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花巻南温泉郷 深い立ち湯の一軒宿 鉛温泉藤三旅館 [療養・湯治の宿]

 2007年9月4日、奥の細道を歩いて、平泉まで行った時、花巻温泉郷鉛温泉「藤三旅館」に宿泊した。


1984年8月に入浴していたので、2回目の訪問になる。昭和31年、高村光太郎が「旅の手帳」に投稿した鉛温泉投宿の様子が面白い。「非常に大きな湯舟(白猿)が一軒別棟でできていて、いっぱいの人が入っている。その様を小高いところから見下ろせるが、まるで大根が干してあるように人間の像がずらりと並んで、それは壮観である。たいていの温泉は、引き湯だが、鉛はじかに湯が湧いている。湯の起こりの底の砂利を足でかき廻すとプクプクあぶくが出てきて身体中にくっついてピチンとはねるのも面白いが、大変薬効のある温泉といわれている。・・・」

鉛温泉は、花巻市の北西、花巻南温泉郷の奥から2番目の一軒宿、高倉山麓、豊沢川沿いにある宿である。昔から効能高い湯治宿で栄え、今でも旅館棟と自炊棟がある。旅館棟の木造3階建ての母屋は、昭和16年の建築の総欅造りで、3階建ての6畳間の28号室に宿泊した。


和室6畳・書院障子戸で仕切られた広縁付き、トイレなし、テレビ、鏡台、扇風機付。かつて、田宮虎彦が一ヶ月逗留し、「銀(しろがね)心中」を書いた部屋〔28号室〕も3階にあり、見せていただいた。

障子やガラス戸、欄間などその時代の職人の技を振るった建築物で、釘を使っていないのに驚く。黒光りした階段や踊り場、古きよき時代を感じる。

四つある源泉があり、5ヶ所の湯船(龍宮の湯、河鹿の湯、白糸の湯、桂の湯、白猿の湯)にそれぞれ配湯している。

「桂の湯」露天風呂

特に有名なのが白猿の湯で「立ち湯」として知られている。


「白猿の湯」宿のパンフレット写真提供

白猿の湯は、もともと岩の底から湧き出て、深さが1.25mあった。昔、湯量が減ったので、さらに岩盤を掘り下げ、一部コンクリで固められ、どこからか湯が湧き出ている。今は深いところだと1.5mはあり、子どもたちにはおぼれそうな深さだ。男女別々に入り口があるが、戸を開けると眼下に石造りの楕円形の湯船(2.5m×4.5m)と小さな湯船(直径1.2m)、更衣棚が見える。小さな湯船は源泉が異なる温い湯で、長い時間入るか、熱い湯と交互に入ると良い。通常は今でも混浴だが、夜の7時から8時が女性専用風呂となる。他の浴槽も翌日は入れ替わるので、全ての浴槽で入浴することができる。「龍宮の湯」は本館2階にある旅館部の部屋からは一番近い湯で、源泉が45度とあるが、とても熱くて入れず、湯掛けだけして諦めた。

「白猿の湯」は、約600年前藤井家の遠祖がきこりをしていた頃、岩窟から出てきた白猿が、木の根元から湧いている温泉で手足の傷を癒しているのを見つけたという由来がある。源泉は自噴する57度の単純泉で、効能は神経痛、リウマチ、関節炎、筋肉痛、腰痛、アトピーなどの皮膚病、胃腸病、婦人病など。自炊部もあるが、最近は自炊客が減ったと番頭の菊池和雄氏はいう。湯治客は農家が冬支度で仕事が無い農閑期の2月に多く、ほぼ満室になるという。自炊部屋は、なんと言っても安いので人気だ。南向きの和室6畳間は、1泊2食付で1人から3人用で4,245円(税・入湯料込)、

南向きの和室6畳


北向きの和室8畳

北向きの和室8畳は、ガス器具、冷蔵庫付き4,560円(税込)だが、冷蔵庫や暖房費は別途かかる。日当たりが良く常連客に人気の部屋だという。自炊棟には自炊室があり、自炊客はそこに食材を持ち込んで、調理をする。食器や鍋などは無料貸し出しをしている。布団・毛布・丹前・浴衣・バスタオル・テレビ・コタツなど何でも貸し出しをしているが、それらの料金と宿泊日数を計算して、自宅から持ってきたほうが徳かを判断するようだ。1ヶ月どころか7年間自炊室に泊まっていた人がいたという。夏季プラン(4月1日~11月30日〕として、1泊室料+布団代+浴衣付き+テレビ使用料+入湯料で2,880円、冬季プラン(12月1日~3月31日)で、1泊室料+布団代+浴衣付き+テレビ使用料+丹前+毛布+コタツ+入湯料で3,615円。昼食は600円より、定食は2,100円より受け付けている。
 白猿の湯に入浴した後、自炊棟の売店に行って話を聞いた。

