SSブログ
療養・湯治の宿 ブログトップ
前の10件 | 次の10件

療養温泉突撃取材! 川崎市・有馬療養温泉旅館 白鳳の昔から金色に輝く有馬不動霊光泉 [療養・湯治の宿]

療養温泉突撃取材! 川崎市・有馬療養温泉旅館 白鳳の昔から金色に輝く有馬不動霊光泉
2010.11.21 療養温泉突撃取材! 川崎市・有馬療養温泉旅館 028.jpg
有馬療養温泉旅館脇にある八幡宮前で三代目安岡氏

 大化3年10月、1,360年前「役小角」という行者によって、川崎の有馬籠宿山麓に湧き出る霊泉が、「有馬西明寺の霊泉」や「誠の泉」として古文書に記され、難病を癒し湯治宿として今に残るというネット情報を知り、訪ねてみた。
 2010年11月21日、東京立川からJR南武線に乗り、溝口駅で小田急田園調布線で乗り換えて鷺宮駅で下車。ここで路線バス「中有馬」で降りる。「さて、どっちかな?」と杖を突いて歩いてくるおばあさんに訪ねると「ちょうど私が行くところだよ。10年前からぎっくり腰と膝が痛くて通っているが歩けなくてタクシーで通っていたのが、今はこうして杖を引いて歩いてこれるようになったンだよ」という。これは噂にたがわぬ本物の温泉だ。

 「中有馬」の信号から200mほど歩くと、レンガ色の鉄筋三階建ての立派な建物に「有馬療養温泉旅館」の名が見える。正面左側脇には八幡宮があり、鳥居の内側に昭和40年頃に立てられたという霊光泉石碑が・・・。当時の園田直厚生大臣が効能あらたかな霊泉を「霊光泉」と命名した記念碑らしい。この霊泉が湧出した3ヶ所の源泉の一つが、古文書で解き明かされた由緒ある西明寺跡地だった。天安2年(858年)、有馬西明寺は慈覚大師「円仁」により聖武天皇の勅願寺である影向寺末寺となり、文安年間に金剛院と合併し現在の中原区小杉に移るまでこの旅館の場所は、西明寺の境内だった。とにかく、こうしたありがたい霊地に連綿と金色の霊泉が湧き続けてきた。孝謙天皇以来、歴代天皇や源義光、義家、頼朝、北条時頼などの武将なども療養に訪れたと記録に残る。先の園田直氏が薬効をとても気に入り、皇后陛下にも献上されたという。
2010.11.21 療養温泉突撃取材! 川崎市・有馬療養温泉旅館 033.jpg
有馬療養温泉旅館全景

2010.11.21 療養温泉突撃取材! 川崎市・有馬療養温泉旅館 008.jpg
1階の談話室に掲げられる「霊光泉」園田直氏命名記念の書

2010.11.21 療養温泉突撃取材! 川崎市・有馬療養温泉旅館 007.jpg
談話室

 正面玄関には「川崎市国民健康保険契約温泉」の看板が掲げられ、市内外の国民健康保険適用者には通常入浴料1,200円が200円割引(事前手続き要)となる。玄関に入ると正面フロントに若いがっしりとした三代目の安岡氏(二代目は安岡重高氏)がてきぱきと対応している。昭和40年(1965年)に湯宿営業を始めた木造建築時の写真を見せていただいた。周りは田畑だけで、31才だという彼は「25年前(昭和60年)でものこの周りは畑だけで何も無かった」と有馬の住宅地の変遷に考え深げだ。鉄筋の建物になった平成6年から今年で16年目、エレベーターを完備した3階建ての客室は12部屋(46名収容)。2・3階フロアが和室6畳、8畳、10畳でトイレ付は半分、各部屋にはエアコン、テレビ、冷蔵庫、給湯設備もある。高齢者に優しい厚生労働省認可のシルバースター登録認定を得ている。1階左手には、談話室があり、宿泊者や入浴客達の交流の場が用意される。「とにかく入浴してらっしゃい」と促され、浴室へ。
2010.11.21 療養温泉突撃取材! 川崎市・有馬療養温泉旅館 014.jpg
更衣室

2010.11.21 療養温泉突撃取材! 川崎市・有馬療養温泉旅館 016.jpg
男子用大浴場

2010.11.21 療養温泉突撃取材! 川崎市・有馬療養温泉旅館 021.jpg
ライオン源泉湧出口

2010.11.21 療養温泉突撃取材! 川崎市・有馬療養温泉旅館 026.jpg
2階フロアにある和式休憩室


 浴室はタイル張りで、浴槽は2m×4m赤御影石縁の湯船で、湯は茶色に染まっている。時間帯によって金色に輝くという。ライオンの口から源泉が出て、鉄分や炭酸で酸化して口内は赤茶色に溶けている。源泉は透明で口に含むと鉄味と炭酸味がする。昔はコップを置いて飲泉できるようにしていたが、厚労省の指示で今は飲用を奨めていない。10分も入浴すると徐々に額から汗がにじんでくる。湯船からあがってから、体がぽかぽかと冷めない保温効果があるのが特徴だ。源泉17度の単純炭酸鉄線は、1リットル中にナトリウムが15.1mg、カルシウム27.9、第一鉄25.81、アルミニウム5.15、塩素が22.27、硫酸6.58、ヒドロ炭酸208.0mg。毎日完全換水の源泉掛け流しで、温度が低いので加温はしている。加水、循環や塩素殺菌はせず、湯質を保つ努力をしている。鉄分を含んだ温泉の一般的な効能は、「子宝の湯」と言われ、月経異常、不妊症、慢性婦人病、冷え性のほか腰痛、神経痛、リウマチなど痛みを伴う病気や慢性消化器病、慢性皮膚病などに効能が期待できそうだ。宿の資料には、他に男性生殖器病、三叉神経痛、膝水溜り、めまいを伴うムチ打ち症等の後遺症の記入もある。最近は坐骨神経痛や冷え性に悩む若い女性たちの入浴者も多いという。
入浴時間は宿泊者が9時30分から22時まで、日帰り入浴者は11時から。日帰り入浴料は2時間以内、バスタオル付大人1,200円、小人600円、回数券が11枚で7,000円。水曜日が定休。宿泊料金は、曜日、人数、お部屋の広さ、食事内容によって異なるが、1泊2食付、2名1部屋でお一人が9,240円(税込)+入湯料150円、長期滞在は割引がある。2階には和室休憩所(和室10畳・12畳)がある。事前予約で個室食事(お弁当)付きは、4,000円、個室利用のみは3,000円。食事は魚料理中心で、二代目館主が釣り好きのため釣果が反映される。

当日の昼食の提供はしていないので、近くの食事場所を見回すと「中有馬」信号の近辺だけでも「有馬鮨し」「中華 香雅」「とんかつ富士」「定食屋おおぎ」がある。 

有馬療養温泉旅館の宿泊、日帰り入浴のお問い合わせは、 
住所:〒216-0002 神奈川県川崎市宮前区東有馬3-5-31
電話番号:044-877-5643 ファックス:044-855-1271
アクセス:車で:東名高速道 東名川崎インターから6分、横浜青葉インターから15分
     第三京浜道路・都筑インターから10分

冷え性対策に!田口式健康サポーター
http://www.a-spa.co.jp/taguti/
旅と温泉の相談室http://www.a-spa.co.jp/

療養・湯治の温泉宿http://www.a-spa.co.jp/totugeki/index.html

ペットと泊まる温泉宿http://www.a-spa.co.jp/pet/yado-pet-tomioka.html
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html

温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html

旧街道をあるく旅http://aaspa.web.fc2.com/index-tabi.html
nice!(74)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

