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文学を訪ねる温泉紀行5. 別府温泉 [文学を訪ねる温泉紀行]

文学を訪ねる温泉紀行5. 別府温泉

別府温泉は、大分県東海岸裾野に広がる大規模な大温泉地である。源泉数3800ヶ所、泉質数11種類、1日の湧出量が11万キロリットルという日本一の温泉である。奈良時代からの歴史といわれるが、大正13年の市制施行後の発展が目覚しい。別府をはじめ、浜脇、亀川、柴石、鉄輪、明礬、堀田、観海寺の八つの温泉群「別府八湯」に分かれる。観光スポットとして、地下から100度前後の熱湯、熱泥、熱気が噴出する血の池地獄などの地獄めぐりがある。
 別府の流川通りを舞台にした織田作之助の作品「雪の夜」が有名である。

金森 達 画

「大晦日に大雪が降った」で始まる「雪の夜」は、大阪でキャバレーの瞳に入れあげた印刷業だった坂田と瞳のひいき客の松本が別府で再会して語られる切なく懐疑的な話である。後、昭和9年(1934年)に大阪から別府に移住した次姉千代さん夫婦をモデルにした「夫婦善哉」は、大阪曽根崎新地の芸者と若旦那を登場人物に、大人の男女の愛の形を情緒豊かに描いている。独特の風情ある美人画で知られる竹久夢二は、1918年(大正7年)、愛人の彦乃と長崎旅行の折、別府に立ち寄った。肺結核を患った彦乃を木造2階建ての洋館中田病院(今はない)に約1ヶ月見舞った。

追記:別府温泉には、別所温泉発祥の地「脇浜温泉」を始め、170ヶ所もの共同浴場がある。駅前高等温泉など2,500円で簡易宿泊ができる共同浴場もあることを知った。1986年末に、年末の一人旅で宿泊所がないかも知れないと寝袋持参での青春切符で九州温泉めぐりの旅のことだった。結局寝袋は下関まで使わずに済んだ。別府温泉はハンガリーのブタペストやチェコのカルロヴィバリを凌ぐ世界有数の温泉文化都市である。

文学を訪ねる温泉紀行 http://www.a-spa.co.jp/bungaku/bungaku0704.html
別府温泉杉乃井ホテル http://www.a-spa.co.jp/spa/suginoi/index.htm
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