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山形県羽根沢温泉 「美人の湯」湯治健在の宿 加登屋旅館 [療養・湯治の宿]

療養・湯治の温泉宿 
山形県羽根沢温泉 「美人の湯」湯治健在の宿 加登屋旅館

奥の細道を歩く第30回目の大石田から新庄へ歩いたときに宿泊した宿で、2年前に入浴に訪れたことがある。当日朝から吹雪や大雪に見舞われ、北国育ち(北海道)の割りに寒さを忘れて、頓珍漢ないで立ちで大石田に降り立ってしまった。通気性のよい運動靴に傘忘れはひどい。雪道を1時間45分歩き、ついにダウン。芦沢駅から移動して、昼ころに羽根沢温泉加登屋旅館に到着した。

チエックイン後、二階の「月の間」に案内される。


和室10畳に障子戸で仕切られた6畳の広縁に小さなテーブル椅子がある。床の間・テレビ・洗面所はあるが、バス・トイレはなく廊下を出て30m先の共用トイレへ行くことになる。寒いので苦情対策か館内やトイレは広い空間なのに灯油暖房器具が置かれている。並びの別館らしきところを覗くと、テレビがあるだけの6畳ほどの湯治用和室がある。

窓外には、羽根沢地区多目的集会所が見える。1階に共同浴場があり、村人が時々車で入浴に訪れる。大人200円、小人100円だ。

一階の大浴場に行ってみる。円形のコンクリ作りの棟を半分に仕切って、男女別の大浴場に仕立てたようだ。

更衣室から最初の戸を開けると、さらに内側にある自動ドアが開き驚く。右半分が男性用の浴室で、右手の窓側に面して幅1.2m長さ7mほどの変形浴槽がある。タイル張りの浴槽は結構広い。

ホテルパンフレット写真提供

15人ほどがいっぺんの入浴も可能だ。が、いつも空いていて私としては大浴場を独占しているようで気分がいい。夕方2回目の入浴時に、日帰りの男性客が入ってきた。早速話しかける。「ここは飲める温泉で、息子が二日酔いの時に飲むとてきめんだといっているよ。胃潰瘍にもいいし、俺はここと肘折温泉にいつも行くことにしている」新庄駅まで迎えに来てくれた四代目の若旦那は、「昔から胃腸病ややけどに効くといわれます。2月から庄内地方のお客など療養のお客が多い時期です。長い人は1週間から10日ほど逗留します。新幹線が開通して以来、東京の人が増えましたが、大抵1~2泊で短いですね。」

泉質はナトリウム・炭酸水素塩-塩化物泉で泉温は47.2度。加水はなし、温度が低いので加温、源泉け流しで循環、塩素殺菌をしているというが塩素臭は感じなかった。弱い油臭、薄い黄緑色の湯で、あふれる湯が排水溝に殺到する勢いに、脇にある桶がくるくる回転している。いかにもかけ流しだなと安心する。湯は肌につるつる感がとても強く「美人の湯」の評判も理解できる。羽根沢温泉は、新庄北西の山間奥に入ったところ。大正8年に石油ボーリングで温泉が湧出したという歴史を持つ。加登屋旅館は2年後の大正10年に開業した。敷地内に天然ガスの湧出タンクがある。

そこで天然ガスと温泉を分離して、天然ガスを他の宿や十数件の一般家庭に配っていたが、今年行政からの圧力で危険物管理者を置かなければ認可できないと使用が禁止された。部屋の一角にある天然ガス配管から繋がれたガスレンジは撤去された。従来、「羽根沢温泉のシンボル」といわれた天然ガスは終焉を迎えるのか再生策があるのか注目したい。

夕食膳はお部屋に運んでくれた。奥の細道歩きで贅沢はできないと「最低の料金でお願いしたい」と若旦那に頼んでいたが、迎えの車中で「馬刺しは食べられますか?」と聞かれたので「馬刺しが食べられるぞ!」と内心舌なめずりをしたところだ。メニューは、鴨鍋、たっぷりのにんにくを用意した馬刺し、ふかしゆり根、大根おろしに筋子・なめこ、味噌和えの鮭塩焼き、大型ハタハタの塩焼き、キムチにご飯、味噌汁。

