群馬県伊香保温泉 町営露天風呂と老舗ホテル木暮に泊る! [温泉巡浴]
町営露天風呂
室町時代から湯治場として知られる関東随一の歓楽温泉、伊香保温泉に出かけた。まずは、町営露天風呂を目指す。1980年に初めて伊香保温泉に行ったとき、露天風呂に入浴した。私の温泉巡浴153湯目の温泉。当時の入浴料は30円で、露天岩風呂は混浴だった。岩の間に男女の行き来できる切れ目があり、勇気のある男性は行き来していた。
関谷橋の小さな駐車場に車を止め、旧ハワイ公使別邸から石段の湯の脇を抜け、湯元通りをまだかまだかと800mほど登る。湯元河鹿橋はライトアップがされる。飲泉所を過ぎるとガラスドームに覆われた2号源泉とベルツ博士の銅像、露天風呂に到着する。
ガラスドームに覆われた2号源泉
露天風呂入り口
入浴料450円を支払い、露天風呂へ。湯船は鉄分が多く茶褐色で湯船が二つ。ぬる湯が38度、熱湯が42度に調整されている。源泉掛け流しで、3時間かけ毎日清掃し、湯を満たすまで5トンの湯が必要だという。今は男女別に仕切られ、昔より狭くなった印象だ。ご夫婦での入浴客が多いようで、「あなた!時間よ」と声が飛び交う。
今日の宿は伊香保温泉の老舗ホテルで、ホテル木暮である。
ホテル木暮全景(ホテルパンフレットから)
6階フロアの部屋からの展望
榛名山の中腹、標高700mにある311段の石段の両側に旅館ホテルが並ぶ。石段は天正4年(1576年)に長篠の戦いの後、武将の治療のため、山の斜面に湯を引いて温泉街を造った。約1kmある源泉から伊香保神社の下まで木製の導管で温泉を引いた。
石段街・・・この下に源泉を引いている。
木製の導管・小間口
小間口制度というシステムで湯権利者の17軒の湯宿に湯を引いた。かつては12軒だったため、十二支になぞらえて、木暮は当時筆頭名主だったため最初の子(ね)の称号をあてられ「子の湯」として親しまれた。十二支のうち現在も残っているのは、伊香保グランドホテル、千明仁泉亭、横手館、ホテル木暮、古久家、塚越屋七兵衛、岸権旅館、森秋の八軒であり、源泉湧出量毎分4,500リットル中、ホテル木暮が1,155リットルを供給されている。
ホテル木暮の敷地約1300坪の北関東最大級の庭園露天風呂の存在は、こうした湯量確保の歴史があるからだと実感する。中腹に建つ客室総数114室を誇る近代的なホテルから周囲を展望する景観は圧巻だ。ロビーから、又各部屋からの展望がすばらしい。
子の湯「千両」は、大浴場「千楽」と「千遊」と男女別にわかれ、翌日には入れ替わる。源泉掛け流しの「黄金の湯」に行くとする。今日の男性用は「千楽」で、浴槽が3×9mの源泉黄金の湯、深さ1mもある源泉立ち湯のある方だ。町営露天風呂の湯を口に含むと鉄味がしたが、ここのは感じない。他の無色透明の循環・塩素殺菌の湯船はわずかに塩素臭があるが、黄金の湯は源泉かけ流しで気持ちがよい。翌日は「千遊」の庭園露天風呂もいい。
「千遊」源泉風呂
「千遊」の庭園露天風呂
「千楽」源泉掛け流し露天風呂(ホテルパンフレットから)
貸切展望露天風呂(有料)やゲルマニュム岩盤浴、ボデイケア・エステ・韓国式アカスリもある。
夕食は19時30分から個室食事処「花つつじ」でいただいた。食前酒はざくろ酒、前菜は冷製フカヒレ・帆立柚子和え・油ボウズ西京焼・焼き栗・銀杏など、お造りは鮪・勘八・鯛・鰆たたき・ぼたん海老・鮫コラーゲン刺身、松茸土瓶蒸し、炊き合せは金目鯛煮着け、活き鮑の踊り酒蒸し、洋皿はずわい蟹とサラダ、酢の物は冷やし生もずく酢と生蛸、鍋が霜降り和牛しゃぶしゃぶ、上州名物おっきり込みうどん、ご飯にお新香、デザートはメロンとケーキ。牛しゃぶしゃぶは分厚く柔らか、鮑もやわらかで美味で感動。中島豊料理長のコンセプトは、地元の素材をそのまま生かすということか。翌日の朝食は、7時からのバイキング。目玉焼きやオムレツ、地場野菜の天ぷらは、目の前で作ってくれる。湯葉をはさんだ自家製湯豆腐が美味。エビチリや牛シチューなどの中華・洋食・和食で種類は多く豪華でつい食べ過ぎてしまう。
