東京・墨田区温泉銭湯巡り・・・その3.　：温泉マニアの巡浴紀行：SSブログ

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東京・墨田区温泉銭湯巡り・・・その3.　　[温泉巡浴] [編集]

東京・墨田区温泉銭湯巡り・・・その3.　2009.1.14
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江東区銭湯｢旭湯」の浴室
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「旭湯」正面

2009年1月14日夕方、墨田区内の温泉銭湯に出かけた。当初、江東区内の温泉銭湯巡りに行くつもりだった。ネットで「東京・江東区　温泉銭湯」で検索すると7ヶ所ほどの銭湯がでてきたので、最初東砂7丁目の「旭湯」に、JR亀戸駅から歩いて向かった。営業時間が15時からというので1番乗りで入浴を目指したが、10分前で2番目だった。一番乗りの70歳以上の女性は｢区の補助で200円なのよ｣と言っていた。さあ、入浴料450円を支払い、脱衣所に行き、温泉分析書を探したがない。念のため、番台の女性に聞くと「さあ、温泉じゃないわよ」私は、あわてて東京都公衆浴場組合に電話の問い合わせをすると「江東区には温泉銭湯は、ありません。墨田区には、2ヶ所あります」入浴料を戻してもらい、あわてぶりを詫びて「旭湯」を後にした。

というわけで、緊急に墨田区へと方向転換した。JR錦糸町駅から三原3丁目で下車、「御谷湯（みこくゆ）」に向かう。御谷湯は、温泉だけではなく「エコ銭湯」として知られているようだ。雨水活用に力をいれ、屋上に雨水タンク（3トンと6トン）を設置している。女湯の岩の上から雨水を流し風流な仕組みを作ったり、坪庭の池やトイレにも雨水が活用されている。
番台で入浴料を払いロビーを見渡すと、江戸時代の銭湯入浴風景版画摺りが飾られている。温泉分析書が番台の上に張っていて見えないので、番台に座る主人の伊藤林さんに見ていただく。ナトリウムが1ℓ中127.8ｍｇ、炭酸水素198.0、メタケイ酸72.8の弱アルカリ性温泉。1946年頃の営業で2代目という。
浴室は左手に洗い場、奥に足元からジェットが吹き上げる足踏湯、座湯などの沸かし湯。右手に茶褐色の温泉で、高温温泉、中温温泉、冷たい低温温泉がある。肌につるつる感がある。
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御谷湯（みこくゆ）

入り口の部屋に飾られた版画絵
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御谷湯の脱衣所

次は業平3丁目の「泉湯（いずみゆ）」まで歩いた。ここは20.6度の無色透明の白湯で、平成14年4月まで温泉とは気がつかなかったという。お客さんに「ここの湯はぽかぽかとあったまる湯だ」と言われ、泉質を調べたら、塩素イオンが120.6ｍｇ、炭酸水素184.9、メタケイ酸が81.5とメタケイ酸温泉とわかった。客足が少なくなり営業が厳しくなってきた折「温泉登録」で客足が3～4割伸びた。泉湯は戦後の営業で、土地柄で製材所が多かったので薪で湯を沸かしていた。今でもパレットの廃材利用で湯を沸かして、「湯がやさしい」と評判だ。「湯がやさしいく、よく暖まる」のは、薪のためだとばかり主人は思っていたという。浴室は手前に洗い場、奥に2×7ｍの座湯、ジェット湯、寝湯と続く。「墨田区に2ヶ所しかない温泉銭湯なのだから、もっと宣伝したら・・・」と水を向けると「公衆浴場組合がなかなかうんと言ってくれない。常連客をまず大事にして、それから新規の客を増やしたいが・・・近所の銭湯と競合することを心配しているのでなかなか難しい」とおっしゃる。
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