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危機一髪エッセイ 豊後街道歩きの阿蘇・二重峠下の石畳で橋から落下して胸椎骨折する! [旧街道を歩く]

危機一髪エッセイ 豊後街道歩きの阿蘇・二重峠下の石畳で橋から落下して胸椎骨折する!

 2013年11月、家庭の事情があって、東京から単身家出することになり、温泉のある大分市に4か月半過ごした。この期間に大分と熊本を結ぶ「豊後街道」歩きを延べ7回で歩き通した。第6回目の時、阿蘇山の二重峠下の石畳から、夜明け前の5時頃歩こうとした時、石畳入り口にある高さ1.6mの小さな橋の横から「どっ」と垂直に落下し、圧迫胸骨骨折をしてしまった。その時は何とか這い上がり、流石に「後で動けなくなるかも」と人の目につく車道に変更して予定の20kmを歩き通した。

 014年1月11~12日、1泊で宮路・坂梨宿~肥後大津までの予定で歩いた。1日目に勝海舟も一服したという小糸家第13代目の庭園だった的石御茶屋(庭園)まで歩いた。その日はJR赤川駅から阿蘇駅まで移動し、宿泊費が安い阿蘇ユースホステルに宿泊した。
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的石御茶屋(庭園)
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阿蘇ユースホステル

 9時に就寝。翌朝早く起きて「どうせやることがないのなら、早く出て出発地近くに『ジョイフル』があったから、そこで明るくなるまで時間調整すればよいと判断した。
翌日、阿蘇ユースホステルを午前5時15分に出発。JR阿蘇駅始発5時35分で赤川駅に移動。昨日見かけたジョイフルの灯はなく、営業時間は10時からだった。これは予想外だ。仕方なく真っ暗闇の中を前回歩いたところ、的石まで歩く。石畳まで100mの表示板に促され、6時20分に到着。暗くて皆目わからない。正面に白い表示板らしいものが見える。
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暗がりに石畳
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前方に看板らしきもの・・・

 暗がりに白い看板が見えたので、撮影・・・。せめて石畳とこの表示板の写真を撮ろうと近づきシャッターを押す。突然、ズン!と体が浮いた。「何だ!なんだ!」と叫んだ!1.6mの穴か、いや橋の側溝に落ちたらしい!右の膝と右の肘を打ったらしい。水がなかったのが幸いだ。この暗がりで石畳を歩くのは無理と判断。怪我の様子が分からず、腰を痛めたかも知れないので、旧道を諦め人や車が多い車道を歩いて二重峠に出ることにした。あの側溝の底でもし気絶でもし、誰にも気づかれなければ・・・・と思うとぞっとする。

 2002年10月5~6日に歩いた「中山道六十九次を歩くー和田から下諏訪まで」の事件を思い出した。当時の記録を掘り起こすと「西の餅屋に出る。ガイドでは、その先は国道を歩くほうが無難、と書いてあったが、その入り口に通行止めの表示がなかったので、そのまま入ってしまうことで、地獄を見ることになる。沢に沿って歩くが、次第に道が細くなり、ついに消えてしまった。右手上にビーナスラインが見えているので、上っていくと、道路までの高さが2mはあって手が届かず、上れない。左手は沢への絶壁、道路に沿って這いながら移動し、ようやく高さ1.5mまでのところに来る。ガードレールの支柱に二股の枝を通して、それを頼りにようやく道路上によじ登って9時40分、生還した。腰痛の痛みどころではなかった。以後は懲りて、国道をもくもく歩く」

 その後、九十九折りの車道を歩き、7時20分に二重峠(標高663m)に到着。ここからの阿蘇連山の日の出前の眺めは素晴らしい。
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二重峠(標高663m)

 後ろの山側には風車が三基。339と23号線の交差点で「石畳1.1㎞」とあるのでそこまで行く。「二重峠三重峠西南の役」碑がある。幅二間(約4m)の標高差225mの石畳道が約1.6㎞続いている。ここからは339号線を歩く。六里木跡に出るまで迷いに迷った。清正公道を通過して、11時25分に五里木跡碑に着くまで、3時間かかったことになる。450年前、合志一族が守る東獄城(現日吉神社)の下に人々が住み始めた頃の大津草創時代、「椋天神」が氏神様「日吉神社古宮」、縦15×横10×高さ30㎝の石柱「御茶屋跡北側の馬繋ぎ」、「手永会所跡(細川藩の役所」碑を通過して
「大津町歴史伝統館」で休憩する。JR肥後大津へ向かう途中、食事処「遊楽」での昼食後、熊本発特急バス(2700円)の肥後大津13時58分発に乗車し、大分まで戻る。腰の違和感をずっと持ちながらの歩きだったが、何とか体が持ってくれた。

 翌日目が覚め、左右に寝返ったり、ベットから降りるときに激痛が走った。起き上がりしばらくすると痛みはなくなる。老齢化で時間がたつと打撲の痛みが出たか?と一応整形外科に行ってみようと徒歩2分のところにある星野整形外科で診察を受けた。直ぐに腰部のレントゲンを撮る。診察はなんと「十二胸骨骨折だな。コルセットを作る手配をしましょう」だった。「えっ本当かよ!」という心境だ。胸部の下の方、でも痛いのは右腰だよ・・・・。20分ほど待ってコルセットの型を取り、痛み止めの薬をいただいて帰宅した。

 インターネットで「十二胸椎骨折」を調べると、新しい手術のできる病院として自宅から徒歩15分の所にある「大分整形外科病院」が紹介されていた。念のためその病院にも診察に出かけた。同じ診察結果だった。念のためMRI検査を1月27日にすることになった。コルセットをしてできるだけ前かがみにならないこと、重いものを持たないことの注意を受けた。
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胸椎骨折用に石膏で装具を作る。


 振り返ってみると不注意や準備不足からこうした結果を導いたと言わざるを得ない。「せっかくここまで来たのだから・・・」とか「まあ、何とかなるだろう」というその時の甘い自分の都合のよい誘惑に負けてしまった。そのつけはとても大きかった。その後、医師からは、「胸椎骨折の部分がすこし曲がって固定したので、就寝時など腰を横にした時に慣れるまでずっと痛みがあるだろう」と言われた。身長が1センチ短くなり、医師の言われた通り、毎日の就寝時に2分ほどの痛みが今でも取れない。人間、痛みを感じないと反省しないものだ。今のところ、歩くことができるのが救いだが・・・。

☆北国街道を歩く 軽井沢追分宿からの挑戦!http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2016-08-12
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johncomeback

遅れ馳せながら、ご訪問&nice ありがとうございますm(_ _)m
by johncomeback (2017-02-18 22:39) 

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