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私の再々入院闘病記  2010年10月19日~23日 [東京・青梅周辺]

私の再々入院闘病記  2010年10月19日~23日
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病室からの遠望(奥多摩・大岳山も見える)

 私は、昨年(2009年)12月24日~1月04日に前立腺肥大症、膀胱頚部硬化症の手術を行い、6月01日~03日に尿道結石症の除去手術を、次いで10月19日~23日に3度目の手術入院となった。今回の症状は、膀胱入り口から尿道への一部が細いため尿の出が悪く、排尿中つらい緊張感に襲われる。強くいきむと、足首や両手の肘にまで緊張感が伝わってしまう。

 青梅市内の高木病院での入院で、3度目なのでだめもとで病室は窓側にしてほしいとの希望を出していた。最初に当てられていた病室に金庫や洋服ダンスがなく、カード式有料テレビの古いタイプの病室だったので、これまでと同じタイプの部屋に替えてていただいたが、窓側ではなかった。あきらめながらも「ここの病室の窓側はあいていないの?」と聞くと「今、退院した方のベットが空いたので、替えられるか聞いてみましょう」と、結局二度目の変更で、従来の新しいタイプの窓側の部屋になった。西側に面した病室で、奥多摩方面、大岳山の遠望ができる。
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高木病院全景

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高木病院の1階フロア

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高木病院の1階フロア

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3階フロアの私の病室

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病室のベットには、アメニテイグッズが用意され、入院は何も持たずにすむ)

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入院時には、いつも天然の温泉水を持参

 今回特別に用意した書籍はなかったが、家を出る直前に書棚を見てとっさに持参した一冊が1984年に椎名誠氏が著した「インドでわしも考えた」小学館であった。もう古ぼけていて、本の周りが焼けている。19時頃までには読んでしまったが、とても面白かった。購入した時に読んだはずだが、もうところどころしか覚えていない。30年前にインドに旅行したことがあり、その後に購入した本だ。べナレス、タージマハールは私が行った場所とかぶっていたが、ここで記されていたカジュラホ、ボンベイには近く是非行ってみたいと思う。インドに行った人は、その後のインド観が両極端に分かれてしまうというのが定説で、妻と行った場合、私とインド観が真逆に分かれる予感がして、すぐには妻と行く場所として選択できそうもない。

 16時30分にシャワーを浴び、18時に夕食をいただいた。21時以降は水や食事はだめで、下剤を飲まなければならない。明日は9時30分に手術、膀胱にカテーテルを入れるよう
ので、勿論しばらく点滴、明日の夕食まで食事がとれない。

 20日9時に病室から担当の看護士Yさんに連れられて1階の手術室へ。両手両足を手術台に繋がれて全身麻酔をかける。気がついたときは手術が終わり、先生から「小さい石も見つかったよ」と言われる。点滴や膀胱からのカテーテルを繋いで病室(317号室)へ戻る。15時までは水も飲めない。病院食は18時からで、よく噛んで食事をする。点滴で左側からつながれている関係で左側を向いて姿勢での睡眠なので、腰がとても痛い。いつもは飲んでいない奇跡の温泉水「月のしずく」を飲んでいるためか、便が堅くなっていて出にくい。いつも飲んでいる「温泉水99」も同量飲むようにする。

 21日(木)同じ姿勢で寝ているのと運動不足で腰が痛いので、テレビ台の前にある椅子を引いてそこで食事をしたり、椅子に腰掛けての読書をする事でいくらか気が紛れる。窓外は青梅市街地の方面、圏央道の脇にある位置がよくわかる。目の前には新築の住宅群がある。スレート葺きの屋根は黒紺の地味な色、露で濡れていて、とても寂しい風景だ。遠望として大岳山が見えるはずだが、雲で視界不良である。霧雨が降っている。一句「病室や 屋根群濡らす 露の秋」

