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釜ヶ淵公園・青梅市郷土博物館の「職人の仕事展」へ行く! [東京・青梅周辺]

釜ヶ淵公園・青梅市郷土博物館の「職人の仕事展」へ行く!
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青梅市での日本全国でシェア6割を誇った昭和20年代の青梅夜具地

 青梅市の釜ヶ淵公園は東京都内の人々にとっては憩いの場所で知られている。大きく蛇行する多摩川の大河原、土手には桜並木の古木。土手上には天然温泉を持つ「かんぽの宿青梅」、その一角に青梅市郷土博物館がある。
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かんぽの宿青梅 HP
https://www.kanponoyado.japanpost.jp/oume/

 郷土館の前には、19世紀初頭の一般農民が住んでいた古民家が保存、すぐ前には寒梅が咲いている。河原は4月初旬には桜並木で素晴らしい景観を見せる。多摩川の架かる鮎美橋を渡ると青梅市立美術館も近い。
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 青梅市郷土博物館では、4月4日まで「郷土工芸技術展―道具を通して見つめるものづくり」が開かれている。青梅名産や過去に盛んだった「青梅煎餅」「だるま」「青梅傘」「青梅夜具地」のほかに、げた職、鍛冶職、おけ職など今や職人が途絶えているものも。
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「青梅夜具地」は、大正末期より生産された綿による布団地などの織物で、安価で生活必需品として定着。特に昭和20年代に朝鮮戦争の特需や戦後復興期と重なり、昭和二十年代には最盛期を迎え全国のシェア六割を誇った綿の布団地。昭和23年の市内登録織機台数は2,385第、生産高は37万6000反。市内の商工業はうるおい、飲み屋街、複数の映画館や遊郭もあったという。平成11年に最後の工場、榎新織物㈱が閉鎖された。榎新㈱のラベルも展示されている。
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「青梅傘」は天保年間(1830~1843年)にはすでに製造されていた。柿渋にワサビ粉を混ぜて糊として使い、毛羽が立たない埼玉県小川和紙を使い丈夫で長持ちすると評判だった。昭和27~28年頃まで青梅には裏宿を中心に100軒の傘屋があった。平成10年に最後の傘職人が店を畳んだ。
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毎年1月12日に開催される「青梅だるま市」は、15~16世紀に始まった青梅の市の名残りを今に伝える青梅の冬の風物詩だ。当初は、養蚕の繁栄を願って、「まゆ玉」が主として売られていたが、江戸後期より縁起物としての「だるま」が売られるようになったといわれる。市が開催される当日は、旧青梅街道が歩行者天国となり、「だるま」の販売をはじめとした多くの露天が出店し、地元住民をはじめ、遠方からも多くの人々で賑わう。昔東京だるま(とうきょうだるま)、別名多摩だるま(たまだるま)ともいわれ、東京都西部で生産されている。主な生産地として、瑞穂町、青梅市、立川市。瑞穂町では8軒残っているが、青梅市では今では梅郷の職人が一軒残るのみだという。
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「青梅煎餅」は、明治初期に「一本(いちもと)煎餅」の作っていたものが元祖と言われ、製法を譲り受けた道味が梅型で焼きはじめ、その後他の店でも作られるようになった。青梅煎餅の焼き形の裏に青梅ゆかりの小林天渕、根本太助、横川好々などの詠んだ漢詩を入れているのが特徴。
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下駄
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神酒の口・正月飾りの縁起物。神棚へ供える御神酒徳利に挿して飾る
青梅市立郷土博物館HP
https://www.city.ome.tokyo.jp/site/provincial-history-museum/27815.html

二階の常設展には4000年から5000年頃の縄文時代のものが展示されている。駒木野遺跡住居跡出土土器と石棒である。市石棒(せきぼう)は、縄文時代の磨製石器の一つで、男根を模したと考えられる呪術・祭祀に関連した特殊な道具とみられる。郷土博物館の位置する多摩川対岸、千ヶ瀬町六丁目 917 番地付近にある遺跡から発見。大正2年3月、電柱の設置工事を行なった際、長さ 159 ㎝、最大経 16 ㎝、重さ 61kg の石棒が発見された事により遺跡の存在が確認された。石棒の大きいほうは、日本でも二番目に大きさだという。
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石棒
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多摩川畔の桜並木
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旧宮崎家と寒梅
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鮎美橋と桜並木
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鮎美橋

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トモミ

青梅には縁もゆかりもアル(笑)のですが、ここは行ったことないです、そんなんじゃモグリ呼ばわりされちゃいますね!


by トモミ (2021-01-27 10:46) 

yokomi

都内にもかんぽの宿が有るとは知りませんでした。泊まって博物館も見たいです(^_^)v
by yokomi (2021-01-27 23:31) 

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