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添乗奇談快談58. 旅館に泊まる場合のチップ・心付けについて(その2) [添乗奇談快談]

添乗奇談快談58. 旅館に泊まる場合のチップ・心付けについて(その2)
旅館宿泊の際のチップについて A.jpg
金森 達 画

バブル最盛期のはなしでチップについて、思い出すことがある。東京都西多摩郡瑞穂町にかつて金の延べ棒を製造していた関東金属工業㈱という会社があった。30年ほど前に私が旅行の営業で聞いた話しだ。周辺の金属加工業の会社から出た金属片を回収して、高熱炉で溶かし純粋な金・銀・銅・すずなどを作り出す会社だった。工場内を見せてもらうと、金や銀の延べ棒がごろんと転がっていて、1本くらい無くなっても判らないかな?などと思えるほどの大雑把な置き方だった。

その頃はすでに金の相場が下がっていたので、従業員の社員旅行はやってはいなかった。何年か前の派手な社員旅行の自慢話を社長がしていた。仲居さんは勿論、宴会場での芸者さんたちのチップは、一人ひとり万札であげていたという。芸者遊びのゲームが終わるたびに万札が飛び交っていたと言うから・・・・。そうした景気のいい時に社員旅行を受けたかったなとしみじみ思ったものだった。その会社は節税対策のためか、関東金属販売㈱な、関東金属化学㈱3つの会社が並立していたが、さらに金の相場が下がるにつれて、関東金属化学㈱がなくなり・・・ついに本体も突然なくなってしまった。

昔は、宴会場でコンパニオンや芸妓をはべらして、芸妓達にチップを弾む。二次会でストリップショーを貸切って20~30分のショーを見ることもあった。若いお客の最前列での場所取りの様子も可笑しかったが、見慣れたお客はブラジャーやパンティにお札を挟むという洒落たチップを渡す人もいた。アメリカのラスベガスなどでよく見かける場面である。それも、もう昔話になってしまった。

チップを貰った宿の仲居さんたちは、どう処理するのか?さきほどの万札の大盤振る舞いの場合は、当然貰った個人が懐にいれたと思うが、今では旅館・ホテルによって相当異なる。「いっさい心付けはいただかないことになっております」というホテルも増えてきた。仲居さんがいただいたチップは、宿全体でプール管理して後に従業員の厚生福利ために使うとして、宿で領収書を発行するところもある。その団体で担当した仲居さんたちで均等に分ける等々・・・。


添乗奇談快談57回 旅館に泊まる場合のチップ・心付けについて
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2011-03-05
添乗奇談快談56.松代大本営(松代象山地下壕)の歴史に触れる
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2011-01-22
添乗奇談快談55.沖縄南部戦跡巡りについて
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2010-12-08
添乗奇談快談54.観光バスでのお土産のはなし
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2010-02-28
乗奇談快談53.いちご狩りなど「果実狩り」のはなし
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2010-01-23
添乗奇談快談52.三が日初詣人出のはなし
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2009-12-31
添乗奇談快談51.ビール・ウイスキー工場見学・試飲体験
https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=16478942
添乗奇談快談50.明治初期建築の洋風旧学校校舎を訪ねて・・・。
https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=16126386
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添乗奇談快談56. 松代大本営跡(松代象山地下壕)の歴史に触れる! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談56. 松代大本営跡(松代象山地下壕)の歴史に触れる!
無題-スキャンされた画像-01.jpg
金森 達 画

太平洋戦争末期、1944年7月にサイパンが陥落し、本土爆撃が直前に迫る頃、皇居、大本営、政府機関、日本放送協会などを長野市松代(象山・舞鶴山・皆神山)に建設することが東条英機最後の閣議で決定された。1944年11月11日、象山にて最初の発破が行われ、8月15日までの敗戦までに、朝鮮人約7,000人、日本人約3,000人延べ西松組鹿島組県土木部工事関係者12万人など約300万人、総工費当時の金で2億円という超巨大規模の工事(地下壕の総延長5,853mに及ぶ)が秘密裏に行われた。敗戦のため、75%の進捗で中止され、戦後近年まで放置されていた。