日用品や食料品がそろっている。おばあさんがいて、「ウチの湯は全て源泉掛け流しで、いろんな病気が治ったというお礼の手紙が来ている。私はいつも湯に感謝しながら、湯に入るんだよとお客に言っているんだよ。信じるものは救われるんだから」と手紙を見せてくれる。私が「藤三旅館」の名の由来を聞いた時、「藤三(とうさん)旅館」かと思った」というと即座におばあさんは「縁起でもない、倒産(とうさん)だなんて!」としかられてしまった。番頭の菊池和雄氏に話すと「おばあちゃんは、社長のお母さんですよ。藤井家の「藤」と先代の誰かの名前の三をとったのだと思う」と話してくれた。とんだ冷や汗ものだった。

夕食膳は部屋でいただいた。

前菜に焼魚・蕨・栗・ふきのとう味噌、ジンギスカン鍋、煮物と炒めの帆立・サーモン・アスパラ、茶碗蒸し、お造りはぶり・甘海老・鮪、うなぎにわさび付き、かにと卵豆腐、南瓜などの天ぷら、いくら・とろろの酢の物、デザートにぶどう。こんな山奥なのに、海の幸が多いとは驚いた。朝食も部屋でいただく。鯖の塩焼き、ポテトサラダとキャベツ、ベーコンと卵の目玉焼き、ぜんまい・蒟蒻などの煮物、納豆に焼き海苔。1泊2食付で、8,130円(税・入湯料込)でこの料理は、できすぎか?たまに一泊には良いが、これが毎日ではいくらご馳走でも参ってしまうのでないか。自炊棟の人気も理解できる。

〒025-0252 岩手県花巻市鉛字中平75-1 
電話番号0198-25-2311 ファックス番号0198-25-2312
自炊棟の電話番号0198-25-2901

アクセス:電車;JR東北新幹線新花巻駅下車、鉛温泉まで約60分、無料シャトルバスあり。
     JR東北本線花巻駅下車、鉛温泉まで約30分、無料シャトルバスあり。
    :お車;東北自動車道花巻南インターより、約20分。
    :飛行機;花巻空港より約30分。
     
遠赤外線パワーで冷え性対策!「田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/ 療養・湯治の温泉宿http://www.a-spa.co.jp/totugeki/index.html
秘湯・異色の温泉宿http://www.a-spa.co.jp/hitou/
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
奥の細道を歩くhttp://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/


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 福島県三春・みちのくの霊泉やわらぎの湯 がん患者が殺到! [療養・湯治の宿]

療養温泉突撃取材! 福島県三春・みちのくの霊泉やわらぎの湯

 福島県三春にすごい温泉が湧き出て、ガンなど難病の患者が押し寄せているらしいとの噂を聞いていた。2005年、6月に取材に訪れたときの取材記を掲載する。たまたまその宿の空き状況を尋ねると8人部屋が一人空きが出たとのこと。仕事の都合で翌日予約をしようとするともう満室であった。それから毎日予約の電話を入れ、ついに7月3日(日)に8人部屋の1人が空き、予約を入れた。それほど予約がひっきりなしに入り、満室状態なのだ。 ついでに郡山近辺の温泉巡浴をと郡山地区の5ヶ所を巡浴した。(詳細は郡山・三春、温泉巡浴記を参照)
http://www.a-spa.co.jp/junyoku/fukusima/index.htm

最後の守山温泉七海荘に入浴の後、みちのく霊泉やわらぎの湯へと向かう。

北上して30分ほどで到着した。磐越自動車道船引・三春インターからだと10分の距離だ。鉄筋4階建ての宿泊施設で、駐車場の整理の方が案内に忙しい。

宿のパンフレットから


 まず1階のフロントでチェックイン。お部屋やお風呂・岩盤浴の説明を受け、宿泊料7,500円とござ代金700円、岩盤浴用浴衣代200円を先払いする。夕・朝食の食事券を受け取る。

 それから2階のラジウム岩盤浴場上の8人部屋に案内される。部屋には8人用のお布団が用意され、私以外の布団はすでに両側の壁に頭を向けて敷かれている。お隣の方に荷物の整理棚を教えていただく。部屋の隣は休憩室?懇談室で、入り口の箱には、それぞれの名前が書かれたござが丸めて立てかけられている。