夕食膳
朝食はバイキング
お部屋は6階の602号室で広縁と境無しの和室14.5畳。一部畳の間にソファにテーブル。広い窓からの展望がすばらしい。トイレも広い。部屋の装飾は簡素で、その分広く感じられる。宿泊料金は、一般室利用の2名1部屋で21,150円(税込)、露天風呂付き客室「山水亭」が20室、禁煙室のある。
6階フロアの一般室
翌日は石段街に立ち寄ってから、国指定文化財に指定されている「伊香保観光ホテル」に立ち寄る。昨年に営業停止している。
国指定文化財
その後、渋川駅近くにある「日本シャンソン館」に行く。
庭園「ル・ジャルダン」
一階の展示
二階の展示
館長の芦野宏氏
毎週土・日曜日の11時、14時にライブが組まれている。入場料金は1,000円でライブはさらに500円かかる。1995年7月14日に開館し、シャンソン歌手芦野宏氏が館長。敷地内に庭園「ル・ジャルダン」、カフェ「ロゾー」、ショップ「ラ・ファミーユ」があり、フランスの香りが漂う・・・。本日のライブは特別スペシャルという。坂上百合子さんは夢見るシャンソン人形などを熱唱。フランス人シンガーソングライター セシレームさんは、パリのコンクール「ラ・ローズ・ドール」で2004年度の大賞を受賞した。10月21日から日本各地で公演活動をしてきた。最後に館長の芦野宏氏のトークとライブを楽しんだ。ピアノは中野弘美さん。小コンサートルームに30人ほどのほとんどが常連客。その一人深谷からきた女性は、年会費6,000円で入館料は無料、ライブの料金だけを支払ってよく来るという。ライブの後は、カフェでランチタイムを楽しみ、14時からのライブまで過ごすらしい。カフェの売店でフランスのスパリゾート「ヴィシー」に湧く温泉水「ヴィシーセレスタン」が置いてあった。20数年前ヴィシーに特急列車に乗って訪ねたが、温泉館などが定休日で庭園の飲泉所で飲んだ炭酸泉を思い出した。意外なところで、フランスの味も思い出した。
東京への帰りは、渋川市北橘町の「北橘温泉 ばんどうの湯」に入浴に立ち寄る。
露天風呂からの赤城山展望
眼下に利根川が流れ、露天風呂からは右前方に赤城山が見える。源泉が64.2度のナトリウム・カルシウム・塩化物温泉でナトリウムが2178mg、カルシウム543、塩素4523、という塩辛い温泉、かけ流しと循環ろ過併用、塩素殺菌がされる。源泉掛け流しの福祉専用貸し切り風呂(有料500円)、玄関から館内までバリアフリー&床暖房という。入浴料は300円。
旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
ペットと泊まる温泉宿 http://www.a-spa.co.jp/pet/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
takagakiさん いつもご訪問とnice!をありがとうございます。
by hide-m (2008-11-03 12:01)
whitesoxさん ご訪問とnice!をありがとうございます。 又のお越しを!
by hide-m (2008-11-18 18:14)
伊香保はお仕事で何度か行ったけれど
一度も温泉に入ってません(><)
ゆっくり行きたいな♪
by sak (2008-12-03 02:21)