温泉銭湯入浴記！東京都大田区電車＆歩き・・・。 [温泉巡浴]
温泉銭湯入浴記！東京都大田区電車＆歩き・・・。
「秀の湯」のトタン絵「怒涛の富士」早川光則作
2008年11月21日（金）、東京都内の温泉銭湯入浴に行ってみた。東京湾岸地帯には、黒湯と呼ばれる太古の時代、有機物が腐食した堆積層から湧出したナトリウム重曹泉が多く見られる。堆積時に植物が一緒に埋もれ分解された有機物のフミン酸が含まれ、レジネオラ菌にも強い殺菌効果があるんだそうな。世田谷区や大田区、目黒区内の銭湯に目立ち、特に大田区に固まっているので、立川からＪＲ南武線を利用して川崎へ、ＪＲ東海道本線、ＪＲ京浜東北線、京浜急行線、東急池上線、東急多摩川線、京浜急行空港線を利用して、温泉銭湯を駆け巡る。銭湯の入浴料は、一律に450円で、場所によりサウナは別料金となる。
まず、ＪＲ川崎駅から京浜急行本線川崎駅に移動。一つ目の駅「六郷土手駅」で下車。「仲六郷歯科クリニック」を右折したところに「六郷温泉」がある。
「六郷温泉」の黒湯
昭和25年頃から営業し、一時は近くの病院患者が「よく効く」と押し寄せた時期もあったという。17.8度のナトリウム-塩化物冷鉱泉で黄褐色、無色透明無味無臭。1リットル中ナトリウム951ｍｇ、塩素158.3、炭酸水素635.6、メタケイ酸83.1ｍｇ。浴室を入った右手にサウナと源泉の冷鉱泉、他に6ヶ所の湯船のうち加熱した天然温泉源泉「黒湯」は、2ヶ所。シャワーや背打たせ湯、深い湯船やジャグジー風呂もある。更衣室には40×130センチの大型ロッカーもある。「ゴルフ、テニス、野球道具等にお使いください」との説明版。
六郷土手駅から京急蒲田駅で乗り換え、京浜急行空港線糀谷駅ちかくにある「幸の湯」に行こうとしたが、11から14時まで昼休みと気がつき後回しにする。鎌田駅近くの銭湯「ゆ～シティ鎌田」の前を通過する。ここは1999年に入浴済。
鎌田駅近くの銭湯「ゆ～シティ鎌田」
西側の京急本線、ＪＲ東海道本線、東急池上線を突っ切り、池上6丁目の「桜館」に行く。東急バス通り理髪店の北。壱の湯（今日は男湯）と弐の湯（女湯）は、毎月上旬・下旬で男女入れ替えている。
「桜館」更衣室
「桜館」ロビー
入り口右手に高温サウナ（有料200円）、奥正面に沸かし湯浴槽、右手奥に2×4ｍの加熱の天然温泉黒湯と冷泉足湯。奥の戸を開けて、左手に水風呂、階段を登るとスチーム風呂があり、男性がいびきをかいて寝ている。さらに上には、月を愛でられる展望風呂があるが、時間外か閉鎖。弐の湯にはない。
二階のスチーム風呂
内風呂・黒湯など・・・
ナトリウム-炭酸水素冷鉱泉で、濃い褐色。「黒湯からじかに白湯にはいらないように。体を洗ってから・・・」との注意書きがあるほど。ナトリウム245.1ｍｇ、塩素49.1、炭酸水素640.7、メタケイ酸62.5ｍｇ。40年前に開業し、平成16年、全面改装し「純養褐層泉」として営業。二階にはマッサージルーム、スナックコーナー、ゲームコーナー、大小宴会場もある。
ロビーから上がった二階のスナックコーナーなど
南下して「矢口東小」信号を右折、国道1号線を突っ切って、「矢口南」信号を北へ100ｍ行くと「新田浴場ＮＩＴＴＡ」がある。タイル張りの壁にカラフルなローマ字で「ＮＩＴＴＡ」と書いてあり、壁絵がしゃれた感じで従来の銭湯というイメージを変えたもの。
「新田浴場」の黒湯
浴室を入ると左手に洗い場、右手に白湯・電気風呂とジャグジー、裏手に黒湯と薬湯のバラ湯（バラの花を煎じた湯？=日により変わる）黒湯はとても濃い。透明度は15センチくらいか。重曹泉特有のつるつる感がある。温泉分析表はなかった。サウナの脇に水風呂がある。男性用は東屋風で、女性用はギリシア神殿風だとか。なかなか概観も浴室も凝っている。