早速岩盤浴の説明を受けに1階の岩盤浴受け付けで、星野せつ子さんの説明を受ける。

 私は「蓄膿症・アレルギー性鼻炎、高血圧症で耳鳴り、目が悪い」というと、「では岩盤浴場の床に穴があるので、そこに顔面を当てるように工夫したらいいですね」と助言をしてくれた。そこでござを受け取り、自分の名前「あなたをまつの」と記入した。いよいよ岩盤浴を体験する。宿泊者は岩盤浴を何回利用しても無料だが、日帰り入浴者は1回500円かかる。

宿のパンフレットから

 三春町に「みちのく霊泉やわらぎの湯」が開湯したのは平成4年(1992年)で、それ以前から建設業を営む影山勝夫氏が恒例の成田山参拝の折、「敷地内から水が湧き、お前を助けてくれる」との不動明王のお告げの声が聞こえたという。それから5年後、ここには水が出ないといわれた敷地に駐車場の整地をしていると突然水が湧き出した。その水が日本でも有数の三朝温泉の2~3倍もの濃度のラジウムを含む温泉水とわかった。その後、影山ご夫妻自身の自動車事故での肋骨骨折の温泉治療で異常な速さで回復したことをきっかけに、温泉浴場を町民に提供した。さまざまな難病がこの水で回復していることを目の当たりにして、本格的な温泉療養施設経営に踏み切った。オープン1年半で利用者は1万人を超えた。平成8年(1996年)4月、着物を着たままで入浴できる方法を念じて、ラジウム線を直接浴びることのできる室内岩盤浴場を完成させた。翌年8月、第二岩盤浴場も完成した。いまや年間30万人の難病を抱える人達が入浴に訪れている。

 室内岩盤浴場は、小さいほうがラジウム濃度の強い側と弱い側とにそれぞれ2列×8列で32人分、ほかに板の間が3人分ある。強い側は10分間、弱いほうに30分間合計40分が1回の基準だ。借りた岩盤浴用浴衣に着替え、ペットボトルに入れた温泉水とタオル、ござを持ち入場する。希望位置の穴が見つからず、無視して自分の場所を決める。穴の箇所は通常の8倍から12倍のラジウムが放射されていて、患部に当てるとより効果的だそうだ。竹を半分に割った枕をしてじっと寝転ぶ。10分もしないうちに汗がだらだらと流れる。ラジウムの弱いほうに移動して、時間は未だか未だかと始終時計を見ながら、何とか40分我慢したがとても辛いものだ。
汗だくの浴衣を着替えて、今度は1階フロアの大浴場に移動する。


宿のパンフレットから

大浴場入り口脇にある飲泉所
 
 入り口には飲泉所があり、ひっきりなしにお客が空きペットボトル持参で汲みに来る。御影石造りのキレイな浴室だが、石鹸・シャンプーが本人持参の規則だったらしく、掃除に来たおばさんに尋ねると「ちょっと待って。今持ってきてあげるから」とお客が忘れていったシャンプーを貸してくれた。湯舟は無色透明で約43度に設定されていて、とても熱い。でも岩盤浴で熱い思いをした後なので、爽快な気分だが、わずかに塩素臭がある。大浴場は男女別なので午前8時から午後10時までいつでも入浴できる。宿泊者のみの入浴施設でほかに岩盤浴場の上に展望風呂がある。

 男女別時間交代制で午前6時から50分間隔で7時から男性で、奇数時間が男性、偶数時間が女性といった具合だ。木造の立派な浴槽だが、これがとても熱い。46度の設定で入り口の注意書きには、水で薄めても44度以下にはしないでください、とある。7~8人入浴中の年配の男性達は、湯舟の周りに座り込んで、とても熱いので湯を手ですくいぱちゃぱちゃ肌に湯をかけている。水を蛇口からどんどん出しているが、なかなか温くならない。思い切って入る人もわずか10秒足らずで出てしまう。何でこんなに熱いのか?何か理由があるのかね?と私はフロントに訪ねると、翌日社長が5時30分から岩盤浴フロントにいるので直に聞いてくださいとのこと。

8人部屋に戻るとこのことが話題になり、それぞれ持論を言い合う。「今朝女性の時間の後で直ぐに行くと、とても汚れていた、適温にすると湯の汚れがひどくなるから、衛生上熱くしているのでは」とか「ガン細胞は42度くらいで死滅するそうだから、その関係で熱くしているのか」さらには「高齢の患者は、皮膚感覚が弱くなっているので、温度感覚が鈍っていて江戸っ子じゃないけど、熱くしないとだめだという人が多いのでは」という声も出た。それではと翌日、社長に質問をしてみた。社長いわく「当初は42度くらいにしていたら、ガンの患者から、こんな温くては病気が治らない、もっと熱くしてくれと言われ、今の温度になった。42度にして欲しいというのは、健康な人のいうことだ。それに抵抗力を喚起する為に、温熱ショック療法効果をも期待している。」と発言していた。私ら8人部屋の人たちは、京都から来た2月に前立腺がんが判り、7月の手術を控えて治療にきた方、茨城からガン手術後の治療に定期的に来ている人たちなどガンの患者ばかりだ。中にはガンに効能があるといわれる秋田県の玉川温泉
http://www.a-spa.co.jp/touji/tamagawa/index.html 玉川温泉宿紹介
http://www.a-spa.co.jp/touji/sin-tamagawa/index.html 新玉川温泉宿紹介
http://www.a-spa.co.jp/spa/touji_soyokaze/index.htm ぶなの森玉川温泉湯治館そよ風

