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西伊豆・堂ヶ島温泉アクーユ三四郎に泊る!猿橋、修善寺温泉、下田あじさい祭りへ。

西伊豆・堂ヶ島温泉アクーユ三四郎に泊る!猿橋、修善寺温泉、下田あじさい祭りへ。
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堂ヶ島アクーユ三四郎 ロビー前の「希望の鐘」

2008年6月16~17日、老人会の旅行で西伊豆・堂ヶ島温泉へ宿泊、途中の観光は日本三奇矯の一つ山梨県大月市にある「甲州猿橋」、修善寺温泉散策、下田あじさい祭りに立ち寄った。

まず、猿橋だが、桂川にかかる橋で7世紀の頃、百済から渡来した工人が、猿たちが群れをなして深い谷を渡る姿を見て、橋げたを用いず棟木と横桁を何段にも重ねて、中央で結合するという独自の工法を考えた。猿橋の全長は31m、幅3.3m、桂川までの深さが約30mもある。現在の猿橋は、昭和59年(1983年)に架け替えられたもの。昔から、名勝・奇勝の地として知られ、文人墨客が訪れ逸話と作品を残した。
 松尾芭蕉は「猿橋や 月松にあり 水にあり」「猿橋や 縄も居直る 笠の上」
野口雨情は「甲州猿橋 お山の猿が お手々つないで かけた橋」
広重は、猿橋の向かい茶屋(大黒屋)で昼食をとり、猿橋の景勝を「甲陽猿橋之図」に残した。又、赤城の山も今宵限り・・・の国定忠治もこの茶屋に長く逗留したという。
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芭蕉句碑


修善寺温泉散策は、河原の露天風呂「独鈷の湯」で有名だ。大同2年(807年)弘法大師が発見した伊豆最古の温泉。桂川で父の体を洗う少年に心打たれた弘法大師が、独鈷(仏具)で川の岩を打ち、霊湯を沸きださせたという。河原の中央に屋根付露天風呂が観光名所となっている。今は入浴禁止となっているが、かつては地元の方や観光客も時間にかかわらず入浴(混浴)していた。私も20年前に夕食が終わって9時頃、河原を散策していると土産物やのおばさんが「お兄さん、今の時間じゃだめだよ。芸妓衆は11時頃から独鈷之湯に入りにくるから、その頃に来なさい」と言われ忠告に従ったことがある。
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修善寺温泉 独鈷の湯
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温泉情緒を漂わせる人力車

岡本綺堂の名作・戯曲「修善寺物語」で有名になった修禅寺、北条政子が息子頼家の冥福を祈って建立された伊豆最古の木造建築物「指月殿」も近くにある。
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修禅寺本堂

堂ヶ島温泉のアクーユ三四郎は、景勝地・三四郎島を眼前に眺望する場所にあるホテルである。堂ヶ島温泉は歴史が浅く、昭和37年に堂ヶ島温泉ホテルの創業者・小松原三郎氏が温泉堀削に成功して以来、リゾート地として発展してきた。泉質は40度のアルカリ性単純泉と56.9度の含塩化土類泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉)の2種類ある。
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堂ヶ島アクーユ三四郎 全景

夕陽が美しく、三四郎島が潮の変化により、陸地と島が繋がるという「トンボロ現象」で有名だ。この宿の名が「ホテル三四郎」だった頃、私は引き潮で陸地に繋がったので、バケツを借りてつぶ貝を沢山採取し湯がいてもらい、ビールのつまみで食べた思い出がある。私の部屋は203号室。上がり間が3畳、右手に洗面所とバストイレ。本間は10畳間で床の間、冷蔵庫(空室)テレビ付き。広縁には籐椅子やテーブル。お茶請けに甘夏ゼリーが冷やしてあった。
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和室10畳タイプ
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大浴場から三四郎島が見られる
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露天風呂からの眺望がすばらしい


夕陽が沈む時間は、19時02分と知らされる。トンボロ現象は中潮で9時58分だが、翌日朝食時8時前頃にはもう繋がっていた。6月17日から寒天漁の解禁日とかで三四郎島付近に20船もの船団がそろっていた。
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6月17日は寒天漁解禁日

夕食膳は老人会料金ながら、満足な料理だった。食前酒ににごりワイン、先付けはうすい豆腐など、前菜に手長海老旨煮・青梅甘露煮、お造りは鉢鮪・かんぱち・鳴門烏賊・甘海老、煮物はひろうす・花人参など、揚げ物にカサゴ唐揚げ・ししとう、茶碗蒸し、鯵つみれ鍋、洋皿は鰆(さわら)のカルパッチョ、山葵くらげ心太和えの酢の物・・・。これだけいただければ、お客も文句は出まい。朝食はバイキングで、鮪刺身もでる豪華で種類が豊富な和洋中華バイキングだった。
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夕食宴会場


ロビーに「三四郎島」の立体的なコテ絵が飾られていた。またロビーを外に出たところに2007年6月、足湯といるかに乗った少女の「希望の鐘」ができ、シャッターポイントになっている。
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ロビーに飾られるコテ絵
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ロビーから海側でたところに、足湯と「希望の鐘」

翌6月17日、9時にホテルを出て、バサラ峠を経て、下田へ向かった。下田あじさい祭りは、6月1日~30日まで下田公園で行われる。あじさいは総計15万株300万輪という。広大な下田公園はいくつかの入り口があり、今回は下岡蓮杖口で降りて開港記念碑に向かって行く。お客はお年寄りなのでそう遠くまでは散策できず、散策路の両側のあじさいを愛でながら、最初の休憩所(売店などがある)でとどまった。つづら折の道を登るといたるところに見所が一杯。休憩所に戻ると、お客は皆アイスクリームか生絞りオレンジジュースをいただき、内輪をいただいていた。
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下田は温泉・史跡・景勝に恵まれた伊豆最大の観光地。NHK大河ドラマ「篤姫」で黒船来襲の話題がよく取り上げられている。安政元年(1854年)日米和親条約が結ばれ、日米外交のひのき舞台となったところである。開港に関する史跡がいたるところにあり、さまざまな分野にそうした痕跡を残している。


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hide-m

takagakiさん ご訪問とnice! をありがとうございます。

by hide-m (2008-06-22 06:51) 

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