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堂ヶ島温泉アクーユ三四郎と韮山反射炉・土肥温泉花時計へ行く!2011.10.20~21 [温泉巡浴]

堂ヶ島温泉ホテルアクーユ三四郎と韮山反射炉・土肥温泉花時計へ行く!2011.10.20~21
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堂ヶ島温泉ホテルアクーユ三四郎の客室から見た夕焼け

 ある老人会の旅行添乗で、堂ヶ島温泉へ行った。ホテルアクーユ三四郎は何度も行ったホテルだが、昔から料理旅館で知られた宿で、平成3年に新築して20年たっているが、今でもその伝統を守っている。
 行きの行程で、韮山の反射炉、土肥温泉花時計を見学した。韮山反射炉は伊豆の代官江川太郎左衛門英龍が国防のために安政元年(1854年)、大砲鋳造のために築造したもの。完全な形で現存する反射炉としては、世界唯一のもの。受付の女性は「世界文化遺産登録を目指しています」と展示物を示す。隣接するレストラン&土産屋・鳴沢蔵屋には、日本初のパンや農兵漬けが売られていた。この地ならではの商品だ。近くに並んでいた「ハチミツ入り わさびドーナツ」が目を引いたので、これをいただいた。ぴりっとわさびの味がする異色の商品だ。昼食は「代官屋敷」でいただいた。お蕎麦付きの定食で、乗務員もお蕎麦はお変わり自由。
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伊豆韮山反射炉

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韮山反射炉 江川太郎左衛門英龍像

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世界文化遺産登録を目指します!とフロント嬢

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東京湾の守りに使われた大砲

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鳴沢屋売店にある「日本初のパン」

 この先は、船原を経由して土肥温泉松原公園にある「花時計」と足湯に立ち寄る。花時計は、秒針10・8m80キログラム、分針12・5m250キログラム、時針8・8m200キログラムの世界一でギネスブックに登録されている。浜風が強く針が押されて時間が20分進んでいた。
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土肥温泉の花時計

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土肥温泉松原公園の足湯

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若山牧水の像

 ホテルアクーユ三四郎は、潮が引くと島との間に道が出来る「トロンボ現象」が目の前で見られる宿だ。これまで何度か来たことのあるホテルだが、初めて知った「貸し切り露天風呂 だんがいの湯」を見せていただいた。三四郎島を見下ろす断崖にある露天風呂で、テラスからいったん外へ出た左奥に行ったところにある。扉を開けると外側に三四郎島を望み、奥には洞窟に続く湯が満ちていて、とても広い!午前8時から午後9時までの営業で、45分間で3,150円。お二人での利用が多いという。夕日を眺めながらの二人きりの湯遊びとは・・・・・。あ~うらやましい。彼女の体のシルエットとともに夕日を眺めるか・・・。 この場所から北側に小松ビューホテルの露天風呂が見える。覆いがなく丸見えだ。それにしても堂ヶ島海岸のすばらしい景観に人工的な露天風呂が造られた。よくぞ認められたものだ。日が暮れるにつれて、紅色の夕焼けが広がってくる。例の露天風呂から若い男たちの嬌声の後に、どぼんという音が連続して聞こえた。男たちが海に飛び込んだのだ。
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堂ヶ島温泉ホテルアクーユ三四郎

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ロビー

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ロビーから海の眺望

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貸切露天風呂「だんがいの湯」

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貸切露天風呂「だんがいの湯」の洞窟

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客室

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客室

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客室から見た夕日

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ロビー奥のテラスから出ると「希望の鐘」

 夕食は二階の和式宴会場でいただいた。この宿は料金の割にはすばらしく料理がよいことで知られている。豪快なカサゴ唐揚げは逸品だ。
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夕食膳
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 翌日5時20分から散歩にでる。まだ薄暗く海岸の見晴らしはだめだ。中心部の海岸をすぎ、乗浜地区の海水浴場へ行く。温泉民宿の乗浜荘、海水荘、貞蔵荘や土産やが立ち並んでいる。奥へ行くと「沢田公園露天風呂」の看板に導かれて南側へ下ると右手に「有形文化財 白岩山岩窟壁画」に気がつく。室町中期に描かれたという天福寺跡の廃寺跡の7体の仏像画。天福元年(1,233年)の創建だという。

