上州の一軒宿 霧積温泉 湯元金湯館――いまだ健在! [温泉巡浴]
上州の一軒宿 霧積温泉 湯元金湯館――いまだ健在!
5月27日付東京新聞夕刊に「山奥にひっそり一軒宿 群馬県・霧積温泉」の記事が掲載された。「まだ健在なのだ」と感慨深い。私が1981年6月7日に投宿した国内巡浴188湯目の宿だった。43年前のことだ。押入れに積んであった「巡浴記録」を探したら、当時のパンフレット、宿の申し込みはがきが張り付けられていた。はがきは、料金受取人払で「横川局承認1号」「差出有効期間昭和56年6月1日から昭和57年5月31日まで」の印字がされていた。東京新聞掲載のパンフレットの写真とは多少異なる。宿の正面にかつて自家発電していた水車がある風景はよく覚えている。アクセスは、高崎駅から信越本線で横川駅、タクシーまたは車で約30分で金湯館駐車場へ。ここからは約30分歩く。事前の予約で駐車場からは送迎バスあり。
群馬県と長野県の県境に位置し、上信越高原国立公園の秘湯。創業は1884年(明治17年)、当時は東京からの避暑地として栄え、長生館、錦楓閣、渓香館など旅館と別荘を併せて42軒の建物があり、政財界、文学界の重鎮が霧積の地を馬やお籠、人力車で訪れていたという。信越線が開通してからは、軽井沢が霧積温泉に代わって避暑地として開発された。明治43年(1910年)、本山津波で大半の家屋が流失。唯一金湯館のみが被災を免れた。昭和2年発行の「温泉案内」の霧積温泉のページでも旅館は金湯館のみ記されていた。本館はほぼ当時のままで、主な客室は平成に増築された別館。勝海舟は明治20年(1887年)頃、皮膚病の治療におとずれた。勝海舟の碑も残る。伊藤博文ら30人ほどが来訪し、明治憲法の草案を練ったとされる部屋も残されている。小説家の森村誠一は、大学3年の時この「金湯館」に泊まった。軽井沢までハイキングに行く際、この旅館で出してくれたお握りを包んだ包装紙に目をとめた。「かあさん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?ええ、夏碓井から霧積へ行く道で、渓谷へ落としたあの麦わら帽子ですよ」これは西条八十が霧積に来て書いた「帽子」と詩の一説だった。後に森村が後になって執筆したのが「人間の証明」だった。後に昭和52年(1977年)映画化された。
自然湧出の湯量は、1分間に約400リットルの加温・加水・塩素添加循環なしの源泉かけ流しの湯。泉質はカルシウム硫酸塩泉で、無色透明の約40度の温めの湯だ。
1980年当時、1泊2食付き(税別)4,500円から6,000円。3時間以内の休憩料800円より。長期滞在3食5泊以上5,000円より。自炊3,000円より。
現在の公式HP;https://kirizumikintokan.com/gaiyo-onsen.html
☆エッセイ温泉夜話:http://aspa.starfree.jp/yawa/index.htm
☆鎌倉街道を歩く https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2022-11-09
☆「多拠点生活」ADDressを試してみる! https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-10-24
☆過去に旅した印象深い景を描こう!シルクロード、スペイン巡礼を。
https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-10-03
☆エッセイ温泉夜話 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/archive/c35629-1
☆スペイン「聖地サンティゴ巡礼」の旅 2012年12月~2013年7月15日の記録
https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2017-07-20
☆シルクロード・敦煌の莫高窟、鳴沙山、月牙泉へ。https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2019-10-22
☆信州・白馬温泉に長期滞在し、ハイキング三昧へ! https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-14
☆ミャンマー最大の名所・仏教建築群バガンに来た! https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-15
☆インドネシア滞在の旅 出国審査で「違法滞留」https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2018-07-01
☆奄美大島へ友人と古民家探しに行く!http://hide-tabi.blog.so-ne.t.ne.jp/2017-12-28
☆危機一髪エッセイ http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2017-02-26
☆四国歩き遍路 第1番・霊山寺~第6番・安楽寺http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2017-03-25
☆北国街道を歩く 軽井沢追分宿からの挑戦!http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2016-08-12
☆旅と温泉の情報室 http://aspa.starfree.jp/
☆マツノヒデマサの旧街道を歩く旅 http://aspa.starfree.jp/tabi/nikko/index.html
★スペイン聖地サンティゴ巡礼を歩く 初日サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19
☆スペイン聖地サンティゴ巡礼を歩く・全行程の記録 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2017-07-20
☆海外温泉入浴珍道中 http://aspa.starfree.jp/junyoku/matsuno.htm
☆旅と温泉の思い出ショップ http://aaspa.web.fc2.com/shop/
☆おんせん県おおいたで、生活費1ヶ月6~7万円で過ごせるか挑戦中!第2弾
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01
