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添乗奇談快談28. バス旅行の豪華景品に自転車12台、高級旅館ペア宿泊券など・・・。 [添乗奇談快談]

添乗奇談快談28. バス旅行の豪華景品に自転車12台、高級旅館ペア宿泊券など・・・。
ギャンブル横行.jpg
金森 達 画

職場旅行のクイズやゲームの賞品に豪華景品を用意するのは、かつては珍しいことではなかった。テレビやオーディオ、電気製品など。平成10年から12年頃、ある建設会社のお得意さんや下職さんたちの毎年の旅行で、自転車が12台、豪華ホテル「鐘山苑」ペア宿泊券、魚沼産お米コシヒカリ210㎏、ビール券7ダースなどを景品にした旅行があった。

人脈の広い人物が旅行幹事として、すべてを仕切り計画を立てる。土地の売買や建築予定の情報が入るや、不動産・建築会社に情報を振り分ける。その情報を元に宅地を開発し、建売住宅を建設・販売する。その際、元受の建設会社から仕事をもらう土建会社、鉄骨会社、水道設備、インテリア、表具、建具、畳などの下職の会社が、仕事の恩恵を受ける。

そうしたシステムで仕事量に応じた分の賞品を提供することになる。旅行参加者は、旅行実費の35,000円を支払う。旅行参加者は、ゲームやクイズや抽選で、自転車やお米、旅行券、現金などが当たる。ほとんどの人が何がしかの景品を手にする。運の強い人は、毎年自転車を当てたり、自転車の他に現金2万円を当てるとか運が偏ることも珍しくない。
金額にすると、総額50万円から80万円ほどになり、50名で単純に計算しても一人1万円の還元となる。

豪華宿泊券を含んだ車中でのビンゴゲームが旅行最後のチャンスとなる。5万円相当の豪華ホテル宿泊券が最後まで残った人に当たることになる。最後の5人あたりから、当事者は目の色が変わってくる。他の賞品たとえばお米10㎏と発表されても「あ~残念!」と悔しがるから、人間の欲にもあきれてしまう。


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添乗奇談快談27. バブル期の観光バス車内はギャンブル横行! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談27. バブル期の観光バス車内はギャンブル横行!
ギャンブル横行1.jpg
金森 達 画

バブル期の団体旅行で、観光バス車内でのギャンブルが結構派手なものがあった。ある地域の不動産業界の経営者の団体旅行の添乗員をしたことがある。バスに乗り込むとすぐにギャンブルが始まる。割りバシに数字を書き込んで、観光バスの進行方向に対向する車のナンバーの下一桁の数字を当てるとかナンバーが奇数か偶数を宛てるといういわゆる「半か長か」だ。

40人全員が参加して、一回のかけ金額が半端ではない。通常の職業の人たちの賭け事は、1回100円とか200円とかわいいものだが、このときは一口1,000円から5,000円と桁が違う。昼食をはさんでホテルに到着するまで延々と続けられる。一人20~50万円の負けは当たり前で、1泊2日で帰着する時点で、勝負に勝つ人は、200~300万円という驚きの額だ。旅行業で40名の団体で1年かけて営業し、バス・宿・昼を手配し、添乗、集金して祖利益は最大で15万円の時代だったから、「不動産業界は、そんなに儲かるのか?」という印象だった。

バブル期の1980年~1990年頃、都心では土地開発が盛んに行われ、開発のために土地を追われた人たちが、代替地として都市郊外に新たな土地を求めた。相場もあまり考えずに電話一本で「1億円くらいの土地や物件を探して欲しい」受ける方の郊外にある不動産屋は、5,000万円程度の土地建物を用意し、仲間内の業者5軒ほどに回し、最終的に1億円で売買して法外な利益を確保するという時代だった。

観光バス車内でのギャンブルが終わりになるころ「負けが込んだから、土地・田んぼを一件分処分するか・・・」というつぶやきも冗談とは受け取れない雰囲気を感じたものだった。毎年こうしたギャンブル勝負に勝つ人は、いつも同じ人で、勝負運の強い人がいるもんだなと感心しきり。


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添乗奇談快談26. 激安旅行パックの仕掛けを垣間見る! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談26. 激安旅行パックの仕掛けを垣間見る!
激安パック旅行.jpg
金森 達 画

