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魅惑のスリランカ7日間 旅行記  その3. (4日目)  2016.6.01 [海外のはなし]

魅惑のスリランカ7日間 旅行記  その3. (4日目)  2016.6.01
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タンブラ洞窟寺 第1窟 涅槃仏

6月1日(水)第4日目 ホテルを8時に出発。右手前方に大きな岩山、タンブラ洞窟寺院が見える。道の左側により、30年前に建てられた「ゴールデンテンプル」へ立ち寄り、ここでタンブラ洞窟寺院入場券を購入。岩山の中腹へ車を進め、駐車場からしばらく登る。受付で25ルピーを支払い、靴を脱ぎ裸足になる。
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ゴールデンテンプル
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タンブラ洞窟寺院に向かって左側にはフーメリアの並木が。洞窟は5つに別れて山門の側から、順に並ぶ。
第1窟:デーワ・ラージャ・ヴィハーラ(神々の王の寺)寺院最大の仏像、約14mの金色に染められた涅槃仏が横たわる。足の裏は赤く染められている。他に5体の仏像、壁画がある。紀元前2~18世紀のもので、元々人が住んでいたが、紀元前3世紀に僧に貸したという内容の記述が岩壁に刻まれている。
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第2窟:マハー・ラージャ・ヴィハーラ(偉大な王の寺)ワッタガミーニ・アバヤ王のこと。幅52m、奥行25m、高さ6mとタンブッラ最大の洞窟。56体の仏像と天井の壁画で埋め尽くす。紀元前1~3世紀のもので、3世紀以来塗り直していない。「大史」の壁画には、セイロン開国の祖ヴィッジャ王の来島、テーヴァーナンピヤ・ティッサ王によるインドからの聖なる菩提樹の将来の場面が描かれている。タンブッラとは「聖なる水」の意で、この窟の低い天井から高い天井に水が流れ、滴り落ちる水を受ける壺が溢れないという不思議な現象かららしい。
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第2窟 水の滴が亀に滴るが、溢れない・・・
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第3窟:マハー・アルト・ヴィハーラ(偉大な新しい寺)18世紀後半の王、キリティ・シリー・ラージャーハーによって造られた。黒々とした鬚、両手で合唱をした肖像がある。全長9mの横臥仏や57体の仏像がある。
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第4窟:バッツイーマ・ヴィハーラ(西洋の寺)キャンディ王朝の末期に造られた。第5窟の後に造られた。
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第5窟:デワナ・アルト・ヴィハーラ 1915年に造られた最も新しいもの。
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約一時間滞在し、9時20分に岩山を出る。野良犬が多く、ガイドは菓子を買って犬にあげていた。岩山そのものが信仰の対象となっている。1時間余走り、「スパイスガーデン」へ。薬用植物園で、担当によって園内を回り日本語で説明があった。カカオ、バニラ、カーダモン、ウコン、赤パイナップル、コショウ、クロワセ、サンダルウッドなど。中国の「漢方薬」に相当する分野なのか?
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カカオ(自然乾燥し、40~50種あり)
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赤パイナップル(脱毛効果あり)
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サンダルウッド(白檀、殺菌、利尿、しみ、にきびに効果あり)
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ジャックフルーツ
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椰子の葉に書いて伝えた

 最後に売店に案内された後、レストランに移動してランチ。メニューは、淡水魚で小さいアジ(テッペリ)などを素材としたカレー。
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ランチ
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キャンディ市内の市場を散策
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一旦、トパーズホテルへチェックイン

キャンディへ。キャンディは標高304m、マハウェリ川に囲まれた地。キャンディ朝は、1592~1815年・英国に敗れた日)約200年間栄えた。仏歯寺のライトアップを見るために一旦、ホテルにチェックインし、16時30分に再スタート。仏歯寺近くにある伝統芸能キャンデイアンダンス会場へ向かう。前列から5列目だったが、周りは座高の高い欧米人で見やすいところに移動する。「民俗芸能保存会」による舞踊みたいな相当緩やかなきちんとそ  ろわない舞踊だった。
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仏歯寺近くにある伝統芸能キャンデイアンダンス

