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大分県・宝泉寺温泉郷、珠洲温泉巡浴紀行! 2014年3月19日 [温泉巡浴]

大分県・宝泉寺温泉郷、珠洲温泉巡浴紀行! 2014年3月19日
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壁湯の岩風呂

 JR豊後森駅からバスで30分ほど行くと法泉寺温泉郷のいくつかの温泉が散在する。法泉寺温泉郷の中で壁湯、法泉寺、川底温泉が未入湯温泉として残っていた。JR豊後森駅前を9時10分のバスで出発。30分ほどで壁湯温泉へ。
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壁湯温泉・天然洞窟風呂

 壁湯は約300年前に地元の猟師が傷を癒しに来た鹿を見つけ、岩から湯が湧き出ているのを発見した。温泉旅館は福元屋一軒のみで、隣接して共同浴場がある。河岸に降りて、福元屋の母屋で入湯料300円を支払い、さらに河岸へ降りる。
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福元屋
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福元屋の玄関
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フロント
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福元屋に入り、左手の囲炉裏の間
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露天風呂入口

 岩風呂の奥に更衣室が見える。ここは混浴で女性用の湯浴み着で入ることもできる。39度以下のぬるい単純泉で、透明感が強く「女性客が来たら隠すものが無く困るよな」と心配になる。岩壁に掘られた湯岩風呂の底は大岩で一部砂地になっている。奥の岩の奥底から湯が湧いていて、明らかに肌触りのつるつる感が異なる。浴槽の内側には、「半刻(1時間)入らずして、壁湯を語るべからず。一刻(2時間)入って身体に問うべし」長く入っていると体の芯から暖まり、内臓の働きが活発になるということだ。もっとも今の時期でも30~40分は入らないと出られない。階段を女性が降りてきた姿が見えたが、私がいることを察知して、戻って行った。河岸の一段下に小さい湯船(夏季専用)がもう一つあった。内湯で宿泊者専用の貸切風呂が2ヶ所ある。
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天然洞窟風呂
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内側から見た洞窟風呂
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河岸の露天風呂(夏季限定)
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女性湯の穴湯
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隣接する共同浴場

 壁湯から法泉寺温泉の距離は、わずか2㎞先で、旧道を歩いて行く。途中、仙洞の滝を見に川岸へ降りた。
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仙洞の滝

 法泉寺温泉手前に「たから温泉」の看板を見て左折し、橋を渡ったところに「たから温泉」。だれもいないので入浴料300円をお皿に乗せて、浴室へ移動する。帰ろうとするおばあさんの先客が「ここはいい湯だよ。ゆっくりして」と声をかけられる。源泉が45.7度の単純温泉で廊下の両側に個室浴室が7ヶ所あり、突き当りに男女別半露天風呂がある。岩風呂で源泉掛け流し。壁湯よりもつるつる感が強い。飲用もでき、木杓子が置いてあった。ここから2分くらい歩くと法泉寺温泉。
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たから温泉
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入湯料を置いていく
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個室の家族風呂がならぶ
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半露天風呂

 法泉寺温泉入口を左折し、温泉街へ入る。法泉寺川に架かる太鼓橋を渡ると、かつて湯船として使われた寺宝の共同浴場の露天風呂「石櫃の湯」がある。ここは法泉寺温泉のシンボルとなっている、約1,000年前にここを訪れた空也上人が突き刺した場所から湯が湧いたという温泉ゆかりの地だ。細長い浴槽の中に高さ30㎝ほどのコンクリの二本の台があり、あたかも足湯のすわり場のよう。でも更衣室や洗い場の椅子もあるし、湯量は浅いが入れないことはない。誰もいないことだし、素早く素裸になり、仰向けに入浴を済ませた。もし、ここへ足湯のつもりで来たグループでも入ってきたら、大騒ぎになるだろうな・・・と思いながら。小橋を渡って戻り、改めて入り口を見ると」足湯」と張り紙がしてあった。最近、共同露天風呂から足湯に変更したらしい。泉質は単純泉・ナトリウム塩化物泉で無色透明、毎分2,000?の豊富な湧出量を誇る。
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宝泉寺温泉街
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「石櫃の湯」入口
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「石櫃の湯」

