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神田神保町から、川瀬巴水(かわせはすい)の温泉場版画絵を求めて [温泉マニア]

 9月11日、東京神田神保町の古書店に出かけた。いつも古い地図や旅行関係の古書・古本が揃う泰川堂書店に行く。1時間ほど粘って、明治35年版の熱海温泉絵図

と伊香保温泉絵図、

昭和10年代の温泉旅館が発行したミニ歌本

を見つけ、購入した。また、松尾芭蕉の廟堂の絵(終焉の絵)を見つけた。大阪御堂筋の宿・花屋仁左衛門方で「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」の句を残したといいわれる。いつの時代のものかなと、店の人に聞いたが判らない。帰宅して調べたら、明治時代に書かれたものらしい。

居酒屋「旬里」でランチタイムの讃岐うどんセットを食べた。

牛肉と油揚げ、かまぼこが入った讃岐うどんと鮪の山かけが付いたものだ。990円とランチにしては、なかなか贅沢な内容だが、結構女性客が多く、人気のランチなのかな?

浮世絵版画を見に、蒐堂(あかねどう)や三田アートギャラリーに行った。そこで土井コレクションの巴水没後50周年特別展「川瀬巴水(かわせ はすい)木版画展 礫川(こいしかわ」浮世絵美術館 」

のポスターとチラシを見た。川瀬巴水(1883年~1957年)は温泉場を背景にした木版画を描いており、ここへ何度か見に来ていたところだ。同時代の風景画家で織田一磨の存在も知った。川瀬巴水の温泉場の版画絵が見られるかもと後楽園の礫川浮世絵美術館へ行くことにした。

地下鉄春日駅で降りて、信号の角にあるビル小石川春日ビルの5階にあった。一階に礫川浮世絵美術館の絵ポスター展示されているので、すぐ判る。

エレベーターで5階に上がり、ドアが開くとすぐ受付があり、靴を脱いで上がる。

ちょうど老人大学?の人たちが8人ほど鑑賞中で、大声で互いに解説をし合って?騒々しい。受付の女性に「温泉にこだわって、川瀬巴水の新版画を見に来ました」から始まって、温泉談義が始まった。彼女は実家が湯河原で温泉民宿をやっていたが、跡継ぎが無く温泉がでたまま、そのままにしているそうな。何でも湯河原の温泉の権利は、年間50万円、温泉を止めて権利だけを持つと半額の25万円という興味深い話を伺った。そのままにしておくのはもったいないと、そのうち1週間ほど温泉療養に使わせていただきたいと話をする。

さて、老人大学の面々が見終わった頃、じっくりと見せていただいたが、肝心の温泉場風景画が無かった。先の神田の古書店には「有福温泉」が2枚在庫あり、16万円の値がつけられていた。川瀬巴水の版画絵はもともと夕暮れを描いた暗い作品が多いのだが、もし購入するとしても毎日眺めたい私としては、明るい雰囲気のが欲しいと思っている。館長さんにお会いし、版画摺りが物によっては、200枚どころか千枚以上も摺ることもあると聞いて驚いた。パンスレットの写真で比較して見せられると確かに違いが大きいと理解できる。

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