埼玉県内唯一自噴温泉 天然温泉掛け流し 「百観音温泉」を訪ねる! [療養・湯治の宿]

埼玉県内唯一自噴温泉 天然温泉掛け流し 「百観音温泉」を訪ねる!
2010.4.05 埼玉県内唯一自噴温泉 百観音温泉 004.jpg
百観音温泉全景

2010年4月05日、埼玉県内で唯一の自噴温泉で、湯量豊富で日本有数の泉質を誇る温泉として「百観音温泉」が紹介され、まだ未入浴の温泉だったので早速行ってみた。「サイボクまきばの湯」も紹介されたが、それは最近取材して私のブログで紹介したばかりだった。

上野駅でJR常磐線に乗り換えて北千住まで。東武線に乗り換え、久喜駅まで行く。さらにJR宇都宮線に乗り換え、次の東鷺宮駅で下車。まだ小雨が降っている。駅前の信号を右折してすぐの徒歩3分ところ。2階建ての建物で、1階フロアはフロント、リフレッシュルーム、喫茶「観音亭」と浴場があり、2階には貸切風呂が5室と和食処「松竹亭」がある。月曜日の平日で小雨模様でも、結構入浴客が多い。隣接して、江戸時代から伝わる百観音菩薩をおまつりする百観音が安置されている。慶応4年に消失してしまったが、明治18年に再建された。良質温泉が自噴で湧出したのは観音様のお陰として「百観音温泉」と命名された。
2010.4.05 埼玉県内唯一自噴温泉 百観音温泉 019.jpg
2010.4.05 埼玉県内唯一自噴温泉 百観音温泉 021.jpg
隣接して「百観音」観音堂

入浴料は3時間で700円。脱衣所ロッカーの鍵を渡されて、お風呂へ。
2010.4.05 埼玉県内唯一自噴温泉 百観音温泉 006.jpg
玄関からロビー
2010.4.05 埼玉県内唯一自噴温泉 百観音温泉 009.jpg
自慢の療養型天然温泉

百観音温泉1階フロア見取り図.jpg
1階フロアの案内図

浴室に入るとすぐかけ湯がある。源泉が57度、熱交換器で冷ましているとはいえ、かなり熱い。「阿弥陀の湯」の浴槽は温度差で2つあり、右手前の小浴槽が熱めの湯、隣接してジャグジー風呂はぬるめだ。湧出口からでる源泉を口にするととても塩辛い。湯は黄淡色でいかにも病気に効きそうだ。サウナもあるが小さい。半露天風呂は岩風呂風の2ヶ所。45.6度の熱い立ち湯があるが、とても1分と入ってはいられない。さらに奥には新設された石組みの大型露天風呂「菩薩の湯」長さが15mもある。左奥には寝湯もある。浴槽は全て源泉掛け流しだが、内風呂のほうが肌につるつる感が強いように思う。男女別の浴室は、2週間ごとに交替する。源泉は浴槽から4~50m離れた建物の裏手にあるので、源泉との距離や浴槽の広さが関係しているのかも知れない。湧出口から落ちる場所には、白い泡が沸き立っているように見える。塩分が1リットル中11050ミリグラムという濃さが現れているのか。全浴槽全てが源泉掛け流しとは凄い! 湯治目的の入浴客も多そうで、立ち湯や打たせ湯にも人気があるようだ。
百観音温泉 1階 内湯「阿弥陀の湯」.jpg
内風呂「阿弥陀の湯」パンフレットから

百観音温泉 新設大型露天風呂.jpg

百観音温泉 新設大露天風呂(岩風呂).jpg
大型露天風呂「菩薩の湯」

オーナーの白石昌之氏(白石家18代目)は、古くからの大地主で地元の教育長などを勤め、退官後長年の夢であった温泉発掘を試み、平成10年(1998年)10月、地下1,500mから良質の温泉を自噴で得ることができた。化石海水といわれる太古15万年前の眠りから湧出した滋養温泉である。泉温57度のナトリウム・塩化物強塩泉、湧出量が1分間に2,250リットルという全国的にも屈指の療養型天然温泉である。2002年2月にオープンし、後に2ヶ所の大型露天風呂が完成した。良質の温泉で源泉掛け流しが評判を得て、1日1,000人近くの入浴客が押し寄せるという。効能は神経痛、筋肉痛、運動麻痺、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など。
2010.4.05 埼玉県内唯一自噴温泉 百観音温泉 016.jpg
裏手にある源泉湧出管理棟

2階の食事処「松竹亭」で昼食に「まぐろぶつ定食」(840円)をいただいた。鮪のぶつの他、烏賊げそに玉ねぎの酢の物、香の物にご飯、わかめの味噌汁。メニューの中ではお安くお薦めの品だ。お酒用の肴が数多くあり、お酒のみにはうれしいメニューだ。対面に貸切風呂があるが3人以上のお客用。3時間で3,150円とか。5室全て予約済みで盛況のようだ。鈴蘭の間のみがヒノキ造りの浴槽で、それ以外は石造りだ。
2010.4.05 埼玉県内唯一自噴温泉 百観音温泉 012.jpg
2階の食事処

2010.4.05 埼玉県内唯一自噴温泉 百観音温泉 011.jpg
お薦めのまぐろぶつ定食

〒340-0206 埼玉県北葛飾郡鷺宮町大字西大輪868 ℡0480-59-4126

冷え性対策に!田口式健康サポーター
http://www.a-spa.co.jp/taguti/
旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/

ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm

温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html

温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html

旧街道をあるく旅http://aaspa.web.fc2.com/index-tabi.html

nice!(92)  コメント(10)  トラックバック(1) 
共通テーマ:旅行

万座温泉 自炊・半自炊もやる湯治宿「豊国館」に行く [療養・湯治の宿]

上信越高原国立公園内にある標高1760mの万座温泉は、いまも湯治宿が生き残っている。
周囲は原生林で、温泉一帯は火山活動が活発で、いたるところに湯煙と硫化水素臭が漂っている。2009年5月2日、28年ぶりに万座温泉に列車で向かう。高崎で2ヶ所の日帰り温泉施設で入浴し、JR吾妻線万座鹿沢口で下車、路線バスに乗り換える。途中の吾妻渓谷は、桜は終わり、初夏のさわやかな山景に癒される。路線バスはつま恋から万座ハイウェイで一気に本白根山(標高2171m)の西へ上り詰める。桜などの花盛りから新緑、残雪残る雪解けの季節へ一気に移行する。初夏から晩冬へと季節の移りかわりを45分で見せてくれる。
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 042.jpg
万座温泉「豊国館」露天風呂

 万座温泉の歴史は、万座薬師堂の北にある熊四郎洞窟から矢の根石が出土したことから、先史時代から温泉の利用が予想される。貞治元年(1362年)、応永2年(1395年)の土地の譲り状から「まんざ」の記述がある。また永禄5年(1562年)に土地の豪族羽入道が万座温泉入湯の留守中に鎌原城主に急襲されたという記述が歴史書に残る。万座薬師堂の建立は、正徳5年(1715年)、建造費4両2分、2両2分が村負担で残りは浴客が寄付をしたというから、当時から湯治客が盛んに来るほどの温泉地だったことが予想される。旅館営業がされたのは、橋爪久兵衛によって明治6年湯小屋「日進館」を開始、明治30年には長野県山田村出身の中沢たつによる「常盤屋」が、昭和2年には水野豊により万座温泉で3軒目の「豊国館」が営業を始めた。10ヶ所以上ある源泉から湧く60~90度の酸性硫黄泉など9種の湯が湧き出ている。毎分の湧出量は約3800リットル。昭和30年代に多くの宿泊施設ができた。昔から胃腸によく効く温泉と知られていた。現在も自炊も受け付けている湯治宿「豊国館」を取材宿泊してみた。