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堂ヶ島海水浴場

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有形文化財 白岩山岩窟壁画

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突き当たると漁船係留の漁港

さらに下ると漁船が係留する港に突き当たる。右折した100mに「沢田公園露天風呂」がある。20台が駐車できる駐車場から72段の階段を登ると男女別の露天風呂がある。入浴料は大人が500円、小人が150円。眺望がすばらしい。浴槽の大きさは2×2mほど。9~12月の営業時間は9時~18時、シーズンの6~8月は、9時~20時。帰り際の天窓堂公園の海岸で、丸い石を拾う男性を見つけた。拙句「石拾う浜の男や秋深し」「宴後の浜波静か秋深し」
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沢田公園

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高台のある沢田公園露天風呂

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海岸で丸石を拾う人

堂ヶ島マリンに20分間乗船、天窓洞をくぐってきたが、天竜ライン下りの転覆事故で死者が出た影響で、乗船時には救命具をつけるよう指示された。乗り場付近の売店にきれいな貝殻を加工した商品が展示され、売り子さんがお客に勧めていたがなかなか売れない。沼津で昼食後、白糸の滝見学に向かった。かつては富士急レストセンターなどの休憩所があり、大型バスの駐車場が無料だったと思ったが、レストセンターは無く駐車場は有料だった。音無しの滝は見事だったが、白糸の滝は階段が台風の影響で修理されず、階段から下は立ち入り禁止だった。長い不景気で修理する予算も取れず、ますます観光客は遠ざかるばかりだ。
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堂ヶ島遊覧にある売店展示物

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白糸の滝の音無しの滝

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白糸の滝

エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm

温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html

旧街道をあるく旅 http://aaspa.web.fc2.com/index-tabi.html
温泉グッズ 譲ります、譲ってください。http://www.a-spa.co.jp/mania/index.html



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温泉夜話 中国東北部(旧満州)温泉めぐりと高熱入院のはなし [温泉マニア]

温泉夜話 中国東北部(旧満州)温泉めぐりと高熱入院のはなし
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湯崗子温泉 ラストエンペラー溥儀が入浴した浴槽「龍池」

 2011年9月16日~19日に中国東北部の温泉めぐりに出かけた。旧満州時代から日本人が開発にかかわり、三大温泉地といわれる五龍背温泉を除いた熊岳城温泉、湯崗子温泉と旅順の老鉄山温泉の三ヶ所に宿泊・入浴した。特に旧満州の皇帝となったラストエンペラー愛新覚羅溥儀が1週間訪ねて「我は満州皇帝になろうと思う」と表明した湯崗子温泉の対翠閣の浴室に入浴するのが念願の夢だった。当時の対翠閣の建物は、洋風の建物だったが、現在は中華風の朱色の宮殿造りに1997年にリニュアルされ、ホテル名も龍宮温泉に変わった。皇帝や皇后のために造られた浴室「龍池」「鳳池」がそのまま残されていた。9月17日夜、事前に予約して龍宮温泉「龍池」の入浴に出かけた。2時間240元(1元13円)をフロントで支払う。浦島太郎のタイル絵が描かれた地下への入り口の階段を下りるとダブルベットが置かれた更衣室、奥に広い龍の絵柄の装飾に満ちた浴室、さらに奥に籐造りのベットが二台用意されたマッサージ室があった。2時間の持ち時間はもたないが、出たり入ったりの皇帝と語るがごとく1時間を粘ってなんとか時間を過ごした。
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湯崗子温泉「龍宮温泉」