国道387号線へ入り、左手に法泉寺郵便局。「預金すると温泉マークが付くのか?」と聞くと、「昔はあった」というので、執拗に「それを探して[いい気分(温泉)]マークのあるスタンプを押してほしい」とお願いし実現した。昼食は鉄平食堂で「ちゃんぽん」を食べた。女将さんが出てくるとき、煙草をふかしてきたので、「煙草の煙で目が痛くなるので、ここでは吸わないでほしい」とお願いすると「吸いますがすいません」とダジャレでかえってきたので、「それいいね!」
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宝泉寺温泉は蛍の里でも有名で、橋の欄干には、蛍の絵柄が・・・
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鉄平食堂でちゃんぽんを賞味

 ここから20分ほど歩くと「風呂屋せせらぎの湯」があるが、ここはパスして菅原道真公ゆかりの歴史ある川底温泉「蛍川荘「へ。橋をわたり、温泉受付や玄関で「たのもう!」と叫んでも呼び鈴を押しても反応はなし。仕方なく、500円を置いて、勝手に建物の奥の浴室へ。
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川底温泉
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川底温泉
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入り口には、温泉で温泉卵をつくったり、コーヒーを温めたりできる

 3ヶ所の源泉を持つ88.3度のナトリウム・塩化物泉で、細長い3つの石造り浴槽を持つ混浴浴室。打たせ湯や飲泉もできる。上流のほうが熱く、徐々に覚まして下流に来るのだなと思ったが、後でオーナーに聞くと違っていた。それそれの浴槽の底からも湧き出していて、彼が10歳時の記憶で「下流の浴槽の湯が熱かったし、湯量が今より多かった」「昭和33年の時、30m掘ったら100度の温泉が出た」「雨が降った後などに自噴するあぶくが見えるときがある」と自然の恵みである神秘的な温泉の表情を語ってくれた。
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料金表が掲げられる
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川底からも湧出する浴場

 延喜元年(901年)、菅原道真公が大宰府に左遷されたとき、刺客を逃れて一時菅原本村の白雲山浄明寺に身を隠したとき、発見されたという。安政3年に本村庄屋菅原元徳が世のため、人のために温泉開業を思い立ち、自噴する石畳の上に湯小屋を建てた。昭和30年に現オーナー二代目吉光公道氏の先代が「大正館」「松泉館」の後「蛍川館(けいせんかん)」を引き継いだ。現在の建物で最古のものは浴室の柱の一部で100年を超すという。平成19年に旅館業を辞め、日帰り入浴のみの営業に変更した。昔ながらの風情ある浴室はぜひいつまでも残してほしいと思うばかりである。

 宿の前のバス停で豊後森行のバスに乗車。運転手さんと温泉談義しながら、JR豊後森駅手前の「協心橋北」で下してもらい、珠洲川の河岸にある珠洲温泉「望山荘」へ行く。ここは、ホテル&結婚式場で大浴場は地下1階にある。受付は無人のため料金箱に入浴料200円を入れる。源泉は40度の無色透明、無味無臭の単純泉。JR豊後森駅へ向かう途中、右手に観光案内所があり、立ち寄った。列車時間の関係で1時間以内に入浴できるところを訪ねると「協心橋北」信号まで戻り右折して、河原に降りると「100円コイン温泉」があるという。行ってみたが見つからず、地元の女性に聞くと「河原側ではなく反対側にならある」と分かったが、時間が心配でここ諦めた。
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珠洲温泉「望山荘」
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更衣室
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大浴場

 結局、今日一日で法泉寺温泉郷の壁湯温泉、たから温泉、法泉寺温泉、川底温泉、珠洲温泉「望川荘」の5ヶ所新たに入浴できた。国内巡浴1,387ヶ所目を記録した。

☆第6回豊後街道を歩く 宮路~的石~豊後大津② http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2014-01-18
☆高野山麓の天然水「月のしずく」http://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/
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さる1号

バスタオル巻いて入浴可・・・その場に居合わせたら凄く違和感があるだろうなぁ^^;

by さる1号 (2014-03-22 06:31) 

川島

とても良い場所ですね^^
家族で大分の温泉の話しをしていたところでした。
by 川島 (2014-03-24 12:25) 

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