ゆり根は鮭川村芦沢地区の名産だそうで、リンドウ、バラ、トルコギキョウなどとともに花の栽培が盛んだ。地の凝縮した味がじーんとくる。
朝食は7時15分に部屋でいただいた。

鮭の塩焼き、目玉焼き、焼き海苔、アスパラガスサラダ、舞茸や厚揚げなの煮物、漬物、豆腐入り味噌汁にご飯。

過疎の弊害はここにも押し寄せる。週4便あった路線バスは、2便に減る。一時は湯治客でにぎわったこの羽根沢温泉も閑散としてきた。若旦那らは、地元活性化のためにさまざまな取り組みを試みた。4年前、県試験場の協力要請に応えて、羽根沢温泉に流れる支流に生息する「モクズ蟹養殖」に温泉の廃湯を利用して2年がかりで挑戦したが想定よりも成長が遅く頓挫。またサーモンロードの会を立ち上げて鮭(よう)の新切(じんぎり)の売り出しなどに奔走した。鮭の新切とは、清流鮭川に遡上した雄鮭を五日ほど塩漬けにした後二ヶ月ほど寒風に干した「鮭の干物」で、レシピを付けて製造販売を試みているが、いまひとつ成果が見えないという。若旦那衆はなかなか頑張っているようだ。

自炊は3,500円(税込)
1泊2食付 湯治客室 6650円(税・入湯料込)~
1泊2食付 一般客室 8,650円(税・入湯料込)~10,650円(税・入湯料込)
※ 鉄筋3階建て、和室29室(バスなし・トイレ共用)
付帯施設:屋内ゲートボール場1面(ステック持参)
近隣スポット:最上三十三観音「庭月観音」、トトロに似ている「小杉の大杉」、まぼろしの滝「予蔵の森」、藤九郎沢の千年桂 かご山の大桂五兄弟」、庭月観音灯籠流し(8月18日)、鮭川歌舞伎(7月第一日曜)、鮭川村エコパーク(栗の木オートキャンプ場、木の子の森センター、キツツキコテージ

山形県羽根沢温泉 美人の湯 加登屋旅館
〒999-5205 山形県最上郡鮭川村大字中渡1312
一般客室のご予約は、アスパサービスセンター
電話番号 0428-24-2790 又はメールでのお申込みは
http://www.a-spa.co.jp/order/order-yado

長期湯治のお問い合わせ、お申込みは
電話番号0233-55-2525 ファックス0233-55-2526

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添乗奇談快談15. 乗務員室で赤ちゃんの泣き声が聞こえる! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 15. 乗務員室で赤ちゃんの泣き声が聞こえる!

酸性泉で湯量湧出量日本一として知られる草津温泉のホテル桜井に泊まったときのことだ。ホテル桜井は、草津温泉の湯畑から歩いて15分ほど西に離れた位置にある大型ホテルである。広いロビーから地下一階へ降りた右手に乗務員室が並んでいた。部屋はベット、テレビ、机があるだけの3畳ほどの部屋だった。1泊した翌日、バイキングの朝食時にガイドのFさんが「昨日の夜、隣のガイドさんの部屋から、赤ちゃんの声が聞こえてきて、変だなと思っていたら、女性のあのときの声なのよ。おかげで気になって寝不足だわ」という。私と運転手は、「え~。なんだ!そのとき声をかけてくれれば、聞きに行ったのに」と残念でならなかった。両側に並んでいる乗務員室は確かに安普請で、隣室でのテレビの音や話し声、いびきなどがよく壁越しにもれ聞こえていた。

