諏訪湖畔・上諏訪温泉 ロマン漂う洋風建築 千人風呂「片倉館」 [温泉マニア]
諏訪湖畔・上諏訪温泉 ロマン漂う洋風建築 千人風呂「片倉館」
片倉館・全景（パンフレット写真提供）
2010年2月14日に長野県上諏訪へ「日本で唯一百貨店にある温泉 なごみの湯」の取材のついでに片倉館を訪ねた。「なごみの湯」については、温泉夜話シリーズでお知らせするので、ここでは片倉館の紹介をしたい。片倉館は、明治6年（1873年）に長野県で製糸業を興し、片倉財閥として繁栄を極めた二代目片倉兼太郎が昭和3年（1928年）に竣工した洋風建築の文化福祉施設の温泉浴場「千人風呂」である。氏は大正11～12年の10ヶ月に及んだ北米・欧州への20万ｋｍに及ぶ視察旅行を行った。地域住民や従業員の福祉施設の充実振りに感銘を受けて、帰国後諏訪にもこのような施設を作ろうと基金60万円を、基に「財団法人片倉館」を設立。諏訪湖畔3千坪敷地に温泉大浴場やサウナを備えた浴場棟と文化交流や娯楽を目的とした会館棟の建設に着手(昭和2年1月)し、翌3年10月に竣工した。後に考古館（現諏訪市美術館）も併設された。
当時の説明によると、「今上天皇陛下御即位、片倉組創立五十周年記念、兼太郎翁洋行土産などの意味も含めて竣工された。男女2浴棟の境に大魚槽を設け金魚・緋鯉等を飼養し、入浴しながら鑑賞し、2大浴槽は縦12尺、横25尺、その他縦6尺、横12尺の小浴槽の設備あり、（1尺＝3.03ｍ）高さ12尺余の湯滝と湯水専用シャワー、地下室には大理石の欧風薬風呂、シャワー等が設けられ娯楽場にはラジオ、ピンポン、碁盤、将棋を備えている。別に喫茶室と喫煙室がある」とある。
私は20数年前に一度入浴した経験があり、今回が二度目になる。玄関を入ると数段の階段をあがった正面に受付があり、手前左手に白大理石造りの片倉兼太郎氏の胸像が立つ。（製作者：川村五蔵作1930年5月）入浴料400円を支払い、脱衣所で着物を脱ぎ、浴室へ入る。右手に洗い場があり、左半分に大浴槽がある。昔入浴した時の記憶では、体育館のような大きかったという印象だったが、思ったより小さかった。
入り口正面
1階ロビー
片倉兼太郎氏の胸像
浴槽の深さは110センチ、おへそのすぐ下あたりまであり相当深い。底は玉砂利が敷かれている。昔大魚槽があったというのは洗い場側の壁なのだろう。肌につるつる感があり、玉砂利を踏む足の感覚が心地よい。ドアで仕切られたラドン風呂と書かれた別室には、38～39度にぬる湯のジャグジー風呂がある。これが小浴室だ。浴室内はステンドグラスや彫刻が施され、それらの鑑賞もお薦めである。イギリスロンドン郊外バースにあるローマンバスにあるローマの治癒と知恵の女神ミネルヴァの像に似た彫刻がタイル壁にはめられていた。
男子用・大浴場（パンフレット写真提供）
男子用・小浴室ジャグジー風呂（パンフレット写真提供）
浴室の壁に飾られたレリーフ
二階には休憩室・食堂があり、丁度カナダでの冬季オリンピックテレモーグル女子の
ビで中継中。上村愛子の一回目が2位とかで皆釘づけになっていた。個室家族室もあり1日のんびり過ごせる施設になっている。地下室は今使用されていない。
2階への階段
2階フロアの休憩室・食堂
2階の家族室
温泉は循環式で塩素殺菌をしているが、塩素臭はあまり感じない。大浴場は毎週月曜日に4～5人で1日かけて清掃・換水している。昨年4月1日から午前6時～8時30分の間、朝風呂を営業している。その後、営業時間の10時まで毎日館内清掃をしている。小ラドン浴室は毎日清掃・換水しているという。65度の単純温泉で、慢性間接リュウマチ、神経痛、糖尿病、胃腸病外傷、慢性湿疹、婦人病などに効能。毎年20万人が入浴に訪れる。
冷え性対策に！田口式健康サポーターhttp://www.a-spa.co.jp/spa/hawai/
旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
片倉館・全景（パンフレット写真提供）
2010年2月14日に長野県上諏訪へ「日本で唯一百貨店にある温泉 なごみの湯」の取材のついでに片倉館を訪ねた。「なごみの湯」については、温泉夜話シリーズでお知らせするので、ここでは片倉館の紹介をしたい。片倉館は、明治6年（1873年）に長野県で製糸業を興し、片倉財閥として繁栄を極めた二代目片倉兼太郎が昭和3年（1928年）に竣工した洋風建築の文化福祉施設の温泉浴場「千人風呂」である。氏は大正11～12年の10ヶ月に及んだ北米・欧州への20万ｋｍに及ぶ視察旅行を行った。地域住民や従業員の福祉施設の充実振りに感銘を受けて、帰国後諏訪にもこのような施設を作ろうと基金60万円を、基に「財団法人片倉館」を設立。諏訪湖畔3千坪敷地に温泉大浴場やサウナを備えた浴場棟と文化交流や娯楽を目的とした会館棟の建設に着手(昭和2年1月)し、翌3年10月に竣工した。後に考古館（現諏訪市美術館）も併設された。