17日午前中に、熊岳城温泉の創業二年目の豪華ホテル「天沐営口熊岳城温泉度暇村」の露天風呂に入浴した。中国は温泉ブームで午前の早い時間にも関わらず、観光バスで中国人がどっと入浴に訪れていた。入浴料は200元と値段は破格だった。温泉プールのような大浴場の奥に10ヶ所ほどの趣の異なる木造造りの小屋に内湯や露天風呂が散在していた。男女別の更衣室で水着に着替えて入場するのだが、日本では入り口に温水シャワーで身体を洗う設備があるが、ここにはなかった。一度に100人は入浴していただろうか。寒かったので、バスタオルをかけて露天を走り回っていた。文字通り、身体を張っての取材だった。湯崗子温泉で一泊し、18日の午前中には名物のどろ湯を体験した。円形ドームの全泥宮に100元を支払って入館した。浴衣を着てスコップで掘ったところに寝転がり、固めの泥土を身体にかけてもらう。これが結構重く、15分もするとじわじわと熱くなってくる。シャワーで泥を洗い流し、近くにある温泉浴で身体を温めてから、出てきた。そのころから体がだるくなって、風邪をひいたかなと感じた。湯崗子温泉からタクシーで大連・旅順に移動し、老鉄山温泉に宿泊して帰国した。

さて、体のだるさは消えず、帰国してからも38.5~39.4度の高熱が下がらず、19日に近くのO医院で解熱剤をもらうも効果は変わらず、翌々日には陰部が痛くなってきた。2年前から前立腺肥大病と膀胱頚部硬化症で手術以来、膀胱結石が続いていたのでそのT病院へ駆け込むと即入院となった。病名は「精巣上体炎」とかで、尿道から雑菌が入り、膀胱から睾丸に移り炎症を起こしていた。結局一週間の入院をすることになり、命がけの温泉取材となった。

後で考えると、入浴施設が新しいので気にしなかったが、中国人の入浴マナーがどうなのかは知る好もないが、純潔傾向で抵抗力のない日本人だけが炎症を起こして入院騒動を起こしているのかもしれない。20年前に北京の銭湯に入浴したことがあるが、湯船に入り石鹸を使って身体を洗っていた。乳白色に濁り、垢が一面に浮いていて、肝炎を心配してしばらく気が気でなかったことを思い出した。

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甲州街道を歩く 第4-2回 高尾~小仏峠~相模湖 歩きなおす 2011年10月10日 [旧街道を歩く]

甲州街道を歩く 第4-2回 高尾~小仏峠~相模湖 歩きなおし 2011年10月10日
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小仏峠の明治天皇御小休所跡と石仏

 9月11日に第4回目を歩いた八王子~相模湖までの道のりで、間違えて国道20号線沿いの大垂水峠経由で歩いてしまった。小仏峠にはいつ右折するのかと思いながら、本来の旧道よりも長い距離を歩いてしまった。小原宿本陣を見学した時に、11月03日(木)に恒例の「大名行列祭り」が行われるので、その日程に合わせて、間違えた高尾から小仏峠経由で相模湖へ歩きなおそうと思っていた。11月03日に仕事の関係で、早朝から歩けないと判ったので、10月10日に代替で歩き、大名行列祭りを見に当日は電車で行くことにした。

JR中央線高尾駅北口に出たのが、9時35分。20号線を西へ歩き、JRのガードをくぐって西浅川の信号を右折して516号線へ入る。この交差点には、近所の方が「お仏峠への表示があるから、わかりますよ」と言われてきたが、小仏峠方面への表示がなかった。駒木野病院前を通過。
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JR高尾駅を出て、すぐのガード

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「西浅川」の信号・ここを右折する。

 9時55分、右手の駒木野宿の公園があり、小仏関址、駒木野宿石碑、関所絵図の看板がある。元和9年(1623年)以降、4人の関所番(明け六午前6時から暮れ六つ午後6時まで)をしたという。「史跡・小仏関址」石柱の前に丸石と平石がある。関所を通るものは、丸石に関所手形を出して乗せ、手前の平石に手を着いて頭を下げたのだという。
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駒木野宿の公園

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小仏関址、駒木野宿石碑

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関所絵図

 すぐ先の左手に、「甲州街道念珠坂」石碑が建ち、地蔵様が鎮座する。圏央道反対の看板が目立つ。10時05分には荒井地区、20分後には浅川国際ます釣り場を通過する。日影地区に入るとひんやりと気温が低くなる。峯尾姓が多く、無人販売の店がでている。
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「甲州街道念珠坂」石碑と仏像

