鎌倉街道・上道(かみつみち)を歩く 第15回 下飯田~藤沢 2023年2月14 日 [旧街道を歩く]
鎌倉街道・上道(かみつみち)を歩く 第15回 下飯田~藤沢 2023年2月14 日
白旗神社・祭神は寒川比古命と源義経(腰越での首実検後、義経の首がこの神社に飛来し、頼朝が白旗神社として祀るよう命じたという)
前回の到着地点、下飯田の相鉄・いずみ野線「ゆめが丘駅」に7時半に着いた。
今回は特別の意味がある。かつて、鎌倉のシェアハウスで世話になった男性に、うなぎの御馳走をするという約束を果たす日。自宅を5時10分に出た。相鉄いずみ野線ゆめが丘駅北口に出て北へ、二つ目の角の細い道を左へ行くと佐馬神社。周辺は椿の大木が・・・。朱色の社殿で銀杏の神木がある。
佐馬神社
天正18年(1590年)、小田原攻めの戦功で領主になった筧為春は地域の鎮守として敬った。回り込んで、いずみ野線の高架をくぐり、源頼朝が戦功を称賛した鎌倉武士・飯田家義の屋敷跡だった富士塚公園へ。
富士塚公園
家義は石橋山の戦いでは平家側だったが、頼朝の脱出に貢献した。富士川の合戦では源氏側で参戦し、軍功を立てたことで家義に飯田郷を与え地頭職を任じた。
ここから10分ほどで琴平神社、
家康の家臣・筧為春が再興した東泉寺へ。
関水俊道住職はブログ「Tera日記」発信もしている。
山門前の道は鎌倉街道で住職は「安らぎと生きる力が湧く寺に」をモットーにしている。私が鎌倉街道歩きをしているというと、泉区の「古道散策マップ」を作ったのを見ますか?と声をかけてくれた。平成12年に古道調査研究会(泉区生涯学級)によって作成されたもの。薬師堂ご本尊は明治の頃、盗賊が薬師如来像を盗んだが、仏罰を恐れて、藤沢山の谷に捨てた。自ら光って居場所を知らせ帰還した。何度もこのようなことがあったと住職の話し。鍵を開けてご本尊を見せていただいた。本堂前に樹齢200年の百日紅、100年の梅、松、もちの木がある。関水俊道住職はブログ「Tera日記」発信もしている。ここで小一時間過ごした。
旧鎌倉街道
境川遊水地公園を周りこんで多目的グランドの方へ。
庚申塔まで犬の散歩をしていた女性に案内されて、助かった。600mほどで上俣野神社をえて9時35分、県道403号線の信号「俣野観音堂前」の右手に柵に囲まれた観音堂。
左折して、明治学院グランドを回り込んで俣野小学校。狭い道を右折して南下するように坂道。ここでふらつき左へよろよろと傾き小休止。さらに上ると鎌倉街道が門前を通る龍長院。
延命地蔵、清滝、六地蔵、本堂と続く。先には八坂神社。
八坂神社
200m先の鳥居の脇に鎌倉街道の案内板あり。
道なりに1.5㎞南下してヤマト宅配便の向かいに庚申塔などの石仏群。
国道1号線「藤沢バイパス出口」陸橋を渡り、
県道30号線右へ行くと大蛇が人の影を食べるという伝説由来の「鉄砲宿」。ここから旧東海道の桜並木の遊歩道が続く。「横浜宿東海道戸塚宿周辺散策案内図」がある。
坂道を下って10時56分、右手に「一里塚跡」看板あり。
11時、東海道歩きで見覚えのある宗祖一遍上人の遊行寺に到着。
時宗の総本山で正中2年(1325年)に第4代他阿呑海上人の開山。境内に銀杏の巨木。銅鐘は延文元年(1356年)鋳造の県重文。
すぐそばの「ふじさわ宿交流館」
に立ち寄ったあと境川に架かる朱色の遊行寺橋を渡り国道467号線を右折。
通りには「藤沢宿」の跡地を示す案内板がところどころに。11時36分、右手に蒔田本陣跡の看板。対面の小路に入るとカヤ(樹齢300年)、クスの大木が茂る常光寺。
山門をくぐると赤い帽子の色鮮やかな六地蔵。元亀3年(1572年)に鎌倉・光明寺27世西穏上人が移り住んだ隠居児が始まりといい、一遍上人の銅像が立つ。済美館の手前を左に入り、200m先の左手の階段を登った正面に庚申塔と並んで「弁慶塚」の標柱。
伝説では、弁慶の首とともに腰越に運ばれて首実検されたという。戻って、「白旗」信号の交番の手前を右折すると、「伝義経首洗い井戸」がある。腰越での首実検の後、義経の首は海に捨てられた。潮に流され白旗川にたどり着いた首を村人がこの井戸の水で洗い清め、塚を設けて弔ったとったという。
最後に義経を祭神とし、厄除け・方位除けも神・白旗神社を参拝して、
JR藤沢駅へ向かう。12時45分着。13時にかつて鎌倉のシェアハウスで世話になったT氏と待ち合わせ、鰻をご馳走する予定だったが直前のメール交信が取れなくなった。諦めて、駅のそばの松屋で鰻を注文して、一口食べた途端にメールが鳴った。「これから15分で着く!」なんでも車の移動で、スマホの電池切れで更新できなかったらしい。慌てて鰻はテイクアウト。結局、彼は車を鎌倉のシェアハウスに置き、近くの居酒屋で飲むことになった。1年半ぶりだった。ハプニング続きだったが、楽しい時間を過ごさせていただいた。次回の最終日は、今度こそ鰻をご馳走することにしよう。