万座高原ホテルの手前に位置する豊国館は万座温泉でも入り口に当たる。当主の水野千秋氏は三代目。玄関の左手はスキー用具の乾燥室で、靴箱が並ぶ。フロントの左上に「豊国館」の達筆字が掲げられる。初代水野豊氏が開業翌年に書かれた歴史的に貴重なもの。豊氏は、俳人で「ほととぎす 鳴くよ招くよ 湯の万座」で万座の名を世に知らしめた。
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 018.jpg
豊国館 全景
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 072.jpg
フロントに掲げられる初代水野豊氏の書
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 073.jpg
豊国館三代目 水野千秋氏

部屋は本館(32部屋)新館(8部屋)あわせて40部屋、全て和室トイレ無しの6・8・10畳テレビ付き。自炊室があり、ガス台・鍋や調理用具・茶碗などが無料で貸与されている。大きな冷蔵庫もある。男性が一人いたので訪ねると「所沢から来た男6人つれ。私が夕食の調理担当で、今日は寄せ鍋の予定です。食料やビールも持ち込み自由なので、安く仕入れて持ってきました」という。連休中は基本的には自炊客は受けていないが、通常期は2~3泊の自炊客がいて、冬季は埼玉県・千葉県などの首都圏から、夏季は昔から長野県からの湯治客が多いという。
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 030.jpg
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 032.jpg
自炊室 調理用品やガス・冷蔵庫など無料で貸与

旧館のお部屋は、8畳の和室でテレビ・暖房付き、トイレは廊下に出て右側にある。布団は押入れにあり、セルフサービスとなっている。浴衣は付いているが、歯磨きセットは付いていない。
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 022.jpg
本館和室10畳
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 034.jpg
新館和室

男子・女子用内風呂の浴槽は、2.2m×2.5mで白濁した湯で、硫黄臭が漂う。先客者に「露天風呂がすばらしいよ」と声をかけられ、脱衣所から露天風呂へ行く。対面の山が一望できる露天風呂で、先客が4人ほどいたが、写真を取らせていただいた。女性客も1人いた。露天風呂は昔から混浴なのだ。浴槽は3m×9m×深さ1m。女性専用露天風呂は、2.4m×3.3mと小ぶりなので、こだわる女性は、バスタオルを体に巻いて入浴に来る。木造りの湯船の内側に座る段差が設けられている。外気が低いのでみんな長湯でいるようだ。
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 026.jpg
豊国館の内風呂・男子用

09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 025.jpg
混浴露天風呂
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 042.jpg

75.8度の源泉は谷越えの100mのところからの「にが湯」の湯元といわれる自家源泉だ。週に一度浴槽を洗うが、午前9時から始めて、湯が満たされるまで6時間かかるという。効能は、胃腸病、リウマチ、神経痛、喘息、呼吸器病、慢性皮膚病、慢性婦人病、小児腺病質、病後静養など。

夕食は18時30分から1階の食堂でいただいた。宿泊料金がこの時期で8,700円(税・入湯料込)なので期待はしていないが・・・。鶏肉やポテトなどのフライ、サーモンや烏賊の刺身、とろろ蕎麦、煮物、シュウマイ、酢の物、ご飯に味噌汁、香の物。翌日の朝食は7時30分から。焼き海苔、きんぴら、ウインナー焼きとサラダ、なめこおろし、かまぼこ、ご飯に油揚げと大根の味噌汁。
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 040.jpg
夕食膳
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 048.jpg
朝食膳

朝食後に薬師堂まで散策に出かける。上り坂を15分ほど行くと岩肌がむき出しになっている右手に湯煙が立ち、高温の湯池が見える。小屋前の看板には「硫化水素ガス危険!」
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 053.jpg

奥の坂道を行くと薬師堂、さらに行くと藤四郎洞窟、展望台に行くことができる、展望台の標高は、1,790mで万座温泉が一望できる。周りはまだ残雪が残り、旅館の前にこいのぼりが泳いでいる。近くの残雪で親子がそりで遊んでいる。「残雪や 遊ぶ親子ら こいのぼり」
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 056.jpg
薬師堂
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 058.jpg
藤四郎洞窟
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 061.jpg
展望台から見た万座温泉
09.5.02~03 万座温泉と高崎日帰り温泉入浴 065.jpg
残雪にこいのぼりがはためく

○宿泊料金は、A通常期(混雑期以外)
1泊2食付 7,000、7,500、8,500、9,000、10,000円(税・入湯料別)
全自炊 旧館3,700円 新館4,700円 
半自炊 旧館4,200円 新館5,200円 ※ご飯・味噌汁・漬物付き
○ B混雑期(ゴールデンウィーク・旧盆・年末年始・7/18・19・8/8~22・9/19~22・10/10・11・11/2122)
1泊2食付 8,000、8,800、9,300、9,800、11,000円(税・入湯料別)
全自炊 旧館4,200円 新館5,200円
半自炊 旧館4,700円 新館5,700円
※ 宿泊料金は、2名様からの料金で、お一人様での土・休前日ご利用は、A混雑期の料金となります。
※ 自炊・半自炊の場合、4・5・10・11月などは1日あたり500円の暖房日がかかります。年末年始の自炊・半自炊は行っておりません。

お問い合わせ:群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉 
電話番号0279-97-2525 ファックス0279-97-2526

療養・湯治の温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/totugeki/index.html
秘湯・異色の温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/hitou/
全国おすすめの温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/yado/
ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/
天然のサプリメント飲む温泉水 http://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/
遠赤外線パワーで冷え性対策!「田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/

nice!(12)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

本物の温泉 湯宿温泉・湯本館(国民保養温泉)とたくみの里を訪ね、マッチ絵体験! [療養・湯治の宿]

本物の温泉 湯宿温泉・湯本館(国民保養温泉)とたくみの里を訪ね、マッチ絵体験!
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 016.jpg
共同浴場「窪湯」の天井

08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 019.jpg
湯宿温泉の薬師堂(湯本館裏手の山を階段で登る)


2008年4月28日夜、湯宿温泉・湯本館に宿泊した。東京から関越自動車道を車で飛ばし、月夜野インターで降りて15分ほど、宿に着いたのは21時30分。国道17号線から旧道から入った突き当りが、湯本館だったが、入り口に気がつかず手間取った。入り口の門に「岡田 作太夫」の表札を見て、一瞬民家に入ったかと思った。湯宿温泉は1984年4月に最初にみやま荘に入浴し、私の温泉巡浴290湯目の温泉地だ。
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 010.jpg
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 022.jpg

みやま荘は今も健在で、湯宿温泉には、6軒の湯宿がある。
1200年前(平安時代の仁寿2年)に弘須法師により発見され、江戸時代の宿場として栄え、明治末には30軒以上の湯宿があったという。真田家ゆかりの湯でも知られている。湯本館に隣接する共同浴場「窪湯」の脇にある説明版に「明治19年編纂日本鉱泉史」が紹介されている。当時「新巻温泉」と呼ばれ、明治9~13年にいたる平均1年の入浴客数を780人と書き記す。

湯本館の大浴場は、広い天井の浴舎で、直径4mの石造り円形浴槽、奥の壁際から湯が湧き出て、また浴槽の下2ヶ所から出ている。浴舎の雰囲気は昭和40年代のままだ。天然かけ流しで、加水・加温・循環なし、塩素殺菌もしていない。本物の温泉だ。
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 006.jpg
湯本館の大浴場

