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添乗奇談快談22 新甲子(しんかし)温泉と一軒宿秘湯・甲子温泉「大黒屋」 [添乗奇談快談]

添乗奇談快談22 新甲子(しんかし)温泉と一軒宿秘湯・甲子温泉「大黒屋」

1979年11月12日から2泊3日で、大型バス2台で中野区内の老人会で福島県新甲子温泉の楽山荘へ行った。白河市から観光バスで45分ほど走った那須旭岳や三本槍岳に向かう阿武隈川源流に沿って新甲子温泉がある。当時11軒の温泉旅館・ホテルがあった。源泉はさらに4㎞奥に入った甲子温泉の一軒宿「大黒屋」から1961年に引き湯していた。甲子温泉は至徳元年(1384年)600余前、甲子(きのえね)の年に州安和尚により発見された。標高900mと東北の避暑地、石膏泉の子宝の湯、白川藩主松平定信公が建てた別荘「勝花亭」などが残る歴史的史跡により、個性的な秘湯といえる。

甲子温泉子宝の湯.jpg
金森 達 画

老人会の2泊3日のコースは、山奥に入った原生林の温泉場なので、2日目は自由行動で、遅めの紅葉を愛でての散策と温泉三昧の湯治だった。だが、私は甲子温泉の大黒屋の源泉に入浴するのが目的だった。80人のお年寄りに湯元大黒屋旅館の源泉入浴に行きませんか?と声を掛けた。入浴料として一人500円徴収して20人集めて、送迎バスで迎えに来てもらうことになった。私の温泉巡浴66湯目の宿だ。新甲子温泉までは道路は舗装されていたが、ここからは先は狭く舗装がされていなかった。送迎マイクロバスは轍のずれにゆれれながら20分ほどで湯元大黒屋旅館に着いた。

大黒屋の大浴場は、本館から宿の地下通路を通り、さらに源流にかかる小さな橋を渡ったところにある。混浴の大岩風呂で、湯船の中央に「はらみ岩」(いかにも露骨な言い方だったためか、今は子宝岩と呼んでいる)が湯の下にあり、ここに腰を掛けると子宝に恵まれるというので、若い女性も子宝ほしさに混浴の恥ずかしさをしのんで入りにくる。勿論すぐ脇には小さな女性専用の浴場もある。今では5時から6時、19時30分から21時は女性専用タイムとなっている。毎分260ℓの湧出、44~60度の石膏泉で効能は、他に神経痛、頭痛、やけど、皮膚病、胃腸病、便秘など。飲用もできる。浴槽の深さが120センチで立ち湯になるが、浮力の働きで疲れることはない。広い開放的な湯船、湯小屋に懐かしいランプがあちこちに吊り下げられる・・・。

新甲子温泉は現在6軒の宿に減少したが、新たにボーリングで自家源泉を持つ宿が出てきた。みやま荘は、70度のナトリウム・硫酸塩・塩化物炭酸水素塩温泉の五峰荘源泉を持っている。


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