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下呂温泉で源泉掛け流しの真偽。塩素臭は何とかならんのか? [温泉巡浴]

 10月05日から1泊で下呂温泉に出かけた。下呂温泉は高温温泉で湯量が豊富、源泉掛け流しの宿だと思っていたが、どうもそうでもないらしいと実感した旅であった。下呂温泉は1978年11月に最初に入浴した私の温泉巡浴38湯目の温泉地。今日の宿泊宿「望川館」は、収容が4番目の大ホテルである。フロントのK氏に話を伺った。

 下呂温泉は、乱開発防止のため、1974年に集中管理方式を採用した。自家源泉を持つ宿も含め、一旦温泉タンクに溜めて、そこから各宿へ配湯するシステムとなった。望川館も自家源泉を持っていたが、湯量に応じて代価を支払っているという。温泉の利用の仕組みを伺うと、源泉掛け流しをしているが、大浴槽なので循環をし、塩素殺菌をしているという。塩素殺菌は、県の指導で抜き打ち点検もあり、一定の濃度の塩素殺菌をしなければ営業許可を取れないという。では、「下呂温泉で塩素殺菌をしていない、浴槽は無いのか?」と聞くと、彼は「河原の露天風呂だけでしょう」と言う。


下呂大橋

河原の露天風呂、益田川よりに見える・・・・

 というわけで、益田川河原の露天風呂「噴泉地」に行ってみた。下呂温泉中心地から下呂大橋を渡った、対岸にある2.5×5mほどの岩風呂である。下呂大橋を渡る通行人から丸見えで、男性が5人ほど入浴中である。近くに表示板があり、女性は水着着用も可とある。おそるおそる地元のお父さんに教わり、思い切って服を脱ぎ捨て、ドボンと入浴することに・・・。

 平成6年頃に、30人の同好会のメンバーで毎日清掃などの管理をしているという。朝6時頃に湯船の栓を抜き、清掃する。湯が満杯になるのには、お昼ころまでかかるという。源泉口

から50度ほどの少し硫黄臭のある単純泉がとくとくと湯船に注がれている。備え付けのカップで湯を口に含むと硫黄の味がする。湯船に沈んだ体を手でさすると、ホテルの湯船のよりもよりつるつる感が強い。勿論塩素臭が無く、露天の風に吹かれ羞恥心を忘れさせるほどのいい気分である。「源泉掛け流しで、塩素殺菌のしていない宿があるのだろうか?」と聞くと「旅館組合に入っていないみのり荘ぐらいかな」と同好会のメンバー。彼に入浴のお礼を言って別れた。

 ホテルへ戻る途中、温泉神社と温泉寺に立ち寄る。温泉神社は白鷺橋の角にある。

本殿の脇にある龍口から湯が出、柱の下からも湯が出る場所がある。神社はまだ歴史が浅いようで、山形県の湯殿山のご神体で温泉が湧出する霊地の御分霊をおまつりしたものである。
 白鷺橋の上には、下呂温泉を「草津温泉、有馬温泉に並んで三名泉」と世に広めた林羅山の銅像が建つ。

そこから中心地へ行くと洋風建築の外湯「白鷺の湯」に出る。正面に「ビーナスの足湯」脇には「日本三名泉発祥の地」石碑がある。碑の足元に温泉が湧出口。

東へ行くと温泉寺に出る。両側にお墓がある階段を172段登ったところに、温泉寺本堂、鐘楼がある。

本堂脇にも温泉が出ていた。流石に温泉街のあちこちに温泉湧出口が作られ、いかにも湯の町である。が、塩素臭ぷんぷんでは、林羅山が泣こうというもの。湯の町に恥じない「源泉掛け流し・塩素臭のない浴槽」を造っていただきたいと切に望みたい。

下呂温泉水明館 http://www.a-spa.co.jp/spa/suimeikan/index.htm
旅と温泉の相談室http://www.a-spa.co.jp/
秘湯・異色の温泉宿http://www.a-spa.co.jp/hitou/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html


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hide-m

ふまぢんさん nice! をありがとうございます。
by hide-m (2007-11-05 21:47) 

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