08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 024.jpg
湯本館の女性専用浴室

源泉は裏山下のある源泉口から自然湧出の63度のナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉。直近まで誰も入浴していなかったので、熱い。水の蛇口からホースで入れるが、時間がかかる。口に含んでみると、塩味はなく、硫黄味がする。大浴場は混浴で、女性用の時間帯もある。他に女性専用浴場、貸切風呂もある。
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 029.jpg
湯本館裏山の源泉口と洞窟

隣接の「窪湯」にも入浴してみた。
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 013.jpg
共同浴場「窪湯」
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 015.jpg
窪湯の浴槽
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 016.jpg
窪湯の浴舎・天井の骨組み
浴室は木造の昔風の造り。浴槽は床・浴槽とも伊豆石造りで滑りにくい。ここの湯も熱いが湯本館ほどではなく、ゆっくり入ることができた。部外者の入浴料は、管理費として100円を募金箱に入れる。こうした共同浴場が4ヶ所ある。「窪湯」入り口に、効能として「高血圧、糖尿病、動脈硬化症、皮膚病」と書いてあったのが消されている。行政がいちゃもんをつけているとみた。こうした自然湧出の天然温泉で、源泉かけ流し、塩素臭のない温泉は貴重な存在だ。
裏山の薬師堂へ行ってみた。階段を相当上り詰めたところにある。季節がらさまざまな花が咲き乱れ、春爛漫の雰囲気を満喫した。
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 019.jpg
裏山に上ったところにある薬師堂

翌日、新潟や長野の秋山郷を回り、又戻ってきて湯宿温泉のすぐ先にある民芸体験村たくみの里「マッチ絵の家」で、マッチ絵を描くことにした。「たくみの里」には、何度か来て、これまで「わら細工の家」で、わらじを編んだことがある。「たくみの里」は、和紙、藍染、ぬり絵、ガラス、人形、陶芸など23ヶ所の民芸体験の家が散在するたくみの里である。春は道筋に花が咲き誇り、田舎の風景やグルメの香り漂う心地よい散策を楽しめる。
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 038.jpg

さて、マッチ絵の竹田耕太先生は、色鉛筆やパステルなどの使い方を教えてくれる。
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 043.jpg
小さなマッチ箱の大きさに収まるように、和紙を貼ったマッチ箱をキャンバスに見立てて絵を描く。練習用に2枚描いて、それから本番だ。私の題材は、奥の細道を歩いていて、4月に山形の羽黒山まで行き着いたので、羽黒山の鳥居と天狗と芭蕉翁を表現したいと思った。芭蕉翁のモデル絵が思いつかないので、羽黒山と五重塔、朱色の鳥居、天狗を描いた。練習の2枚で集中が切れて、本番は「もうこんなもんでいいかな?」という調子だ。でも形が出来上がると「うん。もっと努力・集中できれば、いい作品ができるかな?」と欲が出てきた。
08.4.28,30湯宿温泉 湯本館とたくみの里体験 046.jpg

〒379-1409群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉甲2381 ℡0278-64-0011ファックス0278-64-2381

まつの家の温泉尽くしの1日http://www.a-spa.co.jp/matunoke/index.html
冷え性対策に「遠赤外線 田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/
nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(1) 
共通テーマ:旅行

療養温泉 山形県羽黒山麓の霊泉 ムチウチ症に特効 筍沢温泉 滋生館 [療養・湯治の宿]

療養温泉 山形県羽黒山麓の霊泉 ムチウチ症に特効 筍沢温泉 滋生館
第31回奥の細道を歩く 新庄~最上川舟下り、羽黒山 072.jpg

2008年4月8日、「奥の細道を歩く」第31回目の旅で宿泊した宿で、私の温泉巡浴1234湯目の宿だ。古くから骨折やムチウチ、腰痛などの効能あらたかで知られ、長期滞在の湯治宿である。3泊以上の湯治客以外は宿泊を認められなかった。芭蕉の跡をたどって、古口から最上川舟下りの船に乗る際、最上川芭蕉ライン観光の小林営業係長がこの地の出身だと聞き、彼に宿泊のお願いをしていただき、宿泊することができたものだ。

鶴岡街道47号線清川から左折し、立川羽黒山線45号線にはいり、のべ25kmほどを歩いた。もう足腰が痛み、「もうだめだ!」と思ったところ、「筍沢温泉」の看板が眼に入り、へたへたとなってしまった。
第31回奥の細道を歩く 新庄~最上川舟下り、羽黒山 055.jpg

宿から迎えに来ていただいて、そこから3.5kmほど山奥に入った。フロントでチェックイン手続き後、2階の一般室401号室へ案内していただいた。和室の8畳と7.5畳の次の間付き・床の間付の立派な造り。


手前の部屋の天井は、一部竹編みの網代天井と桜若木の竿縁。床の間の梁は四角竹という凝りようだ。トイレは廊下に出てすぐ左手にあり、共用だ。窓から山側をのぞくと、源泉の近くに湯倉神社が見えた。湯治用の部屋は、4.5畳、6畳、8畳、壁仕切りとふすま仕切りの間があり本人の希望と人数により振り分けられる。
第31回奥の細道を歩く 新庄~最上川舟下り、羽黒山 086.jpg
湯治用の和室
第31回奥の細道を歩く 新庄~最上川舟下り、羽黒山 088.jpg
湯治用の和室
第31回奥の細道を歩く 新庄~最上川舟下り、羽黒山 061.jpg
湯治棟の廊下

一階奥の浴室へ行く。浴槽は赤御影石造りの浴槽で、1.5×4mほどの広さ。源泉は12度で加温・循環・塩素殺菌しているが、塩素臭は感じられずほっとする。浴槽角にある源泉の蛇口から源泉を飲用できる。口に含んでみるとほとんど癖がない。
第31回奥の細道を歩く 新庄~最上川舟下り、羽黒山 064.jpg
第31回奥の細道を歩く 新庄~最上川舟下り、羽黒山 084.jpg
源泉蛇口(飲泉ができる)

入浴中の中年の男性に声をかける。「もう1週間滞在で、ムチウチに効くという噂でここへ来たが、今の所、効果のほどはわからない」「滞在中の人と話すと、ムチウチ症や腰痛で来る人がほとんどで、改善されているようだ」と話してくれた。宿の話によると「神経痛で歩けなかった人が、1週間で歩けるようになった」「複雑骨折で器具を装着し、杖をつかなければ立つことができなかった人が、2週間で器具をつけずに杖をついて歩けるようになった。1ヶ月で自分の足で外出できた」などの話を聞いた。浴用にはムチウチ症、腰痛、ヘルニア、頚椎の痛み、創傷、打撲傷、かいせん、湿疹、怪我、打ち身、神経痛、リウマチ、婦人病など。飲用には金属中毒症、糖尿病に効果がある。

私の今回の宿泊料金は、10,000円(税別)だったが、食事が豪勢で食べきれなかった。夕食膳はお部屋に運んでくれた。
第31回奥の細道を歩く 新庄~最上川舟下り、羽黒山 066.jpg
豪勢な夕食(湯治用は品数が7品ほど)

筍の煮物、甘蕗、うるいのおしたし、焼き小魚に甘味噌、天ぷら(海老・福寿草・かぼちゃコロッケ・茄子)にキャベツ、大根の酢の物、お造り(鮪・海老・サーモン・鯛)、福寿草みそ・デザートは洋梨。朝食は、鮭塩焼き、半熟卵焼き、くるみ&小魚和え、いくら、焼き海苔、山菜ごま和え、味噌のしそ巻き、漬物(白菜・かぶ・梅干)デザートがオレンジ。
第31回奥の細道を歩く 新庄~最上川舟下り、羽黒山 083.jpg
朝食(湯治用は品数が少ない)

※今回の宿泊は湯治用の部屋と食事ではなかったので、食事内容は湯治用の方の参考にはならない。湯治用の夕食はご飯・味噌汁を含め7品ほどになる。家庭料理で湯治客には評判が良い。

