を強く意識しているらしく、その双方のギャップが先の言葉となってしまったのだ。

もともと御朱印は、納経帳とも言われるように、仏教の納経帳の影響で始まったとされている。自らが、写経した経典を神社仏閣に奉納し、その証明として寺院などから受け取った証文書が「納経帳」であった。現代では簡略化して、経を納める行為の代わりに「参拝した証」として、納経帳へ朱印と本尊名と参拝日を記していただくようになった。本来の「写経を奉納する」から、本尊・祭神への読経(経典を音読する)、看経(経典を黙読する)も「経典の奉納」とみなし、朱印を発行するようになった。現在では、参拝するだけで御朱印をいただけるようになった。参拝客側は、簡略化した行為の本来の意味を意識せずに御朱印帳をいただいている。神社仏閣側の担当者によっては、朱印を押すという行為は、神霊を宿すと考えているので、このような意識のギャップが生まれてくる。

御朱印帳は、参拝日時が記されているので、後で振り返ってみるのには、とても貴重な記録になっている。いつどのお寺や神社に立ち寄ったのかがわかる。メモ書きで宿泊場所を記録している人もいる。

添乗奇談快談43. ホテルでの二次会はナンパタイム?
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添乗奇談快談42 スパリゾートハワイアンズのアロハ(アロハ・エンジョイ・フラ)体験! 
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添乗奇談快談41 団体旅行での忘れ物のいろいろ
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添乗奇談快談43. ホテルでの二次会は、ナンパタイム? [添乗奇談快談]

添乗奇談快談43. ホテルでの二次会は、ナンパタイム?
二次回はナンパタイム?.jpg
金森 達 画

今は昔、15年前までの話である。収容が500名以上の大きいホテルでは、宴会時間の後にショータイムを持つクラブやカラオケスナックが何ヶ所かあった。団体旅行が華々しかった頃、添乗員や運転手やガイドなどの乗務員にホテル側から、歌謡・舞踊ショーの招待券やクラブの1ドリンク無料券がサービスで渡されていた。運転手に「クラブに行こうよ!」とよく誘われて行ったものだった。女性好きな(男なら誰でも好きだが・・・)運転手は、お酒が入ると臨席の女性グループに声をかけてカラオケのデュヱット曲を誘って歌ったり、踊ったりしていた。女性観光客もお酒が入り、薄暗くなると警戒心が薄れると見えて、すぐに親しくなってしまう。

ある観光バスの運転手は、その後に2~3人の女性グループごと外へ連れ出して、三次会のスナックや寿司屋へ出かける。そのうちに闇にまぎれてひとりの女性と二人きりになる・・・。かなりの確度でナンパすることができたと豪語する。彼の場合は、お客だけではなく、ホテルの従業員も対象となる。繁華街のスナックで飲んでいたときに出会った芸妓やコンパニオン、時には女将と飲んできたなんていう話もしていた。

勿論、観光客同士の二次会もナンパタイムである。職場旅行が華々しい頃、普段はさほど話し機会がない間柄でも、旅行中という開放的な雰囲気、しかもお酒が入るとなおさらである。一次会、二次会と会を重ねると・・・・いつしか参加人数が減ってくる。いくつかのカップルが姿を消していく・・・。翌日から明らかに親しくなっているカップルに気づくことがある。それは若い人たちの恋人を作る・・・はぐくむ・・・・絶好の機会だったはずだ。今はそうした機会が本当に少なくなったように思う。好きになったり、振られたり、数多くの体験がその後の人生に役立っていると私は思う。

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添乗奇談快談42. スパリゾートハワイアンズのアロハ(アロハ・エンジョイ・フラ)体験! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談42. スパリゾートハワイアンズのアロハ(アロハ・エンジョイ・フラ)体験!
スパハワイアンズ フラ講習.jpg
金森 達 画

2年前、スパリゾートハワイアンズに行ったときに、アロハ体験(アロハ・エンジョイ・フラ有料1000円)があるというので、参加した。45分ほどの時間だった。洋風建築物ウイルポート4階の本格的なスタジオで行われた。現役で5年生のダンサーが手ほどきをしてくれる。その時の講習生は、私と70歳を過ぎたおばあさんの二人だけ。おばあさんは、近くスパリゾートハワイアンズで同窓会が開催され20人ほどで来るので、何か楽しく体験できるものが無いかと下見で来たという。和気藹々と楽しく時間は過ぎた。「なるほど、フラダンスの腰使いもコツがあるんだな~」と思った。