や岐阜県のローソク温泉に湯治に行ったことのある人もいた。

夕食は食堂で5時30分から始まる。バイキングで鮪・蛸・海老のお造り、ナスの味噌和えやレンコン・蕗・鰊和えなどの煮物、コロッケなどの揚物、マーボー豆腐、とろろ芋、各種サラダなど40種はあろうか。デザートにバナナにメロン、牛乳にコーヒーも。生ビールも頼んだ。相席同士で話も進む。話題は自然に病歴のことになる。午後7時頃になると品薄になり、食べるものも少なくなる。翌朝の朝食は7時30分から9時までのバイキングとなる。

翌日の岩盤浴は5時30分からで、順番待ちが大変と聞き、先輩に教えられ、朝3時30分に目覚めた時に、自分のござを第二岩盤浴場の前に順番とりに行った。すでに一番乗りがいて、私は2番手だった。第二岩盤浴場は湿度が高く、汗がよく出る。我慢ができずに濃度の濃いほうに10分、弱いほうに20分の合計30分で出てしまった。皆、自分の体調と相談して、時間の調整をしているようだ。帰りにラジウム温泉水をポリ容器に入れたのを購入した。宿泊者はポリ容器を800円で買い、温泉水は無料だが日帰り入浴者は温泉水代として500円支払う。

 日帰り入浴者も続々と押し寄せ、休憩所もいっぱいになる。がん患者にどのような効能があるかは、二見書房発行の医療ジャーナリスト田中孝一著「私たちは『やわらぎの湯』でがん・難病を治した」に詳しい。がん、アトピーからリウマチ、脳梗塞後遺症、胃潰瘍まであらゆる難病に効果があるという。湯治客から体験記が寄せられ、施設のあちこちに掲示されている。
やわらぎの湯の大浴場や展望風呂に使われるお湯は、ラジウム泉を沸かしたもので、温泉分析書ではラドン含有量が302.5で、三朝温泉の含有量は、100.0で三朝温泉の約3倍の含有量であり世界有数の数値である。岐阜県のローソク温泉に比べ湯量が豊富で、秋田県の玉川温泉に比べ岩盤浴が屋内でできること、玉川温泉や増富温泉http://www.a-spa.co.jp/totugeki/totugeki-masutomi.htm
療養温泉突撃取材!増富温泉 不老閣

の温泉水に比べ温泉水が飲みやすいことなど「やわらぎの湯」の優位性が目立っている。

<宿泊施設は食事付き>
本     館 個室(和室畳部屋)24部屋(6・8・15畳)
        料金:大人9,600円 子供4,200円
        大部屋(ベッド)※カーテンで仕切られている。
        3階やわらぎ 14人部屋
        4階梅:4人部屋  桃:10人部屋  桜:8人部屋
        料金:7,500円(税・入湯料込)

春沢やわらぎ館 本館より約2.6kmほど離れている。岩盤・風呂・食事は本館になるが、随時送迎がある。
        個室 (和室)17部屋(8、10畳)
        料金 大人8,550円 子供3,150円
やわらぎ館   本館より約300m離れている。岩盤・風呂・食事は本館になるが、随時送迎がある。
        個室(洋室・和室)9部屋(6、8畳)
        料金 大人8,550円 子供3,150円
<自     炊>
コ テ ー ジ 本館より約2.6kmほど離れたログハウスである。三春ダムが展望できる高台にあり、風景は良好。随時送迎がある。
        個室(1階洋室ベット・バス・トイレ・キッチン付き)
          2階ロフト布団が4枚ほど敷ける。
        料金 大人6,975円 子供2,100円
岩盤浴場2階  個室(和室畳部屋)
        料金 大人6,450円
        大部屋(和室畳部屋 男女別)新館(男性9名、女性9名)
        料金 大人5,400円
        電気ガマ使用料1回100円 別途料金となる。
● 個室は最低2名様以上で予約を受け付ける。大部屋のベット個室は、お一人様単位となる。
● 食事は朝・夕共にバイキング形式となる。
● 自炊のお客様で、食堂での上記の食事を希望される方は、朝食840円、夕食1,260円で食券を販売している。
● チェックインは正午、チェックアウトは午前10時となる。
● 子供料金は、4歳以上~小学校6年まで、中学生以上は大人料金となる。
● 貸しベット・掛け布団・敷布団は200円・毛布は100円の追加料金となる。
● 宿泊料金には、消費税・入湯料を含む。(但し、入湯料は中学生以上)