通常の湯治客の宿泊料金は、
一人部屋・和室4.5畳トイレなし 7,875円(税込)+入湯料150円
     和室6.0畳トイレなし 8,400円(税込)+入湯料150円
相部屋(2~3人まで)※数名で1室ご利用の場合も同じ 
7,350円(税込)+入湯料150円
※年末年始・ゴールデンウイーク・お盆は別途料金となる。冬期間は、暖房費が加算される。平均して1日600円~700円程度。

お問い合わせ・予約申込み先は
〒999-6601 山形県鶴岡市添川筍沢温泉 
電話番号0234―59―2244 ファックス0234―59―2246



田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/
旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/

エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm

温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html

温泉マニアショップ http://www.a-spa.co.jp/maniya/index.html

温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html

旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

カリスマ気功師と療養の宿「大鷹の湯」の食事は「お狩場亭」で・・・・ [療養・湯治の宿]

2月14日の記事 カリスマ気功師と療養の宿「大鷹の湯」の続編です。

カリスマ気功師と療養の宿「大鷹の湯」・・・夕食は食事処「お狩場亭」でいただいた。

 天井が高い造りで、行灯風の大きなぼんやり照明が雰囲気を落ち着かせている。前菜は小松菜煮びたし・さつま芋甘煮・こごみ胡麻和え、焼き物は銀むつ、揚げ物に山芋・青味(海苔で巻いた)、刺身は湯葉に鮪、梅紫蘇うどん、煮物は鳥・田楽・野菜煮、デザートはバナナヨーグルト、汁はかんぴょう汁。


揚げ物に山芋・青味(海苔で巻いた)と梅紫蘇うどん

特別室やけやき荘のお客には、牛サイコロステーキ、源泉牛しゃぶしゃぶのいずれかを用意している。食材は地元から又健康に配慮したメニューの数々である。煮物にも源泉を利用している。板長はかつて中野の「織田料理学校」で教えていた、飯沼氏の子息泰介氏が担当している。お米は地元栃木の有機農法によるコシヒカリ1年分を契約栽培、その日に使う分だけを精米しかまどで炊き上げている。

朝食は、和定食が用意され、食事処の一角にご飯と温泉粥、味噌汁、牛乳やコーヒーなどの飲み物がセルフサービスで用意されている。

温泉粥には薬味として、鮭やこぶ、小梅、ゴマ、きゅうりの漬物が用意され、好みに応じてふりかける。和定食は、おからにポテトサラダ・トマト、納豆に焼きのり、温泉玉子、鮭の塩焼き、煮豆。

珍しい「源泉パン」も食べてみるが、焼いて時間がたってしまっているので、美味とは言いがたい。私は普段は簡単な食パンにコーヒーだけなのに、こうしたところでは美味しくて、つい食べ過ぎてしまう。今いちご栽培にも、源泉を利用して実験中だという。そのうちにいちごのデザートも出てくるようだ。

遠赤外線パワーで冷え性対策!「田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/ 冷え性対策に「遠赤外線 田口式健康サポーター」  療養湯治の宿 大鷹の湯http://www.a-spa.co.jp/touji/otaka/
旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉マニアショップ http://www.a-spa.co.jp/maniya/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

カリスマ気功師と療養の宿 西那須温泉「大鷹の湯」 [療養・湯治の宿]

 昨年2月にブログを始めて、丁度1年たった。温泉の話題を書き綴って、ここまできた。検索数が6万件を数えたが、「温泉」がないがしろにされている現状を憂い、「温泉の認知度」を高めるのにいくらかでも貢献できたのか?と思うことしきりだ。

 さて、2月12日~13日に、2年前に「奥の細道を歩く」旅で、たまたま宿泊した療養温泉宿・西那須温泉「大鷹の湯」を再訪した。その後、新たに「源泉露天風呂付きの部屋」ができたことと、オーナー「カリスマの気功師」飯沼覚寿氏に会い、お話を聞きたいというのが再訪の目的だった。

源泉露天風呂付き客室の露天風呂その1

源泉露天風呂付き客室の露天風呂その2

源泉露天風呂付き客室の一部

 とりあえず、飯沼氏の話を中心に書いた。気功と療養の宿 西那須温泉「大鷹の湯」

 2月12日(火)夕方、源泉露天風呂客室を見せていただいた後、ロビーで初めてオーナー飯沼覚寿氏にお目にかかった。体格はがっしりして、なにか武術で鍛錬でもされているのかなという感じの印象だった。

オーナーでカリスマ気功師・飯沼覚寿氏

25年前(1983年)頃、縁があってこの西那須の土地を購入することになり、温泉があればいいなと周囲の心配をよそに温泉発掘に成功する。周囲に那須温泉や塩原温泉を控えて、温泉旅館が難しいと融資先に言われ、温泉を利用した健康センター(1989年)から始まった。バブル期の温泉ブームにあいまって一時は盛況だったが、飯沼氏が糖尿病に倒れ45日入院。追い討ちをかけるようにバブル崩壊。その後、17年前(1991年)に時々投宿していた浅草の呉服問屋をしていた奥村という人に気功を習うことになり、気功を極めることになった。今までに出会った人とのめぐり合いで「気功と療養の宿」の原型が作られた。今では宿では勿論、全国の患者や温泉と気功に関心のある人々に請われて、「健康と温泉・気功」をテーマに講演と実践をしてこられ、「カリスマ気功師」といわれるようになっていた。

大鷹の湯の母屋

天然100%源泉かけ流し大浴場

大浴場に隣接する天然100%源泉かけ流し露天風呂

別棟の鷹見の湯

「ちょっと立ってごらん。」言われるままに立ち上がる。頭のてっぺんからジーッと下へ人差し指を足元まで下げる。「あなたは、肩と腰の右側にコリがあり、それが腰痛の原因となっている」とシャーシャーシャーと右肩のあたりを斜めに手刀を切るように振りかざす。背骨の右側を押して「ここが痛むでしょ」、では今度は?と手刀を振りかざすたびに痛みが感じたり、消えたり、自由自在だ。最初の人差し指で体の上下を指し示すのは、レントゲンで体を撮影する作業に当たるらしい。つまり、患者の体の回りを包みこむエネルギーの歪みを探知し、そこに手刀を切ることで、異常なエネルギーを外へ逃がしてあげる。病気の根源を知り、病気を治すきっかけを見つけ、病気をしない体作りの手助けをするのが気功だという。気功は施す側にも強いエネルギーを消費するようで、スプーン曲げのような物理的な見世物のような気功をし続けていると自分の寿命を縮めてしまうらしい。

マイナスイオン濃度著しい特異な温泉「大鷹の湯」と命の根源である「気」をつかさどる気功に結びつけられて、病気に苦しむ人々の癒しや回復を図りたいという方向に導かれてここまでくることができた、と飯沼氏は述懐する。
温泉へのこだわりも半端ではない。毎分380ℓ湧出する自前の温泉には「天然温泉100%かけ流し」をうたい、手間を惜しまず毎日すべての浴槽の完全換水をしている。源泉を利用してかまどでご飯を炊く。また、源泉がゆや源泉パンを朝食に用意している。


(つづく)

遠赤外線パワーで冷え性対策!「田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/

療養湯治の宿 大鷹の湯 http://www.a-spa.co.jp/totugeki/totugeki-otaka.htm
旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉マニアショップ http://www.a-spa.co.jp/maniya/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

熱海温泉 岩盤浴が凄い!ホテル湯治館 そよ風 本館・別館 [療養・湯治の宿]