象山地下壕がある地元の私立篠ノ井旭高校(現長野俊英高校)生徒が修学旅行先の沖縄で慟哭の壕(ガマ)見学をきっかけに地下壕に目を向けることになる。顧問土屋光男教師の指導を受けた郷土研究班の生徒達が松代大本営跡の研究の後、永久保存・公開運動を1985年9月に市民に呼びかけた。翌年、呼びかけに応えて市民による「松代大本営の保存をすすめる会」が結成され、1990年2月に最も大きい象山地下壕の一部(500m)が無料で公開された。マスコミの記事を目にして、私は歴史に関心のある観光客に何度かお薦めして松代象山地下壕を訪ねた。当初は、事前に予約をして案内を頼むと「保存会」の方たちが無料で案内をしてくれた。ひんやりとした薄暗い地下壕は、敗戦時の半ば強制的な重労働を思い、また同じ時期の沖縄本土決戦、広島・長崎の原子爆弾投下、東京・名古屋・大阪・神戸など全国各地の無差別爆撃を思い、心重く厳粛な思いでガイドの話を聞いていたことを思い出す。公開された壕は入り口から約250mはいり、左折してさらに200mまで奥深く入る。地下壕は、岩盤を削岩機で削り取った荒々しい岩肌が生々しい。

その後、沖縄の人たちが松代大本営跡を見学し、説明を聞いて泣きながら「悔しい!天皇や軍部が国体(天皇制)護持のため、この大本営を完成させるために戦争を引き伸ばした。その時間稼ぎのために沖縄人や広島・長崎の人たち20万人が犠牲になったのか・・・・」という声を聞いた。本当に罪深いことをしたものだと思う。「この辺に戦争中、無駄な穴を掘ったところがあるというのはどの辺か?」戦後、巡幸で長野市に立ち寄った昭和天皇が、当時の林虎雄県知事にそう質問したという。

当初はヘルメットもなく地下壕に入ったが、今ではヘルメットを着用して入ることになった。入り口近くには「もうひとつの歴史館・松代」(有料@200円)や地元・長野俊英高校の運営する交流所「およりなして」の建物もある。事前に連絡をすると有料でガイドをしてくれる。かつては入り口から100mほど離れた場所に、民間の「松代地下壕資料館」が有料で運営していたが、今はもうない。

添乗奇談快談55.沖縄戦跡めぐりのはなし
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添乗奇談快談56. 沖縄戦跡めぐりのはなし [添乗奇談快談]

添乗奇談快談56. 沖縄戦跡めぐりのはなし
添乗奇談快談 沖縄戦跡めぐりのはなし.jpg
金森 達 画

 2010年7月に「沖縄戦跡と基地めぐり」に私が添乗に行く機会があった。ある地区の教職員組合が主催した研修で、お客様が手配したワゴン車の運転手が足りないので、添乗で運転手の役をかってくれないかとの要望に応えたものだった。過去に大型観光バスでの沖縄南部戦跡めぐりで、ひめゆりの塔や沖縄平和祈念資料館は何度か見学したことがあった。今回、現地の教職員組合の迫田さんの説明で、初めて南城市糸数にある糸数アブチラガマに入った。戦時中、日本軍の陣地濠や倉庫として、軍医、看護婦、ひめゆり学徒隊が配属された場所だ。全長270mの濠に600人以上の負傷兵が運ばれたという。ヘルメットをかぶり、懐中電灯を手に持ち、濠の漆黒の闇に中に入り、説明を受ける。

医薬設備や医薬品が無く、看護婦たちの仕事は、負傷した兵士の傷跡に沸くウジをピンセットで捕ることだった。化膿して手足を切断しなければならない。切断しても抗生物質が無いため、ほとんどが手術後死亡してしまう。「もういい!殺してくれ!」と叫ぶ患者たち。ひめゆり学徒たちの心痛は、いかばかりだったか。捕虜にもなれず、最後には日本軍に迫られて自爆に追い込まれたり、銃殺されたりした。沖縄戦で沖縄の人たちの肉親がこうした体験を持っている。こうした延長線に強引にブルドーザーで土地を収奪されて造られたアメリカ軍の基地の存在があり、日常的な人権侵害や騒音被害、生命の危険が晒されている。

