武田信玄公の隠し湯「下部温泉」へ行く! [温泉巡浴]
甲州・武田信玄公の隠し湯「下部温泉」へ行く!2009.10.6~07
下部温泉温泉街
山梨県を代表する石和温泉、湯村温泉とともに有名な温泉地で、武田信玄公の隠し湯で知られている。狭い谷間に下部川に沿って旅館が立ち並ぶ、今だに湯治場の雰囲気が漂っている。骨折や切り傷、リウマチ、胃腸病等に効能が高いと知られ、昔は温泉街の奥にある熊野神社に、療養で治って用がなくなった松葉杖や義足を奉納する姿が見られたという。5月14、15日には、信玄公と武者行列がある「信玄公かくし湯まつり」が行われる。景行天皇の御代(西暦71~130年)国内巡視の折に訪れた甲斐の国造の塩海によって発見されたという歴史を持つ。
甲府の南、国道52号線から身延町で東へ国道300号線に入って5kmほどで下部温泉に着く。今回私が泊まったのは、JR身延線の身延温泉駅すぐそばにある下部ホテル。
JR下部温泉駅
下部ホテル入り口
元禄3年以来13代目を数える鰍沢町の雨端硯(すずり)本舗と日蓮宗総本山身延山久遠寺を訪ねた旅の宿泊だった。下部温泉の中でも一番の入り口にある鉄筋8階建ての近代的なホテルだ。かつて、石原裕次郎が療養滞在したホテルとして知られる。
下部ホテルロビーにある裕次郎コーナー
石原裕次郎のポスター
源泉は元々の源泉と自家源泉、昨年新しく高温の湯が湧出した温泉の三種類が楽しめる。自家源泉は、29.7度のアルカリ性硫黄泉でかすかに硫黄臭がある。下部温泉の従来のほとんどの宿は、源泉(アルカリ性単純泉)の冷たい湯と加熱した湯舟があり、交互に入ると効果があるといわれる。下部ホテルの高温の「奥の湯」は52度のアルカリ性単純泉。男性大浴場「せせらぎの湯」の湯船は、3.5×9mの湯は熱めで、隣接してぬる湯のジェット風呂、隣に岩から竹筒から飲泉用の湯が出ていて、コップが置いてある。口に含むと癖がない。露天風呂は岩風呂で一部屋根がついている。
浴場の入り口
男性大浴場「せせらぎの湯」(写真は、ホテル提供)
飲泉用湧出口
露天岩風呂(写真は、ホテル提供)
翌日は、女性用の浴室「ほたるの湯」と交代となる。「ほたるの湯」は、大浴場の湯船(3×5m)の他に檜風呂、岩風呂、陶器風呂、鉱泉風呂がある。あわせて3種類の温泉と11種類の湯船を楽しめる。ロビーの奥「水のラウンジ」の庭園に面して足湯もある。
大浴場「ほたるの湯」
陶器風呂と岩風呂
ロビー奥「水のラウンジ」の庭園側にある足湯(写真は、ホテル提供)
今回は1泊2食・お酒1本付き団体料金で9,600円(税込)の料金だった。夕食は食前酒、前菜小エビ唐揚げ・貝など、お造りはサーモン、生湯葉・刺身こんにゃく、野菜天ぷら、さくらポーク豆乳鍋、山女の塩焼き、玉子豆腐、茶碗蒸し、ゼリー菓子、鰻そば、大根・椎茸の煮物、デザートと、概してヘルシーな献立だった。20時30分からは、ロビーで従業員による太鼓ショーと餅つきが行われ、つき立てのお餅をいただいた。
夕食膳
20時30分からロビーで従業員による太鼓ショー
翌朝は小雨だったが、歩いて15分の温泉街へ十数年ぶりに散策してみる。下部温泉病院や下部温泉会館を過ぎて、下部川畔の道路左右のみやげ物や旅館は、小雨にぬれるせいかさびしげに見える。「ぬれ落ち葉 しんと隠し湯 もやの中」神泉橋を渡り正面に祐喜屋(旧大市館)とその奥に古湯坊源泉館、隣接して別館の神泉館がある。いずれも昭和初期、旧大市館は創業が明治8年、今の建物は昭和8年の建築で、昭和63年に改修した。源泉館は、「かくし湯大岩風呂」で有名で、私もなんどか入浴したことがある。約15畳の岩底から湧出する源泉掛け流しの岩風呂で、壇上にある小さな湯船が加熱した湯船で温まり、源泉岩風呂と交互に入ったものだ。混浴で、おばあさんに「お若いの、こちらに来て一緒に入りなさい」と誘われたものだった。今では、女性のみの時間帯もあると聞く。これとは別に本館には、男女別「しもべ奥の湯高温源泉」もある。
下部温泉街
下部温泉中心地
裕貴館(旧大市館)と源泉館
源泉館別館神泉館
温泉街奥にある熊野神社
下部温泉にはミネラルウォーター(鉱泉)でも有名である。商品としては、明治17年といわれ、同時期には後に「三つ矢サイダー」で知られる商品を世に出した富士ミネラルウォーター(昭和4年に富士身延鉄道を買収した)が製造販売をしている。現在はこの会社の他、㈱源泉館、日本鉱泉飲料㈱が製造販売している。