療養・湯治の温泉宿  熱海温泉 ホテル湯治館 そよ風 本館・別館

2007年12月31日から2泊で「熱海温泉ホテル湯治館そよ風」に妻と滞在した。2年ぶりの再訪で、昨年隣接して、別館がオープンしたことを知り、訪れた。

駅から徒歩2分という便の好さで、チエックインが15時なので荷をホテルに預け、市内地図をいただいて熱海の源泉7ヶ所めぐり

熱海温泉発祥の地 大湯

や熱海最古の温泉宿「古屋旅館」を見に出かけた。

熱海最古の温泉旅館 今も熱海7源泉のひとつ、清左衛門の湯を使用

15時30分に戻り、本館7階の洋室ツインの部屋753号室に入る。海側の部屋で、眼下に熱海海岸が見渡せるロケーションの良い位置だ。床はフローリングで、トイレはウォシュレットトイレで手元に「非常用ベル」があり、緊急用の対応も万全で、バリアフリー対応。

部屋の浴室や大浴場には手すりがある。別館は1階のフロントフロアと廊下で繋がっている。別館の部屋には和室もあり、洋室はじゅうたん敷きである。
早速にこの宿の自慢の岩盤浴に行ってみる。2年前はまだなかったので楽しみにしていた。1階のフロアにある岩盤浴は、日帰り客にも好評で、宿泊客は無料で利用できるが、日帰り客は1回2,500円になる。

フィットネスルーム

岩盤浴休憩所

生命体誕生石鉱石の構造

受付の男性に声をかけられ、岩盤浴専用の浴衣を受け取り、大浴場の更衣室で着替える。丸裸に専用浴衣を身に着ける。大浴場の対面にある岩盤浴室の入り口脇に冷蔵庫があり、ミネラルウォーター「鉱石ミネラル嵐の水」ペットボトルを持って中へ入る。「嵐の水」はNASAが宇宙で使用した水と同じ水だという。水分を十分に取るようにとの注意がある。軽い音楽が流れ、照明を抑えた落ち着いた雰囲気だが、当然ながら暑い。室温45度、湿度80%という。15人ほどの枕の位置が示され、すいていて3名ほどの客が横たわっている。10分経ったら、浴室を出て5分休憩し、また10分入り・・・と3回繰り返す。実質30分以内にとどめるようにとの指示だ。汗がだらだらと異常と感じるほどの汗だ。途中にホテル従業員が入ってきて、高速温泉水シャワーで鉱石砂利のクリーニングを始めた。一日に5回清掃をするそうだ。近年都会にも岩盤浴がはやり、一部のマスコミの報道では「療養目的の患者が来るので、雑菌がうようよのところも多い」という話を聞いていただけに、安心する。ここの岩盤浴の鉱石は、川田薫理学博士の生命体誕生鉱石15種類と温泉の融合で世界初の特許申請した姉妹ホテルの玉川温泉「ぶなの森湯治館そよ風」と同じものだ。体験レポートが壁やプリントで紹介されているのを見ると驚きの連続だ。花粉症、喘息、アレルギー性体質、アトピー性皮膚炎、胃や腸のポリープ、血行障害、痔疾、便秘などが改善した・・・・。どっと出た汗の染み付いた岩盤浴専用浴衣を大浴場で脱ぎ捨てて、大浴場へ。

別館2階フロアにも大浴場と岩盤浴があり、大浴場は本館よりも広く、岩盤浴は33人用と本館の二倍の広さ。宿泊者はいずれの大浴場、岩盤浴も利用できる。本館の大浴場の浴室には「北投石」が設置され、「北投石サウナ」もあるが、別館に「北投石」温泉やサウナはなく、珊瑚を壁に貼り付けた「珊瑚サウナ」がある。

夕食膳は、本館13階展望レストランでいただいた。通常、本館はマクロビ食(健康食)で別館は和食懐石料理となる。席は夜の熱海海岸を眺望する窓側に設けられていた。

夕食膳の一部

 食前酒は梅酒、先付けは春菊の胡麻和え、前菜に蛍烏賊の塩漬け、子宝海老、からすみ松葉、穴子八幡巻き。正月は宿泊料金が五千円増しで、年末用の食材が存分に使われている。お造り、伊勢海老グラタン、帆立バター焼き。蒸し物の五目豆腐の生姜風味は珍しい。ごぼう・人参・椎茸・長芋が存分に入った健康志向の茶碗蒸しといったところ。ゴマ豆腐の揚げ出し、年越しそば、ご飯は白米か玄米ご飯に山芋味噌汁。デザートはチョコチップムースに蜜柑。食事場所では若い一人客やお年寄りのグループ、家族連れなどさまざまな客層がいる。年末年始はより多彩なお客が見えているようだ。朝食は和定食だが隣に座ったおばあさんが「お雑煮はでないの?」と聞いていた。話しかけると、熱海在住で来宮神社近くにあるホームに住んでいるという。時々熱海駅周辺に歩きに来て、湯治館そよ風のランチを食べたことがあり、一度宿泊してみたかったという。翌、正月は6時50分に初日の出を見に屋上に出かけた。とても寒かったが宿の配慮で用意していただいた缶入り「熱熱のウーロン茶」を懐にいれての参拝となった。

 9時には別館でお琴の演奏があった。

別館のロビー、演奏舞台のバックは、シースルーエレベーター

正月気分を味わった後、初詣に樹齢二千年、周囲20mの大楠がある来宮神社に出かけた。よくぞ生きながらえたと感動の時を得た。

帰り道、熱海の源泉のひとつ「野中の湯」を見てホテルに戻った。12時から別館のフロントで楽しみにしていた餅つきイベントがあったが、12時50分には終わっていた。

一旦ホテルに戻り、午後は別館3階の岩盤浴や大浴場に出かけて時間をすごす。宿泊客は外へ出かけているのかどこへ行ってもすいている。夕食はホテルで取らずに、外へ出かけた。熱海の夜の店は閉まるのが早い。夕食は熱海駅から仲見世通りを下った信号の角にある「雑魚屋」にした。十数年前まで東海地方で観光バスの団体客を対象に数十店舗をチェーン店で経営していた干物屋だった本店だ。懐かしい名前だった。地魚を使った活魚、海鮮焼きが自慢の店のようだった。刺身盛合わせや焼き魚を注文した。隣の客が注文してもなかなか来ないとぶつぶつ言っていたので、追加で金目鯛やアジのタタキ茶漬けを頼んだら、散々待たされて茶漬けが先に来た。鮮度がよく美味しかったのに、結局刺身の盛合わせが来なかった。こんな店がまだにあるんだと驚いた。

ホテルでの夜8時20分から、正月のイベントで花火が熱海海岸で打ち上げられた。

20分ほどの短い時間だったが、同時に数発も上がる早撃ちで見ごたえ十分だった。7階の部屋だったので部屋に居ながらの寒さ知らずの鑑賞だ。屋上を開放しての花火鑑賞のお客も大勢いたはずだ。3日目のチエックアウトは11時。妻はホテル内の岩盤浴と大浴場に入浴へ。私は朝食後、熱海源泉めぐりと日本初の温泉療養センター「吸気館」の門柱に出会うことになる散策に出かけた。


日本で初めての温泉療養センターだったが、消失して門柱が残るのみ

11時に一旦、ホテルに戻り荷を預けて大正・昭和の浪漫あふれる名邸「起雲閣」の見学へ出かけた。

昼食は老舗旅館「山木屋旅館」直営の「山木茶屋のあじなどんぶり」をいただいた。アジの干物にご飯をまぶし、その上にアジのタタキを加えたメニューで、熱海で噂の一品。

評判にたがわぬ一品で会った。しかも、山本有三の直筆画が見られるというおまけ付だった。
熱海温泉滞在3日間で私は岩盤浴を2回、大浴場には7回、妻は岩盤浴には3回行き、帰り際に「肌がつるつるでしわがのびたわよ」と感嘆の声を上げていた。