当時の説明によると、「今上天皇陛下御即位、片倉組創立五十周年記念、兼太郎翁洋行土産などの意味も含めて竣工された。男女2浴棟の境に大魚槽を設け金魚・緋鯉等を飼養し、入浴しながら鑑賞し、2大浴槽は縦12尺、横25尺、その他縦6尺、横12尺の小浴槽の設備あり、（1尺＝3.03ｍ）高さ12尺余の湯滝と湯水専用シャワー、地下室には大理石の欧風薬風呂、シャワー等が設けられ娯楽場にはラジオ、ピンポン、碁盤、将棋を備えている。別に喫茶室と喫煙室がある」とある。
私は20数年前に一度入浴した経験があり、今回が二度目になる。玄関を入ると数段の階段をあがった正面に受付があり、手前左手に白大理石造りの片倉兼太郎氏の胸像が立つ。（製作者：川村五蔵作1930年5月）入浴料400円を支払い、脱衣所で着物を脱ぎ、浴室へ入る。右手に洗い場があり、左半分に大浴槽がある。昔入浴した時の記憶では、体育館のような大きかったという印象だったが、思ったより小さかった。
入り口正面
1階ロビー
片倉兼太郎氏の胸像
浴槽の深さは110センチ、おへそのすぐ下あたりまであり相当深い。底は玉砂利が敷かれている。昔大魚槽があったというのは洗い場側の壁なのだろう。肌につるつる感があり、玉砂利を踏む足の感覚が心地よい。ドアで仕切られたラドン風呂と書かれた別室には、38～39度にぬる湯のジャグジー風呂がある。これが小浴室だ。浴室内はステンドグラスや彫刻が施され、それらの鑑賞もお薦めである。イギリスロンドン郊外バースにあるローマンバスにあるローマの治癒と知恵の女神ミネルヴァの像に似た彫刻がタイル壁にはめられていた。
男子用・大浴場（パンフレット写真提供）
男子用・小浴室ジャグジー風呂（パンフレット写真提供）
浴室の壁に飾られたレリーフ
二階には休憩室・食堂があり、丁度カナダでの冬季オリンピックテレモーグル女子の
ビで中継中。上村愛子の一回目が2位とかで皆釘づけになっていた。個室家族室もあり1日のんびり過ごせる施設になっている。地下室は今使用されていない。
2階への階段
2階フロアの休憩室・食堂
2階の家族室
温泉は循環式で塩素殺菌をしているが、塩素臭はあまり感じない。大浴場は毎週月曜日に4～5人で1日かけて清掃・換水している。昨年4月1日から午前6時～8時30分の間、朝風呂を営業している。その後、営業時間の10時まで毎日館内清掃をしている。小ラドン浴室は毎日清掃・換水しているという。65度の単純温泉で、慢性間接リュウマチ、神経痛、糖尿病、胃腸病外傷、慢性湿疹、婦人病などに効能。毎年20万人が入浴に訪れる。
冷え性対策に！田口式健康サポーターhttp://www.a-spa.co.jp/spa/hawai/
旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
ご訪問有難うございました(^▽^)
温泉、いろいろあるんですね〜！参考にさせて頂きます♪
by So☆me (2010-02-22 13:57)
湖畔の傍に大学の後輩が経営する旅館があり懐かしい景色です。
by ゆきゆき (2010-02-22 22:11)
訪問ありがとうございます。温泉の楽しみ方の中でも空間の大切さは大事ですよね
by 暇人倶楽部 (2010-02-23 14:42)
こんにちは。
レトロな建物でとってもステキですね！
こんなところでのんびりできたら
日頃、積もった疲れやストレスがスッキリなくなりそうです＾＾
by イタリア職人の手作りタイル (2010-02-23 14:51)
訪問nice!ありがとうございます
少し過去記事も拝見しますね♪
by nano (2010-02-23 14:58)
訪問あrが等ございました。
素敵なところですね。
by pandan (2010-02-24 08:10)
ときどき、お風呂に入ることすらおっくうになるくらい疲れてしまうことがあります。心も身体も温泉で癒したい物です。
とても素敵な温泉ですね・・・
by yuuri37 (2010-02-26 19:52)
ご訪問、nice!ありがとうございました。
地元なのでこちらにもnice!を（^^ ）ルン♪
by マリエ (2010-02-28 19:24)
nice!ありがとうございます。
わたしも今年は国外の方々を横目に
１泊で近場の温泉にいきました。
近年まれに見る人出でした。
酒饅頭の行列に並んだり海山の珍味に金銀の温泉・・・
忘れていた自分を回顧したり結構楽しみました。
by ハニー (2010-03-01 06:29)