SSブログ

岩殿山登山と橋倉鉱泉を経由し、真木温泉に入浴する。2010.8.13 [温泉巡浴]

岩殿山登山と橋倉鉱泉を経由し、真木温泉に入浴する。2010.8.13
2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 019.jpg
岩殿山山頂からの眺望(標高634m・東京スカイツリーと高さが同じ)

 東京方面から中央高速自動車道を走る時に、大月インター手前から右手に大きな岩肌がむき出しで見える岩殿山がいつも気になっていて、いつかは是非登ってみたいと思っていた。ようやく実行の時が来た。麓には、橋倉鉱泉、数年前に温泉の成分が変わり今は「温泉」又は「鉱泉」と名乗らなくなった。手作りの料理で知られた秘境の温泉宿だったが、いまでも静かな佇まいと料理には定評がある。真木温泉も近くにある。
岩殿山 上空から景観.jpg
山梨県の観光案内から

 JR大月駅で下車し、9時から歩き始める。駅前を直進し最初の角を左折し、踏切を渡って道なりに歩く。高月橋を渡って200mも歩くと左手にお花で飾られた岩殿山の登山口に出る。手入れが行き届いた山道を登る。5分で鳥居や岩殿山の説明板がある。
2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 010.jpg
登山入り口

 9世紀末に岩殿山円通寺として開創。10世紀初めには三重塔、観音堂、僧坊などが建ち、門前町をなしたという。16世紀の戦国時代に武田、小山田氏の支配を受け岩殿城としての体裁を整えた。30分で中腹の丸山頂上にでる。ふれあいの館があり、ここからの富士山の眺望がすばらしい。さらに汗びっしょりで階段を登り、20分で天神山と岩殿山への分岐点に着く。10分で山頂へ着く。「滴るる 汗に染み入る 蝉時雨」「息絶えて 蟻に食わるる 蝉一匹」山頂の標高は、634mで、今話題の東京スカイツリーの完成予定の高さと同じだ。頂上には草刈の作業をしている男性が一人。3日に一度登山して作業をしているという。しばし歓談の後、10時12分に出発。
2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 016.jpg
中腹にある丸山山頂「ふれあいの館」

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 028.jpg
丸山山頂

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 019.jpg
丸山頂上富士山の眺望

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 020.jpg
丸山頂上からの岩殿山の眺望

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 037.jpg
分岐点近くの山道

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 028.jpg
岩殿山山頂(標高634m)

先ほどの分岐点に戻り、鎖場のある兜岩、天神山(標高592m)、稚児落しに向かう。鎖場はスリル満点だが、短い距離なので助かる。今日はだれも通っていないのか、蜘蛛の巣に顔を幾百回と突っ込んだことか。めがねのレンズには蜘蛛の巣が何重にもこびり付いた。「幾百の 蜘蛛の巣かぶる 夏の山」しばらく登山をしていなかった(11年前から、旧街道歩きに専念中)ので、かなりきつい行程だったが、11時32分浅利地区の民家まで下山することができた。
2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 042.jpg
鎖場

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 043.jpg
鎖場を振り返る

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 050.jpg
浅利地区の宮沢神社

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 053.jpg
山峡の畑にりっぱな案山子が・・・・

 浅利小学校を通過し、宮沢神社の裏手の山道をしばらく行き、12時30分に橋倉鉱泉に着く。ここでは食事も入浴もできないというので、そうそうに真木温泉へ向かう。かつては好んで送客したリーズナブルな異色の温泉宿だったので入浴・食事ができずに残念だ。
2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 061.jpg
湯宿 橋倉(鉱泉)

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 057.jpg
湯宿 橋倉入り口

 今度は真木温泉に電話をし、食事ができるかを問うと何も無いというので、宿の近くの食料品店で「即席天ぷらそば」を購入、それに熱湯を入れていただいて食事を済ませる。途中に、真木温泉の飲用温泉水「弥生の舞」の工場があった。覗いてみたが、配送の車が出入りしているだけなので通過し、13時20分に真木温泉に到着。
2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 107.jpg
真木温泉近くのバス停「辻」の六地蔵