※1月04日記ブログの「熱海温泉の歴史を訪ね、日本初探し散策の旅」と一部重複する。

旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
熱海温泉 ホテル湯治館そよ風 http://www.a-spa.co.jp/touji/atami-soyokaze/index.html
玉川温泉ぶなの森湯治館そよ風 http://www.a-spa.co.jp/spa/touji_soyokaze/index.htm
秘湯・異色の温泉宿http://www.a-spa.co.jp/hitou/
ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/ エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/


nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

山形県羽根沢温泉 「美人の湯」湯治健在の宿 加登屋旅館 [療養・湯治の宿]

療養・湯治の温泉宿 
山形県羽根沢温泉 「美人の湯」湯治健在の宿 加登屋旅館

奥の細道を歩く第30回目の大石田から新庄へ歩いたときに宿泊した宿で、2年前に入浴に訪れたことがある。当日朝から吹雪や大雪に見舞われ、北国育ち(北海道)の割りに寒さを忘れて、頓珍漢ないで立ちで大石田に降り立ってしまった。通気性のよい運動靴に傘忘れはひどい。雪道を1時間45分歩き、ついにダウン。芦沢駅から移動して、昼ころに羽根沢温泉加登屋旅館に到着した。

チエックイン後、二階の「月の間」に案内される。


和室10畳に障子戸で仕切られた6畳の広縁に小さなテーブル椅子がある。床の間・テレビ・洗面所はあるが、バス・トイレはなく廊下を出て30m先の共用トイレへ行くことになる。寒いので苦情対策か館内やトイレは広い空間なのに灯油暖房器具が置かれている。並びの別館らしきところを覗くと、テレビがあるだけの6畳ほどの湯治用和室がある。

窓外には、羽根沢地区多目的集会所が見える。1階に共同浴場があり、村人が時々車で入浴に訪れる。大人200円、小人100円だ。

一階の大浴場に行ってみる。円形のコンクリ作りの棟を半分に仕切って、男女別の大浴場に仕立てたようだ。

更衣室から最初の戸を開けると、さらに内側にある自動ドアが開き驚く。右半分が男性用の浴室で、右手の窓側に面して幅1.2m長さ7mほどの変形浴槽がある。タイル張りの浴槽は結構広い。

ホテルパンフレット写真提供

15人ほどがいっぺんの入浴も可能だ。が、いつも空いていて私としては大浴場を独占しているようで気分がいい。夕方2回目の入浴時に、日帰りの男性客が入ってきた。早速話しかける。「ここは飲める温泉で、息子が二日酔いの時に飲むとてきめんだといっているよ。胃潰瘍にもいいし、俺はここと肘折温泉にいつも行くことにしている」新庄駅まで迎えに来てくれた四代目の若旦那は、「昔から胃腸病ややけどに効くといわれます。2月から庄内地方のお客など療養のお客が多い時期です。長い人は1週間から10日ほど逗留します。新幹線が開通して以来、東京の人が増えましたが、大抵1~2泊で短いですね。」

泉質はナトリウム・炭酸水素塩-塩化物泉で泉温は47.2度。加水はなし、温度が低いので加温、源泉け流しで循環、塩素殺菌をしているというが塩素臭は感じなかった。弱い油臭、薄い黄緑色の湯で、あふれる湯が排水溝に殺到する勢いに、脇にある桶がくるくる回転している。いかにもかけ流しだなと安心する。湯は肌につるつる感がとても強く「美人の湯」の評判も理解できる。羽根沢温泉は、新庄北西の山間奥に入ったところ。大正8年に石油ボーリングで温泉が湧出したという歴史を持つ。加登屋旅館は2年後の大正10年に開業した。敷地内に天然ガスの湧出タンクがある。

そこで天然ガスと温泉を分離して、天然ガスを他の宿や十数件の一般家庭に配っていたが、今年行政からの圧力で危険物管理者を置かなければ認可できないと使用が禁止された。部屋の一角にある天然ガス配管から繋がれたガスレンジは撤去された。従来、「羽根沢温泉のシンボル」といわれた天然ガスは終焉を迎えるのか再生策があるのか注目したい。

夕食膳はお部屋に運んでくれた。奥の細道歩きで贅沢はできないと「最低の料金でお願いしたい」と若旦那に頼んでいたが、迎えの車中で「馬刺しは食べられますか?」と聞かれたので「馬刺しが食べられるぞ!」と内心舌なめずりをしたところだ。メニューは、鴨鍋、たっぷりのにんにくを用意した馬刺し、ふかしゆり根、大根おろしに筋子・なめこ、味噌和えの鮭塩焼き、大型ハタハタの塩焼き、キムチにご飯、味噌汁。

ゆり根は鮭川村芦沢地区の名産だそうで、リンドウ、バラ、トルコギキョウなどとともに花の栽培が盛んだ。地の凝縮した味がじーんとくる。
朝食は7時15分に部屋でいただいた。

鮭の塩焼き、目玉焼き、焼き海苔、アスパラガスサラダ、舞茸や厚揚げなの煮物、漬物、豆腐入り味噌汁にご飯。

過疎の弊害はここにも押し寄せる。週4便あった路線バスは、2便に減る。一時は湯治客でにぎわったこの羽根沢温泉も閑散としてきた。若旦那らは、地元活性化のためにさまざまな取り組みを試みた。4年前、県試験場の協力要請に応えて、羽根沢温泉に流れる支流に生息する「モクズ蟹養殖」に温泉の廃湯を利用して2年がかりで挑戦したが想定よりも成長が遅く頓挫。またサーモンロードの会を立ち上げて鮭(よう)の新切(じんぎり)の売り出しなどに奔走した。鮭の新切とは、清流鮭川に遡上した雄鮭を五日ほど塩漬けにした後二ヶ月ほど寒風に干した「鮭の干物」で、レシピを付けて製造販売を試みているが、いまひとつ成果が見えないという。若旦那衆はなかなか頑張っているようだ。

自炊は3,500円(税込)
1泊2食付 湯治客室 6650円(税・入湯料込)~
1泊2食付 一般客室 8,650円(税・入湯料込)~10,650円(税・入湯料込)
※ 鉄筋3階建て、和室29室(バスなし・トイレ共用)
付帯施設:屋内ゲートボール場1面(ステック持参)
近隣スポット:最上三十三観音「庭月観音」、トトロに似ている「小杉の大杉」、まぼろしの滝「予蔵の森」、藤九郎沢の千年桂 かご山の大桂五兄弟」、庭月観音灯籠流し(8月18日)、鮭川歌舞伎(7月第一日曜)、鮭川村エコパーク(栗の木オートキャンプ場、木の子の森センター、キツツキコテージ

山形県羽根沢温泉 美人の湯 加登屋旅館
〒999-5205 山形県最上郡鮭川村大字中渡1312
一般客室のご予約は、アスパサービスセンター
電話番号 0428-24-2790 又はメールでのお申込みは
http://www.a-spa.co.jp/order/order-yado

長期湯治のお問い合わせ、お申込みは
電話番号0233-55-2525 ファックス0233-55-2526

冷え性対策に最適!「遠赤外線パワー 田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/ class="auto"> 旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
秘湯・異色の温泉宿http://www.a-spa.co.jp/hitou/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉マニアショップ http://www.a-spa.co.jp/maniya/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

 東鳴子温泉 「快浴洗心の宿」 旅館大沼 自家源泉掛け流し・塩素臭なし [療養・湯治の宿]

