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危機一髪エッセイー―満州飲泉巡りで、細菌に感染、睾丸炎症痛で入院のはなし [温泉マニア]

危機一髪エッセイー―満州飲泉巡りで、細菌に感染、睾丸炎症痛で入院のはなし
湯崗子温泉 龍宮温泉.jpg
玉泉館 客室.jpg
金森達 画

 2011年9月16日~19日に中国東北部の温泉めぐりに出かけた。旧満州時代から日本人が開発にかかわり、三大温泉地といわれる五龍背温泉を除いた熊岳城温泉、旧満州の皇帝となったラストエンペラー愛新覚羅溥儀が1週間訪ねて「我は満州皇帝になろうと思う」と表明した湯崗子温泉と旅順の老鉄山温泉の三ヶ所に宿泊・入浴した。

 17日午前中に、熊岳城温泉の創業二年目の豪華ホテル「天沐営口熊岳城温泉度暇村」の露天風呂に入浴した。中国は温泉ブームで午前の早い時間にも関わらず、観光バスで中国人がどっと入浴に訪れていた。入浴料は200元と値段は破格だった。温泉プールのような大浴場の奥に10ヶ所ほどの趣の異なる木造造りの小屋に内湯や露天風呂が散在していた。男女別の更衣室で水着に着替えて入場するのだが、日本では入り口に温水シャワーで身体を洗う設備があるが、ここにはなかった。一度に100人は入浴していただろうか。寒かったので、バスタオルをかけて露天を走り回っていた。文字通り、身体を張っての取材だった。  湯崗子温泉で一泊し、18日の午前中には名物のどろ湯を体験した。円形ドームの全泥宮に100元を支払って入館した。浴衣を着てスコップで掘ったところに寝転がり、固めの泥土を身体にかけてもらう。これが結構重く、15分もするとじわじわと熱くなってくる。シャワーで泥を洗い流し、近くにある温泉浴で身体を温めてから、出てきた。そのころから体がだるくなって、風邪をひいたかなと感じた。湯崗子温泉からタクシーで大連・旅順に移動し、老鉄山温泉に宿泊して帰国した。

 さて、体のだるさは消えず、帰国してからも38.5~39.4度の高熱が下がらず、19日に近くのO医院で解熱剤をもらうも効果なく、翌々日には陰部が痛くなってきた。2年前から前立腺肥大病と膀胱頚部硬化症で手術以来、膀胱結石が続いていたのでそのT病院へ駆け込むと診断後、即入院となった。病名は「精巣上体炎」とかで、尿道から雑菌が入り、膀胱から睾丸に移り炎症を起こしていた。膀胱頚部硬化症の手術で組織に細菌が付きやすく、そこから睾丸へ伝播したらしい。結局一週間の入院をすることになった。仕事をやりくりしてようやくの温泉巡浴だったが、病気になって一週間の入院とは、命がけの温泉取材となった。

後で考えると、入浴施設が新しいので気にしなかったが、中国人の入浴マナーがどうなのかは知る好もないが、純潔傾向で抵抗力のない日本人の私だけが炎症を起こして入院騒動を起こしたらしい。20年前に北京の銭湯に入浴したことがあるが、湯船に入り石鹸を使って身体を洗っていた。乳白色に濁り、垢が一面に浮いていて、肝炎を心配してしばらく気が気でなかったことを思い出した。

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コメント 1

旅爺さん

温泉に大勢で入るのでは睾丸炎症痛は他の何人かも細菌に感染してるんじゃ無いでしょうかね。
by 旅爺さん (2017-06-28 10:10) 

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