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圏央道反対の看板

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圏央道の工事

 10時27分、分岐点になり左手は高尾山、右手は小仏峠、景信山の表示版。ずっと私の前を歩いていた軽装にペットボトルを持つ男性を追い抜くときに、「どちらまで?」と尋ねると「相模湖まで」と応えたので、「どのくらいの時間がかかりますかね?」「3時間くらいかな」といわれたので、小仏峠経由の古道をよく知らなかったので、ずいぶんと早く歩けるものだなと思った。
10時40分、小仏バス停着。JR高尾駅からのバスの往来はここまでで、休日は1時間に1~2本の便がある。200m先の左手に断食道場で知られる宝珠寺がある。ここからの車道は九十九折の舗装道路で、舗装道路が切れた処からじゃり道が始まる。
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高尾山と小仏峠の分岐点

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バス停終点

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断食道場で知られる宝珠寺

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無人販売

 15分ほどで山道に変わる。しばらく登ると木漏れ陽が見えて山頂が近いことを感じさせる。11時18分、標高560mの小仏峠山頂に着く。明治天皇御小休所跡の脇に石仏がある。昭和53年刊の今井金吾著「今昔三道中独案内 日光・奥州・甲州」に「ここから350m西、左手台地にある宝珠寺には、これらの三度飛脚仲間の納めた常夜灯が立つ。」先ほど通過した宝珠寺は元はここにあったのか?高尾山、景信山、陣馬山からのハイキングルートにあたるようで十数人が行きかう。茶店があるかと期待していたが、営業をしてなかった。
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小仏峠の山頂

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山頂の石仏

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山頂の絵地図

 底沢バス停行きのルートを杉の葉を踏みしめながら下る。11時42分、正面高速道路が見えてくる。急坂が続き、本当にこのような古道を何百人もの大名行列が駕籠を担いで歩いたのかと疑問を感じてしまうほどだ。高度が低くなるにつれて、虫の音が鳴り響く。そこで拙句「小仏の下り高鳴る虫時雨」11時50分、舗装道路に到着。小栗判官の照手姫伝説がある美女谷温泉はここから1kmほど北側になり、南側に下ると12時15分、底沢バス停にでる。
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小仏峠からの山道

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底沢橋

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小仏峠から下山したところ

 前回ここからは歩いたので、バスがあればバス移動でもよいと時間を見るとすでに出てしまっていた。さきの小原の郷で食事場所がないか尋ねる。「相模湖駅までの中間にレストランがあるが、オーナーが気まぐれだから休みかもしれない」行ってみると「RESTAURANT GREEN SPAT」は今開店したばかりのようだった。生姜焼きランチと生ビールをいただいて息をつく。窓越しの雑木林の風景を見ながら、幸せなひと時を過ごす。ここからは10分でJR相模湖駅へ。この次は、11月03日の小原宿大名行列の大イベントを取材する予定だ。
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小原の郷

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小原宿本陣

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レストラン

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レストランの内部

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JR相模湖駅

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11月03日に行われる大名行列(パンフレット「甲州夢街道」からの写真)


☆エッセイ温泉夜話 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/archive/c35629-1
☆水戸街道を歩く⑦土浦宿から石岡宿 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-05-25
☆水戸街道を歩く⑥牛久から土浦宿 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-03-25
☆水戸街道を歩く③松戸宿~小金宿~柏へ。https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-01-10
☆シルクロード・敦煌の莫高窟、鳴沙山、月牙泉へ。https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2019-10-22
☆信州・白馬温泉に長期滞在し、ハイキング三昧へ! https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-14
☆ミャンマー最大の名所・仏教建築群バガンに来た! https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-15
☆インドネシア滞在の旅 出国審査で「違法滞留」https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2018-07-01
☆奄美大島へ友人と古民家探しに行く!http://hide-tabi.blog.so-ne.t.ne.jp/2017-12-28
☆危機一髪エッセイ http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2017-02-26
☆四国歩き遍路 第1番・霊山寺~第6番・安楽寺http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2017-03-25
☆北国街道を歩く 軽井沢追分宿からの挑戦!http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2016-08-12
☆旅と温泉の情報室 http://aspa.starfree.jp/
☆旧街道を歩く旅 http://aspa.starfree.jp/tabi/nikko/index.html
★スペイン聖地サンティゴ巡礼を歩く 初日サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから
 http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19
☆海外温泉入浴珍道中 http://aspa.starfree.jp/junyoku/matsuno.htm
☆旅と温泉の思い出ショップ http://aaspa.web.fc2.com/shop/
☆おんせん県おおいたで、生活費1ヶ月6~7万円で過ごせるか挑戦中!第2弾
 http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01