北へ400ｍも行くと東急多摩川線武蔵新田駅手前に「森の湯」がある。途中に新田神社があり、入り口にどっしりとした猫が座り、招き猫然としている。つい、参拝をすることになる。ご祭神は新田義興（よしおき）公。境内にはご神木の樹齢700年の欅の木が鎮座する。運を開き、福を招く霊験あらたかな神様とか。
入り口に居座る招き猫
樹齢700年のご神木の欅
１５時３０分からの営業とかで「森の湯」前には、男性のお年寄りが半纏のポッケットに両手を入れて縁に腰掛けて待っている。「ここは天然の温泉ですか？」と聞くと「うーむ」というような表情で頷く・・・。時間まで対面にある「喫茶ＭＡＲＯＮＩＥ 槇侶似絵」でコーヒーを注文する。一句「銭湯で 懐手待つ 冬木の芽」
浴室は、手前が洗い場で、裏手に黒湯がある。新田浴場よりは色が薄い。隣接して奥左手に電気湯、ジャグジー風呂がある。電気風呂に入ってみると、すぐ痺れて反射的に手を上げてしまう。強烈だ。２０年ほど前に電気風呂ブームだったらしく、銭湯には電気風呂が多い。サウナ、薬湯もある。温泉分析表はない。昭和29年に営業開始、その後ボーリングで温泉を掘り、今の経営者が昭和58年に来たときは、既に黒湯はあったという。
「森の湯」
東急多摩川線武蔵新田駅から移動し、蒲田駅で下車する。線路沿いに1kmほど歩き「秀の湯」に着く。更衣室から見る浴室奥の壁絵（7ｍ×2.5ｍ）が素晴らしい。タイル絵ならぬトタン絵だそうだ。雄大な富士山の手前に怒涛の波が飛び散る。今年9月に都内に2人しかいないタイル絵描き：早川光則さんが68,000円で描いたという。「そりゃ安いですね」というと「高いよ！昔は絵描きの広告入りで無料だったんだよ」という。昔は無料で描いてもそれだけ広告需要があるほど銭湯数も銭湯客も多かったということか。女湯は大歩危の渓流の景色。浴室奥に右から黒湯、泡風呂、ジャグジー風呂が並ぶ。三代目川嶋秀夫店主によると昭和12年に初代が営業開始、当主は麻布十番から代を継ぐためにここへ来たという。
「秀の湯」更衣室から浴室
「秀の湯」のトタン絵「怒涛の富士」
最後は、蒲田駅まで戻り、京急空港線の糀谷駅で下車。北西へ600ｍほど歩いた「幸の湯」に行く。昭和32年に営業開始、平成11年にボーリングで温泉湧出。薄黄色のナトリウム・・カルシウム・マグネシウム-塩化物冷鉱泉。入り口左側が洗い場、右手に天然温泉黒湯と白湯、奥に強いジャグジー風呂、背・横・足元から出るジェット噴射がある三つの浴槽がある。二階に上った左手が水風呂、右手に有料（200円）のサウナがある。マグネシウムが多いせいか黒湯にはすべすべ感はない。奥の壁には「滝に佇む鹿、山鳥」のタイル絵が描かれる。「『ここへ来て、腰痛が改善された』という男性客がいたが、一番の恩恵を受けたのが私だね」と番台にすわる女性。ネーム入りロッカーが目立ったが、常連客用で、1ヶ月500円で使用している。
「幸の湯」のロビー
「幸の湯」の露天風呂
冷え性対策に最適！「遠赤外線パワー 田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/
s旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
inise
「秀の湯」のトタン絵「怒涛の富士」早川光則作
2008年11月21日（金）、東京都内の温泉銭湯入浴に行ってみた。東京湾岸地帯には、黒湯と呼ばれる太古の時代、有機物が腐食した堆積層から湧出したナトリウム重曹泉が多く見られる。堆積時に植物が一緒に埋もれ分解された有機物のフミン酸が含まれ、レジネオラ菌にも強い殺菌効果があるんだそうな。世田谷区や大田区、目黒区内の銭湯に目立ち、特に大田区に固まっているので、立川からＪＲ南武線を利用して川崎へ、ＪＲ東海道本線、ＪＲ京浜東北線、京浜急行線、東急池上線、東急多摩川線、京浜急行空港線を利用して、温泉銭湯を駆け巡る。銭湯の入浴料は、一律に450円で、場所によりサウナは別料金となる。