<現地住所>
〒963-7746 福島県田村郡三春町字馬場224番地
電話番号 0247-62-2153 FAX 0247-62-8688
<アクセス>
お車:東北自動車道から磐越道に入り、船引・三春インターで降りる。車で10分。東北道郡山インターから15分。
電車:東北新幹線郡山駅か乗り換え、磐越東線三春駅下車、タクシーで10分。
飛行機:福島空港からタクシーで約45分 まつの家の温泉尽くしの1日http://www.a-spa.co.jp/matunoke/index.html 遠赤外線パワーで冷え性対策!「田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/ 全国おすすめの温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/yado/ ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/ 天然のサプリメント飲む温泉水 http://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/ 旧街道を歩く旅 http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
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宮城県松島の自炊・湯治宿「湯の原温泉・元湯 霊泉亭」 [療養・湯治の宿]

 奥の細道を歩く旅で、2007年6月25日、JR松島海岸駅から15分のところにある「湯の原温泉・元湯 霊泉亭」に立ち寄ることにする。ここは湯治・炊事の宿で夕食は付かないので、入浴を請う。JR東北線国府多賀城駅から松島駅で下車、タクシーで湯の原温泉へ行く。

湯の原温泉は、千百数十年前の天長年間、慈覚大師の法力によって岩場より湯が湧き出たという。


木造二階建ての懐かしい風情の宿で、奥の入り口で入浴を請う。昔ながらの自炊・湯治場で、ほとんどは自炊客らしい。受付で入浴料400円を支払う。売店には日用品が売られる。


すぐ浴室へ行く。地元の人と遠方からの湯治客が入浴中で、声をかける。「よく見えるのですか?」「どちらから?」年配者は、浴槽の温度が43度と熱いことを話題にし、若いもんがすぐに水で薄めたがる。温泉の効能を無視して、入浴のマナーがなってない、と話す。確かに最初は体に掛け湯をしっかりすると熱さがなじんできて、熱い湯にも入れるようになる。話は女人禁制の雄島に小野小町が入島できずに引き返したなどの話を聞かせてくれた。源泉は14.5度の単純冷鉱泉で加温・循環・塩素殺菌、無色透明・無味無臭。効能は神経痛、リウマチ、冷え性、婦人病、疲労回復など。
室料は一泊2,300円、

寝具貸出料が800円~1,000円、ご飯・味噌汁が一食300円、希望があれば朝定食も出す。食材やアルコール類の持ち込みは自由で調理器具等は無料貸し出し。鮮魚・野菜・食料品は行商の方が定期的に来るという。浴後、縁側の廊下の内側に並ぶ6畳和室を見せていただく。テレビとちゃぶ台がある質素な部屋だ。押入れが深く布団などをしまうには十分な広さ。3日から1週間、中には5ヶ月も滞在する人もいるという。一階と二階に自炊室があり、ガス・電気・レンジや鍋などがそろえられている。ガス使用料は7分10円。部屋は30室ある。仙石線の松島海岸駅まで15分の距離。長期滞在でも観光や運動に便が良い。
宮城県宮城郡松島町湯の原11 電話番号022-354-2323

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島根県温泉巡浴 山陰の名湯・有福温泉に泊まる! [療養・湯治の宿]

2007年5月13日~18日島根・山口県温泉巡浴紀行

5月14日(月)島根県温泉巡浴初日・5ヶ所目の宿

⑤1300年の歴史が薫る山陰の名湯 有福温泉たじまや旅館 

 実は今日は温泉津温泉に宿泊するつもりだったが、電話連絡をすると軒並み休業が多いのだ。連休明けでとても暇な時期だったようだ。宿に紹介していただいた旅館組合の電話に誰も出ない。ということで温泉津温泉は諦めて、有福温泉に宿泊することにした。途中、大田市外の医院でのどの薬を処方してもらう。

 温泉津温泉に立ち寄ってから、有福温泉に向かう。


温泉の歴史は古く1300年前、孝徳天皇の時代に天竺(インド)の人法道上人の発見といわれる。予約した宿は、数少ない天然内湯がある湯治宿の「たじまや旅館」。客は私一人か?二階の部屋のどれを使ってもよいという。二間続きの欄間がすばらしい部屋もいいかなと思ったが、部屋が広いと朝冷えるので暖房が弱くなると聞いて、6畳の間にした。部屋にはトイレはなく、廊下に出て共用の洗面所とトイレ。