療養・湯治の宿 東鳴子温泉 「快浴洗心の宿」 旅館大沼

 奥の細道を歩いた第27回の07年9月26日に宿泊した宿である。


山荘「貸切庭園露天風呂」天然源泉掛け流し

 東鳴子温泉の旅館大沼は、温泉街の奥のほうで、かつて宿泊したことのある勘七湯の先になる。東鳴子温泉には1989年7月に田中温泉に初めて入浴し、私の温泉巡浴491湯目の温泉地だった。東鳴子温泉は650年の歴史を持つ、伊達藩時代は御用湯「御殿湯」として使われた。10軒の宿に39本源泉があり、昔ながらの自炊スタイルを今も守っている個性的な「重曹泉の郷」である。

 フロントの受付で、「山荘の露天風呂へご案内しますので17時50分に玄関でお待ちください」といわれる。2階の部屋「杉の間」に案内される。

和室7.5畳のトイレなし、板張り広縁、冷蔵庫、洗面所、鏡台、金庫、エアコン付きのお部屋。トイレは同じフロアの左突き当たりにある。天井は板張りの屋根型空間で圧迫感がない。

トイレ付一般客室や


宿提供写真

湯治室も

見せていただいた。荷を解き、まず階段で一番疲れそうな4階のお風呂、備長炭風呂「陽の湯」

と薬石風呂「陰の湯」に

行く。4階から温泉街の眺望が望める。

62度の赤湯・純重曹泉で切り傷や火傷、疲労回復、皮膚病、肌のトラブルに特に効能があるとされる。それぞれ鍵がかかり、「陽」「陰」は当初、男性用、女性用の区別と思っていたが、違っていた。「陽の湯」は、浴槽が木作りで2m×1mの長方形。ウバメガシの備長炭を入れてあり、そのせいか板が黒ずんで見える。昔から土地の木を高めたり、清めたりするために使われてきたという。「陰」は薬石をひとつずつ浴槽に埋め込み、石の形状によるツボ効果と石から出る薬効成分、遠赤外線が相乗効果でじっくりと効いてくるという。

 17時50分に玄関前から車で送っていただき、山荘の露天風呂「母里(もり)の湯」へ行った。


宿提供写真(冬)

 薄暗いので山荘「別荘」の様子がいまいちよくわからない。泉室は含食塩・芒硝重曹泉の循環なし、塩素殺菌なしの純天然の源泉掛け流しだ。山の傾斜に造られた貸切庭園露天風呂は木造の浴槽で2m×4mはある。周りはぼんやりと行灯風のあかりで、明るい内に入浴したいと思う。自然に囲まれた野趣あふれる雰囲気で宿一番の人気のお風呂だ。30分ほどのんびりして、お風呂場にある電話機でフロントに連絡をし、迎えに来ていただく。実は翌日、電車で岩出山まで行き、芭蕉の銅像を訪ね、東鳴子温泉まで歩き、再度日中山荘の露天風呂に入れていただいた。やはり、明るい庭園露天風呂のほうが、開放的で自然のかすかな風を体に感じて癒しの濃度は最高であった。山荘「母里(もり)乃館」には露天風呂の他に、セミナーやイベント用のお部屋や茶室「緑清庵」があり、貸切で利用できる。ちょうどこの日は湯治中の若い女性が一人で山荘の一角の籐椅子でくつろいでいる姿を見つけた。

 夕食膳はお部屋でいただいた。

前菜は鯖と海老に南瓜ムースに梅果肉、海老・レンコン・豆・南瓜のはさみ揚げ、大茄子・とうがらし・南瓜・海老の煮物、お造りは秋刀魚・鰹・赤貝・鮪、鮎の塩焼き、酢の物、牛肉・舞茸・南瓜の陶板焼、茶碗むしは底にゴマ豆腐が敷いてある。味もボリュームも満足だ。

夕食後、1階フロンと脇にある「アロマテラピー(芳香浴)ふかし風呂」に行く。

 今話題のアロマテラピーと温泉熱を利用したふかし風呂で、3畳ほどの広さ。3人用の枕が用意されて、床には竹ござが敷かれている。

 薬草や香料をかぎながら横になり、5分ほどで汗ばんでくる。続いて、昔ながらの混浴大浴場「薬師千人風呂〔天女大壁画〕」に移動する。

 74.6度の泉質は含食塩・芒硝重曹泉。石造りで2.5m×5mの広さの浴槽で壁には、若手女流画家の高橋典子さんが描いた20人の天女の舞が楽しめる。男女別の更衣室があり、浴槽がおなじで、入浴中女性側の更衣室から、入浴者を確かめるドアの開く音が時々聞こえる。混浴をためらう様子だ。女性専用の浴室に「天女風呂(壁画)」がある。
もう一ヶ所、内庭露天風呂「石割の湯」にも入浴してみた。薬師千人風呂と同じ泉質で、3m×1.5mの変形岩風呂だ。外側にはすだれがたれている。大正時代以来の昔ながらのお風呂だという。旅館大沼の温泉は、すべて源泉掛け流しなのがすばらしい。最近、湯量が豊富で高温の温泉でも、循環・塩素殺菌で塩素臭が強く感じられ、とても温泉場とはいえない温泉宿が増えていてがっかりさせられている。

 2階のフロアに自炊室があり、見せていただいた。

 自炊室は4.5畳ほどの部屋に、ガスコンロ3台、鍋、トースター、レンジ、冷蔵庫がある。はし・スプーン・しゃもじ・大根おろし器・包丁なども用意してある。
じつは、旅館大沼の五代目湯守大沼伸治氏は、隣接する歓楽温泉街「鳴子温泉」に埋没しかねない東鳴子温泉活性化・地域づくりに熱心に取り組んでいる仕掛け人の一人である。「東鳴子ゆめ会議」を中心に、現代の湯治場つくり、自分たちが楽しんで誇りが持てる街づくり、御殿湯の復活を目標にしている。春から秋にかけての種まきから収穫を体験する「田んぼ湯治」、アートと音楽の数ヶ月に及ぶイベント「GOTEN GOTENアート湯治祭」、「重曹泉の郷」宣言、10月3日の重曹の日制定、各旅館で使う石鹸を無添加石鹸に切り替え、人も自然も楽になる温泉地を目指すなどマスコミにも取り上げられている。
大沼氏は、これまでを振り返り、「温泉の本質に戻るべき」と、心と身体と健康を軸に温泉という本質によって、お客様を癒す湯治場としての機能を重視して「東鳴子はお湯がいい。お湯のパワーをストレートにお伝えすることだと思っています。」という。本当にそうした温泉場が増えて欲しいと私も思う。

「快浴洗心の宿」旅館大沼では、1泊2食付の他に1泊朝食付き、素泊まり(2泊まで)食事付湯治(日・平日のみ)、半自炊湯治(3泊以上・ごはん・味噌汁付)、自炊湯治(3泊以上)、日帰り休憩1室4時間、入浴のみなどあらゆるスタイルの湯治を提供している。
宿泊料金は1泊2食付9,390円から、1泊朝食付き7,500円から、1泊夕食付8,340円から、素泊まり6,450円から、食事付湯治8,025円から、自炊湯治4,270円から、半自炊湯治4,900円から、日帰り休憩1室4時間5,250円、入浴のみ500円(すべて、税・入湯料込)

冷え性対策に最適!「遠赤外線パワー 田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/

「快浴洗心の宿」 旅館大沼の宿泊料金や空き状況などのお問い合わせ
http://www.a-spa.co.jp/order/order-toiawase.html
旅と温泉の相談室http://www.a-spa.co.jp/
秘湯・異色の温泉宿http://www.a-spa.co.jp/hitou/
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
海外温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/matsuno.htm
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm


nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行
前の10件 | 次の10件 療養・湯治の宿 ブログトップ