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寸又峡温泉、接阻峡温泉、赤石温泉へ立ち寄り、大井・森林鉄道井川線に乗る! [温泉巡浴]

奥大井・森林鉄道井川線に乗り、寸又峡温泉、接阻峡温泉、赤石温泉へ立ち寄る!
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寸又峡・夢の吊り橋

旧友に誘われて、20年ぶりに南アルプスの麓、奥大井へ温泉巡浴周遊に出かけた。静岡まではJRの「青春きっぷ」で移動し、静岡でレンタカーを借り北上、川根本町から寸又峡へ向かう。途中、八木キャンプ場方面へ右折、「白沢温泉もりのくに」の温泉施設に立ち寄り、まず1ヶ所目の入浴。ナトリウム・炭酸水素塩冷鉱泉(重曹泉)で、全身浴、寝湯、露天風呂、サウナ、圧注浴がある。水深130cmの圧注浴槽が気に入った。3連休と快晴のためか大変な混みようだった。
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白沢温泉もりのいずみ

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内風呂

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露天風呂

寸又峡温泉のホテル街を抜けて、夢の吊り橋へ向かう。一番手前の翠紅苑は1981年3月に初めて寸又峡に泊まった宿で、その後仕事で3度訪ねている。当時老人会の旅行で、夢の吊り橋まで宿から片道40分往復1時間半かかるといわれていた。食堂の「手作りの店さとう」からは車両進入禁止で、寸又峡プロムナードコースを若いグループが大勢歩いている。曇ってきたので、まだ歩きやすい。最後は長い階段を下りていよいよ夢の吊り橋。長さ90m、高さ8mの橋の定員が10名、人数を確認しながら順番を待つ。前日の雨のせいで、紺碧の水の間に濁った一団が迫っている。「キャー怖い!」の声とヒグラシの声が渓谷に響く。「ヒグラシや 山のこだまと 響きあい」「キャー怖い 吊り橋渡る 夏帽子」「キャー怖い かなかなの間に 吊の橋」
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夢の吊り橋

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夢の吊り橋は定員がある・・・

戻ったところの右手に町営露天風呂があるので、入浴を試みる。入り口に「むかしのパチンコ」の看板。源泉は43度の単純硫黄泉。入浴料は400円。時間帯によっては芋を洗うようで狭く感じるが、流石に「美人の湯」で肌につるつる感が凄い。帰りにパチンコ店に立ち寄り、お試しコース300円を試みるがすぐに終わってしまう。すると主人が来て、「他の客に譲ってはだめだよ」といって、玉を一握り出してくれ、パチンコ台を開けてチュウリップを全て手で開けてくれた。20分ほど楽しみ玉を消化しきれずに店を後にした。静岡市内から通っている主人は親の代から受け継いで、週末のみ営業しているという。
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町営露天風呂正面

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町営露天風呂

山峡の大井川沿いに10kmほど車で走ると接阻峡温泉に着く。資料館の山側が接阻峡温泉駅だ。宿泊する宿「民宿森林露天風呂」はまん前で、駅員らしい人はこの宿の主人だった。記念に「接阻峡温泉駅」印字の入場券を購入する。
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接阻峡温泉駅

斜面に建つ2階建ての民宿森林露天風呂は、家族と2匹のわんちゃんで仕切っている。二階の8畳和室からは大井川対岸の長い吊橋が見える。観光用につくられた遊歩道だ。1階の内風呂と露天風呂へ行く。全室3部屋なので、他の客と顔を合わせることなく入浴を済ませる。源泉は2km先から引き湯する22.1度のナトリウム・炭酸水素塩冷鉱泉で加温している。湯は無色透明無臭で、肌に強いつるつる感がある。露天風呂は岩組みで、周りは紫陽花が盛り、雑木林が迫っている。脇には丁度寝そべるによい板張りの台がある。ぽつぽつ雨が降り出してきた。「雷鳴や かなかなかなの ふと止みぬ」
夕食は女将さんに相棒が「猪鍋がいいね」というと「今日は猪肉の鉄板焼きにしようと思っていたので、では全員猪鍋も出しましょう」と猪鍋と鉄板焼き、山菜てんぷら、芋がら、岩魚の塩焼き、ゆでとうもろこし、揚げジャガイモ、大茄子焼きなどの夕食膳。夕食後に蛍鑑賞に案内していただいた。雨の後なので、わずかに数匹の舞いだった。「雨後ほたる 3・4匹の 慣らし舞い」満天の星がすばらしい。
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駅の対面の斜面に「民宿森林露天風呂」