まず、ＪＲ川崎駅から京浜急行本線川崎駅に移動。一つ目の駅「六郷土手駅」で下車。「仲六郷歯科クリニック」を右折したところに「六郷温泉」がある。
「六郷温泉」の黒湯
昭和25年頃から営業し、一時は近くの病院患者が「よく効く」と押し寄せた時期もあったという。17.8度のナトリウム-塩化物冷鉱泉で黄褐色、無色透明無味無臭。1リットル中ナトリウム951ｍｇ、塩素158.3、炭酸水素635.6、メタケイ酸83.1ｍｇ。浴室を入った右手にサウナと源泉の冷鉱泉、他に6ヶ所の湯船のうち加熱した天然温泉源泉「黒湯」は、2ヶ所。シャワーや背打たせ湯、深い湯船やジャグジー風呂もある。更衣室には40×130センチの大型ロッカーもある。「ゴルフ、テニス、野球道具等にお使いください」との説明版。
六郷土手駅から京急蒲田駅で乗り換え、京浜急行空港線糀谷駅ちかくにある「幸の湯」に行こうとしたが、11から14時まで昼休みと気がつき後回しにする。鎌田駅近くの銭湯「ゆ～シティ鎌田」の前を通過する。ここは1999年に入浴済。
鎌田駅近くの銭湯「ゆ～シティ鎌田」
西側の京急本線、ＪＲ東海道本線、東急池上線を突っ切り、池上6丁目の「桜館」に行く。東急バス通り理髪店の北。壱の湯（今日は男湯）と弐の湯（女湯）は、毎月上旬・下旬で男女入れ替えている。
「桜館」更衣室
「桜館」ロビー
入り口右手に高温サウナ（有料200円）、奥正面に沸かし湯浴槽、右手奥に2×4ｍの加熱の天然温泉黒湯と冷泉足湯。奥の戸を開けて、左手に水風呂、階段を登るとスチーム風呂があり、男性がいびきをかいて寝ている。さらに上には、月を愛でられる展望風呂があるが、時間外か閉鎖。弐の湯にはない。
二階のスチーム風呂
内風呂・黒湯など・・・
ナトリウム-炭酸水素冷鉱泉で、濃い褐色。「黒湯からじかに白湯にはいらないように。体を洗ってから・・・」との注意書きがあるほど。ナトリウム245.1ｍｇ、塩素49.1、炭酸水素640.7、メタケイ酸62.5ｍｇ。40年前に開業し、平成16年、全面改装し「純養褐層泉」として営業。二階にはマッサージルーム、スナックコーナー、ゲームコーナー、大小宴会場もある。
ロビーから上がった二階のスナックコーナーなど
南下して「矢口東小」信号を右折、国道1号線を突っ切って、「矢口南」信号を北へ100ｍ行くと「新田浴場ＮＩＴＴＡ」がある。タイル張りの壁にカラフルなローマ字で「ＮＩＴＴＡ」と書いてあり、壁絵がしゃれた感じで従来の銭湯というイメージを変えたもの。
「新田浴場」の黒湯
浴室を入ると左手に洗い場、右手に白湯・電気風呂とジャグジー、裏手に黒湯と薬湯のバラ湯（バラの花を煎じた湯？=日により変わる）黒湯はとても濃い。透明度は15センチくらいか。重曹泉特有のつるつる感がある。温泉分析表はなかった。サウナの脇に水風呂がある。男性用は東屋風で、女性用はギリシア神殿風だとか。なかなか概観も浴室も凝っている。
北へ400ｍも行くと東急多摩川線武蔵新田駅手前に「森の湯」がある。途中に新田神社があり、入り口にどっしりとした猫が座り、招き猫然としている。つい、参拝をすることになる。ご祭神は新田義興（よしおき）公。境内にはご神木の樹齢700年の欅の木が鎮座する。運を開き、福を招く霊験あらたかな神様とか。
入り口に居座る招き猫
樹齢700年のご神木の欅
１５時３０分からの営業とかで「森の湯」前には、男性のお年寄りが半纏のポッケットに両手を入れて縁に腰掛けて待っている。「ここは天然の温泉ですか？」と聞くと「うーむ」というような表情で頷く・・・。時間まで対面にある「喫茶ＭＡＲＯＮＩＥ 槇侶似絵」でコーヒーを注文する。一句「銭湯で 懐手待つ 冬木の芽」
