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カンボジア映画「シアター・プノンペン」を観る! 2016.7.26

カンボジア映画「シアター・プノンペン」を観る! 2016.7.26
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カンボジア映画界初の女性監督ソト・クォーリーカーが描くヒューマンドラマ「シアター・プノンペン」を神保町の岩波ホールへ見に行った。カンボジアといえば観光的には「アンコールワット」だが、共産主義の名をかたり、専制政治を行ったクメール・ルージュ(ポルポト政権・1975年~1997年)が300万人もの虐殺をした歴史が生々しい。

物語は、女子大生ソポンが廃墟のような映画館で見た古い恋愛映画から始まる。主演女優はクメール・ルージュ時代に生きたソポンの母親だった。映画館主は40年間もソポンの母親を慕い続けていた。映画の最終シーンが失われていることを知り、ソポンが母親の代役で映画を完成させようとする。背景には、クメール・ルージュ時代を必死に生きた母親や軍人の父親らの葛藤をも描くことに・・・。
監督の操縦士だった実父も殺戮の被害者だった。「知識人」が狙われ、メガネをかけているだけで「知識人」と見なされた監督の世代の「多くのカンボジア人の家族の歴史であり、物語」であった。「若い世代は、クメール・ルージュ時代の資料を知ろうと思えば、調べられるのに関心が薄れている」と懸念を発信する。
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振り返って、日本でも事情は同じだと私は思う。「立憲主義」が安倍政権の一内閣で否定され、日本国憲法が安倍自民党によって明治憲法の封建時代の憲法に引き戻されようとしているとき、若者は受験一辺倒で日本の近代史を学べずに無関心にさせられている。参議院選挙でも選挙後に若者へのインタビューに答えて「立憲主義ってなに?3分の2条項ってなんですか?」という反応には我らの世代には仰天である。
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兎に角、こうした時代の転換期を描いた映画を多くの世代の人々が鑑賞されることを願うばかりである。25年前に世界遺産のアンコールワットを見にカンボジアのすでに近代都市プノンペンでカジノも備わる高級ホテルに泊まり、地方都市シェムリアップから緑豊かなアンコールワットへ出かけたことを思い出す。映画館はかつて国立劇場として使われた実際の映画館だ。かつて「アジアのパリ」として栄華を誇ったプノンペン市街、静寂の中の蓮池などもオールロケですべてが本物だ。岩波ホール入り口壁に貼られた6月、7月の朝日、毎日、日経新聞に掲載された映画評を見ることもお勧めしたい。

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