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二階の和室

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内風呂

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露天風呂は開放的、森林の中にいるようだ!

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夕食膳は部屋で・・・

翌朝、接阻峡大橋から対岸へ、南アルプス接阻大橋にいたる遊歩道を散策する。カヌーの練習場らしくカヌーが10艘も終結。「接阻峡 カヌーが泳ぐ 波の跡」 朝食はサラダ、鱒の甘露煮、焼き海苔、生卵、きゃらぶき、納豆、冷奴、メロンに葡萄と豪華版。宿泊料金は、1泊2食付で7,350円(税込)
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大井川対岸の遊歩道を歩く

接阻峡は接阻峡温泉から井川までの約10kmに及ぶ狭い渓谷を言う。森林鉄道大井川鉄道井川線は、千頭(せんず)から井川まで25.5km、約1時間45分、時速15㎞で走る。井川ダム(1957年竣工)の建設資材運搬のために、敷設された。8時30分発の井川行きへ乗車。ガタガタ、キキキッとカーブを切るたびに騒々しい。杉と雑木林の斜面とトンネルを走る。紺碧の大井川が時々見える。景色のよいポイントに列車はゆっくり走ってくれる。「熊出没注意!」の看板が途中の駅に立てられる。井川駅で一旦下り、井川ダムまで足を伸ばし、また接阻峡温泉駅まで戻った。
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接阻峡温泉駅始発

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大井川鉄道井川線の車両

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車両の内部、車掌が説明をしてくれる

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終点・井川ダム(駅から徒歩で10分)

今度は車で井川の先にある南アルプス赤石温泉白樺荘に向かう。もともと井川ダム従事者のための中部電力の施設だった白樺荘(入浴施設)と草薙ロッジは、1972年から静岡市が管理していた。老朽化のため閉鎖され、新たに7月1日より2.5km奥にオープンしたばかりだった。日帰り入浴(500円)施設と宿泊施設も併設された。38.2度の単純硫黄温泉で、無色・微混濁・弱硫化水素臭あり。大変混雑していて、狭い露天風呂には入る隙間が無かった。
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南アルプス赤石温泉白樺荘の正面

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露天風呂

大井川沿いに井川ダムまで戻り、ダムサイトを通って対岸の道へ左折、口坂本温泉へ向かう。井川少年自然の家の入り口で、大日峠への道を間違ったことに気がつき、Uターンするときに後輪を脱輪して立ち往生。丁度通りかかった職員の方たちの後押しで脱出に成功。感謝感謝!狭い山道のカーブを登り下りて、ようやく安倍川の支流中河内川に沿う静岡市口坂本温泉浴場へ。昭和63年に市がボーリングで湧出した温泉。34.3度のナトリウム・炭酸水素塩泉(旧重曹泉)。浴室は3.5m×5m大理石造り、露天風呂は岩造りで一部東屋造り、目隠しなしの開放的。民宿が2軒あるが、内湯は無く、お客はこの浴場に入りにくる。入浴料が昔からの280円はうれしい。
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口坂本温泉