浴室は、手前が洗い場で、裏手に黒湯がある。新田浴場よりは色が薄い。隣接して奥左手に電気湯、ジャグジー風呂がある。電気風呂に入ってみると、すぐ痺れて反射的に手を上げてしまう。強烈だ。２０年ほど前に電気風呂ブームだったらしく、銭湯には電気風呂が多い。サウナ、薬湯もある。温泉分析表はない。昭和29年に営業開始、その後ボーリングで温泉を掘り、今の経営者が昭和58年に来たときは、既に黒湯はあったという。
「森の湯」
東急多摩川線武蔵新田駅から移動し、蒲田駅で下車する。線路沿いに1kmほど歩き「秀の湯」に着く。更衣室から見る浴室奥の壁絵（7ｍ×2.5ｍ）が素晴らしい。タイル絵ならぬトタン絵だそうだ。雄大な富士山の手前に怒涛の波が飛び散る。今年9月に都内に2人しかいないタイル絵描き：早川光則さんが68,000円で描いたという。「そりゃ安いですね」というと「高いよ！昔は絵描きの広告入りで無料だったんだよ」という。昔は無料で描いてもそれだけ広告需要があるほど銭湯数も銭湯客も多かったということか。女湯は大歩危の渓流の景色。浴室奥に右から黒湯、泡風呂、ジャグジー風呂が並ぶ。三代目川嶋秀夫店主によると昭和12年に初代が営業開始、当主は麻布十番から代を継ぐためにここへ来たという。
「秀の湯」更衣室から浴室
「秀の湯」のトタン絵「怒涛の富士」
最後は、蒲田駅まで戻り、京急空港線の糀谷駅で下車。北西へ600ｍほど歩いた「幸の湯」に行く。昭和32年に営業開始、平成11年にボーリングで温泉湧出。薄黄色のナトリウム・・カルシウム・マグネシウム-塩化物冷鉱泉。入り口左側が洗い場、右手に天然温泉黒湯と白湯、奥に強いジャグジー風呂、背・横・足元から出るジェット噴射がある三つの浴槽がある。二階に上った左手が水風呂、右手に有料（200円）のサウナがある。マグネシウムが多いせいか黒湯にはすべすべ感はない。奥の壁には「滝に佇む鹿、山鳥」のタイル絵が描かれる。「『ここへ来て、腰痛が改善された』という男性客がいたが、一番の恩恵を受けたのが私だね」と番台にすわる女性。ネーム入りロッカーが目立ったが、常連客用で、1ヶ月500円で使用している。
「幸の湯」のロビー
「幸の湯」の露天風呂
冷え性対策に最適！「遠赤外線パワー 田口式健康サポーター」http://www.a-spa.co.jp/taguti/
s旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
inise
やっぱり富士山ですよね～なつかしいなぁ
銭湯の時代ありましたね～
by ryon (2008-11-24 23:40)
ryonさん やっぴーさん わかまろさん ご訪問とnice! をありがとうございます。
ryonさん 銭湯に雄大な富士山の絵は、やはり落ち着きますね。
by hide-m (2008-11-25 11:57)
by hide-m (2008-11-26 08:28)
toraneko-tcさん kohtyanさん ご訪問とnice! をありがとうございます。
by hide-m (2008-11-29 11:05)
nice!ありがとうございました。
この季節 温泉は体も心も安まりますねぇ
by しばちゃん2cv (2008-11-29 23:25)
しばちゃん2cv さん wanさん ご訪問とnice! をありがとうございます。又のお越しをお待ちしています。
by hide-m (2008-11-30 15:12)
都内の温泉を回りたいです(*^_^*) いつか富士山の帰り道、新大久保で下りて某銭湯に入ったことが有ります。
by yokomi (2023-06-15 15:10)