国内旅行激安パックが急速に旅行業界に広まった1998年頃の話である。1泊2食付観光バスツアーが一人9,800円という料金は珍しくなかった。長野県安曇野にある「安曇野アートヒルズ」に添乗で立ち寄ったとき、当社の観光バスが駐車していた隣に駐車したバスが阪急交通社主催の「北志賀高原1泊ツアー」だったので、添乗員に声をかけた。

「旅行代金が9,800円とはすごいね!北志賀ホテルの宿泊料金は、これくらい?」と五本の指を立てると、彼女は「それならまだいいほうですよ」という。添乗員の日当は日額7,000円2日で14,000円という。当時わが社が添乗業務を頼むと日当を2日で25,000円を支払っていた時代だ。運転手やガイドさんのチップはなし。食事代は自己負担。客の食事は自由食、有料の観光場所はオプションで各自負担。一日におみやげ場所に3ヶ所は立ち寄る。「安曇野アートヒルズ」のようなガラス工房や売店のあるところ、わさび工場やお茶工場、ひもの屋、お菓子屋などお土産屋さんに立ち寄ることで、1台につきコミッションが主催会社に振り込まれる。

ホテルはシーズンオフや平日に仕事がほしいので、宿泊料を相当ダンピングして大手旅行会社に提供してしまう。そのために、従来の長く勤めたベテランの社員をアルバイトやパートに切り替え、人員も削減する。ホテルで使うものすべて、お米や食料品などの食材、調味料、シーツや浴衣のクリーニング、清掃業務、売店の商品、チラシなどの広告宣伝物など従来の仕入先をすべて見直している。ホテルにかかわるすべての人たちが収入の削減を強いられていた。

ホテルだけではない。観光バス会社も昼食場所も観光場所もだ。景気が良くて仕入れ値を下げているのではなく、みな泣く泣く大手旅行会社に身をゆだねることとなる。安くていい思いをするのは、当日のお客様だけで、そのお客様も旅行が終わると家族の周りの方の誰かが回りまわってリストラされたり、残業手当がつかないサービス残業や減給されたり・・・。



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添乗奇談快談25. ガイドの修練は、生き方そのもの・・・ [添乗奇談快談]

添乗奇談快談25. ガイドの修練は、生き方そのもの・・・

昔のガイドさんの生き方.jpg
金森 達 画

昭和40年代の観光バスガイドは、自分のガイド力がすべてだった。当時は高速道路がまだ整備されていないので、旅程は、ほとんど同じルートで帰ってくるというコースだった。しかも観光バスには、テレビ・ビデオやカラオケの設備がない時代である。1泊2日の旅程であれば、出発から帰着までほとんどガイドは話しっぱなしだった。ルート上の歴史や伝説、民謡や民話の説明、それに客層によっては多数のお客とのやり取り・・・。お茶の時間にはお茶を入れる。さらに担当ドライバーとは、道順の確認とか居眠り防止などの対応とか。

ベテランのガイドは自分の特性をよく知っている。歴史が得意なガイドは、行きも帰りも観光バスで通過する土地の歴史をくまなく説明する。「この話は明日同じ道を通るので、明日話します」というような・・・。民謡や民話が得意なガイドは、よくその土地の民謡や民話を披露していた。お客とのやり取りが得意なガイドは、その時間を多く使っていた。自分の欠点をカバーするための努力をしていたというべきか。

ガイド教官役のガイドが、乗務員の夕食のとき、一杯お酒が入って午後8時を過ぎると「私は明日の準備があるので、これで部屋に戻ります」と帰っていった。ガイド歴三十数年というベテランでも、明日の旅程説明の準備のためこれから勉強すると知って驚いたものだ。大体のことは説明できるといっても、毎日最大限の説明をきちんとやるという姿勢に感動した。

今の時代の観光バスには、カラオケやビデオテレビでの映画、ビンゴゲームなど・・・ガイドが手を抜く手段は相当増えた。お客がお菓子をぽりぽりし始め、「お茶でもほしいわね」というひそひそ声が聞こえていて知らん振りというガイドもいる。その上に、帰りの旅程では、ほとんどガイドをしないという観光バスガイドが多くなってきた。ガイドの職業を放棄するのかと嘆かわしい限りとの思いしきりである。


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添乗奇談快談24 旭川にワシントンホテルが2ヶ所? [添乗奇談快談]

添乗奇談快談24 旭川にワシントンホテルが2ヶ所?