冷え性対策に!田口式健康サポーター http://www.a-spa.co.jp/taguti/
旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
下部温泉温泉街
山梨県を代表する石和温泉、湯村温泉とともに有名な温泉地で、武田信玄公の隠し湯で知られている。狭い谷間に下部川に沿って旅館が立ち並ぶ、今だに湯治場の雰囲気が漂っている。骨折や切り傷、リウマチ、胃腸病等に効能が高いと知られ、昔は温泉街の奥にある熊野神社に、療養で治って用がなくなった松葉杖や義足を奉納する姿が見られたという。5月14、15日には、信玄公と武者行列がある「信玄公かくし湯まつり」が行われる。景行天皇の御代(西暦71~130年)国内巡視の折に訪れた甲斐の国造の塩海によって発見されたという歴史を持つ。
甲府の南、国道52号線から身延町で東へ国道300号線に入って5kmほどで下部温泉に着く。今回私が泊まったのは、JR身延線の身延温泉駅すぐそばにある下部ホテル。
JR下部温泉駅
下部ホテル入り口
元禄3年以来13代目を数える鰍沢町の雨端硯(すずり)本舗と日蓮宗総本山身延山久遠寺を訪ねた旅の宿泊だった。下部温泉の中でも一番の入り口にある鉄筋8階建ての近代的なホテルだ。かつて、石原裕次郎が療養滞在したホテルとして知られる。
下部ホテルロビーにある裕次郎コーナー
石原裕次郎のポスター
源泉は元々の源泉と自家源泉、昨年新しく高温の湯が湧出した温泉の三種類が楽しめる。自家源泉は、29.7度のアルカリ性硫黄泉でかすかに硫黄臭がある。下部温泉の従来のほとんどの宿は、源泉(アルカリ性単純泉)の冷たい湯と加熱した湯舟があり、交互に入ると効果があるといわれる。下部ホテルの高温の「奥の湯」は52度のアルカリ性単純泉。男性大浴場「せせらぎの湯」の湯船は、3.5×9mの湯は熱めで、隣接してぬる湯のジェット風呂、隣に岩から竹筒から飲泉用の湯が出ていて、コップが置いてある。口に含むと癖がない。露天風呂は岩風呂で一部屋根がついている。
浴場の入り口
男性大浴場「せせらぎの湯」(写真は、ホテル提供)
飲泉用湧出口
露天岩風呂(写真は、ホテル提供)
翌日は、女性用の浴室「ほたるの湯」と交代となる。「ほたるの湯」は、大浴場の湯船(3×5m)の他に檜風呂、岩風呂、陶器風呂、鉱泉風呂がある。あわせて3種類の温泉と11種類の湯船を楽しめる。ロビーの奥「水のラウンジ」の庭園に面して足湯もある。
大浴場「ほたるの湯」
陶器風呂と岩風呂
ロビー奥「水のラウンジ」の庭園側にある足湯(写真は、ホテル提供)
今回は1泊2食・お酒1本付き団体料金で9,600円(税込)の料金だった。夕食は食前酒、前菜小エビ唐揚げ・貝など、お造りはサーモン、生湯葉・刺身こんにゃく、野菜天ぷら、さくらポーク豆乳鍋、山女の塩焼き、玉子豆腐、茶碗蒸し、ゼリー菓子、鰻そば、大根・椎茸の煮物、デザートと、概してヘルシーな献立だった。20時30分からは、ロビーで従業員による太鼓ショーと餅つきが行われ、つき立てのお餅をいただいた。
夕食膳
20時30分からロビーで従業員による太鼓ショー
翌朝は小雨だったが、歩いて15分の温泉街へ十数年ぶりに散策してみる。下部温泉病院や下部温泉会館を過ぎて、下部川畔の道路左右のみやげ物や旅館は、小雨にぬれるせいかさびしげに見える。「ぬれ落ち葉 しんと隠し湯 もやの中」神泉橋を渡り正面に祐喜屋(旧大市館)とその奥に古湯坊源泉館、隣接して別館の神泉館がある。いずれも昭和初期、旧大市館は創業が明治8年、今の建物は昭和8年の建築で、昭和63年に改修した。源泉館は、「かくし湯大岩風呂」で有名で、私もなんどか入浴したことがある。約15畳の岩底から湧出する源泉掛け流しの岩風呂で、壇上にある小さな湯船が加熱した湯船で温まり、源泉岩風呂と交互に入ったものだ。混浴で、おばあさんに「お若いの、こちらに来て一緒に入りなさい」と誘われたものだった。今では、女性のみの時間帯もあると聞く。これとは別に本館には、男女別「しもべ奥の湯高温源泉」もある。
下部温泉街
下部温泉中心地
裕貴館(旧大市館)と源泉館
源泉館別館神泉館
温泉街奥にある熊野神社