その夜、20時10分からのショーには、講師役の現役ダンサーも当然出てきた。後半に「さあ、今度はお客様も一緒に踊りましょう。」と司会が呼びかけると、私を見つけた講師役のダンサーが手招きをしている。なるほど、講習を受けることで、ダンサーとは親しくなれるし、気楽に舞台に上がろうという気にもなる。

2009年1月末に20名ほどのある団体で、スパリゾートハワイアンズに行った。女性が5名、男性が15名だった。添乗員の私は、車内で「17時10分より、スタジオで現役ダンサーによる講習がありますが、参加しませんか?」と紹介すると女性の全員が参加したいという。お酒酔いでハイな気分の男性も5人が「若いダンサーに手取り足取り教えてもらえるなら、俺たちも参加したい!」と言い出した。結局、10人がアロハ体験(アロハ・エンジョイ・フラ)に参加した後は、そのまま宴会場に移動した。宴会場では、カラオケの合間に、講習を受けた10人が「フラダンスを披露したい」とカラオケのフラダンスに合う音楽をかけて、アロハのご披露とあいなった。20時10分からのフラダンスのショーの後半でのお客様が舞台に上がってのアロハに10名が参加したのは、言うまでも無い。

私どもの会社では、宴会用にいくつかフランダンスのグッズを用意している。椰子の実で作ったブラジャーや腰蓑、ハワイアンドレスやレイもある。今後、スパリゾートハワイアンズに出かけるお客様用にこれらのグッズをいつも持参するようになりそうだ。

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添乗奇談快談41.団体旅行での忘れ物のいろいろ話 [添乗奇談快談]

添乗奇談快談41.団体旅行での忘れ物のいろいろ話
物忘れでおいていかれる.jpg
金森 達 画

団体旅行で間違えて、他の観光バスに乗り込んでしまうとか、宿泊場所からの帰りに、ホテルのスリッパを履いたまま観光バスに乗り込んでしまうなどの勘違いやもの忘れがよくある。私は翌日にホテルを出発するときには、必ず観光バス車中で忘れ物が無いか確認をする。「大事なものから、忘れ物が無いか確認してください。お財布、指輪などのアクセサリー、腕時計、携帯電話、カメラ、上着など。自分の靴を忘れて宿のスリッパを履いていませんか。金庫の中から大事なものを出しましたか。お部屋の鍵をフロントに返しましたか。入れ歯はちゃんと口に入っていますか・・・など」

団体旅行で、夕食時には通常「団体名」ごとの案内をするので、また初日は自分たちも意識をするので、他の団体の席に間違えて着くことは無いようだが、朝食時には大広間に団体ごとの区分けだけなので、間違いが時々ある。すっかり食べ終わった頃に、たまたま同じ団体客の一人が遅くに来て、「自分の席が無い!」と騒ぎ始めると、「あ~、この人は、うちの会の人じゃない!」ということがある。間違えて食べている本人が気づかないのも可笑しいが、周りの人もよく気がつかずにいたものだと思う。

添乗員がつかない団体旅行で、出発時に見送るときがある。「人数がそろいましたから、出発します」と幹事さんが言って、観光バスが出発した後で、集合場所のトイレからお客様がひとり出てくることがある。さっきまでいたので、幹事さんは全員がいるものと思っていたらしい。だから、幹事さんいは、「そろったよ」と言われても「本当に予定の人数がいるのか、確認してください」と確認することにしている。高速道路のサービスエリアやパーキングでひとり置き忘れて出発したという話も珍しくない。私の添乗員生活31年の間に、1回だけ私が配車時間に遅れたことがあった。配車場所に来て見ると、観光バスがもう出発していない。そのうち15分ほどして観光バスが戻ってきた。幹事が「全員がそろったので、出発したが、よく見ると添乗員がいないことに気がついた。添乗員がいないんじゃ、支払いができないので、あわてて戻ってきた」という話だった。私も冷や汗ものだった。

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添乗奇談快談40.携帯電話以前の時代を語る! [添乗奇談快談]

