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天然温泉で病気を予防!医療法人社団 千栄会・昭和病院 メディカルタウンへの挑戦! [温泉マニア]

天然温泉で病気を予防!医療法人社団 千栄会・昭和病院 メディカルタウンへの挑戦!08.3.12群馬県立近代博物館、昭和病院岡野昭理事長対談 005.jpg

3月12日、群馬県立歴史博物館への特別閲覧の折、天然温泉を利用している昭和病院があることを知り、訪ねた。歴史博物館を右へ出て2つ目の信号を右折してすぐだ。
彫刻像が飾られる庭から見て正面右手に2階建ての本館、左手に4階建ての新館がそびえる。08.3.12群馬県立近代博物館、昭和病院岡野昭理事長対談 001.jpg

受付で温泉情報を収集、売店に隣接して、足湯があり、すべての入院・外来患者に公開していること、入浴施設やどのように利用しているかは、担当者に聞いてくれとのこと。どのような温泉かと、まず足湯を利用させていただいた。45×120センチの浴槽が二つあり、熱い浴槽から流れた湯が次の浴槽に移動して、湯が自然に温くなるという仕組みだ。天然温泉・群馬の森温泉「千寿の湯」と名づけられ、5年前に湧出し、足湯は3年前に作られた。敷地内から毎分120リットル湧出する泉質は、45度のナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉。胎児が体内で過ごす羊水と同じph7.4は、38億年前の海水と考えられている。蛇口から、湯を口に含むと、塩味と渋みを感じる。08.3.12群馬県立近代博物館、昭和病院岡野昭理事長対談 006.jpg

どのように天然温泉が利用されているのかは、岡野昭理事長にお聞きするしかない。連絡を取っていただき、12時30分~30分なら会っていただけるという。新館の応接間で緊張してお待ちする。白衣を着た理事長が往診の合間に来ていただいた。取材はどんな目的なのかと逆に問われる。「いろんな分野での温泉療養の情報を求め、公開させていただいていること、温泉の認知度を高めるために努力をしたいこと」お医者さんを前にして生意気にも「西洋医学の対処療法的な今の医学や医療分野に疑問を持ち、伝統ある温泉療法を結びつけた総合的な医療ができないのか」と発言すると、理事長は「それは医学の日本に移入した経緯と切り離せない」とその経緯を話してくれた。温泉の資料を基に今の現状と理事長の考える将来像をお聞きした。

1980年に昭和病院を興され、一般病棟・療養病棟・人間ドッグあわせて156床の規模を持つ病院、病院の裏手には特別養護老人ホーム「ふるさと」、ディサービスセンター「ふるさと」、在宅介護支援センター「ふるさと」、ケアハウス夢の庵、グループホーム「どんぐりころころ」が関連施設として整備されている。理事長は温泉療法医の資格を持ち、NPO法人 健康と温泉フォーラムの理事を勤められ、多くのヨーロッパの療養温泉の取材・研修の経験から、早くから高齢者医療に温泉療法が効果的だと考えてきたという。

「病院の経営だけではなく、一つのエリアに健康・病院・福祉・それぞれのゾーンをつくり、健康管理から病気の治療、介護に至るまでケア・サポートできる施設、メディカルタウンを目指したい」「そのために天然温泉と医療を複合させた疾病予防センターの建設を目指している」という。私は本来国が率先して、病気にならないための予防医療に日本の伝統的な天然温泉を利用してしかるべきだと思っていたので、理事長の利益を度外視したこの構想には大いに賛同したいと思う。

時間が13時を過ぎているのに、病院の裏手の諸施設に案内していただけるという。敷地内ある源泉の場所、温泉と天然ガスの分離施設の脇を通って、特養老人ホームの天然温泉浴室を見せていただいた。08.3.12群馬県立近代博物館、昭和病院岡野昭理事長対談 011.jpg

お年寄りが介護士によって入浴しているところだった。一般のホテルであれば優に10人位いっぺんに入浴できそうなとても広い浴槽と浴室だ。このような浴槽が4ヶ所、病院にも4ヶ所と足湯がある。結局、理事長には14時までお時間を取らせてしまった。岡野昭理事長が口癖にいっておられた「お金のない患者にも分け隔てなく利用できる」メディカルタウンつくりを実現していただきたい。

社団法人民間活力開発機構の機関誌「みんかつ」で、平成17年9月号(200号)からのシリーズ「私と温泉」が掲載されている。これは温泉療法医によるリレーエッセイで、お医者さんが生い立ちや温泉とのかかわり、病院勤務や病院経営の経験から「温泉療法をどう取り組むか、温泉をどう生かすか」を自由闊達に書かれたのもで、非常に興味深い。



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