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中国東北(旧満州)地方の温泉巡り・その3 旅順・老鉄山温泉 [海外のはなし]

その3 旅順・老鉄山温泉
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混浴露天風呂・勿論水着着用(パンフレットから)

9月18日、湯崗子温泉からタクシーで3時間半かかって大連に到着した後、長距離バス乗り場「北崗橋バスターミナル」へ歩いた。大連駅から1.5kmほどの場所だ。バスターミナルに着くときっぷ売り場がわからない。聞く人によりあちこち振り回された。そのうちに5人ほどの男達に取り囲まれ、結局もぐりタクシーと240元から交渉し、170元で老鉄山温泉へ行くことになった。この日何度か日本語がわかるスタッフがいるという老鉄山温泉に電話をしていた。「今日あいているかどうかわかりません。大連からタクシーで150元くらいです」のつぶやき。「えいっ直接行ってしまえ!」
もぐりタクシーは、相当スピードを出して走ったが、1時間40分かかって17時15分に着いた。黄海と渤海の境目を見ることができる遼東半島最南端に程近いところに老鉄山温泉がある。かつては将軍山と呼ばれていた老鉄山の麓、大連市旅順口区にある老鉄山温泉は、大連市内中心部から55km。市内から無料送迎バスが運行しており、日帰りの場合大連市内発10時30分、17時30分帰りの宿泊の場合は10時30分発、帰りは翌日の9時30分となる。

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老鉄山温泉正面

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玄関とロビー

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ロビーの一角

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フロント脇に掲げられる料金表
 
フロントで宿泊はできるが、宿泊料金は通常2人で460元からだという。ネット情報で170元と聞いていたので驚いた。最近料金の改定をしたという。入浴・食事1回付きは108元、宿泊・食事2食付で1人280元、2名以上で230元。お金がないので何とかしてと交渉し、ようやく和室で230元に決まったが、人民元が翌日のホテルを5時発の空港までのタクシー代180元を確保すると元(じんみんげん)が足りないので日本円5,000円で支払いたいというと、延々30分もかかってお釣りの計算で3人の女性が相談。暗くなるので先に浴室の撮影に行ったが、すでに露天風呂は暗すぎてだめだった。それから2階の204の和室に案内していただいた。和室は10畳トイレ付き、テレビ、エアコン付き。
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2階の和室10畳トイレ付き

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和室のトイレ

 夕食は18時から19時までのバイキングとなっている。入浴のお客も同じメニューらしい。冷たいビールであわただしく夕食にありついた。これまで行った食堂には冷たいビールがなかったので、とても美味しく感じられた。大連在住の日本人客が多いと聞いていたが、誰とも会わなかった。
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レストラン 日帰り入浴客も食べに来る。

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私がいただいたお料理の一部

 老鉄山温泉は、2001年11月、北九州の日本人が地下1,500m発掘して日本式の温泉旅館をオープンした。客室は畳敷きに障子の和室、布団で休む。離れには和洋中折衷の豪華別荘もある。源泉が58度のカルシウム・ナトリウム・マグネシウム・炭酸水素、塩素イオンなど30種類の成分を含む天然温泉。1日300tの湧出量を誇る。美人の湯といわれ、神経痛、筋肉痛、関節痛、肩こり、腰痛、痔、婦人病、肥満症に、飲用では糖尿病、高血圧、動脈硬化症、便秘に効能がある。
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浴室入り口