翌日は、平和委員会の与儀さんの案内で宜野湾市のど真ん中の面積26%を占める海兵隊航空団の基地普天間飛行場が見える嘉数高台へ。その後、安保の見える丘から、嘉手納町、沖縄市、北谷町にまたがる西太平洋最大の機能を持つ嘉手納基地を見る。午後には普天間基地移設へリポート建設予定地である辺野古(へのこ)へ向かった。鉄のフェンスで仕切られた場所で、建設予定地への防衛施設庁のくい打ちを食い止めるおじぃおばぁ達の海上での戦いぶりを聞いた。漁船の柱に自らの身や首に綱を結んで引き剥がしを阻止しようとした様子は圧巻だった。おばぁたちは「おまえたち!引き剥がすなら、引き剥がしておばぁの首を絞めてみろ!」とまさに命を賭けた戦いだったという。今の本土の平和?は、こうした本土の我々に知らされていないおじぃおばぁ達の無名の戦いによって支えられていたんだと実感した一日だった。

20年前に沖縄南部観光で観光バスのガイドさんが言っていたことが忘れられない。「本土のお客さんに、戦争の話は気が滅入るからしなくていい、と言われてとても悲しい」「私たちは戦時中もそして今も戦争の傷跡に苦しんでいます。本土の人たちに少しでも実情をもっと知ってもらいたい」

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添乗奇談快談55. 夏の層雲峡、客室に蛾が大量侵入で布団が真っ黒! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談55. 夏の層雲峡、客室に蛾が大量侵入で布団が真っ黒!

 客室にゴキブリや蜘蛛、蠅が出た思いでは、誰にでもあると思う。女性団体の旅行でのこと。海岸沿いにある千葉県の有名ホテル宴会場で、宴会の最中に壁を大きな蜘蛛が徘徊している様子を幹事が見つけ、大騒ぎになったことがある。

 山や海にあるホテルだから、そういうことに出会っても仕方がないと私は思うのだが、15年ほど前に、北海道層雲峡での夏の出来事は、忘れられない。ある東京の設備会社の職員旅行で、宴会が終わってから、旅行幹事から「おい!すぐに支配人を連れてこの部屋に来い!」と相当怒った声で呼び出された。行ってみると客室に敷かれた寝具の上に蛾が沢山たかっている。「窓を開けて宴会に行って帰ってきたら、蛾が大量発生して布団が真っ黒になっていた、追い払ってもまだこんな状態だ!」という。お客が網戸のついていない方の窓を開けっ放しにして部屋を出たのが原因だった。幹事は原因にはひるまずに「だいたいこの時代にエアコンのない部屋はいったいどういう事だ」窓の下に置かれた高さ40センチほどの暖房機を見て、「子供がこの上に上がって、遊んで下に落下したら、どう責任を取るんだ!外に柵もないことも安全策上問題がある。どうしてくれる!」とまで問題が大きくなってしまった。幹事はたまたま労働安全衛生法に定められた安全管理者資格を持っていた方だった。北海道の観光地のホテルは一部の高級ホテルを除いて、エアコンを設置しているホテルは、まだほとんどなかった。夏の平均気温が低い北海道ならでわのことだった。 結局、支配人は今度安全管理に十分配慮する施策を行うという念書を書き、幹事たちにお詫びのおみやげをつけて終結した。今では層雲峡のホテルでは、ほとんどのホテルにエアコンが装備されていて、未装備は1割くらいだろうと旅館組合の人の話だ。
層雲峡のホテルで、蛾の大量発生で真っ黒!.jpg
金森 達 画

 ところが間の悪いことに、その日の昼食場所でも問題が起こった。一人ひとりの鍋に入った具の一部が生煮えだったことに苦情が出た。幹事は板長を呼びつけ、「お前が食べて見ろ!」板長は生煮えを認めて謝罪をした。よりによって、同じ団体にどうしてこんなにトラブルが続くのかとその日を呪ったものだ。