☆鎌倉街道を歩く https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2022-11-09
☆「多拠点生活」ADDressを試してみる! https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-10-24
☆過去に旅した印象深い景を描こう!シルクロード、スペイン巡礼を。
https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-10-03
☆エッセイ温泉夜話 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/archive/c35629-1
☆スペイン「聖地サンティゴ巡礼」の旅 2012年12月~2013年7月15日の記録
https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2017-07-20
☆シルクロード・敦煌の莫高窟、鳴沙山、月牙泉へ。https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2019-10-22
☆信州・白馬温泉に長期滞在し、ハイキング三昧へ! https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-14
☆ミャンマー最大の名所・仏教建築群バガンに来た! https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-15
☆インドネシア滞在の旅 出国審査で「違法滞留」https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2018-07-01
☆奄美大島へ友人と古民家探しに行く!http://hide-tabi.blog.so-ne.t.ne.jp/2017-12-28
☆危機一髪エッセイ http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2017-02-26
☆四国歩き遍路 第1番・霊山寺~第6番・安楽寺http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2017-03-25
☆北国街道を歩く 軽井沢追分宿からの挑戦!http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2016-08-12
☆旅と温泉の情報室 http://aspa.starfree.jp/
☆マツノヒデマサの旧街道を歩く旅 http://aspa.starfree.jp/tabi/nikko/index.html
★スペイン聖地サンティゴ巡礼を歩く 初日サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19
☆スペイン聖地サンティゴ巡礼を歩く・全行程の記録 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2017-07-20
☆海外温泉入浴珍道中 http://aspa.starfree.jp/junyoku/matsuno.htm
☆旅と温泉の思い出ショップ http://aaspa.web.fc2.com/shop/
☆おんせん県おおいたで、生活費1ヶ月6~7万円で過ごせるか挑戦中!第2弾
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01
白旗神社・祭神は寒川比古命と源義経(腰越での首実検後、義経の首がこの神社に飛来し、頼朝が白旗神社として祀るよう命じたという)
前回の到着地点、下飯田の相鉄・いずみ野線「ゆめが丘駅」に7時半に着いた。
今回は特別の意味がある。かつて、鎌倉のシェアハウスで世話になった男性に、うなぎの御馳走をするという約束を果たす日。自宅を5時10分に出た。相鉄いずみ野線ゆめが丘駅北口に出て北へ、二つ目の角の細い道を左へ行くと佐馬神社。周辺は椿の大木が・・・。朱色の社殿で銀杏の神木がある。
佐馬神社
天正18年(1590年)、小田原攻めの戦功で領主になった筧為春は地域の鎮守として敬った。回り込んで、いずみ野線の高架をくぐり、源頼朝が戦功を称賛した鎌倉武士・飯田家義の屋敷跡だった富士塚公園へ。
富士塚公園
家義は石橋山の戦いでは平家側だったが、頼朝の脱出に貢献した。富士川の合戦では源氏側で参戦し、軍功を立てたことで家義に飯田郷を与え地頭職を任じた。