下部温泉にはミネラルウォーター(鉱泉)でも有名である。商品としては、明治17年といわれ、同時期には後に「三つ矢サイダー」で知られる商品を世に出した富士ミネラルウォーター(昭和4年に富士身延鉄道を買収した)が製造販売をしている。現在はこの会社の他、㈱源泉館、日本鉱泉飲料㈱が製造販売している。
冷え性対策に!田口式健康サポーター http://www.a-spa.co.jp/taguti/
旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
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旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
身延素敵なところですね
よく通ります♪
by ryon (2009-10-12 19:36)
おはようございます。
素敵な所で温泉だけじゃなく
お食事も美味しそうで魅力的ですね。
機会に恵まれたら行ってみたいです。
by kaoru (2009-10-13 06:21)
花乃助さん ほりけんさん 斗夢さん ぶうさん ryonさん さくら君 emilyさん kaoruさん ご訪問とnice! をありがとうございます。
ryonさん この近くですか?身延山久遠寺の町も魅力的ですね。
kaoru さん 私は、歴史の古い温泉場がとてもすきです。食事もそこでしか食べられない物を食べたいですね。
by hide-m (2009-10-13 07:34)
ご訪問ありがとうございました。
すばらしい温泉ですね。
by せつこ (2009-10-13 08:29)
石和温泉、信玄の墓、昇仙峡等は行きましたが
信玄の隠れ家が下部温泉にあったとは!”行かなきゃ~ですね。
by 旅爺さん (2009-10-13 08:39)
写真を眺めていただけで、水蒸気を何となく感じました。いいなあ。
やっぱり温泉で温まりたいなあ。
by まさみん (2009-10-13 15:27)
山あいの湯冶の温泉という感じです。
お値段もお手頃ですね。
by kohtyan (2009-10-13 17:52)
さとふみさん せつこさん 旅爺さん いわもっちさん stone-9さん toraneko-toraさん KAZUYAさん ponchiさん 水郷楽人さん まさみんさん kohtyanさん ザックさん 婿殿さん いっぷくさん ムーンさん ご訪問をありがとうございます。皆さん、コメントをありがとうございます。
by hide-m (2009-10-14 08:03)
ここ…行った事あります♪
さすが信玄の隠し湯っていうだけあるなぁって思いました♪
by キャシー (2009-10-14 08:55)
お久しぶりです、niceありがとうございます。
温泉でご馳走、昨日テント生活から帰りました私にとって
別世界の出来事です(^_^)ご馳走食べたいーーー
by ももこ (2009-10-14 10:51)
ひなびた、いい感じの温泉街ですね。
山梨に行く時は甲府のビジネスにしか泊まらない
ので、今度ねらってみます。
by ラブ (2009-10-15 10:32)
キャシーさん ももこさん SAWAさん yukitanさん Bon-Papaさん ラブさん picaさん xml_xslさん ゆめ乃さん 月夜さん ご訪問をありがとうございます。皆さん、コメントをありがとうございます。
by hide-m (2009-10-17 12:52)
【リンク報告】
はじめまして。私はカミタク
http://homepage2.nifty.com/kamitaku/
と申します。私が運営する、鹿児島県内外の温泉と観光スポットとを紹介するホームページ「温泉天国・鹿児島温泉紹介!」
http://homepage2.nifty.com/kamitaku/kagoonin.htm
内の県外温泉に関するサブ・コンテンツ「下部温泉郷・古湯坊源泉館入湯記」
http://homepage2.nifty.com/kamitaku/YAMNSO01.HTM
から、貴ブログ記事にリンクを張りましたので、その旨、報告申し上げます。
今後共、よろしくお願い申し上げます。
by カミタク(リンク先は「古湯坊源泉館入湯記」) (2010-10-02 08:02)