 今日は、澤地久枝著「愛しい旅かたみ」NHK出版を手にした。1970年に母上と最初の外国旅行で香港・マカオ、タイのバンコク、アユタヤ・パタヤビーチへ11日間行った。翌々年4月に母上は脳溢血で亡くなった。母上は最初で最後の外国旅行立った。それ以来、外国旅行で買い求めたお猪口などの小物を買い求め、その思い出を書き綴った本だ。私の外国旅行の最初は、夜間大学の苦学生時代東京都内の職域生協事務局に勤務していた頃だから1972年頃だろうか。取引先の招待旅行でフィリピンに4日間研修旅行に出かけた。首都のお寺などの名所などを観光したのだろうがパグサンソン川下りは覚えている。それ以来、東南アジアや旧ソ連やカナダ、ハワイ、ヨーロッパ諸国、エジプト、インドなど二十数カ国を越えた。後半は温泉入浴を目的とした外国旅行が主な目的だった。妻と行く旅行もフリーの時間をあえて作り、その時間に温泉地へ入浴・温泉取材に時間をとった。

 18時頃、夕食が出された。今日の献立は、麻婆茄子、モヤシ・卵焼きとハムの炒め物、わかめと薄タケノコのお吸い物にご飯で気分が良かったせいかとても美味しく感じた。夕方に点滴がとれて、明日6時には膀胱からの管がとれることになった。ここで二句「膀胱の カテーテル抜く 秋ふかし」「カテーテル 点滴とれた 露の秋」NHK俳句テキストを読んでいくつか作句。「還暦の 検査手術や 年の市」「注連飾 山へ自前の 父思ふ」「蹴飛ばして 猫怒らせる 炬燵かな」
季語「年の市」「注連飾」「炬燵」は、テキスト11月号の課題になっている。
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夕食の病院食(麻婆茄子ほか)

 隣のベットのFさんは、たびたびの腎臓結石で入院。今回は大きい石をレーザーで砕いたようだが、それらの石が体外に出てないというので明日はレントゲン検査のようだ。彼の鼾がすごくて寝られない。寝入りが早く、すぐに鼾が始まる。「すぐ寝入る 鼾憎らし 十三夜」 朝にかけて寝られずに、暗がりでメモ用紙に俳句をメモする。「膀胱の カテーテル抜く 秋ふかし」「自立かけ 孫に床拭き 今朝の秋」「霊山の 晴れる気配に 秋燕(しゅうれん)や」

 10月22日(金)5時40分、早くも看護士さんがきて、膀胱のカテーテルを抜くという。寝た姿勢のままで、そろそろと引き抜く。前回までのぐっと一気に抜くのではないのか?と痛みに恐れていたが・・・。だが、気持ちは悪いが、それほどの痛みはない。「神秘の水」スプレーを患部に吹きつけたり、「月のしずく」を飲んでみる。20分後、初めて尿を出してみると通りはよいが、最後の踏ん張りで、血尿がにじむ。ようやく自由の身になったという実感だ。午後に抗生物質の点滴が入る予定で、もう少しの辛抱だ。

 点滴が13時30分に終わり、シャワーの予約を15時30分にし、外出散歩に出かけた。カインズホーム園芸館でお花を観賞したりして時間を過ごした。病院に戻る途中、気づかずにお漏らしをしてしまった。病院に戻ってからシャワー時に着替えてさっぱりする。3階フロアの東側端から見える「イズミ自動車」修理工場に隣接して喫茶「いつき」でコーヒーが飲めないかと電話をしてみたが、11時30分から16時までの限定のようだった。部屋は、男4人部屋で、同性同士なので、誰かがおならを平気で「ぶー」とするとそのうちに皆が「ぶー」「ぶー」と「気にしないでやっていいんだな」と思うのか吹きはじめ収拾がきかない。男でも恥じらいというものを感じて欲しい。隣は鼾がすごいが、熟睡していないようで、看護士が入室してくると、とたんに静かになる。出ていくとまたすぐ「グオー」「グオー」と鼾をかき始める。本人は「今日も寝られなかった」なんて看護士に言っている。もう一晩の辛抱だ!点滴やカテーテルからの身体の自由と鼾やおならからの自由からもうじき解放される!
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病室からの眺め

 23日(土)いよいよ退院の日、6時すぎに自彊術体操で、体をほぐす。朝食は初めてのパンだ。パンに卵やタマネギの炒め、コーヒー牛乳、バナナ。マーガリンとジャムが付いていたが、バターをパンに塗り付けるナイフがついていないので、箸で引き延ばすのに苦労する。香りが高くおいしいコーヒーが飲みたい。3階のナースステーションに立ち寄ってから、1階での会計を済ませ退院になる。「退院や 天抜く日差し 秋惜しむ」同室の患者で、私より手術の時間が2時間遅いだけの人が、まだカテーテルが抜けないままでいる。退院はまだ2~3日は無理だろう。日ごろの摂生や普段の飲み水(私は天然の温泉水のみ)が差をつけるのかも知れない。