こうした観光バスの運転手とガイドさんの浮いた話は、珍しくはなかった。たまたまこの茨城県A観光バス会社の運転手とガイドさんはいい仲だったのだろう。乗務員室で部屋が隣接か向かいであれば、ついその気になってしまう。でも聞かされる隣室にいる人のことも気にかけて欲しいものだ。

乗務員室でなくても、深夜しーんとしている時に、お風呂へ行こうと客室の前を通ると「あ~ん・・・・・」とかなんとかの声が聞こえる。「なになに・・・どこだ?」とダンボ耳にして後ずさりすると、声の主はこの部屋だ・・・。かなりの声が深夜に響いている・・・。
東京の有名都市ホテルマンに聞いたことだが、深夜館内見回りを定時に行うそうで、外人客のあのときに張り上げる女性の声はすざましいとよく語っていた。
昼間であれば、それほど気がつかないのだろうが、深夜ゆえの珍事だろう。客室も安心できない。ドアや壁からもれ聞こえる音は、深夜には意外と聞こえるものと思ったほうがよい。

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注連縄(しめなわ)作り [東京・青梅周辺]

12月24日に青梅市内某自治会館で、正月注連縄(しめなわ)作りが行われた。例年、私の妻の友人たちが声を掛け合って、毎年主宰しているもの。事前に材料の稲わらや水引、南天などを用意する。昔は私も材料の調達を頼まれて、稲作をしているお客様に稲わらを注連縄作り用に残していただいたものだ。




会費は一人500円で、完成したものは市販で1,000円から3,000円はするだろうというものまでいろいろ。私は妻に頼まれて、水引の購入をして届けがてら、お昼ころ覗いてみた。天気がよかったので、製作者の顔もほころび和気藹々の表情。


「お昼を用意しているので、食べていったら?」と誘われて、ご馳走になったが、そのご馳走がすごい!。参加者が持ち寄ったもので、私はすいとんのとん汁?のお代わりをした。こんなにご馳走がでるなら毎年参加するんだった。

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文学を訪ねる温泉紀行5. 別府温泉 [文学を訪ねる温泉紀行]

文学を訪ねる温泉紀行5. 別府温泉

別府温泉は、大分県東海岸裾野に広がる大規模な大温泉地である。源泉数3800ヶ所、泉質数11種類、1日の湧出量が11万キロリットルという日本一の温泉である。奈良時代からの歴史といわれるが、大正13年の市制施行後の発展が目覚しい。別府をはじめ、浜脇、亀川、柴石、鉄輪、明礬、堀田、観海寺の八つの温泉群「別府八湯」に分かれる。観光スポットとして、地下から100度前後の熱湯、熱泥、熱気が噴出する血の池地獄などの地獄めぐりがある。
 別府の流川通りを舞台にした織田作之助の作品「雪の夜」が有名である。

金森 達 画

「大晦日に大雪が降った」で始まる「雪の夜」は、大阪でキャバレーの瞳に入れあげた印刷業だった坂田と瞳のひいき客の松本が別府で再会して語られる切なく懐疑的な話である。後、昭和9年(1934年)に大阪から別府に移住した次姉千代さん夫婦をモデルにした「夫婦善哉」は、大阪曽根崎新地の芸者と若旦那を登場人物に、大人の男女の愛の形を情緒豊かに描いている。独特の風情ある美人画で知られる竹久夢二は、1918年(大正7年)、愛人の彦乃と長崎旅行の折、別府に立ち寄った。肺結核を患った彦乃を木造2階建ての洋館中田病院(今はない)に約1ヶ月見舞った。

追記:別府温泉には、別所温泉発祥の地「脇浜温泉」を始め、170ヶ所もの共同浴場がある。駅前高等温泉など2,500円で簡易宿泊ができる共同浴場もあることを知った。1986年末に、年末の一人旅で宿泊所がないかも知れないと寝袋持参での青春切符で九州温泉めぐりの旅のことだった。結局寝袋は下関まで使わずに済んだ。別府温泉はハンガリーのブタペストやチェコのカルロヴィバリを凌ぐ世界有数の温泉文化都市である。