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口坂本温泉の入り口

ここの到着が13時過ぎで、食堂がなかったが、300円の焼き鳥4本パックを購入して腹ごなし。静岡市へ下って、市内の中華店で食べたのが14時過ぎだった。

帰りも、JR「青春きっぷ」で5時間かけて東京まで帰った。静岡駅からのレンタカー2日間は、山また山の渓谷送りで、過去にレンタカーで訪ねた奈良県十津川、徳島県祖谷峡に行った時のことを思い出した。新たに入浴できた温泉は、白沢温泉、接阻峡温泉、赤石温泉、口坂本温泉の4ヶ所になる。

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コメント 11

moz

夢の吊り橋、恐そうですね~ ^^;
風で見も吹いていようものなら・・・。それにしても、温泉はよいですね。食事もおいしそう!!
by moz (2009-07-25 12:52) 

ryon

行ってきたんですね~
まさに、自然あり、温泉有りのレポート素敵な記事♪
お天気梅雨時でいまいちだったかも、ですが見ると
また行きたくなっちゃいますね。
by ryon (2009-07-25 13:02) 

hide-m

xml_xslさん mozさん ryonさん ponchiさん kohtyanさん ご訪問とnice! をありがとうございます。

moz さん 怖いんですが・・・、人数オーバーで橋が落ちることはないだろう       な・・という怖さもあります。

ryonさん 2日間なんとか曇りと晴れでした。夢の吊り橋の帰りに少し、接阻峡温泉の宿の夕方の時間のみの雨でした。私は、天気運に恵まれているようです。

by hide-m (2009-07-28 05:08) 

berry

夢の吊り橋は大変興味あります。
平気かって? . . . まさか〜、きっと怖いです。(笑)
それでも、渡りたいという好奇心(=恐怖心)が強いです。
歩くと揺れそうですね〜(笑)
>他の客と顔を合わせることなく入浴
って、いいですね。貸し切りみたい。
わたし、貸し切りで温泉を楽しみたいという夢を持っています。(笑)
by berry (2009-07-28 07:01) 

いわもっち

夢の吊り橋、25年前くらいに渡ったことあります。
怖かったぁ。。。
by いわもっち (2009-07-28 07:04) 

水郷楽人

これは凄い吊り橋ですね。
by 水郷楽人 (2009-07-28 09:21) 

yukitan

ご訪問&nice! ありがとうございました。
寸又峡温泉、夢の吊り橋、大井川鉄道、懐かしいです。
夢の吊り橋を渡る時の水の青さを思い出しました。
by yukitan (2009-07-28 17:28) 

hide-m

poriichiさん Craneさん berryさん いわもっちさん 水郷楽人さん yukitanさん 神原智己ラジオパーソナリティさん セッチーさん ご訪問&nice! ありがとうございました。

berry さん 吊り橋もなれると平気になるものです。大丈夫と思っていても万が一と心配はつきません。平気になると好奇心が湧きませんよね。新たな好奇心の対象を求めるんでしょうね。

いわもっち さん 今でも山奥に入ると、日常で使われる吊り橋が残っています。田舎へ行ってみましょう!

水郷楽人さん 眼下の水の碧さがいっそう怖さを思わせますね。

yukitan さん 私は接阻峡から東側は初めてでした。さらに東の梅が島温泉などは好く行きました。


by hide-m (2009-07-29 06:28) 

ももこ

赤石温泉と聞いただけで、身震いしてしまいます。。
櫛形山の帰り男性達と寄りました所脱衣所が別なのに逃げ場のない混浴でした、十数年前だったからまだ救われました(笑)
by ももこ (2009-07-30 20:20) 

hide-m

ももこさん CANDyさん ご訪問とnice! をありがとうございます。

ももこさん 大変な体験をしましたね。最初から混浴を解っていれば、まだ覚悟ができたでしょうにね。いまでも東北あたりに、そうした温泉場が残っています。
by hide-m (2009-08-01 11:52) 

hide-m

ももこさん CANDyさん いっぷくさん ご訪問とnice! をありがとうございます。


by hide-m (2009-08-11 08:00) 

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