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ごみのポイ捨ては、文化か?インドネシア滞在で思った事。 [海外のはなし]

 ごみのポイ捨ては、文化か?インドネシア滞在で思った事。
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インド洋に面するプラブハンラトゥの安宿の中庭・樹にビニール袋が下がっている。

一か月に渡るインドネシア滞在は、ほぼ低所得層の環境で過ごした。一番驚いたことは、ゴミのポイ捨てが余りにも酷かったこと。道路周辺、田畑、川べり、安宿のところ構わずにビニール袋やポリ容器などのゴミが散乱している。観光地でも、大企業や公共の経営のところを除いて、同じようにごみが散乱している。タクシーの運転手が、車を止めて店でファーストフードを買い求め、食べた包装などのごみを窓からポイ!私の泊まった一泊二千円の安宿で、中庭の樹木に布やビニール袋の切れっぱしが引っ掛かったままだ。あまりにも見苦しいので「どうしてほっとくのか?」と聞くと「鳥が運んで来た!」と言って取ろうともしない。流石に一泊四千円以上の中流以上のホテルには、見られない光景だ。インドネシア人の高額所得者や欧米人の客層には、ごみの放置はできないのだろう。
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ジャカルタの中央を流れる川の汚れ

ポリ容器はなかった時代、椰子やパパイヤを捥いで食べた後、種や殻はポイ捨てにしていた。種は芽を出し、育ち、何年後かには実りをもたらすかも知れない。椰子は五年後から実を結び一年に80個から100個の実をつけるという。3~4本あれば毎日椰子のジュースを飲むことができる。今では田畑の農作の他に田んぼの畦にバナナや椰子が植えられたり、庭での栽培が盛んにおこなわれている。
循環型社会時代は、追い捨てでもよかったが、その後、土に還らないビニール包装やポリ容器が出現した。新しい時代に対応した教育や規制が行われないまま、今があるのだ。大都市部の企業や行政は、清掃人を雇って、ごみの清掃をすることができるが、地方や貧困な行政にそうした余裕はない。庶民はお金にならない「ごみ拾い」はしない。日本でもスーパーマーケットなどでの土に還らないポリ袋の規制は、急を要するなどレベルは違うが、時代に即応した規制が求められる。
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ボゴールの郊外・タリ・コロットの湯の足湯
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プラブハンラトゥの近くのチソ・ロックの湯

 庶民の日常的な「ゴミのポイ捨て」の放置は、生活排水や工業排水の湖川への流入、田畑に放置ごみによる土壌汚染が心配される。庶民の「ゴミのポイ捨て」を自治体や政治が放置していることは、国全体の環境汚染に対する意識が低いのではないか。すでに汚染は広がって、人体にも被害を与えているのかも知れない。

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