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文学を訪ねる温泉紀行4. 伊香保温泉 [文学を訪ねる温泉紀行]

文学を訪ねる温泉紀行4. 伊香保温泉

伊香保温泉は万葉集に詠まれ、文人墨客が訪れるなど歴史ある温泉地である。360段もの階段の温泉情緒ある温泉場として、小説や映画の場面によく出てくる。幸田露伴、寺田虎彦、萩原朔太郎、与謝野晶子、島崎藤村、芥川龍之介らが訪れた。竹久夢二は大正9年、永遠の恋人彦乃を亡くし、以後煩雑に榛名・伊香保温泉を訪れた。彼の生き様や作品群は「竹久夢二伊香保記念館」に収められている。明治の文豪徳富蘆花の代表作「不如帰(ほととぎす)」は、日清戦争の時代、封建的家族制度の中で繰り広げられる夫婦(武男と浪子)の物語である。明治31年に国民新聞に連載された。伊香保温泉の宿で執筆された作品で、伊香保温泉の一室から物語が始まっている。
林芙美子の作品「浮雲」は、昭和18年フランス領インドネシアから始まる幸田ゆき子と農林省役人富岡憲吾との男女のやるせない関係を描いた作品である。厭世観に襲われた二人が心中しに伊香保温泉に来た場面が描かれている。情緒豊かな伊香保温泉街が男女の関係に彩を添える場としてふさわしいのだろうか。

追記:私が1980年12月に全国温泉巡浴153湯目の温泉地で、三百十一段の階段の両側に土産店、旅館、射的場などの遊技場があり、浴衣がけに下駄履きのお客が行き来し、湯の町の風情が漂っていた。階段を上り詰めた伊香保神社の奥に露天風呂があった。炭酸鉄線の湯が岩間から湧き出す、混浴の露天風呂だった。複雑な岩間から女性側に行くことができ、胸ときめかした記憶がある。今は男女別に仕切られ、昔の面影はない。

文学を訪ねる温泉紀行 http://www.a-spa.co.jp/bungaku/bungaku0704.html
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