5月27日付東京新聞夕刊に「山奥にひっそり一軒宿 群馬県・霧積温泉」の記事が掲載された。「まだ健在なのだ」と感慨深い。私が1981年6月7日に投宿した国内巡浴188湯目の宿だった。43年前のことだ。押入れに積んであった「巡浴記録」を探したら、当時のパンフレット、宿の申し込みはがきが張り付けられていた。はがきは、料金受取人払で「横川局承認1号」「差出有効期間昭和56年6月1日から昭和57年5月31日まで」の印字がされていた。東京新聞掲載のパンフレットの写真とは多少異なる。宿の正面にかつて自家発電していた水車がある風景はよく覚えている。アクセスは、高崎駅から信越本線で横川駅、タクシーまたは車で約30分で金湯館駐車場へ。ここからは約30分歩く。事前の予約で駐車場からは送迎バスあり。
群馬県と長野県の県境に位置し、上信越高原国立公園の秘湯。創業は1884年(明治17年)、当時は東京からの避暑地として栄え、長生館、錦楓閣、渓香館など旅館と別荘を併せて42軒の建物があり、政財界、文学界の重鎮が霧積の地を馬やお籠、人力車で訪れていたという。信越線が開通してからは、軽井沢が霧積温泉に代わって避暑地として開発された。明治43年(1910年)、本山津波で大半の家屋が流失。唯一金湯館のみが被災を免れた。昭和2年発行の「温泉案内」の霧積温泉のページでも旅館は金湯館のみ記されていた。本館はほぼ当時のままで、主な客室は平成に増築された別館。勝海舟は明治20年(1887年)頃、皮膚病の治療におとずれた。勝海舟の碑も残る。伊藤博文ら30人ほどが来訪し、明治憲法の草案を練ったとされる部屋も残されている。小説家の森村誠一は、大学3年の時この「金湯館」に泊まった。軽井沢までハイキングに行く際、この旅館で出してくれたお握りを包んだ包装紙に目をとめた。「かあさん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?ええ、夏碓井から霧積へ行く道で、渓谷へ落としたあの麦わら帽子ですよ」これは西条八十が霧積に来て書いた「帽子」と詩の一説だった。後に森村が後になって執筆したのが「人間の証明」だった。後に昭和52年(1977年)映画化された。
自然湧出の湯量は、1分間に約400リットルの加温・加水・塩素添加循環なしの源泉かけ流しの湯。泉質はカルシウム硫酸塩泉で、無色透明の約40度の温めの湯だ。
1980年当時、1泊2食付き(税別)4,500円から6,000円。3時間以内の休憩料800円より。長期滞在3食5泊以上5,000円より。自炊3,000円より。
現在の公式HP;https://kirizumikintokan.com/gaiyo-onsen.html
☆エッセイ温泉夜話:http://aspa.starfree.jp/yawa/index.htm
☆鎌倉街道を歩く https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2022-11-09
☆「多拠点生活」ADDressを試してみる! https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-10-24
☆過去に旅した印象深い景を描こう!シルクロード、スペイン巡礼を。
https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2021-10-03
☆エッセイ温泉夜話 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/archive/c35629-1
☆スペイン「聖地サンティゴ巡礼」の旅 2012年12月~2013年7月15日の記録
https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2017-07-20
☆シルクロード・敦煌の莫高窟、鳴沙山、月牙泉へ。https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2019-10-22
☆信州・白馬温泉に長期滞在し、ハイキング三昧へ! https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2019-06-14
☆ミャンマー最大の名所・仏教建築群バガンに来た! https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2019-02-15
☆インドネシア滞在の旅 出国審査で「違法滞留」https://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2018-07-01
☆奄美大島へ友人と古民家探しに行く!http://hide-tabi.blog.so-ne.t.ne.jp/2017-12-28
☆危機一髪エッセイ http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2017-02-26
☆四国歩き遍路 第1番・霊山寺~第6番・安楽寺http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2017-03-25
☆北国街道を歩く 軽井沢追分宿からの挑戦!http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2016-08-12
☆旅と温泉の情報室 http://aspa.starfree.jp/
☆マツノヒデマサの旧街道を歩く旅 http://aspa.starfree.jp/tabi/nikko/index.html
★スペイン聖地サンティゴ巡礼を歩く 初日サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19
☆スペイン聖地サンティゴ巡礼を歩く・全行程の記録 https://hide-tabi.blog.ss-blog.jp/2017-07-20
☆海外温泉入浴珍道中 http://aspa.starfree.jp/junyoku/matsuno.htm
☆旅と温泉の思い出ショップ http://aaspa.web.fc2.com/shop/
☆おんせん県おおいたで、生活費1ヶ月6~7万円で過ごせるか挑戦中!第2弾
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01
うーん、秘湯のイメージ(^_^;) カルシウム硫酸塩泉に興味津々(^_^)v
by yokomi (2024-06-05 23:20)
yokomi さん、ありがとう。ゆっくり長く入りたい温泉ですね。何といっても静けさがいい!
by hide-m (2024-06-06 23:08)