たじまや旅館のパンフレット提供

有福温泉は敬川の北側に湯脈があるらしく、坂の温泉街となっている。二階からも出入りでき、東に隣接する共同湯「やよい湯」はすぐそばだ。西側に行くと開湯伝説のある薬師堂下から自然湧出する源泉の脇に造られた洋風のレトロ建築物共同湯「御前湯」がある。共同湯はもうひとつ「さつき湯」と3ヶ所あり温泉情緒を作っている。昭和初期には「さくら(櫻)湯」の4ヶ所の記録もある。この頃も宿は7軒あった。

共同湯「やよい湯」

共同湯「さつき湯」

源泉はh9.0のアルカリ性単純泉で「美人の湯」で知られる。神経痛、リウマチ、皮膚病、婦人病、病後回復、美肌効果など。また原爆被爆者のリハビリに貢献し、療養研究所がある。

 名物の共同湯「御前湯」には翌日朝入浴した。
共同湯「御前湯」玄関

御前湯玄関

御前湯湯船(源泉掛け流し)

昭和3年に洋風建築に改築されたもので、二階には昔の栄えた湯治時代の写真が展示されている。源泉掛け流しの源泉は47.3度で、石造りの八角形の湯船は、いかにも時代を感じさせる。

たじまや旅館の内湯は、毎分6.1ℓの自家源泉で、一辺が1.5mの三角形のタイル張り浴槽で、ビーナスが持つ壷から湯が流れ落ちる。たじまや旅館の源泉の成分は、他の共同浴場とさほど違いがない。

たじまや旅館内湯(源泉掛け流し)たじまやパンフ写真提供

 夕食は部屋に運んでくれる。アジの南蛮漬け、カニの足、浜田ののどぐろ(塩焼き)、お造りはトロ・イカ・鯛、天ぷらは白魚・ぜんまい・海老・筍、煮物、島根牛に湯葉が入った牛鍋など。海鮮ものが新鮮でこくがあっておいしかった。朝食は目玉焼きと野菜、焼き魚、ほうれん草のおしたし、焼き海苔、湯豆腐、昨夜出し忘れたメロン。1泊2食付で8,550円。

たじまや旅館夕食膳

たじまや旅館朝食膳

有福温泉に旅館は8軒あるが、昔ながらの湯治客対応の旅館が多い。段上にある有福観光ホテル樋口にはトイレ付客室や露天風呂付客室がある。

旅と温泉の相談室http://www.a-spa.co.jp/
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末期がんが消えたなど奇跡の温泉「釈迦の霊泉」再々訪! [療養・湯治の宿]

 今日、群馬県の釈迦の霊泉「奈女沢温泉」と伊香保温泉ホテル木暮に行ってきました。
釈迦の霊泉は、お釈迦様のお告げで発見されたという温泉で、昭和30年代に「原爆病が治った」というマスコミで大々的に取り上げられた特異な温泉です。今では、秋田県玉川温泉、山梨県増富温泉、和歌山県ゆの里温泉「月のしずく」、大分県「日田天領水」と並び、「癌に効く温泉」としていつも取り上げられる温泉です。

 関越自動車道月夜野インターで降り、猿ヶ京温泉方面への手前で右折して30分も山奥へ行くと釈迦の霊泉の入り口門に着きます。そこからすぐに右手に仏舎利塔があります。

さらに5分も行くと宿泊施設に到着です。受付には、10リットル入りの箱タイプの温泉水と体験談集が見本で置かれていました。オーナーは不在で「温泉でも入浴して待ってください」というので入浴させていただきました。


 浴室はタイル張りで、湯船が1.5m×2m、2m×2mの2ヶ所あり、飲泉の蛇口もあります。かつて1ヶ所は22.2度の冷泉のままの湯船でしたが、今は両方加熱しています。宿泊のお客様が1人静かに入浴中です。かつて私が宿泊したときは、宿泊のお客様はよく温泉に入り、よく温泉水を飲んでいました。食堂に温泉蛇口があり、始終温泉を汲みにきていました。いかに体内のに取り込むかが勝負という感じでした。難病のお客様が多かったのでしょう。

 お話の後、温泉水をいただいて、伊香保温泉へ移動しました。

釈迦の霊泉 http://www.a-spa.co.jp/touji/syaka/
旅と温泉の相談室http://www.a-spa.co.jp/
玉川温泉http://www.a-spa.co.jp/touji/tamagawa/index.html
増富温泉http://www.a-spa.co.jp/totugeki-masutomi.htm
月のしずく http://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/tukinosizuku.html
日田天領水http://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/hita.html
温泉水ショップhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/index.html
療養・湯治の宿http://www.a-spa.co.jp/totugeki/index.html


