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添乗奇談快談5. 観光バスの運転手も居眠りする! [添乗奇談快談]

添乗奇談快談5. 観光バスの運転手も居眠りする!

幽霊も怖いが、生きた人間がすることに怖いこともある。昔の話だが、観光バスで千葉県南房総の国道128号線和田町あたりを通過中のことだ。午後の時間でお客は昼寝の真最中、運転手は居眠り運転なのか赤信号で突っ走ってしまった。ガイドさんも気づかなかったらしい。車の通行量がほとんどない国道だったので、事なきをえた。私は一瞬、客席を振り返ってしまった。添乗員は最前列の補助椅子に座ることが多かった。補助席は背当てが硬いが、前方の見晴らしは最高の席である。運転手が右手前によく見える。昔は今のように運転席をガードする通路側のカバーが無かったので、私からは運転席が丸見えだった。

運転手が眠くなる兆候がよくわかった。左足がぶるぶると震えてくる人。ハンドルを握る両手を踏ん張っている人。ガムをやたらかみ始める人。ハンドルを握る手を離したり握ったりを繰り返す人。運転席の右側のガラス戸を少し開けて、タバコを吸い始める人・・・。今眠いんだなと思うと怖いものがある。ガイドさんはそうした雰囲気を察知して、運転手に何かと話しかける。

数年前の大型バス事業の規制緩和により、従来2名乗務だったのを1名乗務でも可となり、大型バス運行でガイドをつけずに運転手1名乗務でも良いことになった。宮城交通共闘の業界の運転手へのアンケート調査で、眠くなることがありますか?の質問に、ある43%、時々ある15%、まれにある32%、ない0%の結果が発表されていた。

誰でも昼食後は眠くなる。業務で運転手をしていても「万が一あってはならない」と思っていても眠くなり居眠り運転がないとはいえないのが実情だ。そうした時に近くに運転手をよく知る身近で目を光らせる立場のガイドや助手が必要になる。大型バス事業規制緩和がされて以来、バス事故が増えている実態に注目して欲しい。

今生きている我々が、近い将来幽霊に出なくとも良いように警鐘を乱打したいのものだ。

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