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奥の細道を歩く 第30回 大石田~新庄 2007年12月18日~20日 [奥の細道を歩く]

奥の細道を歩く 第30回 大石田~新庄 2007年12月18日~20日

 12月18日夜、旧友の「こうち書房」のK氏と打ち合わせに東京八重洲口で会い、20時50分発山形県村山駅行きのハイウエイバスに乗り込んだ。翌日19日5時25分に降りたつと、足元は凍った雪・・・。昨夜あわてて出てきたので、折りたたみ傘、皮手袋を忘れ、通気のよい運動靴を履いてのいでたちであった。JR村山から大石田駅に移動し、歩き始めたのが6時54分。

周りは雪景色、道路の融雪口から水が噴出し、車の走行タイヤがはねる融雪水が私の足元にかかる。北大石田駅あたりから大雪が降り始める。運動靴のつま先から水がしみて、新聞紙を丸めてつま先につめて、少しでも足先の暖をとる。

8時10分、芦沢山種林寺の延命地蔵様。

参拝している間に雪は小止みになる。もう少し歩こう。防寒ジャンパーに降りかかる雪の結晶が溶け始める。モーテルグリーンウッドを過ぎたところで、工事中の男性に「芦沢駅はどちらですか?」と聞く。「戻ったモーテルの手前を左折したところだよ。どこから来たの?」「青梅から」と答えると「俺は前に小平に8年住んでいたんだ。青梅にもよく行ったよ」
この雪では仕方がない。芦沢駅に向かう。

無人駅の芦沢駅で列車を待つが、下り列車の時間がわからず、仕方なく大石田観光協会に電話して、下り列車の時間を教えていただく。50分も待つ間、暖房のない待合室で体操やらをして体を温める。新庄駅に移動し、駅構内の手打ちそば屋「あじさい」で早めの昼食。

11時10分発の便があると観光案内所で教えていただいた。後に宿泊予定の羽根沢温泉加登屋に連絡を取ると「11時10分の便は春から廃止です。若旦那が仕入れで新庄に行っているので、迎えにいかせます」と若女将のありがたいお言葉。バスの便は今や朝と夕方の2便だけという。11時30分まで時間があるので、芭蕉が行ったらしい新庄城址の最上公園に向かった。途中で長靴と折りたたみ傘を調達した。新庄城跡は寛永2年(1625年)完成後243年間、明治時代戊辰戦争で消失するまで、新庄藩政の中心となった。新雪に覆われた城内には戸沢神社、天満宮、護国神社が並ぶ。残された堀と石垣の冬景色が美しい。

駅へ戻る途中、新庄市民プラザ前に平成9年に建立された芭蕉句碑「風の香も 南に近く 最上川」に立ち寄る。

新庄駅から加登屋の若旦那の運転する車で北西へ、雪道を走る。次第に晴れ間がさし、遠方には上部が雲に覆われた鳥海山(標高2236m)が見える。25分ほどで羽根沢温泉に到着する。

早速2階の奥の部屋「月の間」に案内される。和室床の間付10畳に障子で仕切られた6畳ほどの広縁にテーブル椅子が置かれている。トイレは共用で冷蔵庫、テレビ、エアコン、洗面所付。昼間から温泉三昧とわくわくする気持ち。

早速一階の大浴場へ行く。この宿は2005年9月に新庄周辺の温泉巡浴で入浴したことのある温泉宿で2年ぶりだ。48度の自家源泉で泉質は、ナトリウム・炭酸水素塩-塩化物泉。特にやけど、切り傷、飲泉で胃腸病等に効果があるといわれてきた温泉である。神経痛、筋肉痛、リウマチ、冷え性、慢性皮膚病、慢性婦人病にも効能が期待できる。「アトピーはどうですか?」と若旦那に尋ねると「アトピーの症状により効果が異なるようです」入浴中の50歳代の男性は「この温泉は飲んで胃腸病によく、息子は二日酔いにてきめんだといっている。ここと肘折温泉によく行くんだよ」と話してくれた。