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療養温泉突撃取材!栃木県小砂(こいさご)温泉ホテル美玉の湯 [療養・湯治の宿]

療養温泉突撃取材 栃木県馬頭温泉郷 小砂(こいさご)温泉ホテル美玉の湯

 2006年7月20日、奥の細道を歩く 第13回目の黒羽から雲厳寺への旅の宿泊地である。

かつて、禅宗の日本四大道場・雲巌寺

雲巌寺本殿

本殿の額

武茂川の渓流
前にもこの宿に宿泊したかったが、「団体で満室です」といつも断られていた。人数を聞かれた後だったので、1人というのが断られた理由らしい。今回も同じ理由で断られたが、しつこく食い下がりようやく宿泊が出来たというわけだ。芭蕉を訪ねて往路はバスで雲厳寺に行き、復路は歩いた。午後は温泉巡りに切り替えて、黒羽の五峰の湯、馬頭温泉郷を4ヶ所入浴した後でのチエックインである。

那珂川を前に、山を背後に建つ小砂温泉は、日帰り入浴館に隣接してホテル美玉の湯がある。1984年、笠間在住の霊感の強いおばあさんが「ここを掘ると効能のある温泉が湧き出す」とのお告げに、半信半疑で塚本治氏が地下1200mを掘ると固い岩盤にぶち当たった。諦めかけたら、翌日源泉46.5度の湧出量が1日に25万㍑という天然ラドンを含むアルカリ性単純泉が湧き出た。後に源泉の温度が上昇し、現在は49度になっている。後に地下600mから湧き出す18度の冷鉱泉も出た。玄関に入ると右手の壁に「糖尿の血糖値が下がった」というお礼の額が掛けられていた。オーナー(現会長)の塚本美代治氏自身も「この湯を飲用して、血圧や血糖値が標準値に下がり、自分も驚くほどの健康を取り戻せることができた」「特に天然のラドンを含むことが体の細胞に刺激を与え、新陳代謝を活発にし、体を若々しく蘇らせる力があるようだ」という。効能はアトピー性皮膚炎、糖尿病、肝臓病、高血圧、神経性疾患、リウマチ、腰痛、喘息、便秘、水虫、運動機能障害など。



フロントで受付をし、2階の201号室の鍵を渡される。フロントの台上に冷水が飲めるようになっている。これが「那須ミネラルウオーター美玉の水」で冷鉱泉のほうだ。1㍑×18本入りで3,000円(配送料800円)で販売している。フロント氏に聞くと「ここの湯は、特にアトピー性皮膚炎の治療に見える方が多いようです」
各階には会長の趣味か、壁に東郷青児、牧島明星、棟方志功などの日本画や洋画が飾られている。4階のラウンジの階には安藤広重の東海道五十三次宝永堂判が飾られる。また牧島明星画の「雲厳寺」の大作が掲げられていて驚いた。今日雲厳寺に行き、芭蕉を追って黒羽まで12km歩いて来たばかりだった。

1階に男女別大浴場に入ってみる。石張りの浴槽で左端に「美玉冷鉱泉」の打たせ湯が2ヶ所、浴槽は1.5×4mほどの掛け流し、循環なし、塩素殺菌なしの天然温泉である。少し熱めの湯だ。右手に浴槽に繋がる寝湯がある。浅い湯船に御影石の枕が6ヶ所ある。横になると浮力がついてわずかな動きで体が揺れる。その分、足を外に上げるととても重く感じる。清掃は毎朝9時から10時30分の間にしている。露天風呂「竜神の湯」は予約制の貸切風呂(30分500円)では3階から一旦出て、階段を70段ほど登ったところにある。ただし、熱い源泉ではなく、冷鉱泉の方の「美玉の水」を沸かしたもの。那須連山、日光連山を背景に眼下に那珂川と箒川の合流点を見下ろせる絶好の眺望である。


夕食は208号室に用意してくれた。食前酒、湯葉・南瓜・なすの煮物、鮎の塩焼き、珍しいジンギスカン鍋、鶏肉・子海老の土瓶蒸し、おから、鮪・鰹・大甘えびのお刺身、お吸い物、ご飯、香の物。

お部屋は10畳和室トイレ・洗面所付でベランダが変形三角形、トイレはウォシュレットトイレ。宿泊料金は人数により平日4名様からでからで今回私は1部屋1人なので13,800円(税込)だった。お料理の内容によって料金が異なる。
客  室 和室17室
付帯施設 ラウンジ、会議室、カラオケスナック「ながみね」、ラーメンコーナー、おみやげ処、パターゴルフ場、レンタサイクル、オートキャンプ場