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 062.jpg
真木温泉の飲用温泉水「弥生の舞」工場

 真木川沿いに建つ敷地の広い純和風数寄屋造りの湯宿で、一軒宿である。JR大月駅より上真木行きバスで15分、中高速自動車道大月インターから国道20号線を経由して、約3kmという山峡ながら、交通の便がよいところ。地下500mの岩盤の割れ目から湧出した泉温が15.1度、硬度2.65の超軟水・ph10.3という驚異的な強アルカリ水の単純硫黄冷鉱泉。源泉水1リトル中に解毒・殺菌・漂白・脱水などの作用がある総硫黄分が3mgという療養泉で、亜鉛も含まれていることで飲用として注目をもたれている。飲用の効能として、糖尿病、痛風、便秘、高血圧、肝機能障害があげられ、飲用温泉水「弥生の舞」が好評を得ている理由だ。
 入浴料1,000円をフロントで支払い、「弥生の舞」などが販売されている売店を抜けて、滝や錦鯉が泳ぐ中庭を愛でながら、浴室のフロアへ向かう。「弥生の舞」の資料がある飲泉所でまず「弥生の舞」を飲泉してから、浴室へ。
2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 068.jpg
真木温泉の入り口

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 070.jpg
フロントのおくの売店

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 072.jpg
浴室フロアへの渡り廊下

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 105.jpg
飲泉所フロア

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 104.jpg
飲泉所に設置してある「弥生の舞」

 内湯は黒御影石造りの湯船で3×4mと意外と小さい。客室が全室(16室)露天風呂付客室のせいか?加温・加水・循環しており、湯船には加温の湯と源泉が注がれていて、源泉を口に含んでみるとわずかに硫黄の味がする。露天風呂はひょうたん型の岩造りで、外側は上真木川に沿っている。内湯のほうが肌のなめりが強いように感じる。先客の入浴客4人が丁度上がったばかりで、私ひとりの貸しきり状態でとても気分がよい。登山中に2ヶ所足をすりむいたらしく、湯に入ると沁みて痛みを感じる。相当緊張して下山してきたのだろう。浴後は、お茶の用意がある畳の休憩所で寝転がって休憩する。「工場見学はこちらから」の表示に気がつき下駄履きに履き替えていってみると、朱塗りの橋を渡るむこう側に道がある。ここを行くと先ほど私が通ってきた「弥生の舞」工場に行くことができるらしい。
2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 076.jpg
蔵造り風浴室入り口

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 086.jpg
更衣室

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 091.jpg
黒御影石造りの内風呂

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 088.jpg
岩造り露天風呂

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 094.jpg
畳敷きの休憩所

2010.8.13 岩殿山登山と橋倉鉱泉経由真木温泉へ行く! 096.jpg
朱塗りの橋を渡って、「弥生の舞」工場見学や散策へ

 かつて、真木温泉が飲用温泉水の販売をすることを知って、電話で担当者に「飲用温泉水・弥生の舞」の代理店販売をしているのかを訪ねたことがあり、その時、真木温泉直買以外はするつもりがないとの答えだった。今回ついでに担当者に改めて聞いて見ると、「湧出量に限界があるので、代理店販売はやらない方針です」とのお答えだった。全国の飲用温泉水の中でも療養効果がわりにはっきりしている温泉水なので、取り扱いができないのがとても残念だ。


旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/

ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm

温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html

温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html

旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
冷え性対策に!田口式健康サポーター
http://www.a-spa.co.jp/taguti/

nice!(69)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 69

コメント 3

sak

素敵なところですね
行ってみたいなぁ
by sak (2010-08-14 20:35) 

satomi

satomiのブログにnice!をありがとうございました
by satomi (2010-08-15 16:54) 

hanamura

「テルマエ ロマエ」おもしろいですよ。
中央線沿線温泉!やっぱ!いいですね~ぇ。
と言うといて、甲府や諏訪ばかり訪れてる半可通
by hanamura (2010-09-28 21:08) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0