 私たち添乗員の宿泊する乗務員室でゴキブリが走り回る、蜘蛛がはい回るという経験も珍しくない。蜘蛛が壁側からすーと中央部分に降りてくるのを見つけ、じっと様子をみていた。蜘蛛本体から引いている50センチ上の糸をつかんで蜘蛛を振り回すと、蜘蛛はあわてて糸をたぐって元来た壁側に起用に手足をしゃかしゃか動かせて必死に戻っていった。蜘蛛が逃げる時はこういう習性なのか?「襲われて 引く糸戻る 秋の蜘蛛」

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添乗奇談快談54. 観光バスでのお土産のはなし [添乗奇談快談]

添乗奇談快談54. 観光バスでのお土産のはなし
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金森 達 画

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金森 達 画

 旅行にはお土産がつきものだ。お土産とは、その土地の名産物、特産物のことだが、最近では流通機構が発達して、どこでも各地の名産物が手に入るようになってさびしい気がする。お土産の起源は、江戸時代の中頃で、神社やお寺に詣でるときに受け取る神札や絵図、護符などを「宮笥(みやげ)」と呼んだ。江戸時代に庶民がお伊勢参りや善光寺詣でをする際に餞別が贈られたりした。その返礼として、「宮笥」が成立したのだ。

さて、団体旅行の土産は、その土地の名産・特産物で、海であれば海産物店、山であれば山の幸、りんごや桃、ぶどうなどの果樹園などその土地の銘菓とともに並ぶ。
伊勢・鳥羽では赤福や真珠店、山梨では水晶店やぶどう園に立ち寄る。事前に観光コースに組み込み、お客をお店に運び、売り上げに応じて旅行会社やバス会社・運転手は規定のコミッションを受け取る仕組みだ。お客の要求である場合と旅行会社や運転手の要望の場合がある。旅行会社が事前に行程を組んでいる場合や添乗員が同行している場合は、旅行会社にコミッションが入る。行程に組まれていない場合は、運転手によっては自分の小遣い稼ぎのためにコミッション目的でお土産屋にお客を誘導することもある。

海産物のお土産店は評判の良い店を選ばなければ、後で常連客の苦情が寄せられる。私が添乗で同行したときに、お客が「前にあの店で干物を買ったら、焼くと身がぼろぼろに崩れたのよ。相当古い干物を買わされたんだわ」という話を聞いた。それ以後はその店には立ち寄らないことにした。乗務員は、実際にその店で買うことはないので、値段に対してその商品が安いのか高いのか、品が良いのか悪いのかの判断ができないので、お客さまの判断や同業者の評判を参考にするしかない。
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金森 達 画

 バブル崩壊以来、団体旅行は衰退の一途をたどり、今や風前の灯・・・。お土産屋の売り子さんに聞くと、観光バスのナンバーや団体名を見て、「今日のお客は買い物を沢山するかほとんど買わないかだいたい判断できる」という。大都市から来る団体客はほとんど買わないが、地方の客は隣近所のお付き合いがまだ残っているので、同じものを沢山買っていくというのだ。大都市の方は、確かに隣同士でもお付き合いがなくお土産を買う必要がないということだ。私の住まいは東京都でも西多摩の田舎に属するが、近所のお客は「帰りの時間が早く、まだ明るいうちに帰宅すると、両手にお土産を持っている姿を近所の人に見られると、お土産を持っていかなければ・・・という気になる。」といっている。

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添乗奇談快談 53. いちご狩りなど「果実狩り」のはなし [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 53. いちご狩りなど「果実狩り」のはなし
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金森 達 画

観光バスでの団体旅行で、いちご狩りやりんご狩りなどの果実狩りが組まれているコースに人気がある。時間を決めての「食べ放題」というのが人気の理由のようだ。人は欲が深いのか、「料金以上を食べなければ、損をする。割に合わない」と必死になるようだ。最初から小食の人は、「食べ放題」に魅力は感じていない。もともと沢山食べる意思がないからだ。だから、今流行の「食べ放題コース」は、健康な人の欲を利用した商法といえよう。