ここから歩いて仏歯寺へ行くが、ぽつぽつ雨が降ってきた。入場券売り場でしばらく軒を借りる。20分ほど待って小雨模様の中、裸足になって参拝へ。
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仏歯寺は1697年の建立。掘、八角堂は、キャンディ朝最後の王ラージャシーハによって
造られ椰子の葉の写本が所蔵された図書館になっている。人口湖は、19世紀初めに造ら
れた。上部にある金色の建物は、金泊ではなく金そのもの。仏歯が公開されるのは、1日
3回(5時30分、9時30分、18時30分)のブージャー(仏の礼拝)の時だけで、仏塔
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の形をした宝石がちりばめられた金製の小箱だけしか見られない。
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ペラヘラ祭でご神体の仏歯を象の背中に載せて行列をした選ばれし像のはく製
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ライトアップされた仏歯寺

セイロン信仰の中心は、「仏舎利」と「菩提樹」。2500年前に釈尊が亡くなられて、遺
骨はまず8つに分配された。それを分けたバラモン僧は、1本の釈尊の犬歯を残してしまう。困って、彼は自分のターバンの中にそっとその犬歯を挟み込んだ。それを見ていた天の神が「それは困ったことだ」と天から長い手を伸ばし、バラモン僧のターバンの中からこっそり仏歯を盗みとった。それからかなり後、4世紀の頃どういうことか南インドにあった。それはカリンガという王国の都ダンタプラーに篤く祀られていた。その時の王がグハシーヴァで王にはかわいいヘーママーラという娘が居た。ある日、この娘をセイロンへ嫁に行かせることになり、そこで、これまで大切にしていた仏歯を娘のゆった髪の中に入れて持たせてあげた。当時のセイロン王シリ・メーガヴァンナ(362~409年)はその仏歯を安置するお堂をアヌラーダプラに建てる。そこで仏歯祭りをアハヤギリ・ヴィハーラにて盛大に行われた。それ以来、年に一度仏歯は像の背に載せられてお堂から、アバヤギリ・ヴィハーに移され国を挙げての仏歯祭りが行われている。仏歯が王権を象徴するセイロン最大の宝となり、アヌダーラプラ以降、都が移されるたびに仏歯も一緒に新しい都に持ち込まれる。

トパーズホテルは、キャンディ中心街から少し離れた山の上に位置し、ホテルからの市街眺望が360度見られる場所。直ぐ下にゲストルームや、姉妹店、プール。テニスコートなどがある。ホテルの正面入り口が工事中で、私の部屋は左側の非常口からすぐそばの104号室。夕方遅くに中国人の団体客がチェックイン時に大騒ぎだった。深夜は酔っ払いが部屋のドアをどんどん叩く音で眠れなかった。

参考文献:NHK美の回廊をゆく ①はるかなる源流の旅「聖地スリランカ」
     世界の聖域9 セイロンの仏都 講談社
     スリランカの三宝 聖域行3 那谷敏郎著 平凡社カラー新書


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馬爺

こちらの涅槃像や仏様がなんとなく色っぽいですね。
by 馬爺 (2016-06-16 11:42) 

國際箸学会 事務局 松村

はじめまして。
私は箸学会の会館が出来たことから事務局で一人スッタフとして手伝っています。書類の中からプリントアウトされた貴方様の当会宛の記事を見つけ、ご連絡させて頂きました。
東京新聞の長竹さんは友人です。是非とも当学会をご理解頂き、楽しいものにできることのお手伝いをいただけませんでしょうか?
会員さんの中にはカンボジアに学校をつくり、支援していらしゃる方もおります。箸学会のモットーの一つである「出会いの喜び」をと思います。
よろしくお願いいたします。メールお待ちいたします。

by 國際箸学会 事務局 松村 (2016-08-05 15:02) 

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