住  所 〒324-0611栃木県那須郡馬頭町小砂3102
電  話 0287-93-0811
日帰り入浴施設
電  話 0287-93-0709
営業時間 午前10時から午後8時まで 
入浴料金 午後4時まで1,000円、4時以降500円
アクセス 車で:東北自動車道宇都宮インターより、国道293号線経由で約60km、1時間
     電車:JR東北本線氏家駅午後2時38分着に限り、送迎車有。(要予約)東北新幹線那須塩原駅からタクシーで30分
旅と温泉の相談室http://www.a-spa.co.jp/
奥の細道を歩く第14回 黒羽可~雲巌寺 http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/nikko-14.html
療養・湯治の温泉宿http://www.a-spa.co.jp/totugeki/index.html
ペットと泊まる温泉宿http://www.a-spa.co.jp/pet/yado-pet-tomioka.html


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湯治場・肘折温泉活性化の試みに感動! [療養・湯治の宿]

 大会の歓迎のご挨拶をしていただいた柿崎泉肘折温泉旅館組合長のお話に感動しました。
開湯1200年を迎える肘折温泉は今後も「湯治場としての雰囲気を残したい」とおっしゃる。昭和50年代に20万泊だったのが平成18年度に10.8万泊に落ち込む。長期自炊泊から短期食事付きに変遷する。今後、
1.「施設」の面で1、峠から見下ろす温泉街の屋根を茶色系に統一する、街路灯をナトリウム灯に「全体の統一感」を持たせる。湯治宿とはいえ、プライバシーを守り、機能的な宿泊施設作り。


肘折温泉の前景・・・今は屋根の色は不統一
2.「食」では、昔の自炊時代の食材確保の必要から、朝市が伝統的に残ったが、「春の山菜の食まつり」で田舎風の料理を持ち寄り、勉強会を持つ。若女将会を中心に新庄保健所の協力・指導を受け「生活習慣病予防と食事絵本」を完成。


朝市の風景
3.「知識」では、歴史や温泉の情報を学び、お客の求めに対応できる人材を育成する。安心・安全に温泉に浸かれるスパリエインストラクター育成の「スパリエ研修会」開催。湯量や身の丈に応じた浴槽の清掃を毎日やるという極当たり前の努力をするレジオネラ菌対策。正しい入浴法とすごし方で現代的湯治に実践的に取り組むために、入浴施設「いでゆ館」での温泉療養相談所の開設。


源泉ドーム
 いずれも効能高い湯量豊な塩素殺菌をしない源泉掛け流しの湯を活用することが前提に考えるという旅館組合員の姿勢が感じられます。日本各地で療養温泉地つくりが試される時代です。もともとの湯治温泉地が持ち前の経験を生かして、健康つくりの発信地としての役割を発揮してほしいと思います。
旅と温泉の相談室http://www.a-spa.co.jp/
http://www.a-spa.co.jp/totugeki-wakamatuya.htm
湯治・療養温泉の宿 肘折温泉取材記


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酸ヶ湯温泉の混浴事情 [療養・湯治の宿]

 雪崩事故のあった酸ヶ湯温泉には、1984年に初めて入浴しました。それ以前から、何度か添乗の仕事で休憩で立ち寄りましたが、時間がなくて入浴できませんでした。総ヒバ造りの大浴場が有名で、当時は「自由な」混浴でした。湯船に男性6人位と入浴していると、男性の視線がどうも一ヶ所に集中していることに気がつきました。視線の先には、洗い場で体を洗っている妙齢の女性外人客でした。そのうちに何も隠さずに姿勢正しく湯船に向かってきます。男性達は、いっせいに視線をそらしました。その様子を見ていて、とても可笑しかったことを思い出します。

 その後、何度目かで2年前に友人と行った時、湯船の真ん中にいると、若い男性達が手前側に固まっています。私のそばの湯舟の縁に、小さな標識「男こちら」があることに気づきました。私の体が標識から女側にはみ出ているのでした。そう、混浴でも、標識で男女を分けていたのです。

 さらに驚いたのは、若い男性達の視線は、堂々と対面の女性をじっと見つめています。これでは、女性はたまらない。若い男性たちには「混浴のルール」というか「混浴のたしなみ」が分らないのかなと残念に思いました。地方によっては、今でも混浴が自然体で残っている場面に出会いますが、だんだん地元の方が不愉快な思いをして、部外者は入浴禁止になる所が増えたように感じます。
旅と温泉の相談室http://www.a-spa.co.jp/
全国お勧め温泉宿http://www.a-spa.co.jp/onsen-yado-index.htm


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