いちご狩りは、12月中旬から6月上旬頃までの期間に行われる。天候によって、果実の収穫量が異なるので、需要と供給の関係で一人当たりの料金は、1,600円~800円とずいぶんと差が出る。制限時間は30分くらい。老人会などの年齢が高い団体客でも、料金の割引は特にない。店の人に言わせると「小学6年生の子供たちの団体で、一人で250個を食べ、座り込んだまま立ち上がれないほど食べた男の子がいた。どんな客層でも損をしない料金にしてある」と聞いた事がある。おばさんたちの団体では、バックにビニール袋を忍ばせて、食べきれないとそのバックに詰め込んで持ち帰るお客をときどき目撃することがある。店側からすると、油断もすきもないのだ。

その点、りんご狩りやみかん狩り(10月中旬~12月下旬)は、時期や種類にもよるが、300円から500円と安い。神奈川県のみかん狩りは、獲りたてはまだすっぱいので、とても沢山食べられない。せいぜい2個も食べたらいやになってしまう。もともと収穫して1~2ヶ月後が美味しいという。浜名湖三ケ日みかんは、獲りたてでも甘く美味しいので料金も高め(800円前後)になる。りんごも1個が大きいので、元をとろうとしてもそうは食べられない。長野県須坂のりんご園で「一本の木で何個のりんごが実るのでしょうね」と聞いた事がある。なんと500個の実をつけた古木があるという。勿論、美味しく食べられるように植栽・剪定をしたきちんとしたりんごの木である。雑木林に実る身しらず渋柿とは違う。

さくらんぼは、かつては山形県へ、特に寒河江地方まで行かなければ、さくらんぼ狩りができなかったが、15年ほど前から関東各地でも収穫ができるようになった。山梨県の塩山や南アルプス市、群馬県沼田市、栃木県宇都宮などでも可能になった。栽培技術が進歩したのだろうか。桃は山梨県、福島県、長野県が有名だが、桃狩りは余りやっていないようだ。桃狩りをする時に、お客はもぎ取る前に桃に直接触って硬さを確かめる動作をする。一度触るとその実は傷んでもう売り物にならないので、店側では「一度触ったら、もぎ取ってください」と注意をしても守られず、桃狩りは採算が合わないのでやらないと聞いた。

果実狩りは、果実を間において農家側とお客との信頼関係で成り立つものなので、決められたルールに従って楽しく、余り欲をかかずに楽しみたいものだ。

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添乗奇談快談52. 三が日初詣の人出のはなし [添乗奇談快談]