観光バス旅行で、宿泊予定のホテルに大型観光バスで行くのに、ホテルの所在地がわかりにくく道に迷ってしまうことが珍しくない。繁華街から路地に入ったホテルは、大通りから左折する入り口に案内看板がつけられている。一旦通り過ぎてしまうと、一方通行通りだとで、もう一度ぐるっと回り込んできたり、Uターンをしなければならない。お客は「何だ、道を間違えたのか?」という表情をする。

北海道の2泊3日で層雲峡渓谷を観光した後、旭川市内に宿泊した時のこと。ワシントンホテルに予約をしていた。大型観光バスは、地元北海道札幌のバス会社だった。1週間前にお客様35人の部屋割りも済ませ、現地へ連絡も済ませていた。当日、部屋割りをお客様に知らせるのに「部屋割りカード」を渡す。「あなたのお部屋は○○号室でございます。」というカードだ。あまり早くに渡すと、失くしてしまうお客がいるので、ホテルに着く直前に渡すことにしている。

バスガイドさんがもう着くからと、最後の挨拶をし、私はワシントンホテルでの諸注意事項の連絡を済ませた。さあ到着だと、バスの入り口から急いで降り立つ。お客もその後にぞろぞろと降り立つ。迎えにでたホテルの従業員は、「お客様、団体名は?」という。バスの前に張ってある団体名ステッカーを見ているだろ?と一瞬思ったが、私は団体名を述べた。すると、「お客様名では、お受けしていませんが?」私は「エッ」と驚き、声が上ずってしまった。
ワシントンホテルが二ヶ所?.jpg

そんな馬鹿な!私は今日電話連絡もしたよ?というと・・・・。ワシントンホテルの従業員は、「もう一ヶ所、ワシントンホテルがあるので、そちらでは・・・・?」という。またまた「エッ」他にもワシントンホテルがあるの?あわててお客様を再度バスに乗せて、移動した。どちらのホテルも旭川駅からすぐそばのホテルで、よく間違われるらしいのだ。「地元の観光バス会社も気がつかなかったのかよ~」とドライバーやガイドさんに八つ当たりしながら、添乗員としての未熟さが身にしみた思い出だった。藤田観光ワシントンホテルと地元のワシントンホテルがあったのだ。しかも旭川駅から徒歩1分と、3分と目と鼻の先で紛らわしかったのだ。


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添乗奇談快談23. バスガイドが車内の清掃でお客のめがねを捨てる? [添乗奇談快談]

添乗奇談快談23. バスガイドが車内の清掃でお客のめがねを捨てる?

めがねを捨てる.jpg
金森 達 画

伊豆半島での宿泊の帰り道、富士五湖を周遊し、観光バスは河口湖インターから中央自動車道に乗り、上り線谷村パーキングで最後の休憩に立ち寄った。停止する前に、ガイドさんは「こちらが東京に着くまでの最後の休憩場所になります。皆さんの網の中にあるエチケット袋のごみを回収しますのでご協力ください」とお客を送り出した。その日はあいにくの大雨で、傘を差しながらの休憩だった。

バスを発車して5分ほど、大月ジャンクションを過ぎたあたりで、バスの中ほどにいるお客の中から「俺のめがねがない!」と騒ぎ出した。どうもガイドさんがお客が網の中に入れていたお客の白いエチケット袋にめがねを入れていたらしい。そのめがねを知らずにごみとして、先ほど休憩した谷村パーキングのゴミ箱に捨ててきたことがわかった。

さあどうする?添乗員とガイドと運転手が相談する。この大雨で誰が取りにいくのか?
結局、添乗員の私が探しに行くことになった。まず、上野原インターで観光バスは一旦降りて、私を降ろした。大雨の中、タクシー会社を探し、タクシーに乗る。上野原インターから中央道河口湖線に入り、下り線谷村パーキングを通過し、河口湖インターを出る。Uターンしてまた河口湖インター上り線に乗る。谷村パーキングに立ち寄り、めがねを入れたらしいゴミ袋を探した。大きなゴミ袋はすぐに見つかった。その中から白いエチケット袋を物色する。「あった~!」硬く長い物なので判りよかった。ここから、待たせていたタクシーで大月インターを降りて、JR中央線大月駅まで送っていただいた・・・・私の自宅に着いたのは23時を超えていた。