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男性用大浴場・内風呂

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露天風呂(パンフレットから)
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露天風呂(パンフレットから)

 浴場は男女別の内湯と露天風呂があり、水着なしで入浴でき、日本風の入浴が楽しめる。混浴の露天風呂は勿論、水着着用が必要だ。サウナ、マッサージ、休憩室、ビリヤード、バー、レストラン、麻雀室、卓球場、カラオケもある。
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1階のバー

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バー内部

 旧満州三大温泉の一つに「五龍背温泉」がある。今回の温泉取材旅行で、ぜひとも行きたかったが、湯崗子温泉から約200kmも離れ、今回列車移動はとても無理とわかり諦めた。
北朝鮮との国境に近い、丹東から車で30分のところ、鳳凰山麓にある。丹東の(鉄道駅前にある)バスターミナルから「鳳山」又は「五龍背温泉」行きに乗り、「温泉山荘」下車。バス料金は2~2.5元。この温泉も日清、日露の時代から、日本人に利用された温泉で、日清戦争の折に日本軍が占領した時に温泉を発見し、日露戦争時には満鉄社員の保養所として利用された。日本人が開発した温泉で、今でも日本人が建てた湯小屋建築が残っている。かつて南満州鉄道直営の五龍閣に「本館」「保養館」「聚楽館」があり、本館は食事付で他は自炊だった。
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昭和初期の五龍背温泉(昭和6年刊の温泉案内から)

 今は丹東市鉄道局の保養地として温泉山荘「遊泳館」に温泉プールなどがあり、一般に開放されている。日本風の露天風呂もあり、水着着用で楽しめる。五龍背鉄路療養院の隣の瀋陽軍区五龍背療養院の中に旧満州国時代の温泉施設があるが、外国人は立ち入り禁止だ。泉温71度の無色透明のアルカリ性温泉。炭酸塩・重炭酸塩等を含む弱塩泉。やや塩味。神経痛、胃炎、関節痛、皮膚炎など多くの慢性病に効能あり。

エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm

温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html

旧街道をあるく旅 http://aaspa.web.fc2.com/index-tabi.html
温泉グッズ 譲ります、譲ってください。http://www.a-spa.co.jp/mania/index.html



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中国東北部の温泉巡り その2 鞍山湯崗子(とうこうし・タンガンズーウェンチュエン)温泉 [海外のはなし]

その2 鞍山湯崗子(とうこうし・タンガンズーウェンチュエン)温泉
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ラストエンペラー溥儀が入浴した「龍池」

 鞍山湯崗子(とうこうし・タンガンズーウェンチュエン)温泉は、旧満州時代に日本人が好んで利用された有名な温泉地で、当時から高級な温泉地として施設が整っていた。旧満州国皇帝溥儀も「自伝わが半生」で日本風洋館で施設が豪華で、料理も美味しかったとの記述を残している。温泉の歴史は古く、貞観18年(644年)に太宗の東征時に湯崗子温泉で座湯をしてたいそう悦んだと記録に残る。
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昭和初期の湯崗子温泉「対翠閣」(昭和6年版 温泉案内から)

1904年、帝政ロシアに接収され軍の療養所が設けられ、1905年には日露戦争に勝利した日本がその権益を引き継ぎ、陸軍はここに総司令部と転地療養所を設けた。温泉は旧満鉄の所有となり大開発し日本旅館龍宮温泉対翠閣を建設した。昭和6年の「温泉案内」によると、当時旅館対翠閣の他に玉泉館と日帰り入浴の清林館があった。この頃には日露戦争時の療養所だった清林館の浴槽が存在していた。
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湯崗子温泉街入り口