添乗奇談快談52. 三が日初詣の人出のはなし
初詣の人手のはなし.jpg
金森 達 画

25年ほど前から、毎年、1月第二日曜日に初詣の添乗の仕事があり、成田山と浅草寺に行っている。いつも成田山のすぐそばの食事処に昼食を予約し、大型観光バスの駐車場を確保している。バブル期には、食事処は10時30分頃から4交替制で、団体客を捌いて、よく「11時30分、ぴったりに来てください。早くこられても困ります」といわれたものだった。私の添乗体験は、毎年同時期のいわゆる定点観測のようなものだ。
バブルがはじけて以来、成田山では、明らかに客足は少なくなったという実感がある。しかし、毎年発表される「三が日初詣ランキング」では、なぜか微増していることになっている。不思議でならない。私の感想だけではなく、食事処の親父さんもそのように言っていた。浅草寺の方は相変わらず賑わっていて、仲見世通りは足の踏み場がないほどである。
警視庁発表「新年の人出と年末年始の登山者に対する警察処置について」によると2009年は、2008年より121万人増加し、統計を取り始めた1974年以降過去最高の9939万人に上ったとしている。2009年の初詣の人出数の第一位は、明治神宮の319万人、第二位は、成田山新勝寺の298万人、第三位は川崎大師の296万人、第四位は伏見稲荷神社の277万人、第五位は鶴岡八幡宮の251万人、第六位は浅草寺の239万人、第七位は大阪の住吉神社と熱田神宮の235万人、第九位は大宮永川神社の205万人、第十位は太宰府天満宮の204万人。集計先により多少順位が入れ替わっている。2010年は果たしてどのような数字が出るのだろうか。
どのように初詣の人出を計算するのか?明治神宮では、入り口の3ヶ所で守衛さんが配置され、一定の升目に人が移動する人数を数えて大まかな人数を出しているという話を聞いた。警察の発表と異なることもあるそうだ。川崎大師では、警察が参拝の混雑を警備するのに、一旦待たせて移動させることを利用して人数をはじき出しているという話も聞いた。参道や駐車場の埋まり具合やヘリコプターで上空から見て、昨年に比べてどうかとか・・・。かなり大まかな数字であるように思う。広島の厳島神社は、船で行かなければならないので、フェリーに乗る人の人員を数えることでかなり正確に初詣の人出数がわかる。
三が日の初詣は、非常に混雑するので、本殿正面についてから階段を登りお賽銭の前に立ち、参拝できるまで相当の時間がかかる。待ちきれずに2~5m手前からお賽銭を放り投げる人がいる。お賽銭箱の直近にいる参拝者の頭や体に直撃する。本殿の近くの柱に放り投げられた硬貨の細かい傷が沢山ついているのを見ることがある。
初詣というと、お賽銭についても気になるところだ。参拝客一人当たりいくらの金額なのか?各種ネットでのアンケートをのぞいて見ると、10円~100円は55%、10円~500円は70%、100円以下は70%という数字が平均のようだ。三が日初詣人出ランキング10位の神社仏閣のお賽銭ランキングを発表して、その10%を福祉施設やボランテイァ活動に寄付をするなど目に見える形で社会貢献をされることを提案したい。

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添乗奇談快談51. ビール、ウイスキー工場見学・試飲体験コースを行く! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談51. ビール、ウイスキー工場見学・試飲体験コースを行く!
ビール・ウイスキー工場見学試飲体験.jpg
金森 達 画

 観光バスでの団体旅行というと、昔は各地の名勝旧跡、神社仏閣がお決まりのコースだったが、いつの頃からか工場見学や体験コースが好まれるようになってきた。ワインや日本酒の醸造工場見学や試飲はわりに早くから行われてきた。ついでビール、ウイスキー工場と範囲は広がった。いずれも団体の場合は相当前からの予約が必要だ。かつてはおつまみにチーズを出してくれたり、お土産にグラスを持たせてくれたり、相当サービスがよかったが、今では簡単なおつまみ程度の会社が多い。

 ビールやウイスキー工場見学コースは、教育された若い女性のガイドさんが工場を案内し、時に設置されたビデオ映像を見せながら約3~40分ほど案内をする。最後に試飲会場にて、1~2種類のビールやウイスキーを試飲させる。このときに質問や美味しい飲み方の講習をする。サッポロビールでは、一時ガイドさんが実際に飲んでみせ、飲み干すとやんやの喝采を受けた場面を何度か見た。仕事とはいえ、ビール好きにはこたえられない役得だなと思ったものだ。
工場見学は、サッポロビールは昭和40年代頃から、キリンビールでは、1968年(昭和43年)広島工場が最初。お土産にはグラスや栓抜き、コースターが渡されていたが、後には廃止された。アサヒビールは1989年(平成元年)に名古屋工場が最初、試飲はスーパードライか三つ矢サイダーかバイヤレスオレンジが提供。つまみはピーナッツとおかき、スモークチーズも提供された。お土産は出していない。今のガイドさんの数は約100人、2008年度の見学数は、100万人を超え、今年は微減とか。サッポロビールのガイドさんは50人。年間の見学者数はサッポロビール、キリンビールともに公表していない。

ところでお客はガイドを困らせる質問を考えてくる。「工場内で破損したビールの税金処理は、どうなるのか?税務署が確認・点検に来るのか?」という質問もあった。回答は「敷地内での破損は、出荷前なので課税はされません。敷地から出た場合に課税されます」