 ごみを入れるべき白いエチケット袋に貴重品を入れたお客も不注意だったが、ガイドが白いエチケット袋を見境なく大きなゴミ袋に入れたのも不注意だった。大きなごみ袋を差し出して、お客自ら入れてもらうなら良かったのかも知れない。いずれにしても失せ物が見つかったのはめでたしめでたし。私の交通費はバス会社から負担していただいた。この事件以来、貴重品の取り扱い注意についてのエピソードに使わせていただいている。


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添乗奇談快談22 新甲子(しんかし)温泉と一軒宿秘湯・甲子温泉「大黒屋」 [添乗奇談快談]

添乗奇談快談22 新甲子(しんかし)温泉と一軒宿秘湯・甲子温泉「大黒屋」

1979年11月12日から2泊3日で、大型バス2台で中野区内の老人会で福島県新甲子温泉の楽山荘へ行った。白河市から観光バスで45分ほど走った那須旭岳や三本槍岳に向かう阿武隈川源流に沿って新甲子温泉がある。当時11軒の温泉旅館・ホテルがあった。源泉はさらに4㎞奥に入った甲子温泉の一軒宿「大黒屋」から1961年に引き湯していた。甲子温泉は至徳元年(1384年)600余前、甲子(きのえね)の年に州安和尚により発見された。標高900mと東北の避暑地、石膏泉の子宝の湯、白川藩主松平定信公が建てた別荘「勝花亭」などが残る歴史的史跡により、個性的な秘湯といえる。

甲子温泉子宝の湯.jpg
金森 達 画

老人会の2泊3日のコースは、山奥に入った原生林の温泉場なので、2日目は自由行動で、遅めの紅葉を愛でての散策と温泉三昧の湯治だった。だが、私は甲子温泉の大黒屋の源泉に入浴するのが目的だった。80人のお年寄りに湯元大黒屋旅館の源泉入浴に行きませんか?と声を掛けた。入浴料として一人500円徴収して20人集めて、送迎バスで迎えに来てもらうことになった。私の温泉巡浴66湯目の宿だ。新甲子温泉までは道路は舗装されていたが、ここからは先は狭く舗装がされていなかった。送迎マイクロバスは轍のずれにゆれれながら20分ほどで湯元大黒屋旅館に着いた。

大黒屋の大浴場は、本館から宿の地下通路を通り、さらに源流にかかる小さな橋を渡ったところにある。混浴の大岩風呂で、湯船の中央に「はらみ岩」(いかにも露骨な言い方だったためか、今は子宝岩と呼んでいる)が湯の下にあり、ここに腰を掛けると子宝に恵まれるというので、若い女性も子宝ほしさに混浴の恥ずかしさをしのんで入りにくる。勿論すぐ脇には小さな女性専用の浴場もある。今では5時から6時、19時30分から21時は女性専用タイムとなっている。毎分260ℓの湧出、44~60度の石膏泉で効能は、他に神経痛、頭痛、やけど、皮膚病、胃腸病、便秘など。飲用もできる。浴槽の深さが120センチで立ち湯になるが、浮力の働きで疲れることはない。広い開放的な湯船、湯小屋に懐かしいランプがあちこちに吊り下げられる・・・。

新甲子温泉は現在6軒の宿に減少したが、新たにボーリングで自家源泉を持つ宿が出てきた。みやま荘は、70度のナトリウム・硫酸塩・塩化物炭酸水素塩温泉の五峰荘源泉を持っている。


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福島県新甲子温泉 大黒屋 http://www.a-spa.co.jp/touji/daikokuya/
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添乗奇談快談21. この道三十数年のガイド教官が温泉数200ヶ所? [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 21. この道三十数年のガイド教官が温泉数200ヶ所?