退院後、たまたま病院に再度行く用事ができてしまったので、ついでに前記の喫茶「いつき」でランチを食べてみた。建物は10年前にリニュアルしたときにギャラリーとして、食事は2年前からという。ランチは1,000円で、自前の無農薬野菜の前菜にジュノベーゼル・ピザ、コーヒー。この喫茶「いつき」は1階が喫茶、2階は陶器ショールーム兼ギャラリー、3階ではリラクゼーション、英国式リフレソロジーもやっている。軽快なジャズのBGMも心地よい。1階から上への階段がしゃれていて、建物を見るだけでも好奇心をかきたてる。

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コメント 16

yakko

こんばんは。どうぞ、お大事になさってください。
by yakko (2010-10-23 21:15) 

chalice

ご快癒をお祈りいたしております。お大事になさってください。
by chalice (2010-10-23 23:47) 

トニ

退院、おめでとうございます。
ランチ1000円とはなかなかのお値段ですね^^
by トニ (2010-10-24 01:03) 

レン

病院も、昔のような機能重視の無機質な空間では
なくなって来ているのですね・・・。
by レン (2010-10-24 09:29) 

hanamura

病院かぁ…人間ドック…胃カメラ…こわかったぁ!
どうぞ、お大事になさってください。 病院かぁ…
by hanamura (2010-10-24 13:44) 

ため息の午後

早くお元気になって温泉に生けるにお祈り申し上げます。
by ため息の午後 (2010-10-24 19:14) 

駅員3

無事のご退院おめでとうございます。
お体ご自愛ください。
by 駅員3 (2010-10-25 00:16) 

七不思議

こんにちは。
退院おめでとう御座います^^
私が入院していた病院は売店ぐらいしか娯楽がないので、母に「難しい本買ってきて!」と頼んだ覚えがありますww
最先端科学やら地球環境の詳細やら軍の事情やらいろいろ学びました^^;
by 七不思議 (2010-10-25 09:18) 

mouse1948

こんにちわ。
私も6月中旬に2週間入院してました。お大事に。
by mouse1948 (2010-10-25 11:46) 

kohtyan

退院、良かったですね。
これからが大事でしょうから、無理をなさらぬようご自愛ください。
同室の方の鼾には参りますね。経験があります。
by kohtyan (2010-10-25 17:03) 

メディカルスパ花巻トロン

はじめまして。
「療養・湯治の宿」をキーワードに検索していましたら、こちらに辿り着きました。入院生活、大変でしたね。順調に快復されることを心より願っております。
弊社は、花巻でトロン温泉を経営しております。
社長山本幸司自ら甲状腺癌と共存しながら第一線で働いております。
「これもトロンのお陰」なので、病気で苦しむ人々がいない社会を目指して、
この世の中に弊社のトロン温浴施設を残そうと、日々普及活動に勤しんでおります。
岩手・花巻までは遠い道のりではありますが、体調が落ち着きましたら、是非お越しくださいませ。お力になれれば幸いです。
ヘルシーケアサービス 広報 宮崎裕子
by メディカルスパ花巻トロン (2010-10-25 17:17) 

Silvermac

私もヘルニア手術で二度入院しましたが、病院の一日は永いですね。お大事に。
by Silvermac (2010-10-27 22:11) 

ラブ

ムンバイは行ったことないですが、カジュラホは感動しました。
インドに行くと、確かに世界観が変わりますね。
細菌性下痢をして、大変な目にあいましたがw

by ラブ (2010-10-29 15:10) 

すもも

お大事になさってくださいね。
by すもも (2010-10-29 21:26) 

ノリパ

退院おめでとうございます。後は、温泉で療養ですね。
お体ご自愛ください。
by ノリパ (2010-10-30 07:56) 

み〜ちゃん

入院してたんですね
私も現在、自宅療養中です
お互い、温泉にでも入って身体と心を癒しましょう(*^_^*)
by み〜ちゃん (2010-11-02 01:42) 

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