ここから10分ほどで琴平神社、
家康の家臣・筧為春が再興した東泉寺へ。
関水俊道住職はブログ「Tera日記」発信もしている。
山門前の道は鎌倉街道で住職は「安らぎと生きる力が湧く寺に」をモットーにしている。私が鎌倉街道歩きをしているというと、泉区の「古道散策マップ」を作ったのを見ますか?と声をかけてくれた。平成12年に古道調査研究会(泉区生涯学級)によって作成されたもの。薬師堂ご本尊は明治の頃、盗賊が薬師如来像を盗んだが、仏罰を恐れて、藤沢山の谷に捨てた。自ら光って居場所を知らせ帰還した。何度もこのようなことがあったと住職の話し。鍵を開けてご本尊を見せていただいた。本堂前に樹齢200年の百日紅、100年の梅、松、もちの木がある。関水俊道住職はブログ「Tera日記」発信もしている。ここで小一時間過ごした。
旧鎌倉街道
境川遊水地公園を周りこんで多目的グランドの方へ。
庚申塔まで犬の散歩をしていた女性に案内されて、助かった。600mほどで上俣野神社をえて9時35分、県道403号線の信号「俣野観音堂前」の右手に柵に囲まれた観音堂。
左折して、明治学院グランドを回り込んで俣野小学校。狭い道を右折して南下するように坂道。ここでふらつき左へよろよろと傾き小休止。さらに上ると鎌倉街道が門前を通る龍長院。
延命地蔵、清滝、六地蔵、本堂と続く。先には八坂神社。
八坂神社
200m先の鳥居の脇に鎌倉街道の案内板あり。
道なりに1.5㎞南下してヤマト宅配便の向かいに庚申塔などの石仏群。
国道1号線「藤沢バイパス出口」陸橋を渡り、
県道30号線右へ行くと大蛇が人の影を食べるという伝説由来の「鉄砲宿」。ここから旧東海道の桜並木の遊歩道が続く。「横浜宿東海道戸塚宿周辺散策案内図」がある。
坂道を下って10時56分、右手に「一里塚跡」看板あり。
11時、東海道歩きで見覚えのある宗祖一遍上人の遊行寺に到着。
時宗の総本山で正中2年(1325年)に第4代他阿呑海上人の開山。境内に銀杏の巨木。銅鐘は延文元年(1356年)鋳造の県重文。
すぐそばの「ふじさわ宿交流館」
に立ち寄ったあと境川に架かる朱色の遊行寺橋を渡り国道467号線を右折。
通りには「藤沢宿」の跡地を示す案内板がところどころに。11時36分、右手に蒔田本陣跡の看板。対面の小路に入るとカヤ(樹齢300年)、クスの大木が茂る常光寺。
山門をくぐると赤い帽子の色鮮やかな六地蔵。元亀3年(1572年)に鎌倉・光明寺27世西穏上人が移り住んだ隠居児が始まりといい、一遍上人の銅像が立つ。済美館の手前を左に入り、200m先の左手の階段を登った正面に庚申塔と並んで「弁慶塚」の標柱。
伝説では、弁慶の首とともに腰越に運ばれて首実検されたという。戻って、「白旗」信号の交番の手前を右折すると、「伝義経首洗い井戸」がある。腰越での首実検の後、義経の首は海に捨てられた。潮に流され白旗川にたどり着いた首を村人がこの井戸の水で洗い清め、塚を設けて弔ったとったという。
最後に義経を祭神とし、厄除け・方位除けも神・白旗神社を参拝して、
JR藤沢駅へ向かう。12時45分着。13時にかつて鎌倉のシェアハウスで世話になったT氏と待ち合わせ、鰻をご馳走する予定だったが直前のメール交信が取れなくなった。諦めて、駅のそばの松屋で鰻を注文して、一口食べた途端にメールが鳴った。「これから15分で着く!」なんでも車の移動で、スマホの電池切れで更新できなかったらしい。慌てて鰻はテイクアウト。結局、彼は車を鎌倉のシェアハウスに置き、近くの居酒屋で飲むことになった。1年半ぶりだった。ハプニング続きだったが、楽しい時間を過ごさせていただいた。次回の最終日は、今度こそ鰻をご馳走することにしよう。
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飯田家義は何故平家から源氏側に移ったのでしょうね。主義主張の違いか待遇の違いか...(^_^;) 大正地区歴史散歩の会による説明は歴史に疎い私には手短な教科書です(^_^)v 鰻良いですね。私も携帯電話の電池切れに注意しましょう(^_^;)
by yokomi (2023-02-22 15:04)
yokomiさん、ありがとう。多分将来の吾が陣営の生き抜き道を考えたのでしょうね。いつの時代も権力争いに自陣の命がかかっている強烈な意識に考えさせられます。
by hide-m (2023-02-23 21:39)
この辺も車では通るのですが、知らないことばかりで驚かされます!
by トモミ (2023-02-28 14:15)
トモミさん、ありがとう。車で通るのとは、世界が違いますよね。実感です。
by hide-m (2023-03-06 07:10)