工場見学も今ではいろんなイベントが催されている。アサヒビール(9ヶ所の工場と1ヶ所のワイナリー)では、「夏休み親子見学ツアー」や「クリスマスツアー」が、サッポロビール(5ヶ所の工場と2ヶ所のワイナリー)では、日本最古(1905年)の「リードオルガンコンサート」、キリンビール(12ヶ所の工場)では、「クイズとカード作りで楽しむクリスマスツアー」などが行われ、新規の顧客開拓・拡大に力を入れている。

 ウイスキー工場で、メルシャンウイスキー(旧オーシャンウイスキー)の軽井沢蒸留所を見学した時は感動した。昭和30年1955年に建設されたレンガつくりで蔦が絡まるしっとりとした雰囲気が漂っていた。試飲は小さなウイスキーグラスと水の入ったグラスを用意してくれた。味覚がしっかり判る様に交互に飲みなさいということだ。味にこだわる意気が感じられたものだ。

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添乗奇談快談50.  明治初期建築の洋風旧学校校舎を訪ねて・・・。 [添乗奇談快談]

添乗奇談快談50.  明治初期建築の洋風旧学校校舎を訪ねて・・・。
明治初期洋風学校建築物.jpg
旧開智学校(松本市) 金森 達 画

 明治初期に国の産業振興の後押しの波に乗り、全国各地で教育に熱心な有力者によって洋風または擬洋式学校が建設され、一部は今も保存されている。長野県松本市に日本最古といわれる松本城に立ち寄る観光コースを組んだものだが、目新しい場所として、近くに旧開智学校があることを知った。私が明治初期建築の洋風建築物に接した最初の地だった。その後、西伊豆松崎東にある岩科学校、磐田市の見付学校、佐久市の中込学校、山梨県武田神社に移築された睦沢学校(藤村記念館)、宮城県登米高等尋常小学校などを仕事で訪ねた。しばらくして、三浦茂著「幻の学校をたずねて」早稲田出版を読んで、この時代に地方の有力者や村民の寄付を集めて沢山建築されたことや、昭和42年頃に取り壊されたものもあると知って驚いた。特に中込学校を除き、地元の棟梁が神戸や横浜へ行って洋風の建築物を調べに行き、日本古来の漆喰やなまこ壁、太鼓楼など日本建築の粋を尽くして造られたことだった。

 年配の方は、こうした建築物を見たり、入場してじかに触ったり、蓄音機やオルガン、尋常小学校時代の教科書などの資料に触れることで「懐かしいわ。そうそう私たちの学校もこうだった・・・」「明治初期の時代、洋風の建築知識がない中で、よくぞこうした立派な建築ができたものだ」という声が圧倒的で、古いこうした建築物が保存されていることに素直に感激していた。

 年代的にどのような学校が保存されているのかを調べてみた。

明治08年10月      津金学校  山梨県北杜市(須玉歴史資料館) 1,662円
明治08年12月     睦沢学校  山梨県甲府市武田神社に移築 6,098円50銭 
明治08年08月07日  見付学校  静岡県磐田市 この地方はお茶の生産者の財力
明治08年10月15日  室伏学校  山梨県牧丘町 明治8年建築
明治08年12月     中込学校  長野県佐久市 工事費6,098円村内有志の募金
明治09年04月     開智学校  長野県松本市 工事費11,028円多くが個別献金
明治09年09月     舂米(つきよね)学校  山梨県南巨摩郡瑞穂
明治10年       八幡東学校 滋賀県近江八幡市 1,877円
明治11年05月     尾県学校   山梨県都留市 1,200円
明治11年09月     格致学校  長野県坂城市 1,381円
明治12年       和(かのう)学校 長野県小県郡東部町
明治13年09月     岩科学校 静岡県松崎町 依田佐平治ら養蚕製糸業を財力
明治14年       水海道小学校 茨城県常総市・水戸市に移築 5,000円
明治15年06月25日  鳴尾学校  愛知県 
明治15年       開明学校  愛媛県西予市
明治16年       作新学校  長野県長野市(旧更科郡から移築)
明治18年01月04日  吾妻第三小学校 群馬県中之条市