私が27歳のとき旅行業界に転職をして、世田谷区経堂に勤めていたときのこと。当時、老人会対象の営業をしていて、旅行業界をまったく知らない私が老人会幹事の人たちと対等に会話ができるようにと「全国温泉巡浴」を始めた。まだ未入浴の温泉地へ行き、温泉めぐりをするのだ。数の数え方は、たとえば30回熱海温泉に行って入浴しても、入浴数は1ヶ所と数える。コピー ~ IM000277.jpg
金森 達 画

観光バス会社は、小田急電鉄バスを主に利用していた。2年目の年、バス会社のガイド教官の桜井さんと一緒の仕事をしたとき、夕食後に「温泉巡浴」のことを話すと「私はあんたが生まれる前からガイドをしているんだから、あんたなんかよりはるかに行っているはずよ!」と全国地図を広げて数え始めた。赤ペンで印がついた数は200ヶ所程度だった。私が「温泉巡浴」を決意して3年目で130ヶ所ぐらいだったので、「しめた!これならいける。勝負ができる!」と内心ほくそ笑んだ。

ガイド教官といえども、毎日泊まりの仕事についても、ほとんどがすでに行ったことのある温泉地で、熱海温泉やげ下呂温泉、草津温泉にこれまでそれぞれ50回行って入浴しても「温泉巡浴数」としては3ヶ所にしかならない。しかもガイドは大型バスで運行することが多いので、大型バスが通行できる場所にしか行くことができない。ということは私が自家用自動車や電車、あるいは歩いていくことでしか行き着けない温泉地を対象に行けばガイド教官のようなこの道40年の人にでも「温泉巡浴」については勝つことができると確信を持った。

実際、1989年8月には500湯目を福井県敦賀トンネル温泉で達成、1000湯は2002年4月、旧中山道・野尻宿までを歩く途中、長野県の鹿の湯温泉かもしか荘で、2008年1月現在国内温泉巡浴1225ヶ所、海外温泉巡浴は55ヶ所を数えた。

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添乗奇談快談19. 堂ヶ島温泉の泉質がホテルにより異なる? [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 19. 堂ヶ島温泉の泉質がホテルにより異なる?

堂ヶ島温泉泉質.jpg 金森 達 画

西伊豆・堂ヶ島温泉は、海蝕による三四郎島など奇岩と夕日が美しい温泉地で知られる。1977年3月にホテル三四郎に泊まったのが最初で、私の全国温泉巡浴19湯目の温泉地で、添乗の仕事でもよく行った場所のひとつである。27度から47度の含塩化土類食塩泉で浴後体が温まり、温泉口に含むと塩味のする温泉だった。

2泊3日の老人会のバス旅行で2日目は西伊豆・松崎周辺の岩科学校

や長八記念館を見学して、午前中にホテルに戻り、夕食時間までしばらく暇になる。ホテル三四郎は名前の通り、目の前に三四郎島があり、干潮時には幅30mの道ができ歩いて島に渡ることができる「トロンボ現象」が見られる。源氏の若武者三四郎と豪族の娘との悲恋の物語の舞台となったというロマンチックな場所である。運転手とガイドさんを引き連れ、ホテルからバケツを借りて、「つぶ貝」を採りに出かけた。1時間ほどでバケツに3分の一ほどの収穫を得て、ホテルの厨房で湯がいてもらった。それを酒の肴にしてビールを美味しくいただいた。野趣豊かな時間をすごしたことを思い出す。 堂ヶ島温泉三四郎島.jpg

それから十数年後、たまたま堂ヶ島温泉ホテルに添乗で泊まったとき、いつもの温泉とかなり違うことに気がついた。肌につるつる感があり口に含んでも塩味がいない。フロントで聞いてみると「うちの温泉は自家源泉で、堂ヶ島温泉でも当ホテルだけの温泉です」という。昭和37年に堂ヶ島温泉ホテル創業者である小松原三郎氏が含芒硝石膏泉の湧出に成功し、昭和40年にホテルをオープンした。その後、他の場所で含塩化土類食塩泉が湧出し、堂ヶ島町の共同管理で堂ヶ島温泉ホテル以外のホテルに配湯されている。堂ヶ島温泉ホテルのみが「化粧の湯」といわれる泉質を持っていることがわかった。しばらく私は、堂ヶ島温泉の泉質は含塩化土類食塩泉とばかり思っていたわけだ。