電話連絡の今昔.jpg
金森 達画

携帯電話が普及して15年ほどになるだろうか?
添乗業務で、電話連絡の位置づけは相当重要視されていた。携帯電話が普及する前の話をしようと思う。
添乗当日は、①観光バスが予定配車場所に遅れるようであれば、公衆電話からバス会社へ連絡する。②途中の休憩場所から昼食場所へ、予定時間と実人員を連絡する。昼食時の飲み物が必要であれば、内容を知らせる。特にお酒の熱燗を希望するお客様がいれば、到着と同時にお客様を待たせずに熱燗が出ているように手配する。③昼食場所から、宿泊場所へ実人員と部屋割りの確認をする。到着予定時間を知らせる。宴会時間や場所、コンパニオンなどの手配事項の確認等々。いずれも、途中の休憩場所か昼食場所から、忘れずに公衆電話か休憩場所のドライブインなどからかけなければならない。忘れるようであれば、観光バスを一時止め、添乗員が公衆電話から連絡をしたものだった。

それが、添乗中の観光バス内であろうが、観光名所の観光中であろうが、お客様が車中でカラオケに興じている間にでもいつでもかけたい時に、昼食場所や宿泊ホテルなどに電話をかけられる時代となった。実に革命的な変化で、電話事情は一変してしまった。

ただ、電波が届かない場所がまだ残っているので、地区によっては携帯電話が使用できないところがあるので注意が必要だ。日本海側にある山形県のあつみ温泉に宿泊した時のことだ。観光バス旅行で、あと一キロメートルほどで到着するという位置から、到着時間の連絡をしようとして携帯電話をかけても圏外で不通だった。福島県の野地温泉ホテルに行ったときは、玄関前までは通話ができたのに、館内に入ったとたん圏外になってしまった。このようなホテルは今でも珍しいことではない。群馬県の奈女沢温泉「釈迦の霊泉」のように、「現地では、携帯電話が使用できませんので、ご注意ください」との事前の注意がされるところもある。

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添乗奇談快談39. 添乗仕事で一年間、左半身が災難にあう! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談39. 添乗仕事で一年間、左半身が災難にあう!

九州で犬にかまれる.jpg
金森 達 画

 毎年、年末に「あ~、今年も無事過ごせたかな」と振り返るものだが、何かと左半身に災難に降りかかる年があった。
夏、九州旅行で大分県宝泉寺温泉郷に2泊3日で添乗に出かけた時、お客様に「写真を撮って!」とカメラを渡された。私は見学した建築物の前にお客を並ばせて、後ろ向きでカメラを構えながら、後ずさりをしながら、ピントを合わせていた。そのとき、突然、「ワンワンワン!」との声に振り向きざま、左足膝を「がぶりっ」と噛まれてしまった。足元に犬小屋があったのだ。犬も驚いたのだろうが、私も驚いた。飼い主がすぐに来て、「申し訳ありません。狂犬病のワクチンをしなくてはと思っていて、まだしていないので、心配だから、一緒に診療所に来てください」と診療所で治療を受けることになった。ズボンの膝が破け、痛々しく帰京することとなった。

ついで、房総に婦人団体の添乗に行ったと時のことだ。婦人団体といえば、観光バスの車中に自慢のおつまみをいろいろと持ち込んで、「わいわい、むしゃむしゃ」と話し、食べることに夢中だ。私は一番前中央のガイド席に座っていた。真横に冷蔵庫があり、その上にお客が持ち込んだ大きなポリ容器に酢の物が沢山入っていた。観光バスは大きく左にハンドルを切った。そのとき、左上から、酢の物が容器ごと、「ざばっ!」と左半身に汁と身が降ってきた。髪の毛や洋服の左半身が、びじょびじょで、酢の匂いが鼻をつく・・・。

添乗の仕事中ではなかったが、登山中の山道で、蔦に左足を引っ掛けて、左側全身もんどりうって、つい左手を硬い石の面に突いてしまった。手を広げた親指を突いて第一関節を痛めてしまった。そのせいで、今も鍋や茶碗を持つときに、力加減がうまくいかずにそれらを落とたりしている。「今年は左半身が、災難だ!」としばらく思っていたが、よく考えると、注意力が散漫になっていたり、加齢で体力が弱くなったりした結果の当然のことなのかも知れない。

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