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荷花湖遊歩道の一角

 1931年、満州皇帝になる前のラストエンペラー溥儀は、湯崗子温泉対翠閣に1週間滞在し、新聞記者に「我は満州皇帝になろうと思う」と表明したことで有名。ラストエンペラー溥儀が入浴したという浴室が今でも残っている。溥儀を迎えるため、対翠閣が溥儀風呂「龍池」と皇后風呂「鳳池」を造った。対翠閣は1997年に宿名を「龍宮」と改称し、龍宮城を模した建物にリニュアルし観光客を誘致した。泉温は57~65度のカルシウム・ナトリウム・硫黄・マグネシウムを含む温泉、アルカリ性の肌がつるつるする温泉。現在は大きな池「荷花湖」を中心に宿泊施設が整っていて温泉街をかたどっている。熊岳城から湯崗子温泉へは、長距離バスで行くことにした。三輪車(4元)でバスターミナルへ行き、出発の13時20分までに食事をとる。薄い手袋をつけてダイナミックに食べる太骨、蚕を揚げた蚕踊、牡蠣・ホタテ・ホッキ貝を焼いたものなど75元。ここは食材を指さして調理してもらうのだ。
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蚕を揚げた蚕踊、なかなか美味しい。

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食材の魚が陳列

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熊岳城から鞍山駅までの長距離バス

 バスは2列目に乗る。最初は2人だけ。1時間ほどしてどっと乗ってきたが、窮屈なのに皆前の方に座っている。そのうちに時代のもののDVDが上映され、皆その画面に釘付け。バスの前方に座る理由はそこだった。日本の観光バスのように中間にテレビ画面が無いので、前に来ないと見えないのだった。鞍山近くになると何キロメートルものデントコーン畑だ。飼料用に牧場でもあるのか。実は湯崗子温泉は、日本で玉泉館の予約を取っていたが、熊岳城で知り合った日本語がちょっと話せる人が、「龍宮温泉は、日本人は泊まることができないそうで、やむなく玉泉館にした」というと「私の知り合いが湯崗子温泉にいるから予約を取らせる。大丈夫だから」というので「玉泉館」の予約をキャンセルした。ところが、ロシア人の客で毎日満室だと・・・。それでどうしてくれる?といったら、「大丈夫、400元のいいホテルを予約したから」という訳でそのホテルにタクシーで行った。
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鞍山駅

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湯崗子温泉「七病区」というホテル

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「七病区」のロビー

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客室

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客室のバストイレ

 「七病区」というホテルで、ロシア人を誘致するために治療用のお客を受け入れているホテルの一つだった。ここでは九病区までのホテルがあるから、昔からある竜宮温泉、玉泉館、日帰り対応の清林館に迎賓楼、七号楼、全泥宮、友誼宮、官庁区この九ヶ所の療養所やら宿泊施設があるらしい。皮膚科という棟もあった。宿のフロントには看護婦帽子をかぶった女性がいた。温泉地には医者が常駐し、各療養所で必要があれば療養施設にある処置室で、治療も行われるようだ。療養目的の宿泊施設のようだが、部屋はバストイレ付きの一般のホテルと変わらない。結局、宿泊料金は230元だった。龍宮温泉は260元、玉泉館は260元だった。湯崗子温泉は、外国人の誘致に熱心で、ハバロフスクなど国境に近い各都市から腰痛、関節痛、糖尿病などロシア人の観光客が年間5,000人、1週間から1ヶ月湯治とレジャーを兼ねて滞在するという。最近では女性の不妊治療目的が注目されている。
中心の池「荷花湖」の中に島があり展望台がある。周りは煉瓦を敷き詰めた遊歩道が整備されていて、ロシア人たちの散策の姿が目立つ。

 龍宮温泉に入浴に出かけた。皇帝の「龍池」に入浴したいとガイドブックを示してようやく通じた。ただ予約が必要で18時以降に来なさいという。出直して、18時30分に行きなおした。
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荷花湖にある島の遊歩道

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龍宮温泉正面

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龍宮温泉のロビー

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龍宮温泉の客室への廊下

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龍宮温泉「龍池」への入り口

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「龍池」の更衣室・休憩用のベットがある。

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「龍池」浴室

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浴室の天井

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浴室の左側のタイル絵

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浴室の奥の部屋・マッサージ室か?