とくに岩科学校の経緯は注目したい。大沢村の戸長・依田佐平治は明治6年に自邸内に自費で洋風2階建ての小学校「大沢学舎」を建てたがまもなく廃止。明治5年に妹ら6人を冨岡製糸場に派遣。明治8年に伊豆で最初の製糸工場を開く。明治12年、岩科村戸長・佐藤源吉が地元の棟梁高木久五郎と菊地丑太郎を北伊豆、沼津方面の新校舎の調査に派遣、洋風学校を設計させ明治13年に落成させた。工事費2,630円66銭3厘。こうした経緯は、国の殖産興業に地方でも競って地元の産業の財力を注いで有能な労働力をつくりあげるために学校建築を急がせたといえる。明治初期の新興産業の勢いを感じさせ、地方のさまざまな産業が中央に結集し、中央政府が指導力を発揮している様子が見て取れる。

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添乗奇談快談 49. 国の重要伝統的建造物群保存地区「中仙道 妻籠宿」を訪ねる! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 49. 国の重要伝統的建造物群保存地区「中仙道 妻籠宿」を訪ねる!
木曽路妻籠のはなし.jpg
金森 達 画

妻籠宿は、旧中山道の42番目の宿場町で、木曽路を代表する観光地である。1967年(昭和42年)から「伝統的な町並み」保存運動に取り組み、1970年には景観保護のため宿場内の電話線柱が撤去された。1976年には国の重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地のひとつに選ばれた。木曽路十一宿の中で最も江戸時代の面影を色濃く残している宿場だ。文豪島崎藤村ゆかりの史跡、重要文化財「脇本陣奥谷」は、1877年(明治10年)の建物で代々脇本陣を務めた林家住宅を南木曽町が借り受けて公開している。

1993年には年間の観光客が100万人に迫る峰を築いた。大型観光バスで訪ねることが多い私たちは、週末日中の一番観光客が多い時間帯なので、宿場町はいつも混雑して喧騒的な雰囲気だ。江戸時代を想起させる風情のある風景を撮影したいカメラマンたちは、早朝に来るか、宿場町にある旅籠に泊まって撮影のシャッターチャンスを狙っていた。

妻籠宿保存運動の3原則「売らない、貸さない、壊さない」を現在まで守り、全住民による民主主義的な取り決めをしてきた。添乗の仕事ではないが、たまたま個人的に妻籠宿の民宿阪本屋に泊まったときのことが忘れられない。朝食時に親父さんが「妻籠宿について話したいことがあるので、食事をしながら聞いて欲しい」と切り出した。「妻籠では全て決め事は全住民で決める。一部の資産家だけが潤うような繁栄ではなく、みんな平等に共存できるように本業は1店舗、他に店舗を増やしたいといっても2店舗までと制限してきた。コーヒーが欲しいとお客が言って来ても、しばらくは宿場の雰囲気に合わないと保留してきた。いよいよコーヒーをメニューに加えることになっても、店側からは薦めない、メニューに載せる場合も最後列に加えることにした等々・・・」「だから、わが宿場には子供たちのいじめはありません!」といい切っていた。そのときいじめの話題が新聞紙上でにぎわせていた時期だったので特に印象的だった。

ある地区の交通安全協会の団体研修旅行で、妻籠宿にきて、脇本陣奥谷資料館に入ると入り口でいつもとは異なり、人数をカウンターで正確に数え始めた。「どうしたの?」聞くと「そろそろ開館以来200万人目の人が出そうなんです!」というやいなや「おめでとうございます!」とわが客の前後3人を呼び止めた。町のイベントで記念品が贈られるという。当人には檜造りの御櫃(おひつ)、前後の二人にも記念品が贈られた。町長が来て、表彰式と新聞社のインタビューがあるのでしばらく待って欲しい・・・と大変なことになった。帰りには地元の青年たちに出会うと、「残念!もう200万人目が出てしまったか」と悔しがることしきりだった。何週間が過ぎて、地元の新聞社から取材記事が掲載された新聞が送られてきた。

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