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家康由来の「安部川もち」と安部川上流の梅ヶ島温泉梅薫楼のこと。 [温泉マニア]

家康由来の「安部川もち」と安部川上流の梅ヶ島温泉梅薫楼のこと。

5月18日の東京新聞の記事に静岡県の「安部川もち」の話題が紹介されていた。昔、安倍川の最上流では金の採掘が盛んにおこなわれていた。そしてあるとき検分に出向いた徳川家康が茶店を訪れ、のおもち搗き立ての餅にきなこをまぶしたものを献上したところ、余りのおいしさに餅の名前を尋ねられた。そこで男が「金山からこぼれた金の粉をすくいあげて、もちにまぶして作る「金粉餅(きんこもち)」と申します」と答えたところ、家康は彼の機転に感心して、改めてこのもちを「安倍川もち」と命名した。江戸時代に栄えていた「安部川もち」も戦時中は、物資不足で精算が途絶えた。戦後に復活させたのは、やまだいちの創業者故山田一郎氏が私の生年の1950年3月、静岡駅で1箱50円で販売され人気になり当時の昭和天皇も各地の視察の際、静岡駅で電車を止めて買い求めたという。1980年代旅行業界にいた私は添乗員として幾度もツアー客を率いて、登呂遺跡の「やまだいち登呂もちの家」で安倍川もちが二個入れたランチを1,500円前後で手配したことを思い出す。安部川を越して西へ行くと江戸風情のとろろ汁の丁子屋にも団体客の昼食で好んでいったことも。さっぱりしたとろろ汁で、私はもっと普段粘っこいのを食べ慣れているので、物足りない。
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さて、安部川上流約45㎞、標高1,000mのところに知る人ぞ知る秘湯・梅ヶ島温泉がある。戦国時代、金山を巡って今川氏と武田氏が長く勢力争いがあり、武田支配後は「信玄公の隠し湯」として傷ついた兵士の湯治湯として栄えてきた。安部奥の秘境で、温泉街には旅館が8軒、温泉民宿が2軒ある。泉質は無色透明の単純硫黄泉で、硫黄臭が少しある。PH9.6のアルカリ性で肌に滑りがある。泉温は40度で冬季は加温していたと思う。1980年11月に初めて入浴した私の国内温泉巡浴130湯目の温泉だ。当時私は、世田谷、中野地区の老人会の団体旅行の添乗員で良く行っていた温泉地。静岡市からの県道29線を北上。道が狭く二時間ほどかかった。梅薫楼は温泉街の中で設備が良かったことと当主が「足相術」を宴会場でお客の健康状態を見てくれるという個性的な宿だったから。
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「足相術」とは、この地は秘境で医者がいなかったので、当主の父親が素足の足を触手で健康状態を診察していたのを子供のころから見ていて身に着けたという。これが又よく当たるという評判だった。胃腸など内臓の病気、整体上のゆがみからくる障害などをよく当てていた。緊急を要する診断には、町の医者にかかることを薦めていた。観光バスのドライバーが「試しに見てもらおう」と診察していただいたら「肝臓がひどく疲れている。至急病院に行った方がよい」と診断され、帰ってから病院に行ったら、即入院したという話を後で聞き私も驚いた。

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よしあき・ギャラリー

素晴らしい情報をいただき、ありがとうございました。
是非、行ってみよう!
by よしあき・ギャラリー (2024-05-24 16:14) 

hide-m

よしあき・ギャラリーさん、ありがとう。梅ヶ島温泉の足相術のことはsもう40年ほど前の体験なので、いまは代が変わって「歴史上」のことになっているはず。
by hide-m (2024-05-25 08:39) 

青い森のヨッチン

足相術は現在も受け継がれているんですかねぇ~
ちゃんと受け継がれていって欲しいです。
昔から無医村ではこうした民間療法(この場合は施術なしですが)が伝わっていてうちの方ではあの”キンカン”で骨折を治療していたという達人がいたそうです。
by 青い森のヨッチン (2024-05-28 16:19) 

hide-m

青い森のヨッチンさん、ありがとう。ところによってできることを知恵を絞って生きて来たんですね。北海道の開拓農家生まれの私の村にも医者はいませんでした。熱を出すと父が注射を売ったり、虫歯は糸を巻いて強引に抜いていました。15歳に市街地に高校の下宿に出ましたが、ずっと医者はいなかったと思います。ですから、手遅れで亡くなった人もいたんだと思います。
by hide-m (2024-05-28 21:19) 

yokomi

うーん、時代を感じるパンフレット(^_^;) 硫黄泉に興味津々(^_^)v
by yokomi (2024-06-05 23:37) 

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