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添乗奇談快談18. 「ボケません私の老後」ツアー [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 18. 「ボケません私の老後」ツアーボケません私の老後.jpg

1997年(平成9年)11月に長野県下伊那郡下條村で「ボケません私の老後ツアー」を実施した。大学時代の私の友人が主宰する出版社「こうち書房」が「ボケません私の老後」という本を出版した。ボケは加齢によって起こるという従来の常識を覆す浜松医療センターの金子満雄医師が唱えた療法を実践していたのが、人口4千人の下條村だった。NHKテレビでも紹介されたため、よく知られ「こうち書房」を介して東京都のある社会福祉協議会の求めに応じてのツアーだった。平成7年に湧出したすべすべの湯、飯田城温泉「天空の城 三宜亭本館」に宿泊した。私の温泉巡浴789湯目の宿だった。

事前に出版社の彼と現地にツアー客30人の見学者の受け入れ準備の相談に行き、当日を迎えた。一日目はホテルに村の担当者の串原係長(当時)と保健婦さんを迎えて、6年前からはじめた動機や「脳刺激訓練」「一人きりにしないレクレーション活動」の事前説明を受けた。翌日、ある地域の集会所で村人に集まっていただき、日常の実践活動をやって見せていただき、また一緒にやらせていただいた。村人自慢の漬物やお茶菓子がでる和気藹々の見学ツアーだった。

係長に「ボケになりやすいタイプはあるんでしょうか」と質問をすると「過去の現役時代の肩書きにこだわり、周りの人になじめず、一人きりになりやすいタイプ、元社長とか○○長のつく人がそうかな」という。「活発なレクレーション活動でボケの進行を抑え、健康を維持するのに大変効果があったと思う。全国の市町村の医療費は急カーブで増えているが、下條村は横ばいになってきました。証明はできないが、この運動が大きく貢献をしていると思う」

確かに長野県は健康づくりに取り組み、長野県の一人当たりの老人医療費は約64万円で全国一低く、全国平均の約83万円を大きく下回っている。昭和40年代ころまで脳卒中などの成人病による死亡率が高く、医療や食生活など生活指導全般の官民一体とした取り組みが行われてきた。PPK(ピンピンコロリ)運動というそうだ。そこへ「ボケ」という従来必然的と思われてきた老化現象を心身ともに進行を食い止める取り組みが加わったわけだ。

☆鎌倉街道を歩く https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2022-11-09 ☆「多拠点生活」ADDressを試してみる! https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-10-24 ☆過去に旅した印象深い景を描こう!シルクロード、スペイン巡礼を。  https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-10-03 ☆エッセイ温泉夜話 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/archive/c35629-1 ☆スペイン「聖地サンティゴ巡礼」の旅 2012年12月~2013年7月15日の記録  https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2017-07-20 ☆シルクロード・敦煌の莫高窟、鳴沙山、月牙泉へ。https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2019-10-22 ☆信州・白馬温泉に長期滞在し、ハイキング三昧へ! https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-14 ☆ミャンマー最大の名所・仏教建築群バガンに来た! https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-15 ☆インドネシア滞在の旅 出国審査で「違法滞留」https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2018-07-01 ☆奄美大島へ友人と古民家探しに行く!http://hide-tabi.blog.so-ne.t.ne.jp/2017-12-28 ☆危機一髪エッセイ http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2017-02-26 ☆四国歩き遍路 第1番・霊山寺~第6番・安楽寺http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2017-03-25 ☆北国街道を歩く 軽井沢追分宿からの挑戦!http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2016-08-12 ☆旅と温泉の情報室 http://aspa.starfree.jp/ ☆マツノヒデマサの旧街道を歩く旅 http://aspa.starfree.jp/tabi/nikko/index.html ★スペイン聖地サンティゴ巡礼を歩く 初日サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから  http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19 ☆スペイン聖地サンティゴ巡礼を歩く・全行程の記録 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2017-07-20 ☆海外温泉入浴珍道中 http://aspa.starfree.jp/junyoku/matsuno.htm ☆旅と温泉の思い出ショップ http://aaspa.web.fc2.com/shop/ ☆おんせん県おおいたで、生活費1ヶ月6~7万円で過ごせるか挑戦中!第2弾  http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01
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