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文学を訪ねる温泉紀行 6.阿寒湖温泉 [文学を訪ねる温泉紀行]

文学を訪ねる温泉紀行 6.阿寒湖温泉

天然記念物のまりもで知られる阿寒湖温泉は、阿寒湖南岸に広がる北海道有数の大温泉地である。遊覧船が発着する湖畔には、ホテル群や土産物屋が立ち並ぶにぎやかな温泉街を造っている。大自然に囲まれ、アイヌコタンなどではアイヌ民族の伝統や儀式保存の努力がされている。阿寒湖畔を舞台にした武田泰淳の小説「森と湖のまつり」は、滅び行く民族アイヌの誇り高き激情の青年風森一太郎と女流画家佐伯雪子との交流を縦糸に、シャモ(倭人)とアイヌ、アイヌ同士の差別問題を正面から扱った小説である。高倉健、香川京子主演で1958年に同名小説の映画化された。

金森達 画

原田康子は、昭和24年から釧路の女流新聞記者で、文学同人誌に道東を舞台にした多くの短編を発表している。伊藤整や臼井吉見らの絶賛を受け、空前の70万部というブームを巻き起こした「挽歌」は、霧の街・釧路を舞台に、敗戦による失意でいる建築家桂木と兵頭玲子との不倫の愛を描いた。「虹」は阿寒湖畔でおきた心中事件に遭遇した女子画学生が大人に成長する過程の恋愛を描いた作品である。

追記:雄阿寒岳(標高1371m)と雌阿寒岳(標高1499m)に挟まれるように阿寒湖がある。周辺の小さな湖と針葉樹の大樹海が見事である。今や随分開発されたとはいえ、本州にはない原始的な自然に魅せられて訪れる人が多い。北海道北見の田舎に育った私は、中学の修学旅行でこのあたりを通過している。阿寒湖温泉に入浴したのは、上京した後の1984年8月に帰省したときの温泉めぐりのときだった。温泉巡浴316湯目の温泉地だ。阿寒湖温泉から西へ行くと雌阿寒岳の麓に原生林に埋もれた秘湯・一軒宿雌阿寒温泉(野中温泉)がある。

文学を訪ねる温泉紀行 http://www.a-spa.co.jp/bungaku/bungaku0801.html
阿寒湖温泉 あかん遊久(ゆく)の里 鶴雅http://www.a-spa.co.jp/spa/turuga/
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hide-m

デザイン屋さん ご訪問とnice! をありがとうございます。
by hide-m (2008-01-31 12:13) 

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