ホテルパンフレットの写真提供

鉄筋の浴室はタイル張りで広い。横1.3m×7mほどの浴槽、端のほうに源泉口があり、飲用にコップが置かれている。口に含むと硫黄臭と硫黄味がする。2月からの時期は湯治の客でにぎやかになるという。年間を通じ湯治客は2割というから湯治いまだ健在というべきか。母上の出身地庄内地方からのお客が半数を占めるという。宿泊料金は「最低の料金で」とお願いして1泊2食付で6,650円(税込)なので、料理は期待していなかった。が、たいしたものだった。迎えていただいたときに「馬刺しは食べられますか?」聞かれたので馬刺しが出るのかな?と期待をしていたがやはり出た!

まあ詳しくは後日公開する「湯治・療養温泉宿」でごらんあれ。

翌日朝食の後、若女将が中学生の娘さんを庄内中学校へ送るので、ついでに乗せていただいた。前日の芦沢駅に戻り、歩き始めたのは9時18分発。昨日以上に吹雪模様で零下2度の寒さだ。じきに名木沢小学校前を通過、さらに十数分で毒沢入り口に着く。

ここから右折して旧道を登ると猿羽根山地蔵尊がある。旧道で数少ない史跡なのでぜひ行きたかった。高速自動車道のガードをくぐり、山道は人跡未踏の雪道で積雪15センチはあろうか。150mほどずぼっずぼっと歩くが、これではこの先どうなるのか不安で戻ることにした。

県道13号線にそって歩くが、歩道の雪が深いので車道の端を歩く。左手に雪景色の最上川が美しい。

長靴で普通使わない腿の筋肉を使うためか張って痛みを感じてくる。上り坂の猿羽根山トンネルを抜けると右手にコンクリの大鳥居。ここが北側からの旧道猿羽根山峠への入り口だ。

10時53分、舟形町役場手前に「肘折温泉郷左折25km」の看板がある。

舟形街道か。5分で舟形駅前を通過する。小国川・陸羽東線を過ぎて、右手に3km行くと「舟形若あゆ温泉」私の温泉巡浴1138湯目の温泉。ここから3.5kmは単調な道のり。南新庄駅から3kmほど歩いたところでY字路の旧道の上り坂を右折する。途中雪かきのお母さんに「鳥越神社と一里塚」を訪ねると「すぐに一里塚があり、そこから100mで神社だよ」と聞いたが、神社が右側にあり、一里塚はずっと先だった。

神社本殿は寛永15年(1638年)に建造され新庄最古の建築物という。元禄二年(1,689年)に芭蕉が来たのでここも参拝しているはずだ。ここから1km先バイパスを過ぎた右手にブナの一里塚があった。

さらに100m右手に柳の清水。ここに芭蕉に句碑「水の奥 氷室尋ぬる 柳かな」

対面に延命地蔵尊と湧き水があった。

零下で寒いせいか清水が暖かく感じる。

12時58分、新庄駅に向かう途次、味一番「うめ本(中華)」で昼食をとる。

野菜炒め定食と餃子に冷酒で体を温める。雪道を履きなれない長靴で、腿や腰、全身に痛みが走る。そこで一句「腿張りて 雪の鳥越し 一里塚」8年前から旧道歩きを続け、これまで旧東海道五十三次、旧中山道六十九次、旧青梅街道、旧日光街道を歩いてきたが、一時的な吹雪は体験したがこれほど長い時間の雪道歩きは初めてだった。
2年前からはじめた奥の細道も、今年は福島県二本松から引き継いで、山形県新庄まで来ることができた。さらにあと一年でどこまで行くことができるのか、楽しみでもあり、またつらい行進もあるのかなと複雑な思いで新庄駅に着いた。

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添乗奇談快談14.ガラス窓開閉なし豪華サロンバス、エアコン故障で熱帯地獄! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 14. ガラス窓開閉なし豪華サロンバス、エアコン故障で熱帯地獄!

