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添乗奇談快談19. 堂ヶ島温泉の泉質がホテルにより異なる? [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 19. 堂ヶ島温泉の泉質がホテルにより異なる?

堂ヶ島温泉泉質.jpg 金森 達 画

西伊豆・堂ヶ島温泉は、海蝕による三四郎島など奇岩と夕日が美しい温泉地で知られる。1977年3月にホテル三四郎に泊まったのが最初で、私の全国温泉巡浴19湯目の温泉地で、添乗の仕事でもよく行った場所のひとつである。27度から47度の含塩化土類食塩泉で浴後体が温まり、温泉口に含むと塩味のする温泉だった。

2泊3日の老人会のバス旅行で2日目は西伊豆・松崎周辺の岩科学校

や長八記念館を見学して、午前中にホテルに戻り、夕食時間までしばらく暇になる。ホテル三四郎は名前の通り、目の前に三四郎島があり、干潮時には幅30mの道ができ歩いて島に渡ることができる「トロンボ現象」が見られる。源氏の若武者三四郎と豪族の娘との悲恋の物語の舞台となったというロマンチックな場所である。運転手とガイドさんを引き連れ、ホテルからバケツを借りて、「つぶ貝」を採りに出かけた。1時間ほどでバケツに3分の一ほどの収穫を得て、ホテルの厨房で湯がいてもらった。それを酒の肴にしてビールを美味しくいただいた。野趣豊かな時間をすごしたことを思い出す。 堂ヶ島温泉三四郎島.jpg

それから十数年後、たまたま堂ヶ島温泉ホテルに添乗で泊まったとき、いつもの温泉とかなり違うことに気がついた。肌につるつる感があり口に含んでも塩味がいない。フロントで聞いてみると「うちの温泉は自家源泉で、堂ヶ島温泉でも当ホテルだけの温泉です」という。昭和37年に堂ヶ島温泉ホテル創業者である小松原三郎氏が含芒硝石膏泉の湧出に成功し、昭和40年にホテルをオープンした。その後、他の場所で含塩化土類食塩泉が湧出し、堂ヶ島町の共同管理で堂ヶ島温泉ホテル以外のホテルに配湯されている。堂ヶ島温泉ホテルのみが「化粧の湯」といわれる泉質を持っていることがわかった。しばらく私は、堂ヶ島温泉の泉質は含塩化土類食塩泉とばかり思っていたわけだ。

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コメント 5

hide-m

デザイン屋さん ご訪問とnice!をありがとうございます。
by hide-m (2008-02-09 09:58) 

タケウチ

ブログが素敵になりましたね!
by タケウチ (2008-02-09 14:50) 

hide-m

タケウチさん コメントをありがとうございます。ただ書き込んでいるだけで、お恥ずかしいかぎりです。自分の記録だと思えば気楽です。
by hide-m (2008-02-11 08:49) 

雪洞

初めまして(^^)
松崎は数年前に日帰りで訪問したのですが温泉には入らなかったので、
ホテルによって泉質が違うという話は初めて伺いました!
温泉は好きなので、これからもお邪魔させていただきます(^^)
by 雪洞 (2008-02-13 12:44) 

hide-m

雪洞さん ご訪問とnice! をありがとうございます。温泉によって、同じ温泉名で泉質が9つもあるという登別温泉の例もあるんですよ。
by hide-m (2008-02-13 19:37) 

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