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温泉プール(パンフレットから)

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皇后用の「鳳池」(パンフレットから)

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レストラン(パンフレットから)

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一般客室(パンフレットから)
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龍宮温泉の豪華客室(パンフレットから)

 入浴料金240元を支払う。通常の浴室・温泉プールの入り口と分かれて、地下へ降りたところ。階段正面に浦島太郎のタイル絵が描かれている。更衣室には鍵がかかり、ダブルサイズのベット、鏡台、洋服ダンスがある。浴室は10畳敷きほどの広さ。大理石造りで浴槽は直径3mの円形。底は5角型の台形で8個、中心に排出口をふさぐ木の栓がついている。足にひっかけてはずしてしまい、あわてて栓をねじ込む。側面の下の穴から湯がでてくる。天井は鉄骨に支えられた帽子型に龍の絵が何十個と描かれている。側面は煉瓦壁で左側には大海原に五艘の帆船が描かれ、右側には長方形の窓が二つ。奥の部屋には、水と温泉の蛇口があり、その下に大きなバケツと洗面器。籐造りのベット二台にシャワーが三ヶ所。入浴後はここでマッサージや垢すりなどをして優雅に過ごしたのだろう。この二時間の意味は大きい。ヨーロッパ風の感覚でこの時間なのだ。日本人なら、1回1時間にして回転効率を早めた方がよいのにと思ってしまうのでは。ここでもパンフレットをいただくのに苦労をした。ここで拙句「皇帝と湯屋で語らふ十六夜」

 「七病区」での夕食は25元、朝食は宿泊料金に含まれていた。観光客はほとんどがロシア人で皆恰幅がよい老人達だ。朝食は7時~8時までで、7時40分くらいからお客が食事中に片づけや掃除を堂々としている。入り口では残飯をどんどん所定の入れ物に放り投げ、お皿も乱暴に積み上げる。とても騒々しくて近くでは食べてはいられない。8時までに従業員は片づけや掃除を終えて、昼食の用意もすませるつもりのようだ。これでは日本人観光客の誘致は成功しないだろう。
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「七病区」のレストラン

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バイキングの料理の一部

 翌日、朝食前の散歩で、温泉街を散策する。予約を一旦しながら、キャンセルをしてしまった「玉泉館」にも足を運んだ。歴史を感じさせる豪華なホテルでキャンセルを後悔する。
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ところどころに源泉口があり、湯気を立てている。

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荷花湖の遊歩道

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玉泉館の全景

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玉泉館

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玉泉館のロビー

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玉泉館のロビーに掲げられた額

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玉泉館の温泉プール(パンフレットから)

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玉泉館の客室(パンフレットから)

朝食後に 全泥館に行き、泥湯を体験した。この泥は、数億年前に火山が噴火した時の花崗岩の灰を採取して、温泉を混ぜて蒸しあげて作られたもので結構硬い。100元を支払うとバスタオルとフェイスタオル、サンダルと旧式の鍵を受け取る。更衣室で着替えて、泥湯の体育館のような大会場に移動する。四方には泥湯の場所があり、すでに7~8人のお客に泥土をかけている従業員がいる。一人分横たわる用の穴を堀り、土の塊をスコップでどんどんと全身にかける。胸の部分は避けている。スコップを振り上げる音が耳元で聞こえる。スコップの裏で身体に乗せられた塊の泥を砕く。まだかまだかと15分間がすぎるのを待つ。重い、熱い・・・・。その後はシャワーで泥を流し、温泉に入る。この後から、どうも体が熱く、だるい症状を感じる。
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全泥館のドーム全景

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全泥館の正面

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全泥館の受付フロント

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全泥館の更衣室

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ドームの中に温泉浴槽と泥湯室

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泥湯のスコップで泥をかけている様子

 湯崗子駅に戻り、ここで乗り合いの知り合いの友人達3人が落ち合い、大連までタクシーで一人100元の約束で、11時30分発移動する。途中で1人乗り込み計4名になる。運転手は若い人。大連の直前の三十里保PAで大連から来る普通自動車を20分ほど待つ。安く運行するのに渋滞を避けて、やりくりをしているようだ。結局3時間30分かかって大連駅まで来た。

エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm

温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html

旧街道をあるく旅 http://aaspa.web.fc2.com/index-tabi.html
温泉グッズ 譲ります、譲ってください。http://www.a-spa.co.jp/mania/index.html


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