1980年ごろの夏、西伊豆の堂ヶ島温泉銀水荘へ男性ばかりの客を乗せて、KM観光バス自慢の20人乗りの豪華な大型サロンバスで出かけた。晴天で最高の旅行日和で、沼津までは順調だったが、グルメ街道の休憩所で運転手が「エアコンが効かない!」と青い顔でつぶやいた。このバスは最新式のバスで、密閉されたガラス窓で、窓が開閉しないという当時流行のバスだった。この先の運行は地獄の2時間30分だった。

車内の温度は、すぐ35~45度はあったろう。「暑い!暑い!何とかしろ!」と罵声が飛ぶ。私は「申し訳ありません。上着を脱いで、調整をしてください」というが、調整の仕様がない。ほとんどがシャツを脱ぎ捨て、上半身裸の男性もいる。ガイドさんも洋服を脱ぐ。とうとう危険を承知で、入り口と非常口のドアを開けて走った。進行方向に対角線でいくらか風が通るようになった。男たちは、柄パンツ一丁になる者、「ガイドさんもシャツも脱いだら?」と冷やかしをいう者も出る始末。豪華なバス旅行が売り物だったのが、とんだ熱帯地獄旅行となった。

目的地の堂ヶ島温泉は、熱帯地獄を味わった者にとって天国・極楽に映った。入り江にたたずむ銀水荘からの奇岩や三四郎島など起伏に富んだ景観、あざやかな夕陽。ホテルの設備の豪華さや料理は勿論、コンパニオンを交えた宴会は最高潮に達した・・・・。熱帯地獄を味わったがための感動でもあった。

その後、全面密閉ガラス窓のバスは、万が一故障した場合に嫌われて、上下いずれかの一部が開閉式のガラス窓に改良された。どんな商品も新製品は実際に使ってみて、お客の反応を参考にして、改良を続けるものらしい。見た目だけの豪華さで判断してはいけないという教訓?だったのかも知れない。勿論、堂ヶ島温泉についてから、専門の修理工場でエアコンは修理された。お客にサロンバスの値引きを要求されて当然の事態だったが、お客様はわれわれ乗務員が必死に対処したことを評価してくれ、値引き要求が出ることはなかった。

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文学を訪ねる温泉紀行4. 伊香保温泉 [文学を訪ねる温泉紀行]

文学を訪ねる温泉紀行4. 伊香保温泉

伊香保温泉は万葉集に詠まれ、文人墨客が訪れるなど歴史ある温泉地である。360段もの階段の温泉情緒ある温泉場として、小説や映画の場面によく出てくる。幸田露伴、寺田虎彦、萩原朔太郎、与謝野晶子、島崎藤村、芥川龍之介らが訪れた。竹久夢二は大正9年、永遠の恋人彦乃を亡くし、以後煩雑に榛名・伊香保温泉を訪れた。彼の生き様や作品群は「竹久夢二伊香保記念館」に収められている。明治の文豪徳富蘆花の代表作「不如帰(ほととぎす)」は、日清戦争の時代、封建的家族制度の中で繰り広げられる夫婦(武男と浪子)の物語である。明治31年に国民新聞に連載された。伊香保温泉の宿で執筆された作品で、伊香保温泉の一室から物語が始まっている。
林芙美子の作品「浮雲」は、昭和18年フランス領インドネシアから始まる幸田ゆき子と農林省役人富岡憲吾との男女のやるせない関係を描いた作品である。厭世観に襲われた二人が心中しに伊香保温泉に来た場面が描かれている。情緒豊かな伊香保温泉街が男女の関係に彩を添える場としてふさわしいのだろうか。

追記:私が1980年12月に全国温泉巡浴153湯目の温泉地で、三百十一段の階段の両側に土産店、旅館、射的場などの遊技場があり、浴衣がけに下駄履きのお客が行き来し、湯の町の風情が漂っていた。階段を上り詰めた伊香保神社の奥に露天風呂があった。炭酸鉄線の湯が岩間から湧き出す、混浴の露天風呂だった。複雑な岩間から女性側に行くことができ、胸ときめかした記憶がある。今は男女別に仕切られ、昔の面影はない。

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添乗奇談快談13.伊勢志摩「真珠」販売のリベート運転手120万円を貰う! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談 13. 伊勢志摩「真珠」販売のリベート運転手120万円を貰う!

1977年頃、伊勢志摩観光の添乗で伊勢神宮参拝、鳥羽のミキモト真珠島、鳥羽水族館などを観光した。二見浦から鳥羽のホテルへ行く途中には、真珠販売のお店が並んでいて、真珠養殖の工程や加工の実演を見せていた。小田急電鉄観光バスの運転手のY氏は、「10年ほど前にここで真珠販売のリベートで120万円もらったときは、驚いたよ!」と話を切り出した。「えっ 本当ですか?」と添乗員の私。団体客目当てにいずれの店もこの店に団体客を連れてきた旅行会社やバス会社に販売手数料として取扱額の10%を支払っていた。それにしても120万円とは尋常ではない。

彼の話を聞こう。成田空港でアメリカ人のグループ40名を乗せて、伊勢志摩観光へ向かった。彼らのこの旅行の目的の一つが、伊勢神宮観光とミキモトの真珠を手に入れることだったようだ。このときアメリカ人団体の受け手の旅行会社は添乗員を付かなかった。真珠の店の選択は、運転手に任されたので、いつも行く真珠店に立ち寄ったという。出発時間が迫る中、運転手は店の事務所に呼ばれて、支配人から「真珠を沢山買っていただいて、ありがとうございます。これは規定のお礼です」と札束を渡された。運転手は「えっ本当にいいんですか」と震える手で内ポケットに札束をねじ込んだ。40人のお客は一人あたり平均30万の買い物をしたことになる。当時、日本のミキモト養殖真珠はとくに質が良いと評判だったらしい。

昔は生産者や卸屋、販売者との商取引ルールが誠実で、また信義があった。「お互いに努力して儲けましょうよ」との意識が強かった。今ではそうした意識が弱いどころか、取引先をだましてでも自分の会社の利益を上げるという意識に代わってしまった。山梨県甲府市では昔から水晶加工技術に優れ、水晶加工販売が盛んだった。大手の旅行業者が、水晶工芸店に「お客を年間40,000人送るから、バス1台に付き1万円の手数料をいただく。人が来れば必ず買い物をするから・・・」と言いくるめて、お客が買い物をしようがしまいが、一律にバス1台1万円、年間1,000万円を工芸店に支払わせるという契約を結んだ。この十数年来の不景気で、お客は来るけれど買い物はしないという風潮にもかかわらず、自分の会社に有利な仕組みで契約をさせたわけだ。こうして倒産の憂き目にあった土産屋は多い。

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添乗奇談快談12.新米ガイド2名、宴会場で運転手に特訓される! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談12. 新米ガイド2名、宴会場で運転手に特訓される!

山梨県の御坂・一宮は全国的でも有名なぶどうの生産地で、11月上旬までぶどう狩りができた。この時期、80名の団体が大型観光バス2台で関東有数の歓楽温泉・石和(いさわ)温泉、「旅館きこり」に宿泊したときのことだ。東京から甲州街道を走り、相模湖、大月、笹子トンネルを抜けて山梨県の昇仙峡や武田信玄公の菩提寺恵林寺などを観光するコースだ。バス2台のガイドさんは新米のガイドでほとんど説明ができなかった。

今のJR中央本線相模湖駅が、かつて与瀬(よせ)駅と言っていた時(昭和31年、1956年までの時期)の話で、相模湖の手前でガイドさんが必ずこんな小話をしていた。お客が与瀬駅で駅弁を頼もうと声を掛けようとしたら、校内放送で「よせ~よせ~」と聞こえたので、お客は「そうか、ここの駅弁はまずいからよせ!といっているのか」と駅弁を買うのをよしてしまった。ここでお客の笑いを誘っていたものだった。

東京の1年生観光バスガイドは、日帰りの都内観光から始め、しだいに近郊の地区へと行動範囲を広げていく。観光地の説明が詳しく書かれた「ガイド教本」があり、バスの進行方向に沿って、東京から甲州街道を西へ移動しながら、教本も観光地を西へ向かって説明できるように作られている。新米ガイドは経験がないため、教本もまともに読むことができないでいた。

お客の宴会が無事に済み、私は乗務員(ガイドと運転手計4名)の夕食場所に合流した。その日は食事処が満席で、たまたま空いていた宴会場での食事だった。運転手は2名とも50歳代のベテランの運転手だった。「添乗さん。今日は申し訳なかった。新米でもこれほどひどいとは・・・・これからガイドの特訓をするから・・・」と運転手はガイドにマイクを持たせて、明日の旅程表に沿って、何度も説明をさせていた。広い宴会場の舞台に立たせ、身振り手振りで酒に酔った運転手の特訓は、夜11時ころまで行われた・・・・。

ガイドは観光地の説明は勿論、お客の安全管理、お茶などの接待などお客の要望に対応、駐車場などでのバックなど運転手との共同作業など・・・たくさんの仕事がある。昔は酒に酔った意地悪なお客もいて、その対応もしなければならなかった。お客や運転手に泣かされたガイドもいた。

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添乗奇談快談11.梅ヶ島温泉 梅薫楼当主が不思議な「足相術」で健康指導! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談11. 梅ヶ島温泉 梅薫楼当主が不思議な「足相術」で健康指導!
 
静岡県梅ヶ島温泉梅薫楼という老舗の宿に宿泊したのは、1980年私の温泉巡浴130湯目の宿であった。単純硫黄泉の梅ヶ島温泉は1,700年前平安時代に身延山の修験者によって発見されたという。戦国時代は、武田信玄の隠し湯のひとつだった。14軒ある温泉宿で収容が大きく設備がよかったので、老人会旅行の添乗で何度か宿泊した。静岡市から安部川に沿って狭い道を観光バスで2時間はかかった。山梨県との県境、標高1,000mの秘境で、昔は身延山側から歩いて来るしかなかったという。

宴会が始まると、七代目当主の手塚昭次氏(当時53才頃)が歓迎の挨拶の後、宴会場の片隅で、「体調を診断してあげるから、裸足になって足を投げ出してごらん」とお客の足を向かい側から足の指を折り曲げたりして「これは痛むかな?これは?」と見立てた後「あなたは肝臓が悪くなっている」とか「右目が弱い」「左の肩・首に異常があるから・・・」とそれを改善するツボを教えていた。見立てていただいたお客は「よくあたっている」と驚くほどでとても評判だった。いわゆる約200年続く「足相術」で、先代のやり方を子供のころから見ていて覚えたのだという。

何度かいくうちに、左手で長いギアを操作することから職業病で左腕が上がらないという小田急電鉄バスの運転手が「俺も見てほしい」当主は同じように彼の足をいじって「さあ、これで左腕が上がるかな?」運転手は左腕を恐る恐る回してみて「あっ腕が回る!」と驚いていた。また、別の運転手は当主に「あなたは肝臓がひどく悪い。すぐに帰ったら病院に行きなさい」といわれて帰った。彼は数日して本当に重い肝臓病で入院してしまった。

梅薫楼の館内に、江ノ島にある弁天様がお祀りされていた。終戦当時、アメリカの占領軍に江ノ島の弁天様を持っていかれるかも知れないと同じものを作ったのだという。その一体がここにあるのだと聞いたことがある。二十数年たった今もあるのだろうか。

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